2018年12月に4泊5日のスケジュールで仙台(宮城県)→那覇(沖縄県)→福岡(福岡県)→札幌(北海道)→函館(北海道)→仙台(宮城県)と移動する旅をしました(旅の目的や内容はまた別の機会に)。
沖縄も福岡も北海道も、過去に何度か訪れたことのある土地。しかし一度で複数箇所をまわるのは今回がはじめて。出発する前には「着るものや荷物はどうするか?」をいつも以上にじっくり検討しました。
そこでこの記事では2018年12月(=冬の季節)に仙台→那覇→福岡→札幌→函館→仙台と移動した際の旅の荷物、荷造りの際に考えたこと、便利だったものをまとめておきます。
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記事の目次
テーマは「暑さと寒さを耐えしのぐ」
4道県をまたぐ今回の旅でテーマとしたのは「暑さと寒さを耐えしのぐ」荷造り。下にまとめた各地の最高気温・最低気温からわかるとおり、めぐった場所の気温差は最大25.7℃。旅を楽しむためには対策が必要でした。
日付 | 場所 | 最高気温 | 最低気温 |
---|---|---|---|
12月2日 | 仙台市 | 10.5℃ | 1.6℃ |
那覇市 | 27.0℃ | 22.9℃ | |
12月3日 | 那覇市 | 27.8度 | 24.3℃ |
福岡市 | 20.1℃ | 15.0℃ | |
12月4日 | 福岡市 | 26.0℃ | 16.5℃ |
12月5日 | 福岡市 | 17.2℃ | 10.0℃ |
札幌市 | 7.9℃ | -2.1℃ | |
函館市 | 9.5℃ | -0.1℃ | |
12月6日 | 函館市 | 2.1℃ | -0.8℃ |
仙台市 | 5.1℃ | 2.9℃ |
▼最終日に函館市内で見かけた外気温表示。値は「0.3℃」
幸い出発前に天気予報で気温差は確認していたので、まずは「暑い場所でも寒い場所でも対応できる」を最優先とすることに。次いで「飛行機内に持ち込める荷物量」も意識しながら、荷物を取捨選択していきました。
移動中の荷姿
移動中の僕の姿はこんな感じ。インナーやパンツ(ズボン)、靴下などは日によって代わったものの、外からの見た目は基本変わりません。
4泊5日の旅程中も洗濯せずに済むよう荷造りしましたが、結果的にはバックパックひとつにほぼ収めることができました。
使っているのはVICTORINOX(ビクトリノックス)「フラップオーバー ラップトップ バックパック」。側面のジップ付きマチを広げ、内容量を最大にして持ち出しました。
もともと毎日の外出(日帰り)用として買ったバックパックですが、今ではすっかり“旅のお供”としてもおなじみに。ここ数年でいくつかバッグは購入してきましたが、その中でも一番!といえるお気に入りです。
泊まりの外出時、このバッグの何が便利かといえば「マチを閉じればスリムな姿に変形する」こと。
同じホテルに複数泊するなど“滞在拠点”がある場合、中日(なかび)は必要なものだけをスリムに持ち運べます。電車に乗る際、荷物として邪魔になりにくい薄さも、このバックパックを気に入って使う大きな理由です。
バッグの中身
続いてはバックパックの中に詰め込んだ旅の荷物。
上の写真では小分けの袋やケースだらけですが、中には以下のものがつまっています。
- 折りたたみ傘
- キーケース(20/80 PIG KEY CASE)
- 財布(クアトロガッツ ペケーニョ)
- カードケース(クアトロガッツ 名刺入れ)
- ビニール袋
- 汗ふきシート
- ティッシュ
- ウェットティッシュ
- クリーニングペーパー
- 絆創膏
- リップクリーム
- 目薬
- 電気シェーバー(PHILIPS S9000 Prestige)
- 歯ブラシ
- 化粧水・クリーム・整髪料(無印良品の詰替キット)
- 携帯用コロコロ
- ラップトップPC(VAIO S11)
- PC用の充電器
- モバイルバッテリー(Omnicharge Omni13)
- USBケーブル(4本)
- モバイル充電器(Xiaomi 2 Port USB充電器)
- カメラ(Panasonic LUMIX DMC-LX9)
- GoPro HERO7 Black
- カメラ用予備バッテリー(LX9/GoPro HERO7 Black)
- GoPro用クリップマウント
- GoPro用自撮り棒/三脚(GoPro Shorty)
- スマートフォン(Galaxy Note9/iPhone XS)
- スマートウォッチ(Apple Watch)
- フード付きアウター(1着)
- ベスト(1着)
- タートルネックニット(1着)
- Tシャツ(5着)
- ベルト(1本)
- 靴下(5セット)
- 下着(5着)
- ハンカチ(5枚/Otta)
前回の旅と同じく、靴下と下着は新調する際に出る使い古しを旅行用として保管しておき、旅先で最期を迎えてもらうスタイルに。地味ですが日が過ぎるごとに荷物量が減るため、とくに長期の旅には有効な手段です。
なお上に書き出した荷物のうち、下の写真におさめたものだけはバックパックの中ではなく、衣類のポケットやバックパックのデイジーチェーン、あるいは直接身につけて持ち歩きました。
使用頻度の高いものは荷物量を最低限にまとめた上で「アウターのポケットに入れる」などしておけば、飛行機搭乗前の手荷物検査もアウターを脱ぐだけでOKです。
こうしたことがしやすいよう、アウターはボケットにジップが付いている(=中身の落下や紛失を防げる)ものを選ぶようにしています。
荷造りのポイント
荷造りのテーマとした「暑さと寒さを耐えしのぐ」を目指すにあたり、もっともじっくり検討したのが着るもの。最終的には「基本は重ね着」「気温に合わせて着る枚数を減らす」という方法を選びました。
気温差が大きい場合には「基本は薄着」「1枚で温かいアウターを上に着る」とする方法も有効です。ただ温かいアウターって“手荷物”として見た場合にはかさばることが多いので、僕は先にあげた方法を好んでいます。
衣類は「着る日」ごとにまとめる
衣類の荷造りをする際、いつも僕が意識するのは「着る日」単位でまとめること。今回の旅ではTシャツと靴下、下着、ハンカチは日替わりにしていたので、これらを1日分ずつ小分けのバッグにまとめました。
ちなみに上の写真には写っていませんが、ほかに初日に着ていたものも含めて4泊5日分の衣類です。
使っているスタッフバッグは円柱型のものですが、収納後の形状は四角柱(ブロック型)になるよう意識。畳んだTシャツやパンツを二つ折りにして、そのまま詰め込んでいきます。こうすることで、バッグに詰め込む“パズル”が圧倒的にやりやすくなります。
衣類以外はジャンル別にまとめる
バッグに詰め込む“パズル”を効率よくおこなうため、衣類以外の荷物も小分けにしていきます。こちらは「使う場面」を自分の中で想定し、同じタイミングで取り出しそうなもの(=ジャンル別)ごとでまとめていきます。
小分けのバッグで“パズル”を楽しむ
荷物一式を小分けにして収納できたら、あとはバッグに詰め込んでいきます。ここからはバッグの中を最大限隙間なく活用できるよう、“パズル”を楽しむようにはめこんでいきます。
詰め込む際に「よく使うものほど上に収める」という意識も忘れずに。衣類など、宿泊先でのみ出し入れするものはバッグの底へ。モバイルバッテリーやティッシュなど、使用頻度が高いものは上にくるよう意識します。
小分けにすること、“パズル”をすることには、慣れるまで面倒さがつきまといます。しかし何度か試していくと、それ以上に「旅先での荷物探しが圧倒的にラク」というメリットを実感できるはず。ぜひお試しあれ。
▼4泊5日分の荷物を詰め込んだバックパック
▼靴下と下着が減っていくため、最終日はバッグ内にも余裕がでた
今回の旅で重宝したもの
旅先では実際に「暑い」「寒い」と感じる場面こそあったものの、「もう無理、帰りたい……」というような極度の辛さを感じることはありませんでした。その点で振り返ると「暑さと寒さを耐えしのぐ」というテーマで荷造りは成功したといえます。
そんな今回の旅において、とくに役立ったアイテムを2つ紹介。
Patagonia「ナノパフベスト」
1つ目はパタゴニアのナノ・パフ・ベスト。化学繊維をインサレーションとして使った製品で「丈夫さ」「暖かさ」「軽さ」が特徴です。
▼Patagonia「ナノパフベスト」
日本向けの販売価格は20,000円(消費税込み)前後と決して安くはないものの、その金額を支払うだけの価値を感じています。機能や縫製がしっかりしていることに加え、壊れても修理可能。自宅で洗濯もできます。
「軽い」「暖かい」「脱ぎ着しやすい」という点ではダウンベストでもよいと思います。ただ個人的には「中身が出てきにくい」という点で、最近はダウンより高機能の化繊インサレーションとして使った製品を買うようになりました。
ちなみに今回の旅で一番寒かった北海道(札幌および函館)を移動する際はTシャツ→タートルネックニット→ナノパフベスト→アウターという4枚の重ね着で過ごしました。
「首元までしっかり覆う」「胴体をしっかり保温する」とポイントをおさえれば、1枚1枚が薄くても意外と(意外と)いけるもんです。
▼4枚を重ね着した際の首元。それぞれ薄く、無駄に着ぶくれしない
クアトロガッツ「名刺入れ(カードケース)」
もうひとつ、使ってみて便利だったのがクアトロガッツの名刺入れ(カードケース)。普段は名刺入れとして使っていますが、今回はカードケースとして持っていきました。
僕が普段持ち歩くのは長財布ですが、しっかりしているモノだけあり、荷物としてはかさばります。荷物量を抑えつつ、クレジットカードや運転免許証、保険証、切符を持ち歩くために選んだのは「小さいふ(ペケーニョ)」と「名刺入れ(カードケース)」という“クアトロガッツコンビ”でした。
▼取り出し頻度の低いカードを名刺入れに収納
旅先で名刺交換をする想定はなかったので、名刺はすべて取り出し、代わりに切符や使用頻度の低い(予備で携帯した)クレジットカードを名刺入れに収納。
持ち歩く荷物の数は普段の「長財布1つ」から「小さい財布+名刺入れ」に増えるものの、後者はいずれもコンパクトさがウリの商品。「数」が2つに増えても「量(カサ)」は圧倒的に小さくなりました。
今後も旅に出る際はこのコンビネーションのお世話になりそうです。