スクモレザー ラウンドジップ長財布 Bluestone hanada

2018年始にサイフを買い替えました。購入したのはBluestone(ブルーストーン)の「スクモレザー ラウンドジップ長財布」(型番:BSTH30146BML)

サイフは「カード類や紙幣、領収書を中心に収納する大きい財布」「コインケースや定期入れ感覚で使う小さい財布」と2つを用途別に使い分けており、今回は前者の買い替えです。

実はこれまで「長財布」をきちんと使った経験がなく、どうせなら「トコトン気に入ったものを買おう!」とモノ選び。かなり奮発したものの、とにかく強く魅力を感じて購入したのがスクモレザー ラウンドジップウォレットでした。価格70,000円超え……。

この記事ではBluestone「スクモレザー ラウンドジップ長財布」を紹介。財布のデザインやつくりはもちろん、購入して2ヶ月使う中で感じているポイントにも触れていきます。安いモノではないからこそ、購入を考える場合にはぜひ参考にどうぞ。

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はじめに:スクモレザーとは

スクモレザーラウンドジップウォレットは「スクモレザー(SUKUMO Leather)」と呼ばれる革を使った製品。ここが最大の特徴でもあります。

スクモレザーは約600年の伝統をほこる徳島産・阿波藍から作られた天然染料「蒅(すくも)」で染め上げた牛革で、落ち着きや透明感、深みを備えた独特の色味が光る素材。

スクモレザーの単色物(単色染め)には色の濃さが異なる8種類が存在。このうちBluestoneがラウンドジップウォレットにして展開するのは2種類。です

ちなみに今回レビューしていくモデルは「hanada(縹。はなだ)」と名付けられたスクモレザーを使用しています。

スクモレザーラウンドジップ長財布の良い点・悪い点

スクモレザーラウンドジップウォレットを使う中で感じている「良い点」「悪い点」を整理。

スクモレザーラウンドジップウォレットのココが「◯」

  • ふかふかでやさしい質感
  • ずっと眺めていたくなる独特の色味
  • 愛でる=メンテナンスのシンプルな手入れ方法
スクモレザーラウンドジップウォレットのココが「✕」

  • デリケートで取扱いに注意が必要な革
  • 完成度が高い分、ゼロから育てる楽しさは弱い革
  • 持ち歩く際にはバッグなどが必要

最大の魅力はなんといっても独特の色味。見ているだけで惹き込まれ、ずっと眺めていたくなる青色はとにかく素敵。

また実用面で強く魅力を感じているのが手入れ方法。日常の手入れは自分の手(油分)で革の表面をやさしく撫でるだけでOK。クリーナーやクリームは不要(使わないことを推奨)です。

スクモレザーのふかふかでやさしい手触りは本当に心地よく、自然と手に持っていたくなります。そうして「手で触れる行為」自体がメンテナンスにもなるというわけ。自然に愛でたくなる→愛でることがメンテナンスになる→長く使えるというよい循環ができあがっています。

パッケージと内容物

パッケージは無駄を省いたシンプルデザイン。内容物はサイフ本体と取扱いの注意書き、製品タグの3点です。

▼フタの中央に「Bluestone」のロゴが入るだけのパッケージデザイン

スクモレザー ラウンドジップ長財布 Bluestone hanada

▼製品タグは革製

スクモレザー ラウンドジップ長財布 Bluestone hanada

▼包装材をめくると財布本体が登場

スクモレザー ラウンドジップ長財布 Bluestone hanada

▼内容物一式。メンテナンス方法がシンプルなので、取扱いの注意書き内容も簡単

スクモレザー ラウンドジップ長財布 Bluestone hanada

デザインやつくりを写真で紹介

購入した「hanada(縹。はなだ)」のスクモレザーは「純粋な青の色味」とされており、実物も薄すぎず濃すぎずな藍色という印象。見た目にわかる自然な色ムラも個性として好印象。

▼hanada(縹。はなだ)のスクモレザーを使ったモデル

スクモレザー ラウンドジップ長財布 Bluestone hanada

▼外側に使ったスクモレザーには自然な色ムラがある。表面はふかふか

スクモレザー ラウンドジップ長財布 Bluestone hanada

▼ファスナーに取り付けられた持ち手は長さ6cmと大きくて丈夫

スクモレザー ラウンドジップ長財布 Bluestone hanada

▼マチ付きでガバッと開く

スクモレザー ラウンドジップ長財布 Bluestone hanada

内部は中央のジップ付き小銭入れを堺に対称の設計。収納スペースは財布の内側だけで、外側にポケットなどはありません。内側に設けられた収納スペースは次のとおり。

ラウンドジップウォレット「hanada」の収納エリア

  • カードポケット × 8
  • フリーポケット × 2
  • 札入れ × 2
  • 小銭入れ × 1(ファスナー付き)

収納力は一般的なラウンドジップウォレットと大きく変わらないでしょう。

なお外側の縁(パイピング部)および内装にはスクモレザーでなく、同系色の山羊革を使用。擦れなどに対しての耐久性を高めています。

繰り返しになりますが、手に持った時のふかふかとした感触は本当にサイコー。手にぴたっと吸い付くやさしさもかなり心地よく、ずっと手に持っていたくなります。

スクモレザー ラウンドジップ長財布 Bluestone hanada

2ヶ月使って感じたポイントあれこれ

スクモレザーラウンドジップウォレットを購入したのが2018年1月初旬。気がつけば使い始めて間もなく2ヶ月が経つので、これまで使ってきた中で感じているポイントを紹介。

デザイン・手触りに感じる圧倒的な「幸福感」

繰り返し書いていますが、まず何より魅力的で気に入っているポイントはデザインと質感

スクモレザー ラウンドジップ長財布 Bluestone hanada

目で見て惹き込まれ、触ってまた惹き込まれ。素敵な色味は毎日見るたびにときめきますし、触れていると幸せな気分も湧いてきます

財布として長く使うために欠かせないつくりのよさもあり、機能面も含め、長く付き合っていけそうです。

メンテナンスは楽。でも水濡れには要注意

長く付き合うために欠かせないことといえばメンテナンス。その点、愛でる行為がそのままメンテナンスになるスクモレザーの仕様も外せないポイントです。

スクモレザー ラウンドジップ長財布 Bluestone hanada

ただ革自体の丈夫さはには不安も。特に気になるのが水濡れへの耐性ですね。

革製品自体がそもそも水濡れ厳禁なモノですが、これまで使ってきた他の革製品と比べても、スクモレザーはデリケートな印象。カフェでテーブルに置いた際、わずかにテーブルに残っていた水滴でも、すぐ拭き取らなければ跡として残ってしまいます。

スクモレザー ラウンドジップ長財布 Bluestone hanada

毎日使っていれば定期的な(大々的な)メンテナンスは不要ですが、毎日の扱い方には配慮が必要。細かいことを気にせずタフにガシガシ使いたい方には正直向かない素材ですね。

収納力◎。小銭だけは取り出しづらいかも

きちんと使う長財布はこのスクモレザーロングジップウォレットがはじめて。これまで使ってきた二つ折りや三つ折りの財布と比べて圧倒的なのが収納能力です。

スクモレザー ラウンドジップ長財布 Bluestone hanada

必要な中身を詰めても、かなり余裕を持って収まる。なおかつ開いて覗いた際には「何が」「どこに」あるかも見やすい。長財布ならではの便利さが確かにありますね。

唯一使いづらさを感じている部分とすれば、小銭入れ。ファスナーが付いている都合で、このポケットだけは片マチ設計です。札入れに比べると開きづらく、小銭が取り出しづらいと感じる場面もありました。

スクモレザー ラウンドジップ長財布 Bluestone hanada

遠慮せず「ガっ」と広げて使えばだいぶマシですが、小銭をよく出し入れする場合はコインケースなどを分けて持つのがよいかもしれません。

持ち歩きにはバッグ必須

長財布であり衣類のポケットに入れてもはみ出しやすいこと、外側に使われたスクモレザー自体が特段タフでないことから、持ち歩く際はバッグなどに入れるのが基本となります。

スクモレザー ラウンドジップ長財布 Bluestone hanada

長財布を選ぶ・買う際にはあらかじめ考慮している点だと思います。ただスクモレザーがデリケートさを感じる革ということもあり、この点はとくに気をつけるべき。

手ぶらで持ち歩ける財布、パンツの後ろポケット(尻ポケット)に挿しラフに持ち歩ける財布を探している場合には、違う製品を探すことを素直にオススメします。

まとめ:奮発したが選んで正解だった長財布

しっかり使う「はじめての長財布」はとにかく気に入ったモノを!と選んだスクモレザーラウンドジップ長財布。

はじめに気に入った色味は実物でもそのまま。持っていて気分が高まるふかふかでやさしい革の質感、しっかりとしたつくり、愛でることが自然と手入れになる革の特性の加わり、この2ヶ月でかなりお気に入りの存在になりました。

またスクモレザーラウンドジップ長財布の購入により、以前とくらべて財布を丁寧に使えるようになったという大きな変化(効果)も感じています。

「丁寧に使おう」「キレイに使おう」「快適に使おう」と意識が高まり、財布内の整理(無駄なものを入れない、家に帰ったらレシートはすぐ取り出す)が自然とできるように。あらためてかなり奮発したけど選んで正解だった製品です。

冒頭でも触れた2つの財布の使い分け方についても、また別の機会に詳しく紹介していければと考えています。そちらもぜひお楽しみに。