クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

クアトロガッツの小さいふ。ペケーニョに興味をいだき「どうせならより愛着を込められるモデルが欲しい!」と吟味の上で購入した、2017年1月(私の誕生月)の限定モデル「kara素(su)」。

使用開始から1ヶ月、続いて3ヶ月……と使い込む中での経年変化や使い勝手を記事にしてきましたが、気づけばあっという間に使い始めて1年が経過。

そこでこの記事ではクアトロガッツのペケーニョ「kara素(su)」を1年間使って確認できた経年変化の様子、改めて使い込んでの印象をレビューします。

2018年1月8日(月)時点では、2018年戌年(いぬどし)に絡めた限定モデル「dog素(su)」も注文受付中。こちらの製品も含め「ヌメ革使用のペケーニョ」購入を検討している方はぜひ参考にどうぞ。

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1年間でどう変わる?経年変化の具合をチェック

使い始めから1ヶ月間はパンツの前ポケットに、それ以降はパンツの後ろポケット(尻ポケット)に入れてほぼ毎日持ち歩き続けた私のペケーニョ・kara素。

1年間使い込んで変わった見た目を紹介。色味の変化(経年変化の具合)がコチラ!

▼ペケーニョ・kara素(使用前)

クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

▼ペケーニョ・kara素(使用期間:1ヶ月)

クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

▼ペケーニョ・kara素(使用期間:3ヶ月)

クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

▼ペケーニョ・kara素(使用期間:12ヶ月)

クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

▼別の角度から。さきほどより色味は弱いがそれでもしっかり飴色

クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

未使用→使用1ヶ月→使用3ヶ月と短めのスパンでも比べてみると確実に違いが見て取れますが、さらに使用12ヶ月となると印象はガラリと変わりました。変わりましたというか、変わりすぎ。すごい。圧倒的な飴色への進化

ちなみにただ色味が変わっただけではなく、革の質感にも変化が。具体的には「ふかふかに」「柔らかく強く」なりました

▼裏面(小銭入れ側)。硬貨の形が確認できるくらい柔軟に

クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

▼外側と内側の革の色差でも変化がはっきりわかる

クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

参考までに、12ヶ月使い込む中でトリートメント(ラナパー)でのメンテナンスを施した回数は片手で数えられるほど。補油回数が特段多かったわけでもなく、しかしこの色の変化。使い込む中で革から自然とにじみ出た油の力というわけですね。

革が柔らかくなったことで、横から見たシルエットも大きく変化しました。使用を始めた直後はポケットの中で「ぽってり」と存在感を示していたkara素。しかし今やその面影もどこへやら。

▼使用前(1枚目)と使用期間12ヶ月(2枚目)

クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

▼使用前(1枚目)と使用期間12ヶ月(2枚目)

クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

▼コインケースも楽に開くように。内側の黒いスレは使い込んだ証

クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

▼各所に配された金具・ボタンの跡も味に

クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

▼外側ほどではないが、内側もしっかり色が変わってきている

クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

もともとヌメ革使用モデルを選んだ時点から「経年変化(使い込み色の変わり方)」を楽しみに使ってきました。たまにマジマジとkara素を観察しつつ「ちょっとは色味が変わってきたかな?」と思いをはせることも。

そのときは元の外観がどうだったか確認していなかったのですが、こうして改めて比べてみると、我ながら驚くレベルです……。

見た目だけじゃない!質感には「柔軟さ」「強さ」も

使い込んで育てた色味に「ひゃっほー!」なわけですが、変わったのは見た目だけではありません。繰り返しになりますが、使い込む中で革が「ふかふかに」「柔らかく強く」育ちました。

ほぼ1年間、パンツの後ろポケット、いわゆる“お尻で潰すスタイル”で使い込んできました。となると革がクタクタになってもよさそうなものですが、革の質感は柔らかく、そして優しくなりましたね。

手に持っているときの安心感?幸福感?がたまらない。座布団を持っているような、そんなふかふかとした感じ。使用前が「固くて強い革」なら、12ヶ月使い込んだ今は「しなやかなつよい革」という表現がピッタリ。

▼中身を出すと片手で簡単に丸められるくらい柔軟に育った

クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

また革が育っても財布自体が壊れたら意味がない……わけですが、その心配も無用でした。丈夫な革の変化をじっくりと楽しめるよう施されたステッチはとにかく強い。ほつれる・切れる様子がまったくありません。

▼1年使い馴染んだためか、むしろ強固になったとすら感じるステッチ

クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

いくら丈夫な革財布とはいえ、使い込めばモノによっては当然「ん?傷んできている?」と気になることもあります。しかしそれがkara素には無い。むしろこれから先も長く付き合っていけそうな安心感が半端ない。

ペケーニョの価格はひとつ10,000円程度。革財布としては決して高級な部類ではありません。今だから正直に書きますが、デザインや設計、素材など様々な点に惚れて購入しましたが、内心どこかで「1年後にどんな姿になっているか」の心配も。

ただそれは完全に無駄だったようで、見事に(良い方向に)裏切られました。ポップなデザインについ「これも!」「あっ、そっちも」と買い足し、使い分けもしたくなるペケーニョ。もちろんそれもよい楽しみ方だと思います。

でもそれだけじゃない。ひとつじっくり選び、長く楽しみながら付き合うこともできる存在であるということが理解できました。

あとがき

1年間使い続けてとても満足しているのでもう一度書きますが、ペケーニョ(kara素)は、素材もつくり(縫製など)も、長く楽しみながら付き合うことができる良品質の製品です。

もちろんコンパクトという特徴の一方、人によって気になるであろうポイントもあります。使用を始めて3ヶ月経過した時点で書いた記事でも紹介していますが、以下2点は購入前、とくにチェックしておきたい部分ですね。

ペケーニョを買う前によく吟味したいポイント

  • 紙幣(札)には三つ折り跡がついてしまう
  • カードをたくさん持ち歩きたい人には不向き

ただしこれらを理解し「問題ない」と思えた方、財布をシンプルに小さくまとめることにチャレンジしてみたい方、近場への外出時に持ち出すサブの財布がほしい方。こういった方々には力強くオススメできるコンパクト財布です。

私が使っているkara素(su)は2017年の酉年(とりどし)にちなんだ限定モデルですが、あらためて新年ということで、今年は2018年の戌年にちなんだ「dog素(su)」の注文を受付中。また牛ロゴデザインのベーシックモデル「素 -su- 考える牛ロゴ」も販売されています。

様々なカラーバリエーションから自分好みのオリジナルパターンを選ぶもよし。革の経年変化も含めた“究極のオリジナルパターン”を目指すもよし。

楽しみ方は人それぞれですが、コンパクトな財布を探しているならぜひ、ペケーニョは期待して試してみてほしい製品です。