2015年初に海外向けのLUMIX DMC-CM1を購入してからもうすぐ1年半。今年に入り、後継モデルとなるLUMIX DMC-CM10も発売され、引き続きPanasonicのカメラ新ジャンル「コミュニケーションカメラ」にどっぷり浸かっています。
そんなコミュニケーションカメラですが、初代のLUMIX DMC-CM1も、2世代目(普及モデル)のLUMIX DMC-CM10も、市場想定価格は100,000円超えとお世辞にも気軽に購入できるものではありませんでした。
しかしここ最近になり、LUMIX DMC-CM10はAmazon.co.jpなどで市場想定価格から40,000円近い値下がりが見られます。またLUMIX DMC-CM1についても、同仕様の海外向けモデルとなるものの、さらに安い60,000円台中盤で購入が可能になってきました。
そこでこの記事では、コミュニケーションカメラをこれから購入する方(および現在使用中の方)のために、初代モデルから約1年半コミュニケーションカメラを使い続けている私のお気に入りアクセサリーを紹介しておきます。
ほとんどが1年程度は使い続けているものであり、その中で改めて満足して継続使用できている商品。これからアクセサリーを購入する予定の方は、ぜひ参考にしてみてください。
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記事の目次
アクセサリーを選ぶ際に意識していること
まずはじめに、今回紹介するアクセサリーを選ぶにあたり、私自身が意識していることを簡単に整理しておきます。求めるものが異なると、感じる魅力は大きく変わってしまいますしね。
私がコミュニケーションカメラ用のアクセサリーに期待することは「本体の保護」と「扱いやすさの向上」です。そしてこれらを満たすものを選ぶ際に意識していることはズバリ「コミュニケーションカメラのコンセプトを消さず、むしろその特徴を引き立たせてくれるものである」ということ。
意識しているというか、いろいろと買って試す中で、継続使用しているものがいずれもこの考えに合うものであったというほうが正しいかもしれません。
ちなみにコミュニケーションカメラの魅力(コンセプト)として、私自身が考えるのは主に次の3つ。
- 携帯性に優れ、咄嗟に使える
- 気軽に使っても、キレイに撮れる
- 撮った写真が簡単に共有できる
このうち、私が選んだアクセサリーが影響を及ぼす可能性があるのは、だいたいが1つめと2つめ。この2つをいかに損なわずに、保護性と扱いやすさを提供してくれるかをポイントとして選ぶようにしています。
長期使用しているおすすめアクセサリー
ということで、ここからはまず、長期間使用しているアクセサリーを3つ順に紹介。
カメラグリップ
ひとつ目はグリップ性の向上に大いに貢献してくれるカメラグリップ。使っているのはHAKUBA製のカメラグリップ(型番:FBG4)です。
購入後に書いたレビュー記事はこちら。
コミュニケーションカメラの魅力のひとつであるスリムなボディ設計。それでもスマートフォンと比べればそれなりの厚み、しっかりとした重みがあり、片手でも構えやすくはなっています。
ただし実際に完全に片手操作をしようとすると、やや持ちづらさを感じます。それと物自体が高価なので、落とすのが非常に怖い。落下耐性もしっかりと考えて設計されていることはPanasonicの方に取材した際に確認していますが、それでも精密機器ですからね。
そんな時に間違いなく役立つのがこのカメラグリップです。取り付けは両面テープとなっており、非常にシンプル。
一定期間使用するうちに粘着面がヘタってしまったら、取り外し、市販の両面テープに張り替えて、再度貼り付ければ再利用も可能。何より持ってみるとわかりますが、これを装着することによるグリップ製の向上は尋常ではありません。
貼り付けることでやや厚みが増えてしまうというデメリットもあるものの、片手でパシパシ撮影したい方にとっては正直必須のアイテムだと思います。価格も1,000円以下で買えるだけに、騙されたと思って試してみる価値は十分です。
レンズフード
続いては沈胴式(可動式)のレンズ部分を保護するレンズフード。使っているのはCOTTAのCM10/CM1専用レンズフード。
購入後に書いたレビュー記事はこちらです。
レンズフードに関しては、これ以外にもいくつか使用できる商品を見かけます。ただその多くは、キャップ付きでの保護(撮影時にキャンプを取り外さないといけない)か、あるいはデザイン面に惜しさがある(ネジ部分が出してしまう)といった設計。
せっかくカメラレバーを引けばスリープ状態からでもカメラの高速起動ができるコミュニケーションカメラですから、キャップを付けることで咄嗟の起動を妨げることは避けたいところ。またデザインもかっこいいので、常時内側が露出するのも気になります。
その点でこのCOTTA製のレンズフードは、コミュニケーションカメラのレンズが飛び出した状態よりもフードが高くなる設計なので、カメラを起動した状態でレンズ面を下にむけて置くことも可能。そしてフード周辺も露出しないよう、きちんと考えられたデザインになっています。
こちらもデメリットとなるのは装着することでやや厚みが増す、ということくらいでしょう。ただこれを装着していれば、先の細いものなどで突かないかぎり、レンズ部分が直接他のものに接触する可能性は大きく減らすことができます。
価格は3,240円(税込)とやや高い感じもありますが、コミュニケーションカメラをより気軽に扱うために、用意しておいて損はない商品だと思います。
フィルター
前に紹介したレンズフードでも十分、レンズ部分の保護は期待できるのですが、それでもできる限り傷の付着は防ぎたいということで併用しているのがレンズフィルター。使っているのはMobile-HK製のディフェンスフィルター。
商品購入後に書いたレビュー記事はこちら。
確認したところ、現在はAmazon.co.jpでも楽天市場でも在庫なし。ただ販売元のMobile-HKは実はMATENRO-HKとなっており、直販サイトからであれば、現在も注文が可能となっています。商品自体の価格はHKD128.00(約1,800円)。
外枠(シルバーの金属部分)裏が粘着面となっており、コミュニケーションカメラには貼り付ける形で装着するこのフィルター。装着前後で撮影した写真の色味が変わらないことはもちろん、サイズも精密に作られており、外観デザインにおいての違和感も感じません。
むしろシルバーの外枠によって、より引き締まって見える可能性のほうが高いと思います。
私の場合は前述のレンズフードと併用しているため、このフィルター表面に何かが接触することもほとんどありません(あくまで保険として使っている)。
ですがもちろん、「レンズフードを装着することで厚みが増すのが嫌」という方もいるはず。そんな方もぜひ、このフィルターだけは装着して、レンズ部分への傷付きに対する予防をしておくほうがよいかと思います。
おまけ:比較的最近から使い始めたもの
ここからは、比較的最近に使い始めて、機能的に満足しているものを追加で2つ紹介。
microSDカード
1つ目は撮影した写真データを記録するためのmicroSDカード。LUMIX DMC-CM10の購入に併せて、Class10 UHS-I U3に対応したSamsung製のmicroSDXCカード(64GB)を買い足しました。
こちらはレビューは特に書いていないのですが、microSDXCカードとSDカードサイズに変換するアダプター、ケースがセットになっています。
仕様を見ると「最大読出速度90MB/s、最大書込速度80MB/s」と高性能で、スマホ用のSDカードを考えるともったいないスペックといった印象も。
ですが、コミュニケーションカメラはRAW撮影にも対応しており、かつ連写も可能。また4K動画の撮影もサポートしています。そう考えると、これくらいの仕様の製品を選んでおけば使い方の幅がより広がります。
転送速度の他にも「防水」「耐温度」耐磁」「耐X線」といった機能や10年保証付帯といったこともあり、それらも踏まえればそこまで高い買い物でもないといえるのではないでしょうか。
ちなみにこのSamsung製のmicroSDXCカードはAmazon.co.jpで4,500円前後で取り扱われているものの、結構頻繁にタイムセールに登場しています。割引額は数百円程度となることがほとんどですが、購入を考えるのであれば、タイムセールを狙うことがよりオススメです。
液晶保護ガラスフィルム
今回最後に紹介するのは液晶ディスプレイを保護するためのガラスフィルム。こちらはCOTTA製の液晶保護ガラスフィルムを使用中。
レビュー記事はこちら。
LUMIX DMC-CM1が日本国内で発売された際は、2,000台の台数限定販売であったこともおそらく理由となり、製造にロットの必要となるガラスフィルムはほぼ出回っていませんでした。
しかし販売台数が限定されないLUMIX DMC-CM10がリリースされたことで、コニュニケーションカメラ向けのアクセサリーを幅広く展開するブランド COTTA がついに商品化。
PET製の液晶保護フィルムと比較すると、やはりしっかりとした硬さ、滑りのよい指ざわりはしっかりと感じることができます。汚れが付着しても拭き取りが簡単という点も大いに魅力といえます。
発売当初はCOTTAの公式オンラインストアでのみ取り扱われていたこの商品ですが、現在は楽天市場やビックカメラにて購入が可能になっています。
1枚で3,218円(税込)と値は張りますが、落下などのケースを除けば耐久性はPET製の保護フィルムを圧倒的にしのぎます。品質・サイズともにしっかりと作られているだけに、LUMIX DMC-CM10/CM1のいずれを使っている方にもオススメの商品です。
最後に
というわけで、既に長期間使用しているアクセサリー3点+最近使い始めたアクセサリー2点、計5つのアイテムを紹介しました。
私自身は現在 LUMIX DMC-CM1とCM10、いずれも所有していますが、そのいずれも同じ感覚で使用できるよう、上記アクセサリーがフル装備となっています(2台必要か?と聞かれれば「好きだから」としか言えませんが汗)
特に前述の3つのアクセサリーに関しては、装着することで外観デザインもそこそこ変わってきますが、それ以上に保護性と扱いやすさが大きく増すことは間違いないかと思います。
コニュニケーションカメラの魅力をより感じ、楽しく使うためにも、ぜひ今回紹介した内容を参考にしてみてください。
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