仙台国際空港

仙台国際空港(以下、仙台空港)では2018年10月28日(月)より、発着案内表示システムの刷新や1階センタープラザの拡充、新建屋の供用開始など施設の大型リニューアルを実施。

このうち「どこからアクセスできる?」「内部はどんな様子?」と利用を特に楽しみにしていたのが、既存ターミナル西側に増築された新建屋「ピア棟」です。先日利用したフライトがピア棟に発着したため、この機会に!と内部の様子を写真におさめてきました。

この記事では2018年10月から供用がはじまった仙台空港「ピア棟」の概要、利用時に確認した建物内部の様子をまとめて紹介します

SPONSORED LINK


「ピア棟」について

設置目的は「搭乗施設の強化」

仙台空港で供用のはじまっている「ピア棟」は仙台空港の搭乗施設(発着ゲート数)強化を目的に増築された新建屋。ピア棟の増築により国内線搭乗ゲートが4つ増加(内訳:バスゲート廃止1、バスゲート新設2、徒歩ゲート新設3。足し引きで+4)しました。

建屋は大きく「バスポート棟(3階建て)」「徒歩ポート棟(2階建て)」で構成。建築面積が3,072.68平方メートル。延べ床面積は5,975.74平方メートル。東北楽天ゴールデンイーグルスの本拠地「Koboパーク宮城」のグラウンド総面積(12,474平方メートル)と比較すると、建築面積が約4分の1。延べ床面積は約2分の1です。

飛行機搭乗前に利用するチェックインカウンター(受付窓口)や保安検査場は既存ターミナル内の施設を活用。飛行機への乗り降りに使われるPRB(旅客搭乗橋)も既存ターミナルとの共用設計です。

フライトがピア棟発の場合には、既存ターミナルで保安検査を済ませた後、屋内通路経由でピア棟へ移動し、飛行機へ搭乗。フライトがピア棟着の場合は、飛行機を降りたあとはバスや徒歩などでピア棟内へ入り、そこから屋内通路経由で既存ターミナルの到着ロビーへ進みます。

なおLCCの誘致・新路線就航が進む仙台空港ですが、ピア棟の利用対象はLCC(Low Cost Carrier。格安航空会社)に限りません。実際ぼくが利用したピア棟発着のフライトも運行会社はフジドリームエアラインズ(FDA)でした。

アクセスは既存ターミナル西側の屋内通路で

ピア棟は既存ターミナル西側で接続。(ピア棟発便を利用する場合の)アクセスは、国内線の保安検査場の先にある国内線搭乗待合室から(=飛行機に乗らない人はアクセス不可)となります。

▼ピア棟への移動は既存ターミナル西側の専用通路で

仙台国際空港のピア棟

仙台国際空港のピア棟

▼案内板では各ゲートまでの距離、トイレなど館内設備の場所も確認できる

仙台国際空港のピア棟

▼既存ターミナルからスロープをおりた先(写真奥側)がピア棟

仙台国際空港のピア棟

「ピア棟」の内観・設備

バスゲート棟

既存ターミナルに直接つながるのが「バスゲート棟」。飛行機までの移動にバスを使用する2つのゲート(ゲートA2/ゲートA3)が設置されています。

▼バスゲート棟の内観。A2・A3ゲートが設置されている

仙台国際空港のピア棟

待合室にはベンチのほか、飲料の自動販売機も。なおこのあとに紹介する「徒歩ゲート棟」を含め、ピア棟内に飲食店や売店はありません。またピア棟内のお手洗い(トイレ)はバスゲート棟と徒歩ゲート棟の間にある1箇所のみです。

徒歩ゲート棟

バスゲート棟の奥(西側)からのびる通路の先に「徒歩ゲート棟」があります。

▼バスゲート棟(写真手前側)と徒歩ゲート棟(同奥側)の接続通路。トイレはこの先

仙台国際空港のピア棟

徒歩ゲート棟には3つのゲート(ゲート8/ゲート9/ゲート10)を設置。こちらのゲートから飛行機へ搭乗する場合、飛行機までは徒歩移動となります。

▼徒歩ゲート棟の内観。8~10番ゲートが奥に向かって並ぶ

仙台国際空港のピア棟

▼10番ゲート

仙台国際空港のピア棟

▼ベンチのほか、PC作業などに向くデスクもある

仙台国際空港のピア棟

▼ACコンセントとUSB電源端子(5V/1.5A)を設置

仙台国際空港のピア棟

▼地面から伸びるクッション付きのポールに腰をかけるスタイル

仙台国際空港のピア棟

徒歩ゲート棟内には低めのベンチに加え、パソコン作業などに向くコンセント付きテーブルも。建屋の一番奥(西端)には飲料の自販機も備え付けられています。

搭乗時はゲート通過後、スロープで2階から1階へ。建物から飛行機までの屋外区間は「エプロンルーフ」とよばれる屋根付き通路をくぐり移動します。

▼「エプロンルーフ」と呼ばれる可動タイプの屋根付き通路

仙台国際空港のピア棟

▼エプロンルーフを上から見たところ

仙台国際空港のエプロンルーフ

飛行機が徒歩ゲート棟に着いた場合も、飛行機から建物まではエプロンルーフをくぐり移動。そこから先は出発時経路とは分離された到着用通路をとおり、既存ターミナルへ進みます。

▼到着時にのみ通ることができる通路

仙台国際空港のピア棟