エアポートリムジンバスの外観

仙台バス株式会社(以下、仙台バス)が運行する、仙台国際空港とJR仙台駅前を結ぶ直通バス「エアポートリムジンバス」を利用する機会がありました。

この記事では実際に乗って確認した仙台バス「エアポートリムジンバス(仙台空港→仙台駅前)」の運行内容や利用方法を紹介します。

なお当記事に記載する内容は2019年7月23日(火)時点での最新情報です。

また逆区間、すなわち「仙台駅前→仙台空港」方向のバス情報は別の記事にてまとめています。以下からチェックしてみてください。

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運行情報

仙台バス「エアポートリムジンバス」とは

仙台バス(拠点:宮城県岩沼市)の「エアポートリムジンバス」は仙台空港と仙台駅前の2箇所のみに停車する“直通バス”として運行されています。

ちなみに仙台空港と仙台駅前を含む区間を走るバスは他会社でも運行中。乗車場所や運賃がそれぞれ異なるため、注意が必要です。この記事で紹介するのは仙台バスが運行する「エアポートリムジンバス」についての情報となります。

運行本数と所要時間

仙台バス「エアポートリムジンバス」の1日あたりの運行本数(便数)は「仙台空港発→仙台駅前着」方向のものが4本。「仙台駅前発→仙台空港着」方向のものは3本です。

片道あたりの走行時間(移動の所要時間)は50分前後。道路の混雑状況により前後する可能性があります。

参考までに、仙台空港の公式サイトにて確認できる仙台バス「エアポートリムジンバス」の時刻表(※2019年7月23日時点)は以下のとおり。

「仙台空港」発→「仙台駅前」着の時刻表
便名 1便 3便 5便 7便
仙台空港発 9:20 14:00 16:40 19:40
仙台駅前着 10:08 14:48 17:28 20:28
「仙台駅前」発→「仙台空港」着の時刻表
便名 2便 4便 6便
仙台駅前発 10:40 15:30 18:20
仙台空港着 11:28 16:18 19:08

なお上記時刻表は今後変更されていく可能性があります(実際2019年6月15日~で変更がありました)。仙台バス「エアポートリムジンバス」を利用する場合は、都度、仙台空港の公式サイトなどで最新の時刻情報を確認するようにしてください。

運賃と支払い方法

エアポートリムジンバスの運賃と決済方法
仙台バス「エアポートリムジンバス」の片道あたりの運賃は大人650円、小人330円。バス車内では1枚あたり50円の割引が受けられる5枚綴り(つづり)3,000円の回数券も販売されています。

運賃は前払い方式で、乗車時に運転手へ支払います。支払い方法は現金および以下のQRコード決済サービスから選べます。

運賃支払いに使用できるQRコード決済サービス

  • PayPay(ペイペイ)
  • LINE Pay(ラインペイ)
  • d払い
  • ALIPAY(アリペイ/支付宝)
  • WeChatPay(ウィーチャットペイ/微信支付)

現金で支払う場合は所定の金額を備え付けの運賃箱へ。QRコード決済の場合は運転手に「QRコード決済で支払いたい」と伝えれば対応してもらえます。

また領収書が必要な場合も、口頭で伝えれば手書きのものを発行してもらえます

仙台バス・エアポートリムジンバスの領収書

利用に際して予約は不要です。車内はすべて自由席なので、乗車時に空いている好きな席に座れます。逆にいえば、万が一席に空きがなくなってしまった場合には次のバスを待つ(あるいは他の交通機関を利用する)ことになる、という点も理解しておきましょう。

乗車・降車場所(バスのりば・おりば)

仙台バス「エアポートリムジンバス」の乗車・降車場所(バスのりば・おりば)は、仙台空港側が「仙台空港2番のりば」。仙台駅前側は「仙台駅前バスのりば」です。

▼空港1階の屋外にある「仙台空港2番のりば」

仙台空港のバスのりば(2番)

仙台空港のバスのりば(2番)

▼さくら野百貨店仙台店跡地前の「仙台駅前バスのりば(降車位置)」

仙台空港エアポートリムジンバスの降車場所

バスの外観・内観

実際に乗車したバス(車両)の外観・内観を写真で載せておきます。

▼外観。仙台バスの車両は「すずめ」「伊達政宗」のイラストが目印

エアポートリムジンバスの外観

▼内観。変則的な並びの9列シート

エアポートリムジンバスの内装

▼一般的な観光バスの内装であり、足元には余裕がある

エアポートリムジンバスの内装

▼各席の頭上には読書灯、空調操作機器、降車ブザーがある

エアポートリムジンバスの内装

▼バス車内でのみ使える無料のWi-Fiスポットも設置されていた

エアポートリムジンバスの内装

実際に利用してみて

当日の状況(利用の流れ)

今回は平日(金曜日)の夕方前の便にて、仙台空港から仙台駅前へ移動。

「仙台空港2番のりば」にバスが入ってきたのは出発時刻のおおよそ10分前。乗車したのはぼくを含めて3名でした。

バス乗降口の脇で乗客を待つ運転手に「運賃は現金払い」と伝えると、バス車内の運賃箱に直接現金を入れるよう案内があります。指示どおりに現金を運賃箱へ投入し、あとは車内の空いている席から好きな場所を選んで座ります。

エアポートリムジンバスの運賃箱

バスは定刻どおりに出発。仙台駅前-仙台空港までの間で高速道路も走行しますが、当日は曇り空から時折雨も降り注ぐ悪天候。とはいえ道路の混雑は気にレベルでもなく、仙台空港から仙台駅前まで、見込みよりも短い42分で到着できました。

エアポートリムジンバスからの車窓

ただし仙台駅前のバスの降車場所から仙台駅までは、直接屋根がつながっているわけではありません。雨天時などは地下通路を活用するなど、工夫することをオススメします。

利用後の感想

仙台バス「エアポートリムジンバス」を使ってみた感じたのは「時間に余裕がある」「時刻の都合があう」なら選択肢としてアリということ。

仙台空港-仙台駅間の移動に使える公共交通機関としてより一般的なのは在来線(仙台空港アクセス線)。運賃はきっぷ購入だと650円(ICカード運賃なら648円)。バスとほぼ同じです。

それ以外で部分で比較した場合のメリット・デメリットは次のとおり。

エアポートリムジンバス利用のメリット・デメリット

  • メリット
    • 車内が空いている
    • 回数券を使えば運賃を1回あたり50円安くできる
  • デメリット
    • 移動の所要時間が在来線の2倍程度かかる
    • 「仙台空港」「仙台駅前」以外のバス停には停まらない
    • 運行本数が少ない(1日あたり片道3~4便)
在来線(仙台空港アクセス線)利用のメリット・デメリット

  • メリット
    • バスの半分の時間で仙台空港-仙台駅間を移動できる
    • 区間内の他駅でも乗り降りできる
    • 運行本数が多い
  • デメリット
    • 車内が混雑していることが多い
    • 回数券や割引券はない

移動の所要時間を少しでも短くしたい場合は在来線、混雑を避けたい場合にはバス。そんな使い分けがよいと思います。