仙台国際空港 ランナーズポート

宮城の空の玄関口である「仙台国際空港」(以下、仙台空港)では、2017年4月20日(木)に1階・到着フロアの一部エリアをリニューアルオープン。新たに「みちのく観光案内」「みちのくラウンジ by PRONTO」「ランナーズポート」の3施設が設置されました。

このうち前者2つは外からでも様子が覗けるのですが、残るひとつ「ランナーズポート」は施設内がどうなっているのか、表からではわかりません。

どのように使える施設なのか概要こそ知ってはいるものの、その内部とは……。気になったので、実際に利用して、自分の目で詳細を確かめてきました。

この記事では仙台空港・1階の到着フロアに設置された新施設「ランナーズポート」の概要、利用のながれ、施設内部の様子を紹介します。ランナーにはもちろん、飛行機を利用する前後のリフレッシュにも安心して使える、覚えておくと便利な施設ですよ。


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ランナーズポートとは

施設の概要

仙台空港・1階の到着フロアに新設置された「ランナーズポート」は、更衣室やシャワールーム、ロッカー、大型の荷物置き場を備えたリフレッシュ施設です。

利用は有料で、営業時間や利用料金といった主な営業情報は以下のとおり。

ランナーズポートの営業情報

  • 営業時間:07時00分~21時00分(最終受付は20時30分)
  • 利用料金:税込800円/回
  • 貸出備品:バスタオル/フェイスタオル(各・税込100円)

施設名からわかるとおり、主な利用者として想定されているのは“ランナー”ですね。とはいえ、例えば早朝や深夜の移動に備え、その移動前後にシャワーを浴びたい!なんて旅行者向けの使い方も可能。

また例えば荒天等の突発的な理由でフライトスケジュールが変わった場合などにも、存在を覚えておくと、便利に活用できることでしょう。

利用のながれ

早速、ランナースポート利用のながれから見ていきましょう。

ランナーズポート利用の受付は仙台空港・1階の到着フロア内にあるインフォメーション(総合案内)。

仙台国際空港 ランナーズポート

係の方に「ランナーズポートを利用したい」旨を伝え、受付票に名前や住所、連絡先といった情報を記入します。なおこの受付票にはランナーズポート利用に際しての補足事項(注意事項)も記載されているので、忘れずに目を通しておきましょうね。

仙台国際空港 ランナーズポート

必要事項の記入を終えたら、この場で利用代金(税込800円)を支払います。支払い方法は現金のみで、クレジットカードや電子マネーは使えないので要注意。

レンタルのバスタオルやフェイスタオルが必要な場合は、ここであわせてその旨を伝え、レンタル代も一緒に支払いましょう。今回はバスタオルとフェイスタオルも1枚ずつ借りることに。

代金支払後は、ランナーズポート内に設置されたロッカーのカギ、利用方法が書かれたパンフレット、ランナーズポート入室に使う暗証番号が書かれた紙、そしてレンタル申請をしたもの(バスタオル・フェイスタオル)を受け取ります。

仙台国際空港 ランナーズポート

ここから先は係の方の付き添いもないので、自分のみでランナーズポートへ。正面には2つ設置されたドアは、向かって左側が男子更衣室、右側が女子更衣室の出入り口になっています。

仙台国際空港 ランナーズポート

よく見るとそれぞれの扉の横に「MEN」「WOMEN」と表示されています。どちらが自分の入り口だったか、もしわからなくなったら表示を確認しましょう。

仙台国際空港 ランナーズポート

なお扉は施錠されています。インフォメーションで受け取った紙に記載の暗証番号を、ドアノブに設置されたテンキーへ入力すると解錠され、入室できますよ。

施設の内部を紹介

ランナーズポート内部も写真で紹介!……といきたいところですが、更衣室という特性もあり、室内でのカメラ・ビデオ・携帯電話の利用は禁止されています(受付票にもその旨の記載あり)。

そこで今回は、実際に利用して確認した内部の様子を平面図に描き起こしてみました。なお厳密に採寸したわけではないため、スケール比率は適当です。この図に関しては「内部のレイアウトはおおよそこのような感じ」というレベルで参考にしてみてください。

▼ランナーズポート(男子更衣室)の内部イメージ

ランナーズポート(男子)の内部イメージ

各設備の詳細もわかるよう、ポイントは以下に箇条書きで書き出しておきます。

  • 更衣室内は大きく着替えエリア、洗面エリア、シャワーエリアにわけられる
  • 更衣室内は土足厳禁。入室後に履物を脱ぐ必要あり
  • 着替えエリアの設備は4列✕2段のロッカー(1台)、体組成計(1台)
  • 手荷物、着替え、入室時に脱いだ靴はすべてロッカーへ収納
  • ロッカー内の設備は簡易式のあみ棚、ハンガーラック、ハンガー(1本)
  • ロッカー外(脇)に大型の荷物置き場あり(※施錠などは不可)
  • 洗面エリアの設備は洗面台とイス(2組)
  • 洗面エリアに設置の備品はハンドソープ、ドライヤー(各1つ)
  • シャワールームは2部屋。着替えエリアとカーテンで仕切れる前室あり
  • 前室の設備はタオルや着替えを入れられるカゴ(各部屋ごと1つ)
  • シャワールームの広さは3分の2畳ほど
  • シャワールーム内設置の備品はシャンプー、コンディショナー、ボディーソープ
  • 使用済みのレンタル品(バスタオル・フェイスタオル)は出入口そばの回収ボックスへ
  • ランナーズポート利用後は、ロッカーキーのみインフォメーションへ返却

上記の内容を踏まえ、例えばランニング用途で利用することを想定すると、利用時の流れは次のような感じで考えておくのがよさそうです。

  1. インフォメーションで受付
  2. ランナーズポートに入室
  3. 着替えおよびロッカーへ荷物を預ける
  4. ランニングに出発
  5. ランニングを終えたらランナーズポートへ
  6. シャワーを浴び、着替える
  7. ランナーズポートを退室
  8. インフォメーションへロッカーのカギを返却

その他、更衣室やシャワー設備という点から利用に際し気になるポイントといえば、やはり清掃具合(清掃頻度)ではないでしょうか。もちろんこのランナーズポートに限らず、キレイでない施設を利用するのには気が引ける……という方もいることでしょう。

個人的にも気になったのでインフォーメーションで訪ねてみたところ、清掃は原則、誰かが使用した後は都度行っているそうです。

利用が混み合っている(=複数人が入室中、人の出入りが多い)場合など一部例外こそあるものの、基本的には誰かが使用したタイミング(おそらくロッカーのカギを返却したタイミング?)で、インフォメーションから空港内の清掃担当者へ連絡。なるべくすぐに清掃に入る運用にしているとのことでした。

実際に今回ランナーズポートを利用した際も、ランナースポートの中はシャワールーム内も含め、かなりキレイに管理されていました。少なくとも「清潔さ」という点で深く不安をいだく心配はないと思いますよ。

余談:利用ガイドは無料でもらえる

ランナーズポート利用の際に渡される、施設利用のながれが書かれたリーフレット(利用ガイド)。実はこのリーフレットだけであれば、インフォメーションにて無料でもらえます。

▼利用ガイド。説明はイラスト付きでとてもわかりやすい

仙台国際空港 ランナーズポート

▼内側には空港周辺のランニングマップもプリントされている

仙台国際空港 ランナーズポート

リーフレットの内側には空港周辺のランニングマップ(例)もプリントされているので、ランニングコースを考える参考にもなりますよ。

利用のながれについては、ひととおりをこの記事で網羅したつもりです。ただそれでも「あらためて利用方法を確認したい」あるいは「空港周辺のランニングコースが気になる」なんて場合は、手始めに利用ガイドをもらって読んでみることから始めてみるとよいのではないでしょうか。

さいごに

ランナー向け、そして旅行者でも利用できるリフレッシュ施設として、仙台空港・1階の到着フロアに新設された「ランナーズポート」。

施設がまだできたばかりで新しいということはもちろんですが、清掃も定期的に入り、安心して使える印象の施設となっています。今後LCCで早朝・深夜便が登場してくれば、私自身も利用する機会は増える予感がしています。

外から様子がわからないから。興味はあるけどちょっと不安だから。

ランナーズポートの存在を知りつつそのように思って使う機会がなかった方も、この記事を読んでランナーズポートの存在を知った方も。ぜひ今回紹介した内容を参考に、ランナーズポートを有効に活用してみましょう。