Samsung の新しいフラッグシップスマートフォン Galaxy S7 SM-G9350FD を購入しました。
今回は本体カラーに少しこだわりがあって、初めて ETOREN(イートレン) と呼ばれる海外通販サイトを利用。そこで現在取り扱っているのはシンガポール向けのSIMフリーモデルで(改めて詳しく書きますが)初期状態では日本語ロケールを選ぶ(表示言語を日本語に設定する)ことができませんでした。
過去の経験上、Samsungのグローバルモデルにおいて日本語ロケールを選択する場合は More Local 2 と呼ばれるアプリを使えば解決はできます。ただ今回ひとつ問題がありまして、少し前にパソコンを買い換えたこともあり、この More Local 2 を利用するために必要となる ADB環境の構築(Android SDKのインストール)をゼロから準備しないといけない自体に。
過去に導入方法の備忘録を自分でもまとめていたので、手順はわかります。
わかります。が……
ああこれadb環境構築しないとあかんやつだっけか
— まきはら そうすけ (@sosuke14jp) 2016年3月17日
面倒では
— まきはら そうすけ (@sosuke14jp) 2016年3月17日
そう、ちょっと面倒だった印象が。なんてことをつぶやいていたら知り合いの 神様 が降りてきまして。
@sosuke14jp win なら chocolatey 入れて cinst adb で一発よ
— ホホ (けんじ)(健児) (@hayashikejinan) 2016年3月17日
初めて聞く単語だなと思いつつも試してみると、意外なほどあっさりとADB環境の構築を済ませることができました(ありがたきありがたき)。
ということで、今回は chocolatey を使ったADB環境の構築手順 を新たな備忘録として残しておくことにします。
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記事の目次
chocolatey とは
chocolatey(チョコラティ)は Window PC にソフトウェアをインストールする際に使用できる パッケージ管理機能。
一般的にPCにソフトウェア(例:iTunesやDropboxなど)をインストールする際にはそれぞれのインストーラー(インストールに必要なファイルのパッケージ)をダウンロードし、ひとつずつ実行→インストールしていく必要があります。
しかしこの chocolatey を導入しておくと、こういった作業をコマンド一つで簡単に実行することが可能になります。
今回は chocolatey をPCにインストール→Android SDK をPCにインストール(ADB環境を構築)といった手順で進めていきます。
今回のPC作業環境
次に、今回紹介する手順を試した際の私のPC作業環境を整理しておきます。
- 端末:VAIO S11
- OS:Windows 10
パソコンの機種は割とどうでもよいのですが、今回の手順は OS に Windows を搭載したパソコンですすめる手順 となります(Mac非対応)。またOSのバージョンが古いもの(Windows 7以前のものとか)では同様の手順で進められない可能性もあるかもしれません。
chocolatey でPCにADB環境を構築する
chocolatey をPCにインストールする
手順として、はじめに手元の Windows PC に chocolatey をインストールしていきます。chocolatey のサイトを開きます。リンクは以下から。
このようなサイトが開きます。
先ほどの画面を少し下に進む(スクロールする)と、下の写真に写った長い文字列が見つかります。
これは後ほど使いますので、ページを開いたままにしておく(あるいはメモ帳などにコピーしておく)とよいでしょう。
次にデスクトップを開き、そこで Windows のスタートキー と x(エックス)を同時に押します。下の画面のようなメニューが表示されるので コマンドプロンプト(管理者) を選択。
こちらが開いたコマンドプロンプト。
ここで先ほどの長い文字列を入力します。下に改めて先ほどの文字列を乗せておきますが、入力するのは赤文字の部分だけです。
コピー&ペーストが利用できれば、貼り付けてしまうのが間違いもなく簡単ですね。文字列を入力したら実行(Enterキーを押す)しましょう。
すると画面がずらずらと進みます。何度か黄色の文字で警告が出たりもしましたが、エラーログが出なければ、この後の工程においては特に大きな問題はありません。
これでPCへの chocolatey のインストール作業が完了しました。
Android SDKをPCにインストールする
続いては chocolatey を使ってPCにAndroid SDKをインストール(ADB環境を構築)します。冒頭で 神様 がつぶやいていた以下のコマンドを入力。
上のコマンドは前半(cinst)が「chocolatey install」の略でパッケージをインストールするときに使用するコマンドを、後半(adb)がandroid sdk(ADB環境)のことを指し示しています。入力したら実行。
するとインストール作業が始まります。途中2回ほど「Do you want to continue?/Do you want to run the script?(つづけますか?)」と尋ねられるので、数字の”1″を入力してEnterキーを押します。
インストールが無事成功すると最後に緑の文字で「The install of adb was successful.(インストールが成功しました)」と表示されます。
最後にadb shellコマンド(ADB環境が構築された状態において使用できるコマンド)が使えるかチェックしてみます。以下のコマンドを入力してみましょう。
上のコマンドは adb shellコマンドの使い方(コマンドを入力する際に指定できるオプションなど)の説明を表示するもの。入力したら Enterキーを押します。
ずらずらっと文字が表示されればOK。
これで chocolatey を使った ADB環境の構築作業は完了です。
最後に
以前自分でADB環境の構築手順のまとめた際はそれなりに手間がかかった記憶がありましたが、chocolatey を用いるとかなりあっさりと済ませることが可能です(スリスリ)。
ADB環境はNexusシリーズなどでブートローダーをアンロックする際、あるいはXperiaシリーズでソフトウェアデータを焼く際などにも使用するものだけに、Android端末を触って楽しむ方はPCに構築しておいて損はないかと思います。
時間があれば一度普通にインストールして手順を確認しておくこともおすすめですが、無駄な手間をなるべく省きたい(端末をいじることにより時間を割きたい)なんて方は、ぜひ今回紹介した手順を参考にしてみてください。