少し前にモバイルルーターのARIAを買ってみたり、ブロガーイベントに参加させていただいたことでPriori 2 LTEをモニター機でお借りしたりと、最近は複数のfreetel製品に触れる機会がありました。
そんな中、パッケージをボーっと眺めていて freetel製品のパッケージに感じた良さ、そしてSIMフリー端末の販売事業者に徹底してもらえるとうれしいと感じたちょっとしたこと がやや気になってしまったので、雑記がてら整理しておきます。
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freetel製品のパッケージデザインに感じた良さ
そもそも気になったというのがパッケージ外観の記載内容。携帯電話やモバイルルーターなど、SIMカードを差し込んで利用する通信機器の場合、対応している通信方式と周波数が記載されているのはよくあることです。下の写真は priori 2 LTEのパッケージですが、”帯域” の項目名でこういった情報が記載されています。
しかしfreetel製品の場合、それにプラスして 利用できるSIMカードが原寸大のイラスト付きでパッケージにデザインされている んです。これにすごく良さを感じています。こちらはpriori 2 LTEのパッケージですが、Micro SIMのイラストとサイズが描かれています。
モバイルルーターARIAのパッケージにも、標準 SIMの原寸大イラストとサイズが。
普段あまり意識してみていなかっただけに、ちょっと気になりまして。手元にある他の国内向けに発売されている端末(具体的には au Fx0 LGL25/Apple iPhone 6 Plus/旧Y!mobile Nexus 5 EM01L/Panasonic LUMIX DMC-CM1 の4機種。私のCM1は欧州版ですがパッケージは国内版とほぼ変わらないことは以前確認済み)のパッケージを確認してみました。すると、上記のうちSIMカードのサイズがパッケージ外観に記載されていたのはau Fx0 LGL25のみ。
SIMカードのサイズを記載する目的と意外な効果
国内キャリアが独自パッケージで販売しているモデルには比較的SIMカードのサイズが表記されている印象がありますが、これのを記載する目的はおそらく販売者向けのもの。キャリアショップで携帯電話を購入する場合は回線もセットであり、SIMカードもその端末に合うものを販売員が用意してくれます。その際、機種変更によってSIMカードのサイズ変更が必要かどうかがパッケージからわかるよう、デザインされているものと考えられ、freetelにもおいても同じといえるでしょう。
しかしそれとは別に原寸大のイラスト付きでサイズを記載しておくことで、特に初めてSIMフリー端末を使うSIMフリー初心者ユーザーにとっての理解向上につながる効果があるのではないでしょうか。最近でこそ「SIMフリー」や「格安SIM」といった言葉の普及によって、SIMカードという存在を認識している人もかなり増えてきました。が、それでも身の回りの人と話しているとまだまだ浸透しているといえるレベルにはありません。
こういった方にSIMカードというものの存在(現在の携帯電話は使用するためにSIMカードが必要であること、そのサイズが複数種類あるということ)を意識させる効果が結構あるのではないかと思うのです。特に文字だけでなくイラスト付き(しかも原寸大)となれば、非常にイメージもしやすいはず。
もちろん知らないとダメ なんていうつもりはありません。ただし人間は自ら気になったものほど興味や疑問も沸き、理解・解決もしたくなるものですし、こういった少しの工夫でユーザーの関心や理解につながる可能性があるのならば、それがユーザーに対しての新たな価値の提供にもなり、なおかつSIMフリー端末の活用を促すというSIMフリー端末販売事業者の目的とも合致してきます。
freetelに徹底してほしいこと
ちなみにfreetelのすべての商品のパッケージデザインが良いかといえば、実はそうでもなかったりします。前述の良さとともに気になったのが記載情報が統一されていないということ。例えばモバイルルーターのARIA。SIMカードのイラストはよかったのですが、この製品に関していえば通信方式と周波数がパッケージには記載されておりません。
個人的にはSIMフリー端末に興味を持って質問してきた人には、まず「SIMカード」「SIMロック」「通信方式と周波数」の3点を説明するようにしています。このうち「SIMカード(のサイズ)」と「通信方式と周波数」がきちんと判断できるようになれば(物理的な意味での)使用できる・できないの判断は行なうことが可能なだけに、パッケージにこれらの情報を記載してもらえると販売の形式に限らず、 SIMフリー端末の世界へ足を踏み出したい初心者ユーザーにとってさらにオススメしやすいブランドになると思います。
余談ですが、今回併せて海外向けに販売されている端末のパッケージも確認してみましたが、私が持っている範囲で記載がされていたのはそのうち3割程度。しかもその大部分は小さな文字のみでの表記となっていました(下の写真はHTC One M9 Plusのもの。表記は小さな文字でのみ)。
このあたり、海外においては既に端末と回線の販売の切り分けが一般的である(SIMフリー端末に対しての認識と理解のレベルが異なる)とはいえ、実際に店舗で販売していて困ることはないのでしょうかね?海外の実事情、とても気になります。
最後に
長くなりましたが、要するに今回私がいいたかったことは 使用できるSIMカードのサイズ(イラスト付き)と対応している通信方式、周波数をパッケージ未開封の状態でも確認できるように表示してくれるとユーザーにやさしくてよいですね ということです。
ちなみに下の写真は priori 2 LTE のSIMカード/SDカードスロットまわりを撮影したもの。見てもらうと分かるとおり、どこに何を差すのか、どの向きで差すのか、どの方向で差すのか、といったことが非常にわかりやすく記載されています。
初心者ユーザーの目線に立ってこういった細かい配慮をしてくれるfreetelはすばらしいと思いますし、この考え方を今後もさらに追求していってほしいです。応援しています。