DMC-CM1の国内盤と海外盤の違い

今年3月に日本国内でも2,000台の台数限定で発売されたPanasonicのコミュニケーションカメラLUMIX DMC-CM1。日本国内ではAmazon.co.jpのマーケットプレイスでプレミアム価格で取り引きがされるなど、まだまだ在庫が不足している感じもします。その一方で海外版で問題なければ国内正規価格とほぼ変わらない金額で購入できるケースも。ちなみに私が所持しているものも海外版です。

そんな中「国内版と海外版を見分ける方法はあるのか?」「海外版を購入した場合、保証の取り扱いはどうなるのか?」といった質問をいくつかいただきましたので、確認できる範囲で整理してみることにしました。ちょうど今「LUMIX DMC-CM1」の購入を検討している方などの参考になれば幸いです。

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国内版と海外版の見分け方について

冒頭に書いたとおり、Amazon.co.jpのマーケットプレイスなどでは、現在プレミアム価格(以前に比べるとだいぶマシにはなりましたが)で取り引きがされています。基本的にはどのマーケットプレイス出品業者も「国内正規品」「保証書付き」などを明記しています。

しかし仮に(”仮に”ですよ)悪意を持って海外版を国内盤として販売しているところがあった場合に見分ける方法があるのか。とりあえず一番わかり易いであろうパッケージの外観を比較してみました。ちなみに結論からお伝えしておくと、パッケージだけでもおおかた見分けはつきます。なお今回比較したもののうち、海外版と謳っているのはイギリスで販売されているものです。

まずパッケージのフタ部分。

DMC-CM1の国内盤と海外盤の違い

DMC-CM1の国内盤と海外盤の違い

一見同じに見えるのですが、よく見てみるとカメラのイメージ写真の下に小さく書いてある文字が、国内版は日本語、海外版は英語になっています。

次は側面を1周ぐるっと見ていきます。まずは正面。

DMC-CM1の国内盤と海外盤の違い

DMC-CM1の国内盤と海外盤の違い

こちらは特に違いは見られません。

右の側面。

DMC-CM1の国内盤と海外盤の違い

DMC-CM1の国内盤と海外盤の違い

パッケージ自体に印刷されている文字もそうですし、その横に貼ってあるシールも国内版は日本語表記、海外版は英語表記となっています。

続いて背面。

DMC-CM1の国内盤と海外盤の違い

DMC-CM1の国内盤と海外盤の違い

こちらは正面と同じで特に違いはありません。

左の側面。

DMC-CM1の国内盤と海外盤の違い

DMC-CM1の国内盤と海外盤の違い

こちらに関しては、海外版のパッケージが複数国用にデザインされているのか、国の記号や対応している周波数帯などが書かれています。国内版についてはそういった表記が何も見当たりません。

パッケージの底面。

DMC-CM1の国内盤と海外盤の違い

DMC-CM1の国内盤と海外盤の違い

言語表記が異なる他、リサイクル関係のマークについても販売国に合わせたものがデザインされていることが分かります。

最後にパッケージの中。

DMC-CM1の国内盤と海外盤の違い

DMC-CM1の国内盤と海外盤の違い

ここも国内版と海外版で言語表記が異なっていることが分かります。

こういった比較から見てみると、パッケージだけでも国内版と海外版で見分けはつく、ということが分かります。

故障時の修理保証について

次に故障時の修理保証について。こちらの内容については、実際にPanasonicの修理相談窓口に確認したものを基に整理しています。

国内版のメーカー保証期間は購入日から1年間

国内版のメーカー保証期間は、購入日から1年間となっています。保証期間内であれば修理代金はもちろんのこと、出張修理であれば技術員の出張料、宅配修理であれば往復の宅配料といったものもかかりません。

また保証期間外(購入日から1年以上経過後)の修理は有償となるため、修理代金および修理の依頼方法に応じたサービス料が必要となります。

定額修理料金制度は適用されない

Panasonicのデジタルカメラ(LUMIXシリーズ)には修理代金を定額で設定している「定額修理料金制度」というものが存在しています。しかしDMC-CM1についてはLUMIXのブランドが謳われているものの、コミュニケーションカメラという別ジャンルになるため、この定額修理料金制度は適用されない、とのことです。

修理料金については、故障した実物を確認した上で見積もりを行ないます。仮に宅配修理サービスを利用する場合は、修理料金(見積もりによる)、往復配送料、見積もり診断料(こちらは修理見積もり実施後に修理をキャンセルした場合のみ発生)がかかります。

国外で購入したものの国内での修理受付は不可

商品の保証については、購入国それぞれで対応となるため、海外版については例え有償で良いと言っても、現時点で国内修理センターにて修理は受け付けることが出来ないそうです。

海外版については、購入国のPanasonicに連絡を取るしか無いということになります。

国内版と海外版を端末本体で見分ける方法はないことはない

上の質問の解答に対して気になったので、端末本体の外観で国内版と海外版の見分けが可能なのかも聞いてみたのですが、こちらは「確認(把握)できていない」とのことでした。この内容だと「黙って修理を依頼したら修理してもらうことも・・・可能か?」と思い、少し詳しく確認してもらうと「修理センターでなら製造ロットなどを基に判断できる(=黙って海外版を送られても見分けがつく)」との回答をいただきました。

最後に

当たり前ですが、故障時のことを考えると国内版を購入するのがまずは最善、と言える結果になりました。海外版を購入する際には万が一故障した際の修理保証だけ自己責任で対応する必要がある、ということです。

なお今回情報を整理するにあたり、国内版のパッケージ写真や情報に関してはChack’n(@Chackn)さんにご協力いただきました。身の回りでDMC-CM1を購入されている方がほとんどいなかったため、ご協力いただき大変助かりました。この場をお借りしてお礼申し上げます。