Y!mobile

2016年11月初旬より、音声通話付きの主回線をドコモ系MVNO(DTI SIM)からY!mobile(ワイモバイル)にのりかえました。

体感でのストレス解消を主目的としての選択でしたが、契約前に想像よりも、かなり快適にスマホが使えています。

ちょうど使い始めてから2ヶ月が経過したので、この記事ではワイモバイルにのりかえした理由や使用感、契約する際に押さえておきたい設定事項をまとめておきます。

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MVNOからY!mobileへのりかえた理由

MVNOからY!mobileへのりかえた理由は、大きくわけると2つ。DTI回線の実効速度が体感で低下してきたこと、そして私自身のスマホの使い方が若干変わってきたことです。

回線の実効速度が低下してきた

回線のりかえに至った最大の理由がDTI SIMの通信速度(実効速度)低下を強く体感するようになったこと。

DTI SIM自体はあくまでNTTドコモの設備を借りて運用するMVNOであり、通信速度に過度の期待はしておらず。契約時も朝昼夜のトラフィック量が増える時間帯を除いて、5Mbps前後の速度が出ればOKという考えでした。実際に契約直後の速度もこの条件は満たしており、狙い通りに。

ところが2016年10月あたりから、実効速度の低下を強く体感するように。

DTI SIMが継続展開する大規模な割引での加入者増が理由として考えられるものの、安さと引き換えに毎日耐えるようなストレスではないと思い、他社へのMNPを決意しました。

ワイモバイルが利用実態に適していた

ドコモ系MVNOからのMNP転出ということで、検討したのは主にKDDI系とソフトバンク系の回線事業者。この中で通信速度によるストレス、料金の適当さ、海外版SIMフリースマホとの相性のよさを考えた結果、選択肢として浮上したのがY!mobileでした。

注目したポイントを改めて整理すると、主に次の3つになります。

  • キャリアのサブブランドならではの安定性
  • 短い時間での通話頻度が増えてきた
  • 海外SIMフリー端末と相性がよい

まず今回もっとも意識した通信品質。

ソフトバンクのMVNOであった時代から“格安SIM”と呼ばれる他社MVNOとは違うコンセプトが印象的だったY!mobile。2015年4月よりソフトバンクのサブブランド化されたことで、回線品質への信頼も強まり、ストレスを感じる可能性は少ないだろうとの考えに。

次に考えたのがプラン設計。

最近少しずつ電話を使う機会が増加。一方で用途を振り返ると、9割以上が「要件の伝達+アルファだけで済む短いもの」であったことから、ワイモバイルのスマホプラン(他社携帯と固定回線含め、1回あたり10分以内・月300回まで無料)が現状にマッチしていると判断しました。

そして最後に欠かせないポイントとなるのが、海外向けのSIMフリー端末との相性。

ソフトバンクが運用するLTEおよびWCDMAの周波数帯は、海外向けSIMフリー機の大部分が幅広く対応。NTTドコモ系およびKDDI系の回線であれば、使う機種選びに迷いがでるケースもある中、使いたい機種を使いやすい回線であることが改めて魅力に映りました。

念のためエリアマップを確認し、日常の行動範囲で圏外となるエリアがないこともチェック済み。以上3点をもち、Y!mobileでの契約を決めました。

なお後日談として、Galaxy Note5のサービスモードによるワイモバイル回線で利用できる周波数も確認を実施。ソフトバンクが運用する周波数のうち、FDD-LTEのBand28を除き、すべてに接続できることも確認できました。

▼ FDD-LTEのBand1に接続

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▼ FDD-LTEのBand3に接続

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▼ FDD-LTEのBand8に接続

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▼ TDD-LTEのBand41に接続。41+41のCAも利用可能

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▼ WCDMAのBand1(2100MHz)に接続

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▼ WCDMAのBand8(900MHz)に接続

Y!mobile

契約する料金プランは、毎月3GBまで高速データ通信が利用できる「スマホプランM」にしました。

Y!mobileが新規・他社からののりかえで契約した場合に適用している「データ容量2倍キャンペーン」で、実際に利用できる高速データ通信容量が3GB/月→6GB/月に増加することが要因として大きかったですね。

またワイモバイルといえば、旧イー・モバイル時代に直近3ヶ月での通信量を元にした速度制限で痛い目をみた経験もあります。しかしスマホプラン(S/M/L)ではこの速度制限もありません(公式サイトのFAQでも確認できます)。つまり毎月意識すべきは「1ヶ月あたり6GBまで」だけでOKです。

今回はMNPによる契約なので「スマホプラン割」のほかに「ワンキュッパ割」も適用。毎月支払う基本料金は、加入日の翌月から12ヶ月間が3,221円/月(税込)、13ヶ月目以降は4,301円/月(税込)になりました。

実際に使ってみて

続いて2ヶ月使ってみた中で、当初の希望に対する実状、および改めて感じたことをあわせて3つ挙げておきます。

実効速度はとりあえず文句なし

Y!mobileにのりかえるにあたり、もっとも期待していた通信品質。これについては現状まず文句はありません。日常で体感的にストレスを感じることはまず無くなりました。

試しにトラフィックの集中する平日昼間にスピードテストを行なってみても、下り50Mbps超えを記録することもチラホラ。

Y!mobile

今回契約を見直す際に最重要ポイントとしていた通信速度は問題なくクリア、といえます。

データ容量2倍キャンペーンの申請が面倒

逆に使う中で気になった部分も。そのひとつが「データ容量2倍キャンペーン」でプレゼントされる追加の高速データ通信容量は、デフォルトでは自動付与されないこと。

例えば私が契約したスマホプランMの場合。3GBを超えて高速データ通信を使うには、500MB単位でMy Y!mobileから追加の申請が必要です。

▼ My Y!mobile ログイン後、画面を下へスクロール

Y!mobile

▼ 【通常速度に戻す申込】をタップ

Y!mobile

▼ 【予約】のボタンを選択する

Y!mobile

▼ 画面上は追加料金500円と表示される

Y!mobile

▼ 【申込】を選ぶと、500MB分の高速データ通信が追加で使えるように

Y!mobile

この申請は速度が低下した後だけでなく、前もって予約もできますが、一度に予約できるのは1回(500MB)分のみ。

スマホプランMでは3GB(500MB x 6回)がプレゼントされますが、すべて使うためには毎月6回、この申請操作が必要となるわけですね。

プランに割り当てられたデータ通信容量を使い切ったタイミング、および追加申請したデータ通信容量を使い切ると都度SMSで通知が飛んでくるため、どのくらい使っている(使ってしまった)のか意識しやすいというメリットも。その一方で、毎回の申請を手間に感じてしまうのも事実といえます。

なおこちらについては、解決するための一工夫も後ほど紹介します。

明細への割引額反映に時間がかかる

もうひとつ気になったのが、割引がきちんと適用されているのか分かりづらかったということ。

「データ容量2倍キャンペーン」が適用されることで無料になるとわかっている、高速データ通信容量の追加申請。ただし申請に伴う追加料金は翌日には My Y!mobile に反映される者の、割引分が反映されるのは翌月10日ごろ。

大丈夫とわかりつつ、心の中では「(今月から割引適用だったよな……?)」とソワソワさせられました。

▼ 月末時点でも割引分の反映はナシ

Y!mobile

▼ 翌月10日に割引適用を確認でき、ようやく一安心

Y!mobile

最終的にきちんと割引が適用されたので、今となってとくに問題はありません。ただもし、これからY!mobileでの契約を考えている場合は事前に知っておくことでムダに慌てる心配がなくなりますよ。

なお「データ容量2倍キャンペーン」が適用されるのは、契約日の翌月以降であることに注意が必要です。契約当月の高速データ通信容量の追加は有料になります。

うっかり初月度から、遠慮なく通信してしまうと、月半ばにして速度規制という状況も起こりえます。気をつけましょう。

より便利に使うための工夫

「データ容量2倍キャンペーン」の申請が面倒であることに触れましたが、この手間は規定回数までの申請を自動化することで解消できます。

スマホプランMを例に取れば、月6回まで自動申請する条件を設定しておくことで、手間なく特典を目一杯活用できることになります。

キャンペーンが適用される場合は、ぜひあわせて設定しておきましょう。

申請を自動化する方法

申請の自動化は My Y!mobile の画面から行ないます。

▼ My Y!mobile にログイン後、画面を下へスクロール

Y!mobile

▼ 【通常速度に戻す申込】をタップ

Y!mobile

▼ 画面中段の青文字を選択します

Y!mobile

▼ 【快速モード】にチェックし、下のドロップダウンリストで回数を指定

Y!mobile

▼ 指定する回数だけは間違えないよう、要注意

Y!mobile

▼ 回数を指定したら【次へ】をタップ

Y!mobile

▼ 設定変更の確認画面に。内容に間違いがないことを再チェックする

Y!mobile

▼ 問題がなければ【設定】を選択

Y!mobile

▼ これで設定変更(申請の自動化)が完了

Y!mobile

▼ SMSでも設定が変更されたことの通知メッセージが届く

Y!mobile

スマホプランSであれば「2回」、スマホプランMであれば「6回」、スマホプランLであれば「14回」で設定すればOKですね。

ちなみに当月の高速データ通信量に伴い追加の申請が自動で行われると、都度SMSが届きます。きちんとチェックしていれば、前回SMSが届いてからの周期をもとに、短期間で使いすぎていないかも感覚的に意識できるはず。

またもしAndroid端末を使用しているのであれば、Android標準機能によるデータ通信量の集計機能もあわせて設定しておくと、なおベターでしょう。

自動化を解除する方法

あわせて自動化を解除する手順についても、念のため紹介しておきます。

▼ My Y!mobile ログイン後に【ご利用状況の確認】→【上限回数】横の青字の順に選択

Y!mobile

▼ 申請を自動化した時と同じ画面が出たら【制限モード】に選んで【次へ】をタップ

Y!mobile

あとは画面下の【設定】を選べば設定変更が完了します。

契約プランを変更した場合など、自動申請の回数を変更する必要があるときも、この画面から回数だけ変えられます。頭の片隅に入れておきましょう。

余談:今なら最大2万円の現金CBも

のりかえ前の回線が契約更新のタイミングでないのに思い切ってY!mobileに変更できた理由も少し紹介しておきます。

Y!mobileでは、2017年1月現在において新規・MNPによる契約者を対象とした、最大1.5万円の現金キャッシュバックキャンペーンを開催中。なおこのキャンペーン、土日だけ最大2万円に増額されます!

私はこれをそのまま、のりかえ前のMVNOで発生する契約解除料にあてました。とはいえ私が契約したときは、プランを問わずキャッシュバック額は10,000円だったんですよね……。たらればと分かりつつも、少し時期をずらせば金額が増えた点は悲しいです。

キャッシュバックの詳細な条件は以下より確認できます。

さいごに:ストレスは無事解消

1~2年前の時点では、どうしてもほしい機種が登場したなどよほどの事情でもない限り、積極的に契約しようとまでは考えなかったY!mobile。

ただし今回改めて主回線用途で契約して使ってみると、価格も程度に押さえつつ、ストレス無い通信速度が安定して出ることに強く魅力を感じています。個人的に課題としていた通信品質の向上についても文句なしで、非常にスッキリしました。

MVNOが増えたことで、今まで以上に「何を最重要とするのか」を考えながら回線が選べるようになりました。そんな中で適度に携帯料金を押さえつつ、一方でストレスなく快適に使いたい方には、Y!mobileはぜひ検討してみてほしいですね。

なおY!mobileの場合、MVNOと比べても実店舗の数が多いことも大きなメリットになっています。スーパーの建物内など、わりと日常の身近なところにもお店を構えているケースも多いだけに、何か起きた際の駆け込み寺を身近に確保しておきたい場合にもオススメです。