FREETEL フリーテル ブロガーイベント

“SIMフリーキャリア”を謳うプラスワン・マーケティングのMVNOブランド FREETEL(フリーテル)。

2016年5月17日(火)に春夏の新製品・新戦略発表会「FREETEL WORLD 2016」を開催し、新たなスマートフォン「SAMURAI REI(麗)」などを発表。そしてこの翌日、東京都内においてブロガー向けのイベントも開催されました。

当日はFREETEL WORLD 2016での発表内容からちょっとした裏話まで、プラスワン・マーケティングの”マッスー”こと増田社長からお話を聞いてきました。今回はその中でも、個人的に印象に残った内容を整理してまとめておきます。

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ついに新たな段階へ。テレビCMがスタート

FREETEL WORLD 2016でも結構な話題になっていましたが、今回FREETELとして初となるテレビCMがスタート。女優・モデルなどをこなす佐々木希さんをイメージキャラクターに起用し、FREETEL WORLD 2016当日のスチール撮影はかなり熱かった(?)という話もチラホラ。

FREETEL フリーテル ブロガーイベント

MVNOがテレビCMを打つというのは最近少しずつ増えてきている印象ですが、FREETELに関しては個人的に記憶に残っていたことが。

それは今年3月に行われた新製品&新サービス発表会でのこと。

囲み取材中に出た「テレビCMは打たないのか?」という内容の質問に対して増田社長が「認知度を広めるためにはきちんとした順番がある。CMは流れていてもどこで買ったらよいのかが認知されていなければ意味が無い。プロダクトをきちんとつくり、販売コーナーを分かるところにきちんと設けてから手を打ちたい」と回答していたんですよね。

今回改めてFREETELの現状について話を聞きましたが、現在はヨドバシカメラやビックカメラといった大手量販店を中心に、専用コーナー「FREETELコーナー」を含めた即日開通対応店舗が34。そしてFREETEL製品取り扱い店舗は2016年7月で150にまで増える予定とのこと。

3月の発表会においては「2016年4月までに21の実店舗へFREETELコーナーの設置が完了する予定」と聞いていましたが、その予定を着実に実績とし、少しずつ前進してきていることが振り返ってみて改めて感じられました。今後も店舗数の増強は進めていくものと思いますが、まずは最低限の環境が整いつつあるということなのでしょうね。

またこうした着実な努力により、日本国内のSIMフリースマホ市場においてもASUSやHuaweiといった海外勢を押さえてシェア46%の1位になっているとのこと。

これまで参加したブロガーイベント、あるいは発表会において毎回発信されていた「既存キャリアと同様に利用できる形態」は実際にキャリアからの乗りかえを考えるユーザーにとっても分かりやすく魅力的に感じられた、といえそうです。

とはいえ現状の日本国内の回線契約数におけるMVNOが占める割合はまだ2%程度とのこと。参考までにドイツではMVNOのシェアが41%。アメリカでも25%。これも踏まえて「FREETLとしてもまだまだ満足していない」と語っていました。

ユーザーのより身近な形でサービスを提供し、ドコモの通信品質(通信エリア)かつ毎月の負担額の安さを魅力に今後どういった展開を進めていくのか。引き続き動向が気になるところです。

フルメタルボディのSAMURAI REI(麗)をリリース

今年2月にスペインで開催されたMWC 2016(Mobile World Congress 2016)にて参考展示されていた新機種「SAMURAI REI(麗)」が遂に正式リリース。

全5色ある本体カラーを1週ずつ順番に発売していくという流れて、この記事を作成している6月7日(火)時点においては2色(メタルシルバー/スカイブルー)が発売中となっています。

また今後の発売予定は以下のとおり。

  • シャンパンゴールド:6月17日(金)発売予定
  • ピンクゴールド:6月24日(金)発売予定
  • メタルブラック:6月下旬発売予定

ユニボディ構造の金属筐体に縁がラウンドしたガラス製のフロントパネルを搭載。また視覚以上に手にとって見ると驚きを覚える軽い本体は粗さもなく、これまでのSAMURAIシリーズよりもさらに一歩先へ進んだ仕上がりといった印象を受けました。

ディスプレイも5.2インチのフルHD(1920×1080)と高精細で、オクタコアのプロセッサ、2GBのRAM、32GBのROMを搭載。この仕様や仕上がりで29,900円(税別)で買えるとなると、魅力を感じる方も多いのではないか、というのが正直なところ。

金属製の筐体は携帯電話において最重要の要件となる通信電波を遮蔽してしまうことから、アンテナラインと呼ばれる線を入れて電波の通り道を作ることが一般的ですが、そのデザインにもこだわり(シンプルさと細さ)が感じられました。

FREETEL フリーテル ブロガーイベント

FREETEL フリーテル ブロガーイベント

また個人的にはフロントパネルのディスプレイ上下部分にデザインされている和柄のように細部にちょっとしたこだわりが見られるところもポイントが高め。

FREETEL フリーテル ブロガーイベント

FREETEL フリーテル ブロガーイベント

外観デザインはスマホに限らず最も目にする頻度の多いデザインだけに、個人的にはスマホを選ぶ上で特に重視する点。ここによく見ると分かる細かなこだわりが見つけられると、それだけで自分の所持欲を満たしてくれるんですよね。

ちなみにFREETEL公式サイトの製品ページを見ていてふと気になったのが以下の画像。

FREETEL フリーテル ブロガーイベント

最新の鋳造(砂を固めて作った鋳型に溶かした金属を流し込んで形をつくること)技術を用いてアルミ製フルメタルボディを実現とありまして。一般的なユニボディ構造の筐体を削りだすのと工程が異なるのだろうか、と。

スタッフの方に確認してみたところ、削り出しの工程は一般的な手順と大きく変わらないそうです。ただREIの本体カラーでいえばスカイブルーやメタルブラックのような色のアルミは珍しいらしく、こういった色を実現することも含めて高度な鋳造技術が用いられているとのこと。

このREIに関しては、FREETELが製造工程をYoutubeで公開しているので、チェックしてみると一般的なユニボディ構造を採用した端末の製造方法もよりイメージがしやすくなるのではないでしょうか。

なお増田社長は私用としてスカイブルーを使っていましたが、これは社長が自身で選んだ、いわば”マッスーお気に入りカラー”とのこと。またシャンパンゴールドは佐々木希さんチョイスのカラーらしいです。

今まで通りの使い勝手を選べる新プラン「定額プラン」登場

FREETELといえば重量課金制プランを採用したFREETEL SIMが他社と異なる特徴かつ魅力でしたが、一方でユーザーからの「従来通りの感覚で使えるプランがほしい」という要望に応え、5月27日(金)より定額プランの提供も開始しました。

FREETEL フリーテル ブロガーイベント

スマホの購入場所(FREETELコーナーなど)や購入時の代金支払い(購入時は支払い不要)について大手キャリアと同様に利用できることをひとつのこだわりとして取り組んできているFREETELだけに、今回の定額プラン導入もこれに絡んでくる新たな一手となります。

価格は従量課金プラン(使った分だけ安心プラン)の各データ容量到達時の価格と揃えてあるため、より自分の使い方にあったプランが選べますね。

ただFREETEL SIMを使う上で個人的にひとつ気になっていたのが「高速データ通信のON/OFFを手軽に切り替えられるアプリが用意されていない」ということ。現在はインターネット上にあるマイページに都度ログインしての切り替えアクションが必要となっています。

今回の定額プランスタートに合わせて、もしかしたらアプリもリリースされるかな?と期待していたのですが、こちらは残念ながら、まだリリースの予定はないとのことでした。

大手キャリアでも高速通信のオン・オフを切り替えるようなサービスは提供していないため、同じような感覚という意味では現状のままでもよいともいえます。が、せっかくオン・オフ自体は切り替えられる仕様となっていることも含めれば、アプリのリリースはお願いしたですね。

ユーザーの要望を真摯に受け止めてくれるFREETELだけに、今後の動向を期待して待ちたいと思います。

最後に

FREETELの現状のおさらい、新端末や新サービスの紹介、そして(今回は触れませんでしたが)REIの特徴の解説。さらには時々裏話も織り交ぜてと、あっという間の2時間ちょっと。今回も非常に濃い内容のイベントとなりました。

そしてその2時間ちょっと、絶えず動き続けながら、時には参加者のひとりのもとに駆け寄って一から分かりやすく説明し直す。そんな身近に感じられる増田社長の魅力も相変わらず(笑)

他の参加者の皆さんの記事アイキャッチに増田社長の写真がたくさん使われていることからも、そういった雰囲気を感じ取った方は多いのではないかと思います。

FREETEL フリーテル ブロガーイベント

個人的にも今後も引き続き動向をチェックしつつ、どのような次の一手を打ち続けていくのか、期待して見守っていきたいところです。

なお今回、参加特典としてSAMURAI REI(麗)を約1ヶ月お借りして試用できることになりました。

すでに購入して使い始めている方も多く見かけますが、こちらもまた使用感などを追ってレポートしていくことにします。