CHOETECH 6ポートUSB充電器

使用するガジェットの台数が増えてくると、充電を如何にして「効率的」「快適」に行なうかは大きなポイントとなってきます。最近では複数のUSBポートを持った出力電力の高い充電器もよく見られます。

そんな折、6つのUSBポートを持ち、なおかつQualcomm社の急速充電規格 Quick Charge 2.0 に対応した充電器を発見しました。ということで今回はその充電器をレビューすることにします。

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CHOETECH 6ポートマルチUSB充電器

今回紹介するのは CHOETECH の 6ポートUSB充電器。Amazon.co.jpでは4,200円ほどで取り扱われています。

出力は6ポート合計で60Wとなっており、同じような仕様の充電器でまず思う浮かぶのはAnkerの製品かと思います。しかしこのCHOETECHの充電器の大きな特徴は、6ポートのうち2ポートが Quick Charge 2.0 に対応しているということです。1台あれば6つのガジェットを同時に充電出来るだけでなく、うち2つは更なる急速充電が可能という、とても嬉しい仕様となっています。

パッケージデザインはAnkerやAukeyの製品と非常に似た印象。

CHOETECH 6ポートUSB充電器

同梱物を並べてみました。充電器本体の他、USBケーブル、充電器用ACケーブル、説明書類といった感じ。ちなみに製品自体は購入日から12ヶ月の保証付きで、アフターサービスの提供もあります。

CHOETECH 6ポートUSB充電器

USBケーブルのコネクタ部分には「CHOETECH」の文字も入っています。所持するガジェットが増えてくるとUSBケーブルも増えがちですが、こういったようにメーカー名などの目印が入っていると外観でどの製品についていたケーブルなのかが分かる点もガジェット好きの人にはうれしいポイントです。

CHOETECH 6ポートUSB充電器

説明書に書いてある仕様書。出力電力は合計60Wまでで、4つのポートが最大2.4Aの出力に対応、2つのポートが最大15Wの出力に対応しています。

CHOETECH 6ポートUSB充電器

充電器本体。基本的なデザインはAnker製の充電器と似た感じで、ボディはマットな質感。また端には「CHOETECH」の文字もプリントされています。

CHOETECH 6ポートUSB充電器

背面には Qualcomm Quick Charge 2.0 対応のマークが。

CHOETECH 6ポートUSB充電器

側面をぐるっと見ていきます。

CHOETECH 6ポートUSB充電器

CHOETECH 6ポートUSB充電器

CHOETECH 6ポートUSB充電器

CHOETECH 6ポートUSB充電器

6つあるUSBポートのうち、端の2つは端子部分が青色になっています。これがQuick Charge 2.0対応の目印です。ぱっと見て判別できる点も非常に良いです。

CHOETECH 6ポートUSB充電器

自宅で使用しているAnkerの5ポートUSB急速充電器と大きさを比較。下の写真でいうところの高さはCHOETECHの充電器のほうが若干大きいものの、ほとんど変わりません。また幅についてはCHOETECHの充電器のほうがポート数が多い分だけ大きくなっています。

CHOETECH 6ポートUSB充電器

横から見たところ。厚さもCHOETECHの充電器のほうが若干だけ大きい程度。CHOETECHの方が文字などがない非常にシンプルなデザインになっています。

CHOETECH 6ポートUSB充電器

充電性能をチェック

せっかく6ポートかつQuick Charge 2.0対応ということなので、全てのポートにガジェットを接続しての性能テストを行なってみました。接続しているのはGalaxy S6、Galaxy S6 edge、iPhone 6 Plus、W01、MiBand、Xperia Z3 Tablet Compactです。

CHOETECH 6ポートUSB充電器

Quick Charge 2.0に対応した2つのポートにはGalaxy S6とGalaxy S6 edgeを接続しています。両機とも急速充電対応の充電器を使用すると、75分で85%程度のバッテリーを充電できることは過去に確認済み。この2台のバッテリー残量をいずれも20%程度にした状態から、100%になるまでにどの程度の時間を要するかで充電器の性能を確認することに。

CHOETECH 6ポートUSB充電器

充電を開始したタイミングで両機の通知領域を確認すると、いずれにもしっかり「急速充電」の文字が表示されていました。

CHOETECH 6ポートUSB充電器

それでは100%まで充電するために要した時間を確認していきます。まずはGalaxy S6 edgeから。

CHOETECH 6ポートUSB充電器

充電開始時刻が13時36分、そして充電完了時刻が15時00分となっています。ということで84分で80%充電できたことになります。Quick Charge 2.0対応の急速充電器で単独で充電した場合と比べるとやや効率は落ちているものの、そこまで大きくは変わらないという結果になりました。

続いてはGalaxy S6。

CHOETECH 6ポートUSB充電器

充電開始時刻が13時37分、そして充電完了時刻が15時22分となっています。ということでこちらは105分で80%充電できたことになります。Galaxy S6 edgeの結果よりもさらに効率は落ちてしまいました。

ちなみにこちらは比較用のデータ。Ankerの5ポート急速充電器にGalaxy S6 edge1台だけを接続して充電した結果。

CHOETECH 6ポートUSB充電器 

充電開始時刻が8時50分、充電完了時刻が10時33分。バッテリー残量は21%→100%となっているので、103分で79%充電できたことになります。結果として見るとGalaxy S6のものとほぼ変わりない内容になっています。

6つのポートを全て使用した際にはQuick Charge 2.0対応といえども効率が落ちるということ、そしてその場合は2つのポートでの効率にも差が出ることが確認できました。ただしより効率の悪かった2つ目のポートでもQuick Charge 2.0非対応の急速充電器で充電した際とほぼ変わらない結果となったことから、充電器全体での効率はかなり良いと言えそうです。

なおCHOETECHの充電器を使用している際には手で持っていることは可能なものの、充電器本体がかなり熱を持っていました。今後しばらく使用していく中で、品質(耐久性など)についても確認していければと思います。

最後に

CHOETECHの6ポートUSB充電器は全てのポートを同時に使用して充電しても、他のQuick Charge 2.0非対応急速充電器よりも効率良く充電が行なえるスゴイと言えそうです。今回は使用するケーブルには特にこだわりませんでしたが、そのあたりを充電専用ケーブルに置き換えるとさらに効率も上がるかもしれませんね。

今回はとりあえずざっくりと検証しましたが、また時間を作ってより細かい確認もしていければと思います。

そういえばちょうど少し前にTwitterのタイムラインで“追いANKER(Ankerの他ポート急速充電器を買い足すこと)”なんて言葉を目にしました。

追いANKER始めました|モバイルプリンスのブログ

Ankerが現在販売している急速充電器でQuick Charge 2.0に対応しているものはまだ無いので、追いAnker用としても今回ご紹介したCHOETECHの6ポートUSB充電器は良いかもしれません。

2015年5月26日 追記

記事を読んでくださった方から「コイル鳴きの有無」についてご質問をいただきましたので、確認した結果だけ追記しておきます。

まずコイル鳴きの有無に関してですが、静かな環境で使用していて気になる程度の音が鳴ることはあります。ただし具体的にどういった状況(接続台数、接続する機器の種類)において発生するのか、詳細な法則性のようなものは現時点において確認できております。

実際に使っていての間隔としてだけ書いておくと、複数台接続したほうがコイル鳴きの可能性は低いように思います。この点に関してはまた使っていく中で気づく点などあれば、追って追記していくことにします。