2017年9月、LCC(Low Cost Carrier。低コスト航空会社)として事業をおこなうPeach Aviation(ピーチ・アビエーション。以下、Peach)が、仙台国際空港(以下、仙台空港)と台湾桃園国際空港(以下、桃園空港)を結ぶ新規路線を就航。この就航初日の便に早速搭乗し、台北へと行ってきました。
そこでこの記事ではPeachを利用して仙台から台北へ行く際の手続きや搭乗方法を紹介します。
同じく仙台空港-桃園空港線を就航しているタイガーエア台湾も含め、旅費を抑えつつ、仙台から台北への訪問を検討する際の参考にどうぞ。
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記事の目次
仙台-台北の就航本数は週4便
仙台空港と桃園空港を結ぶPeachのフライトは、2017年9月時点で月・火・木・土の週4便ずつが就航。
搭乗期間が2017年9月25日(月)~10月28日(土)でのフライトスケジュール(発着時刻)は次のとおり。
- 【仙台出発】16時55分
- 【台北到着】20時00分
※搭乗期間:2017年9月25日(月)~10月28日(土)
日本(東京・大阪)と台湾(台北)の時差は1時間。実際に飛行機に乗っている時間は4時間前後です。
なおフライトスケジュールや便数は、搭乗期間が変われば内容も変わっていきます。実際に「自分が利用する飛行機のフライトスケジュール」は予約時に都度、確認するようにしてください。
搭乗手続き“だけ”は国内線側で
仙台空港ではターミナルの西側に国内線、東側に国際線の発着口を配置。出発ロビーがある2Fフロアも、西側が国内線搭乗者向けのカウンター、東側が国際線搭乗者向けのカウンターになっています。
ただPeachが搭乗手続きに使用する端末は国内線側にしか設置されておらず、仙台-台北便を利用する場合も搭乗手続き“だけ”は国内線側でおこないます。
▼仙台空港2Fの西側。国内線搭乗者向けのカウンター
▼Peachは国際線も搭乗手続き“だけ”は国内線側の端末でおこなう
▼搭乗手続き用の端末は全部で4台
▼端末横のモニターでフライトごとの搭乗手続き受付時間を確認できる
今回私が利用した2017年9月25日(月)の仙台-台北便は、フライトスケジュールの定刻が「仙台(16時55分)→台北(20時00分)」。
そして仙台空港での搭乗手続きは定刻2時間前(14時55分)から始まりました。手続きの受付終了時刻は定刻50分前(16時05分)です。
▼就航初日の影響もあってか、搭乗手続き開始の時刻には長蛇の列が
搭乗手続きをおこなう際、手元に用意するものは2つ。
- 旅程表(記載されている予約番号またはQRコードが必要)
- 旅券(パスポート)
旅程表はチケット購入後、連絡先として登録したEメールアドレス宛てに送られます。
搭乗手続きは旅程表を使い「端末に予約番号を手入力する」「端末に取り付けられたスキャナーにQRコードを読み取らせる」のいずれかにてセルフでおこないます。ちなみにスマホなどでメール(旅程表)が確認できれば、旅程表を紙に印刷して手元に持っておく必要はありません。
▼メールをスマホで開き、拡大表示してスキャナーにかざすのが手っ取り早い
予約番号の入力またはQRコードのスキャンを済ませたら、続いてパスポート(顔写真のあるページ)をスキャナーに押し当てます。あとは端末から出てきたレシート状の搭乗券を受け取りましょう。これで搭乗手続きは完了です。
▼Peachの搭乗券
預け荷物がある場合は、ターミナル東側、国際線搭乗者向けカウンターへ立ち寄ることも忘れずに。
▼手荷物を預ける場合は国際線側のカウンターにて
手荷物検査・出国審査は定刻の1時間半前から
手荷物検査場・出国審査場もターミナル東側にある国際線搭乗者用を利用します。手荷物検査場および出国審査場が開いたのは定刻の1時間30分前(15時25分)。
▼手荷物検査場・出国審査場の入口で開場時間が確認できる
手荷物検査・出国審査ではチケットとパスポートを提示します。手荷物検査は荷物の中身にもよりますが、出国審査は日本国籍を持つ人であれば、さほど時間をかけずに通過できるはず。
飛行機の搭乗ゲートは最東側の1・2番ゲート。この日、機内への案内(搭乗)が始まったのは定刻の25分前(16時30分)でした。機内への案内時刻は放送で随時伝えられるので、様子を伺いつつ、搭乗前にお手洗いや買い物を済ませておくのがベターですね。
▼搭乗は東端にある1・2番ゲートから
▼搭乗開始のアナウンスとともに行列が形成された
なお利用当日がPeachの仙台-台北便就航初日だったこともあり、搭乗時には記念品の配布もおこなわれていました。
▼記念品。仙台・宮城観光PRキャラクター「むすび丸」デザインのステッカーなど
機内座席は6列。足元にやや余裕あり
Peachが仙台-台北便で使う機体はエアバス社のA320。中央の通路を挟み、左右に3列ずつ座席が並ぶ内装です。
座席には折りたたみ式のテーブル付き。音楽や映像が楽しめるモニター機材は付いていません。フライト中の暇つぶしが必要であれば、本や(機内モード状態で使えるコンテンツを入れた)スマートフォン・タブレットを自身で準備し、持ち込みましょう。
シート幅は窮屈めですが、足元のスペースには多少の余裕があります。身長180cmの私でも、深く腰をかければ、疲れた足を少し動かす程度の空間は確保できました。
▼身長180cmの人が深く腰をかけた様子。前方に10cm程度のスペースが
座席の位置が通路側以外の場合、お手洗いに行く際などはよほど横着をしない限り、隣の人に立って通路まで出てもらう必要があります。手間と感じてしまうようであれば、お手洗いは搭乗前に確実に済ませておきたいですね。
機内のアナウンスは日本語→英語→中国語の順に3言語でおこなわれていました。Peachのキャビンアテンダントは日本人(または日本語が話せる人)なので、わからないことも日本語で質問できるのはラクですね。
飛行機が離陸して安定飛行状態になると、機内では台湾への入国審査時に必要な入国カード(國登記表/Arrival Card)が配られます。現地についてからの記入でも問題ないですが、先の移動を少しでもスムーズに進めたい場合には、なるべく機内で記入を済ませておくことがオススメです。
なお機内で寝ている間に入国カードの配布が終わっていたなんて場合には、キャビンアテンダントにほしい旨伝えるか、桃園空港到着後に入国審査場の前で入手しましょう。
入国前エリアでプリペイドSIMも購入可能
今回利用したフライトは台北への到着時刻も20時前後と早め。桃園空港(第一ターミナル)の入国前エリアにはプリペイドSIMカードの購入・契約窓口が設置されていますが、この窓口も営業しており利用できました。
桃園空港(第一ターミナル)でのプリペイドSIMカード契約・購入については以下の記事をチェックしてみてください。
桃園空港のPeach窓口は1番カウンター
今回復路(台北→仙台)の移動にはPeachを利用しませんでした。そのためここでは詳しく触れませんが、桃園空港のPeach窓口設置場所は第一ターミナル内、出発ロビーの1番カウンターです。
帰りの移動でもPeachを利用する場合には、第一ターミナルの出発ロビー内にて、天井から吊り下げられたモニターに「1」とかかれた場所を探しましょう。これでチェックインカウンターをラクに見つけることができますよ。
参考情報:移動スケジュール例
参考として2017年9月にPeachを使って台湾を訪問した際の、仙台空港での搭乗手続き~台北駅までの移動に要した実際のスケジュールを載せておきます。
当日利用したフライトは定刻が「仙台(16時55分)→台北(20時00分)」の便。なお以下、記載する時刻はすべて各現地の時刻です。
台湾への入国審査時には「常客證」を提示するなど時間短縮も組み込んでいるので「上手くいけばこれくらいで移動できる」という理解で参考にしてみてください。
- 日本(仙台空港)
- 14時55分:搭乗手続き開始
- 15時25分:手荷物検査・出国審査開始
- 16時30分:搭乗開始
- 16時55分:仙台空港を離陸
- 台湾(桃園空港)
- 19時30分:桃園空港に着陸
- 19時45分:入国審査開始
- 20時15分:地下鉄(MRT)で桃園空港を出発
- 21時00分:台北駅に到着
このときに乗った桃園MRTの車両は「普通車(各駅停車)」であり、桃園空港から台北駅まで45分ほどかかっています。タイミングよく「快速車(快速)」に乗れれば、MRTの乗車時間はあと10分ほど短縮できることでしょう。
さいごに
2016年6月にLCCのタイガーエア台湾が仙台-台北を結ぶ路線を就航。このおかげで仙台からぐっと距離が近くなった台湾ですが、今回さらに新しい選択肢としてPeachの路線が就航。台北を訪れる頻度の高い私にとってはまさに願ってもない話となりました。
Peachのフライトはタイガーエア台湾のフライトより時刻がはやく「現地到着後の移動にも余裕を持てる」「空港内でプリペイドSIMカードが調達しやすい」というメリットがあります。機内でも日本語が通じる点も魅力ですね。
繁忙期を除けば、セールでなくとも往復のチケット代金は2万円以下で収められる場合がほとんど。例えば仙台-東京間を新幹線で移動するのと大きく変わらない費用で遊びにいくことが可能です。
「低予算で大丈夫なら、台湾に遊びに行ってみたい!」なんて方にはぜひ、Peach利用での台湾訪問はオススメです。