亞太電信 Asia Pacific Telecom プリペイドSIM

2016年6月に仙台国際空港(SDJ)-台湾桃園国際空港(TPE)を結ぶ格安航空(以下、LCC)としてタイガーエア台湾(Tigerair Taiwan)が就航。これ以降、3~4ヶ月に1度のペースで台湾を訪問しています。

ただ渡航回数を重ねる中でも実現できていなかったのが、台湾桃園国際空港(以下、桃園空港)の入国審査前エリアに設置されたSIM契約窓口の利用。フライト時刻の都合上、現地到着時には窓口が閉まっていることが理由です。

しかし2017年9月より新たにPeach Aviation(ピーチ・アビエーション。以下、Peach)がタイガーエア台湾より数時間早いスケジュールでの仙台-台北(桃園)便を就航

この新路線就航のおかげで、前回の台湾訪問時に(空港内では)入国審査前エリアにしかSIM契約窓口がない亞太電信(Asia Pacific Telecom)のプリペイドSIMカードを購入・契約できました。

この記事では亞太電信(Asia Pacific Telecom)のプリペイドSIMカードを桃園空港(第一ターミナル)の入国前エリアで購入する方法を紹介します。

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購入場所は入国前エリアに並んだ窓口

今回亞太電信(Asia Pacific Telecom)のプリペイドSIM購入・契約に利用したのは、桃園空港(第一ターミナル)内の入国審査前エリアに設置されたSIM契約窓口。

亞太電信 Asia Pacific Telecom プリペイドSIM

ここには中華電信(Chunghwa Telecom)、亞太電信(Asia Pacific Telecom)、台灣之星(Taiwan Star Telecom)のSIM契約窓口が並んでいます。

なお対面(反対側)の壁沿いにも中華電信、台灣大哥大(Taiwan Mobile)、遠傳電信(Far EasTone)のSIM契約窓口が。フライト時刻と営業時間さえあえば、入国前に5キャリアすべてのプリペイドSIMカードが購入・契約可能です。

手続き内容と所要時間

窓口スタッフの方に「I want to buy prepaid sim.(プリペイドSIMを購入したいです)」と伝えると、契約する料金プランを聞かれます。

空港内のSIM契約窓口に限っては、各キャリアとも計日型プラン(“◯日間”という日数制限付きで期間中はデータ通信が使い放題のプラン)を取扱い。亞太電信でも3日間~15日間の7プランから選ぶことができました。

亞太電信 Asia Pacific Telecom プリペイドSIM

今回は「3日間のデータ通信使い放題+150台湾ドル相当の通話残高付き」という内容のAプランを選択。これで価格はTWD230(約900円)なので、他キャリア同様に安いですね。

余談ですが記事冒頭の写真にあるパッケージには「4日無限上網(4日間無制限)」とありますが、3日間プランでもこのパッケージが手渡されました。

契約する料金プランを伝えたら、申込用紙に名前などの必要事項を記入。記入した申込用紙を渡すと身分証明書としてパスポートと搭乗チケット(半券)の提示を求められました。

亞太電信 Asia Pacific Telecom プリペイドSIM

パッケージに含まれるSIMカードは自由に切り取り3種類からサイズ(標準/Micro/Nano)から選べるタイプ。その場で「SIMカードを挿し替え、設定していくか?」とも確認されましたが、今回は移動スケジュールの都合で後ほど自身でおこなうことに。

最後に現金で代金を支払い、SIMカードのパッケージとAPN情報の設定方法が書かれた紙を受け取れば、プリペイドSIMカードの購入・契約は完了です。

このときは私の前後に手続きをおこなう人もおらず。プラン選びや申込用紙の記入をスムーズにこなせたこともあり、手続き開始から購入・契約を終えてプリペイドSIMカードを受け取るまでの時間は10分もかかりませんでした。

なお店頭ではSIMカードトレイの取り出しピンが貸してもらえます。SIMカードトレイ取り出しピンを持っていない場合は、窓口で挿し替えと設定を済ませておくことがオススメです。

APN情報の設定方法

こちらがSIMカード台紙。標準、Micro、Nanoの3サイズから選んで切り取れるタイプです。

亞太電信 Asia Pacific Telecom プリペイドSIM

貼られたシール上(モザイク箇所)には電話番号も記載されています。

亞太電信 Asia Pacific Telecom プリペイドSIM

今回はSamsung Galaxy Note8(型番:SM-N950F/DS/シンガポール版)に挿して使うことに。

亞太電信 Asia Pacific Telecom プリペイドSIM

回線はプリペイドSIMカードを購入・契約した際、すでに開通済み。端末がSIMカードを認識し音声通話のネットワークに接続されると、会員専用ページを使うための初期パスワードやSIMカード自体(※契約したプランのものではないので注意)の有効期限を通知するSMSを受信。

▼会員ページの初期パスワード。プリペイドSIMを繰り返し使う場合に必要

亞太電信 Asia Pacific Telecom プリペイドSIM

▼SIMカードの有効期限を通知する内容。有効期限は6ヶ月

亞太電信 Asia Pacific Telecom プリペイドSIM

APN情報を設定します。設定手順はプリペイドSIMカード購入時にもらえるリーフレットで確認しましょう。

亞太電信 Asia Pacific Telecom プリペイドSIM

今回試したGalaxy Note8では、SIMカードを挿すだけで亞太電信のAPN情報を自動で表示。選ぶだけでOKでした。

亞太電信 Asia Pacific Telecom プリペイドSIM

ステータスバーに出た通信事業者名は「GT 4G」。さっそく4G(LTE)にてネットワークに接続できていることも確認。

亞太電信 Asia Pacific Telecom プリペイドSIM

通信速度・通信エリアについて

亞太電信のプリペイドSIMで利用できるネットワークは台灣大哥大(Taiwan Mobile)のものです。利用できる周波数帯も同じで、2017年11月時点で利用できるLTEの周波数帯はBand3/28の2つ。キャリアアグリゲーション(CA)も利用できます。

▼台灣大哥大のネットワークでキャリアアグリゲーション(CA_B28-B3)できた

亞太電信 Asia Pacific Telecom プリペイドSIM

実質2日ほど使ってみましたが、今回の行動エリア(台北駅、忠孝新生駅、中正紀念堂の周辺エリア)では通信の接続および速度でストレスを感じることはナシ。

通信速度は上下とも、時間帯を問わずに30Mbps前後で安定していました。別の機種で使っていた台灣大哥大のSIMカードと比べると、速度は控えめの印象。

亞太電信 Asia Pacific Telecom プリペイドSIM

定期的に台湾を訪れる予定があれば、プリペイドSIMカードの購入・契約先としてオススメしたい事業者は台灣大哥大ですね。

SIMカード自体の有効期限も同じ(最後の契約から6ヶ月)。CA対応機種であれば下り速度の100Mbps超えも珍しくなく、日本出国前からインターネット経由で計日型プランのリチャージも可能。メリットがかなり多いことが理由です。

さいごに

これまでの台湾訪問時には購入・契約することができていなかった亞太電信のプリペイドSIMカード。Peachの新路線就航のおかげで念願が叶い、ようやく実際に使って試すことができました。

なお亞太電信のプリペイドSIMカードは有効期限内(前回の契約から6ヶ月以内)であれば再利用が可能。再契約するとSIMカードの有効期限は6ヶ月延長されます。

台灣大哥大台湾之星のようなインターネット経由でのリチャージには非対応ですが、台湾現地のセブンイレブン店内にある電子端末(ibon)で再契約でき、かつ料金プランとして計日型プランが選べる点は魅力。台湾訪問時に使う予備回線として、活用を考えられます。

リチャージ方法にはネット経由、現地セブンイレブン内に設置された電子端末(ibon)を使うといった方法がある模様。

次回の台湾渡航時には、このうちコンビニでのリチャージにトライしてみることにします。

エクスパンシス