Peach(ピーチ) 仙台-札幌(新千歳)便

2017年9月、LCC(Low Cost Carrier。低コスト航空会社)として事業をおこなうPeach Aviation(ピーチ・アビエーション。以下、Peach)が、仙台国際空港(以下、仙台空港)と新千歳空港を結ぶ新規路線を就航。2017年10月にこの便を利用し、札幌へと行ってきました。

そこでこの記事ではPeachを利用して仙台から札幌へ行く際の手続きや搭乗方法を紹介します。

セール時には往復でもおおよそ5,000円(!)ほどから利用できるこの路線。旅費を抑えつつ、仙台から札幌を訪れる際の参考にどうぞ。

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仙台-札幌区間は週14往復

Peach(ピーチ) 仙台-札幌(新千歳)便

仙台空港と新千歳空港を結ぶPeachのフライトは、2017年9月時点で1日2便。毎日運行するため、1週間で14便が飛んでいます。また往復がセットになっているので、この区間を1週間で行き交う便は合計28本ということになります。

搭乗期間が2017年9月24日(日)~10月28日(土)でのフライトスケジュール(発着時刻)は次のとおり。

Peach(仙台-札幌区間)のフライトスケジュール:

  • 仙台-札幌便
    • MM413便:仙台発(10時00分)→札幌着(11時15分)
    • MM417便:仙台発(14時45分)→札幌着(16時00分)
  • 札幌-仙台便
    • MM414便:札幌発(12時00分)→仙台着(13時05分)
    • MM418便:札幌発(17時00分)→仙台着(18時05分)

※搭乗期間:2017年9月24日(日)~10月28日(土)

往路の搭乗時間は1時間15分、復路の搭乗時間は1時間05分という設定です。

なおフライトスケジュールや便数は、搭乗期間変われば内容も変わります。実際に「自分が利用する飛行機のフライトスケジュールがどうか」は、予約時に最新のものを確認するようにしてください。

仙台→札幌への移動

搭乗手続きは国内線側に設置の端末で

Peach(ピーチ) 仙台-札幌(新千歳)便

仙台空港ではターミナルの西側に国内線関連、東側に国際線関連の施設を設置。出発ロビーがある2Fフロアも、西側が国内線搭乗者向けのカウンター、東側が国際線搭乗者向けのカウンターになっています。

仙台-札幌便を含む国内線の手続きは西側に設置された国内線搭乗者向けカウンターにて。国内線の手荷物検査場そばにPeachのカウンターと搭乗手続き用端末が用意されています。

▼仙台空港2FにあるPeach(国内線)のカウンターとチェックイン用端末

Peach(ピーチ) 仙台-札幌(新千歳)便

▼搭乗手続きの受付時間(開始と終了)は端末横のモニターで確認できる

Peach(ピーチ) 仙台-札幌(新千歳)便

▼搭乗手続きをおこなう端末。国内線と国際線で共通のものを使う

Peach(ピーチ) 仙台-札幌(新千歳)便

今回私が利用した2017年10月17日(火)の仙台-札幌便(MM413便)は、フライトスケジュールの定刻が「仙台(10時00分)→札幌(11時15分)」。

仙台空港での搭乗手続きは定刻1時間30分前(8時30分)から始まりました。手続きの受付終了時刻は定刻の30分前(9時30分)です。

この日は搭乗手続きの開始直後こそ列ができていましたが、就航から1ヶ月弱経過していたこともあってか、待機列もスムーズに動いていました。

Peach国内線の搭乗手続きをおこなう際、手元に用意するものは1つ。

Peach(国内線)での搭乗手続きに必要なもの:

  • 旅程表(記載されている予約番号またはQRコードが必要)

旅程表はチケット購入後、連絡先として登録したEメールアドレス宛てに送られてきます。

搭乗手続きは旅程表を使い「端末に予約番号を手入力する」「端末に取り付けられたスキャナーでQRコードを読み取る」のいずれかにて、セルフでおこないます。スマホの画面上などにメール(旅程表)を表示できれば、旅程表を紙に印刷して持ち歩く必要はありません。

▼スマホでメールを開き、スキャナーーにかざすのが手っ取り早い

Peach(ピーチ) 仙台-札幌(新千歳)便

予約番号の入力またはQRコードのスキャンを済ませたら、搭乗手続き用端末からレシート上の搭乗券が出てきます。これを受け取れば搭乗手続きは完了。預け荷物がある場合は、端末横に設定された国内線用カウンターで預けることも忘れずに。

手荷物検査は搭乗手続き後すぐからOK

手荷物検査場は搭乗手続き用端末のすぐ横、ターミナル西側の国内線用手荷物検査場を利用します。手荷物検査場は搭乗手続き完了後すぐから入場可能です。

▼国内線の手荷物検査場はかなり混み合う。余裕を持ち、早めの通過がオススメ

Peach(ピーチ) 仙台-札幌(新千歳)便

国際線と異なり、国内線は他航空会社も含めフライトが重なります。手荷物検査場もかなり混み合うため、ギリギリでなく、時間に余裕を持った早めに通過がオススメです。

手荷物検査場で提示するのはチケットだけ。荷物の中身によりますが、手荷物検査場自体はさほど時間をかけず通過できることでしょう。

この日の搭乗ゲートは4番ゲート。機内への案内(搭乗)が始まったのは定刻の10分前(9時50分)でした。機内への案内時刻は館内放送で都度案内されるので、放送を聞きつつ、登場前のお手洗いなどを済ませておくのがよいですよ。

▼搭乗時の様子。座席近くの荷物入れへ確実に荷物を入れたいなら、搭乗は早めに

Peach(ピーチ) 仙台-札幌(新千歳)便

この後は定刻通り(10時00分)に仙台空港を出発。新千歳空港への到着もほぼ定刻通り(11時15分)でした。

新千歳空港から札幌市内への移動方法

新千歳空港に到着すると、預け荷物の受け取り後は国内線ターミナル1Fにある国内線到着ロビーへ出ます。新千歳空港から札幌市内への移動について、私は電車(JR北海道)を使いました。

新千歳空港駅の改札設置場所は地下1F。国内線到着ロビーから地下に降りる階段やエスカレーターがあるので、そこを下ります。

電車移動時の所要時間は40分弱。運賃は片道1,070円です。15分に1本ほどのペースで走っているので、乗車する時点で座れなさそうと思ったら1本見送るのもありかもしれません。

Peach(ピーチ) 仙台-札幌(新千歳)便

札幌→仙台への移動

搭乗手続き・手荷物検査とも1Fで

新千歳空港には国内線ターミナルと国際線ターミナルがあり、札幌から仙台への帰る際には国内線ターミナルを利用します。PeachのカウンターはANA(全日空)の隣です。

▼JRの改札を出た後は「Peach」と記載された案内も見つけられる

Peach(ピーチ) 仙台-札幌(新千歳)便

搭乗にあたり少しややこしいのは、新千歳空港の場合、搭乗手続きと預け荷物の手続きは国内線ターミナル1F、手荷物検査はターミナル2Fでおこなうということ。搭乗手続きを済ませたものの「手荷物検査場はどこ?」と同じフロアをさまようことにならぬよう、注意しましょう。

2018年5月現在、搭乗手続き(チェックイン)と預け荷物の手続き、また手荷物検査も含め、すべてがターミナル1Fでおこなえるようになっています。(※2018年5月修正および追記)

▼国内線ターミナル1FにあるPeachのカウンター。搭乗手続きはここでも専用端末を使う

Peach(ピーチ) 仙台-札幌(新千歳)便

▼QRコードをスマホの画面に拡大表示し、スキャナーに読み取らせる

Peachの自動チェックイン機

▼危険物のお預けおよび機内持ち込みに関する注意をチェックし【確認】をタッチ

Peachの自動チェックイン機

▼プリントされたレシートタイプの搭乗券を受け取る

Peachの自動チェックイン機

今回私が利用した10月19日(木)の札幌-仙台便(MM418便)は、フライトスケジュールの定刻が「札幌(17時00分→仙台(18時05分)」。

新千歳空港での搭乗手続きは定刻1時間30分前(15時30分)から始まりました。手続きの受付完了時刻は定刻の30分前(16時30分)。

▼フライトのチェックイン受付時間はカウンター側に掲示されていた

Peach(ピーチ) 仙台-札幌(新千歳)便

「搭乗手続きは定刻の1時間30分前から始まり、定刻の30分前に締め切られる」ことは、往路(仙台→札幌)でも復路(札幌→仙台)でも同じですね。

チェックインを済ませた後の手荷物検査(保安検査)は、Peach窓口の並び、建物の端に設置されたLCC専用の入り口から。

▼2018年5月時点では「ピーチ」「バニラエア」「スプリングジャパン」専用の入口が設置

Peach(ピーチ) 仙台-札幌(新千歳)便

Peach(ピーチ) 仙台-札幌(新千歳)便

▼搭乗手続きが始まった直後。前後にも便があり、それなりに混雑していた

Peach(ピーチ) 仙台-札幌(新千歳)便

Peach(ピーチ) 仙台-札幌(新千歳)便

食事は手荷物検査前がオススメ

手荷物検査を済ませたら、あとは搭乗口前で機内への案内を待つだけ。この日の搭乗ゲートは1B版ゲート。機内への案内(搭乗)が始まったのは定刻の30分前(16時30分)。搭乗手続きの締切とともに搭乗スタートといった流れでした。

▼搭乗ゲート(1B番)

Peach(ピーチ) 仙台-札幌(新千歳)便

手荷物検査を通過した後に「あれ」と感じたのが、その先には目立つような飲食店がほとんどなかったこと。お土産や軽食を買える程度の場所はあったものの、それ以上のしっかりとした食事にありつくことは難しいです。

もし出発前に空港内での腹ごしらえを考えるのであれば、手荷物検査を通過する前に、国内線ターミナル3Fか国際線ターミナル4Fで済ませておくことがオススメです。焦って食べる必要が出てこないよう、空港への到着にも余裕を持てるとベストですね。

この日は飛行機の遅延などトラブルも特になし。定刻通り17時00分に新千歳空港を出発し、18時すぎに仙台空港へと到着しました。

さいごに

2013年4月12日(金)に当時「東北初のLCC」として仙台-大阪(関西)線を就航したPeach。そこからさらに約4年半が経過し、あらたに仙台-札幌(新千歳)線が就航。東北から北海道というと地理的には近いものの、やはり移動に費用がかかります。

この状態を大きく変えてくれたのが、Peachの仙台-札幌便の就航。従来と比べてかなり気軽に、札幌まで遊びに行くことができるようになりました。

2017年12月現在、仙台空港から利用できるPeachのフライトは「仙台-大阪」「仙台-札幌」「仙台-台北」の3便。ただし大阪、札幌、台北のいずれからも福岡行きのフライトがあるため、2~3拠点を絡めてのLCC旅も可能。もちろん大阪まででれば、Peachだけでも国内外あわせ様々なところへさらに足を運ぶことが可能です。

また仙台-札幌の往復だけで考えても、セール時には片道2,500円程度からチケットが購入できます。仮に仙台駅から仙台空港までの電車代(往復1,300円)、新千歳空港から札幌駅までの電車代(往復2,140円)を足し合わせても交通費は8,500円ほど(!)。

冬場は雪の影響で「飛行機が飛ぶ・飛ばない」と心配もあるので、もう少し暖かくなった春先から、Peachを使った札幌旅行計画を立ててみるのもよいのではないでしょうか。