クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

クアトロガッツの小さいふ。ペケーニョシリーズの限定モデル「kara素(su)」を購入。主に近場への外出時に持ち歩く財布として使っています。

このkara素は染められていない素上げのヌメ革を用いたモデルで、使い込む中で現れる飴色のツヤを濃く楽しむことが可能。そんなkara素も気がつけば、使い始めてから3ヶ月が経過しました。

今回はこのペケーニョ・kara素について、3ヶ月使ってみての見た目の変化、新たに感じた魅力や惜しい点などをレビューしていきます。

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3ヶ月でどう変わる?見た目の変化を写真でチェック

1ヶ月ほど使った以降は、革の馴染みを早くするため、パンツの後ろポケットに入れて持ち歩くことを意識した私のペケーニョ・kara素。

トータル3ヶ月使ったその外観を紹介。使用前のものと見比べてみましょう。

▼ペケーニョ・kara素(使用前)

クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

▼ペケーニョ・kara素(使用期間:3ヶ月)

クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

見た目、結構大きく変わっていますね。

あらためて確認してみると、まず色に深みが出てきたことがわかります。また細かいことですが、革の角も面取りされ、丸みを帯びました。

あわせて質感もだいぶ柔らかく、馴染んできました。馴染みについては、フタにスナップボタンに沿った丸い跡がついていることからもわかりますね。

クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

背面も小銭入れのデザインに沿って、上部の左右に斜めの跡が見てとれます。

クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

フタのボタンをひとつ緩めてみると、下から覗く革との差で、見た目の変化がはっきりわかります。繰り返しますが、これで使用期間はまだ3ヶ月。

クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

姿という点では、横から見た際の厚みも大きく変わっています。

▼ペケーニョ・kara素(使用前)の側面

クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

▼ペケーニョ・kara素(使用期間:3ヶ月)の側面

クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

ポケットに入れて使い続けることにより、革に折り目がつき、かなりぺたんこになりました。

紙幣を1枚、硬貨を数枚、カードを4枚入れてみても、厚さはそこまで変わらず。この厚さなら、入れる場所を選ばず、違和感なく携帯できます。

クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

そのほか目立った変化が見てとれたのは小銭入れの内側くらいでしょうか。硬貨の擦れによって、黒い汚れが付着していました。

クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

ただ汚れてはいるものの、革が傷んでいる・ヘタっている様子はナシ。しっかりとした剛さがあります。

コンパクトさを意識し、裏地を設けないシンプルな構造になっているペケーニョですが、変わった見た目の一方で、変わらない革自体の耐久性と縫製の頑丈さも確認できました。

3ヶ月使って感じたよい点・惜しい点

ペケーニョ・kara素を3ヶ月使用する中で、新たに感じた良い点、惜しい点にも触れておきます。

手にピタリ!手ごろなサイズと吸い付く質感がたまらない

「小さいふ。」の名前どおり、コンパクトなサイズが魅力のペケーニョ。

これに加え、馴染んできた革によって、手に吸い付くような質感も生じてきました。サイズと質感で「ピタリ」と手に収まるあたりが実にたまりません。

クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

ポケットにいれて持ち歩けばいいのに、気がつくと手に持っている。そんなシーンが以前よりさらに増えました。それほどに、とにかく持っていて気持ちよい。

ぺたんと潰れてきたことで、パンツの前ポケット・後ろポケットどちらに入れても違和感が感じられなくなったこともGoodですね。

クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

持ち歩きが面倒でない。これを満たした上で、持つのが気持ちよい。さらには財布の中身も自然とダイエットできる。

この点はヌメ革を使った「クアトロガッツ 小さいふ。」ならではの魅力でしょう。

遠方に旅行する際には頼りなさを感じる方もいるかもしれませんが、慣れれば、それをどうにかすることすら、楽しめるようになりますよ(笑)

金具に注意!カードはポケットまたは中央部へ

一方、使用にあたり気になった存在が、札入れ部分に見つけられる金具。ペケーニョのフタに取り付けられたスナップボタンの裏側ですね。

クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

その理由は2つ。1つめは、極稀にではあるものの、収納しようとする紙幣がボタンの縁に引っかかり、スムーズに収納できない場面があったこと。

クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

紙幣をしまう際、片手には紙幣を持っているはずなので、財布は必然的にもう片方の手だけで開く格好に。片手でも紙幣入れを大きく開ける場合は問題ナシですが、そうでない場合は紙幣のしまい方に慣れ(コツ)が必要です。

そして2つめの理由は、札入れにある程度の硬さ(あるいは厚さ)があるものを入れると、金具の跡が付いてしまう場合があったからですね。

中身をダイエットしつつ、でもどうしてもクレジットカードを2枚持ち歩きたいと思うことが最近多いのですが、これをむやみやたらにカードポケットへ押し込むと、入りこそしますが、ポケットの大きさが伸びてしまいます。

それも困るので、思いついたのがカードを1枚だけ、札入れに挟んでおくという方法。これにて万事解決……と思ったものの、しばらく使い続けると、カードの表面が凹んでしまっていることに気が付きました。

クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

カードポケットのサイズを延ばしたくないという考え、革を早く馴染ませようとパンツの後ろポケットに入れて持ち歩いていたこと。完全な不注意とはいえ、欲張った結果が災いに。幸いにもカードや内蔵されたICチップが破損していなかったことはラッキーでした。

ボタンの存在を意識させられた、これら2つの問題。

“紙幣がボタンの縁に挟まる問題”については、革がさらに馴染んで柔らかくなれば、金具の縁が革に沈んで解決しそうな気もします。こちらはもう少し様子見ですね。

一方の“ボタン跡がつく問題”は、もともとカード向けに設計されたエリアでないので、仕方がないですね。

ただ「そうはいっても……」なんて場合は、解決策として、カード入れる位置を三つ折りの中央部にすることがオススメします。

クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

ここに入れれば、金具が直接こすれる心配はありません。どうしても札入れに紙幣以外のものも挟みたい、なんて場合はこの点だけ意識してみてください。

トリートメントでメンテナンス

3ヶ月間、特に目立つ手入れはせずに使い続けたペケーニョ・kara素。馴染み始めた今でも相変わらず頑丈な素材・設計だと感じていますが、そろそろメンテナンスしておくべきかな?という思いも。

そこでレザー用のトリートメントを購入して塗ることに。クアトロガッツの公式サイトに用意されたヌメ革の手入れ方法と注意点を参考に準備したのは、ドイツ製のレザートリートメント「ラナパー」です。

容器のサイズは複数展開されていますが、「とりあえずはお試し」ということで、一番小さい5mlのものをチョイス。

パッケージにはラナパー本体のほか、トリートメントを塗る際に使うスポンジと取扱説明書が同封されています。

ラナパー

ラナパーはクリーム色がかった見た目でほぼ無臭。

ラナパー

kara素の表面についた汚れをブラシで軽く落とし、付属のスポンジでトリートメントを塗り込んでみました。

▼ペケーニョ・kara素(トリートメント使用前)

クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

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▼ペケーニョ・kara素(トリートメント使用後)

クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

“やや控えめ”を意識して、革表面の質感を確認しながら塗ってみましたが、これだけでも結構見た目は変わるものですね。

クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

うっすら塗るだけでもだいぶトリートメントを吸収している印象だったので、表面よりは側面部、革の断面や折り目といったストレスに晒されやすい場所を入念に攻めてみるとよいのではないでしょうか。

こちらは翌日に再度チェックした外観の様子。やや色に深みが増すとともに、表面もより手に吸い付く質感になりました。

クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

小銭入れの裏側に見てとれる硬貨の形(=柔軟さ)も実によい感じ。

クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

じろじろ眺めているだけでも楽しい。もっともっと使い込んで変化を楽しみたい!愛着は増す一方です。

さいごに

購入当初は「どの程度使うと味が感じられるようになるのか」「コンパクトな設計ゆえの使いにくさもあるのか」と気にしていましたが、前者については3ヶ月でもかなり見た目と質感の変化を感じることができています。

一方で使い勝手については、紙幣・硬貨・カードを持ち歩く“メインの財布”としても十分。近所用の“サブ財布”にはさらにバッチリです。硬貨とカードだけを持ち歩く“ちょっとリッチなコインケース”として使うのにもよさそうな気がしています。

紙幣が三つ折りになること、紙幣入れの金具の存在にだけ注意しておけば、見た目も機能も楽しく使い続けられる財布であることは間違い無いでしょう。

約1万円から購入できる手ごろさ、豊富なカラーバリエーションも備える「ペケーニョ」。引き続き、さらなる変化を楽しみに使い続けることにします。