クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

外出時には間違いなく持ち歩く、日常生活においてもっとも身近な存在のひとつ「財布」。人前でも取り出す機会が多いだけに、デザイン、長期間きれいに使える耐久性、そして使いやすさにこだわりを持って選ぶアイテムですよね。

私自身、現在使用中の財布もこだわりを持って選んだもの。ただ外出する用事の内容によっては、なるべく荷物量を減らしたいというケースも。

そこで少し前から気になっていたクアトロガッツ「小さいふ。ペケーニョ」(以下、ペケーニョ)を購入してみることに。実際に1ヶ月ほど使い込んでみたので、今回は「小さいふ。ペケーニョ」の外観からファーストインプレッションまでを、整理しつつ紹介していきます。

よく考えられたデザインとともに、安価ながら経年変化がしっかり楽しめそうな素材(革)がとってもイイ感じですよ。

SPONSORED LINK


はじめに:選んだ財布は「ペケーニョ」

クアトロガッツが提供する「小さいふ。シリーズ」。2017年2月現在では「ペケーニョ」「ポキート」「コリーナ」「ピッコロ」「コンチャ」といった、つくりの異なるモデルが多数用意されています。

その中から今回購入したのが、もっともベーシックなモデルといえる「ペケーニョ」。

購入目的がちょっとした外出時に持ち歩くための財布、いわゆる“サブとして使う財布”だったため、まず「カードが入りすぎないデザイン」であることを優先。

ここを押さえつつ、あとは大きさと厚みのバランス、紙幣・硬貨・カードそれぞれの扱いやすさをよく考え、「私の場合はペケーニョだな」という結論に達しました。

なお財布本体のカラーについては、後ほど改めて紹介します。

送料無料「ネコポス」を選ぶとこう届く

ペケーニョをはじめとする小さいふ。シリーズはクアトロガッツ公式サイト(WEB SHOP)、Amazon.co.jp、全国の東急ハンズなどで販売されています。

今回は選んだモデルが限定版ということもあり、注文はクアトロガッツ公式サイトで行なうことに。購入代金が10,000円(税込)以上なら配送料が無料になるということで、発送方法はヤマト運輸のポスト投函型サービス「ネコポス」を利用してみました。

こちらがポストに投函されていたパッケージ。

クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

ちなみに大阪から宮城への発送でしたが、商品出荷の翌日には受け取ることができました。

開けてみると、中にはさらにラッピングされた商品が。

クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

同梱されていたものはペケーニョ本体、リーフレット、そしてオマケのキーカバー。

クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

リーフレットにはクアトロガッツに関する情報のほか、製品の手入れ方法も記載。

クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

せっかく購入した財布をより長く使うために嬉しい情報が詰まっており、一読のみならず、手元にしっかり保管しておくのがベターな気がしますよ。

「ペケーニョ kara素」外観をチェック

あらためて、今回購入したのはペケーニョの限定モデル「kara素」です。

定番モデルのほかにも、毎月数量限定で販売される「今月の小さいふ。」、毎日各1個のみ販売される超限定モデル「今日の小さいふ。」などが用意されているペケーニョ。このkara素は「今月の小さいふ。」の2017年1月モデルとなっています。

デザインは通常カラーにも気に入るものがあったのですが、やはりどうせなら人と被りにくい限定モデルがベターかな、と。ちょうど1月は誕生月なので、この月に発売される限定モデルのいずれかにしよう!と考えていて、その中でも強く興味をひいたのがkara素でした。

栃木レザー社のヌメ革を100%使用していることがほとんどのモデルに共通する特徴ですが、このkara素はさらに「素上げ」と呼ばれる、着色や表面の加工をあえてほとんど行なっていない革で作られています。使い込む中で現れる革独特の飴色のツヤを、他カラーよりもさらに色濃く感じることができます。

使用前の外観は肌色に近い、明るい色味。

クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

通常は“考える牛”のロゴマークが刻印されますが、kara素では名前にちなみ、これが“考えるカラス”に変更されています。

クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

背面。ステッチも丁寧。

クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

表面からは革の質感をしっかりと感じ取れます。

クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

横から見た様子。こうしてみると、構造は何やら複雑そうにも。

クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

未使用の状態では折り跡もないため、財布自体は膨れた印象。しかし使い込んでいくと、ペタンとした平らな外観に変身するのだそう。

クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

財布を開いて構造を確認。

クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

まず蓋を開けると右側に小銭入れが出現。一万円札を崩した直後など、財布が膨れてしまっても閉じられるよう、蓋を固定するスナップボタンは2つ用意されています。

クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

続いて折りたたまれた左側も開放。こちらもスナップボタンで固定されており、硬貨だけを取り出す場合はムダに展開しない設計です。

クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

内側には“考える牛”を見つけることができました。

クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

カードポケットは2つ。変わった形状の切れ込みが入っていますが、この部分はカード取り出し時、指がぴったりハマる設計。

クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

ちなみに「私は左利きだからなぁ……」という方でも大丈夫。クアトロガッツ公式オンラインストア限定ではあるものの、レイアウトが反転した左利き用モデルも用意されています。

クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

札入れ。薄さを意識して、裏地ナシの1枚革で設計されています。とはいえ革はしっかりとした厚さ・強さがあり、ここに丁寧な縫製も含めて、壊れてしまう心配はそうそう無いでしょう。

クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

小銭入れ。

クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

小銭を取り出す際は、手前のベロ(スナップボタンが付いた箇所)を摘んで引っ張ります。縫製がしっかり施されており、力強く引っ張っても大丈夫。

クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

ベロを引っ張ると小銭入れが立体的に拡がり、財布を手前に倒しても、小銭がきちんと引っかかります。

クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

また、小銭入れは奥が結構広くつくられているので、お札を崩して小銭が増えてしまっても安心です。

クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

デザインに様々工夫が見て取れるペケーニョですが、折りたたんでみるとやはり際立つのはコンパクトさ。手が大きい私の場合、手ですっぽり鷲づかむことができました。

クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

右はメインの財布として現在も使用しているもの。収納容量の割にはコンパクトな三つ折りの構造ですが、ペケーニョはこれの約半分程度という小ささ。

クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

一般的な二つ折りの財布と比べれは二回りほど小さく、長財布と比べると3分の1にも迫るサイズ感となっています。

実際に1ヶ月使ってみた

kara素が手元に届いたのが2017年1月7日。そこから既に1ヶ月以上、ほぼ毎日使用しています。

クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

持ち歩き方法は、主にパンツの前ポケットに入れる、手のひらに持つのいずれか。手にすっぽり収まるサイズ感が心地よく、意識的に手に持ってしまう方が多いですね。

1ヶ月使ってみて、外観もさっそく変化が出てきました。

▼ ペケーニョ kara素(使用前)

クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

▼ ペケーニョ kara素(使用期間:1ヶ月)

クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

2枚の写真を比べるとわかるとおり、肌色がやや暗くなるとともに、部分的にツヤが生じてきています。また表面の指ざわりも、ザラザラとした革の質感が落ち着き、馴染んできていることが確認できます。今後の更なる変化も楽しみです。

なお一刻も早く革を馴染ませたいという場合は、パンツの後ろポケット(おしりのポケット)に入れて使うとよいそうですよ。

使い勝手の点では、デザインに工夫の見られる小銭入れとカードポケットがとくに、慣れるとかなり便利。

一方で気になる人もいるかな?と感じたのは札入れ。三つ折りの構造上、サイズの小さい千円札でも、三つ折りの跡がついてしまいます。

クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

札入れから紙幣を取り出すと、下の写真のとおり、右端1cmほどがぺろりと浮いてしまう感じに。

クアトロガッツ 小さいふ。 ペケーニョ kara素(su)

ペケーニョだけに限らず、他社製の“コンパクトさをうたう財布”で共通しやすいポイントではありますが、気になる方はいるはず。購入を考える際は、事前に理解し、よく確認しておくことがオススメですよ。

とはいえ個人的に気になったのはこの点くらい。サイズ、革の質感、デザイン・設計、扱いやすさといったそれ以外の点はかなりよくできています。

価格が9,800円(税別)と財布にしては手ごろでありつつ、使い込むと革の経年変化も楽しめるあたりにも強く魅力が感じられ、トータルでの満足度は正直かなり高いです。

さいごに

今回購入したkara素は既に売り切れとなっていますが、限定モデルは今後も随時登場予定。

また公式オンラインストアであれば、デザインを自分好みにカスタマイズできるカラーオーダーも受付中。本体を構成する各パーツ(革)の色だけでなく、財布に刻印される考える牛を異なる動物に置き換えることも可能(!)です。

定番モデル、毎日・毎月ごとの限定モデル、カラーオーダーと選択肢は実に幅広く用意されているので、じっくり検討して、ぜひ自分だけのお気に入りを選んでみると楽しいのではないでしょうか。

なお変わった構造だけに、実物を手にとって確認してみたい!という場合は、最寄りの取扱店または催事をチェックしてみましょう。実は私も、購入前には東急ハンズ仙台店に2~3度通い、かなりじっくり検討しました。

▼ 東急ハンズ仙台店のクアトロガッツ「小さいふ。」コーナー

クアトロガッツコーナー 東急ハンズ仙台店

メインの財布として。サブの財布として。使い方もいろいろ考えられるので、デザインが気に入ればぜひ手にとって見る価値アリな一品です。