OSに”Ubuntu”を搭載した初めての商用機となるbqの「Aquaris E4.5 Ubuntu edition 」を入手したので、開封の儀および外観レビューを行ないます。
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Aquaris E4.5 Ubuntu editionのスペック
はじめにAquaris E4.5 Ubuntu editionのスペックをざっと整理しておきます。
項目 | 詳細 |
---|---|
サイズ | 高さ 137 ✕ 幅 67 ✕ 厚さ 9 mm |
重量 | 123 g |
OS | Ubuntu |
CPU | MediaTek Cortex A7 1.3GHz Quad-Core |
メモリ | RAM 1GB / ROM 8GB |
バッテリー | 2,150 mAh |
ディスプレイ | 4.5インチ qHD(960×540)240ppi IPSディスプレイ |
カメラ | リアカメラ:800万画素 フロントカメラ:500万画素 |
通信方式 |
3G:900/2100 MHz Wi-fi:802.11 b/g/n |
その他 | SIMカード:Dual Micro-SIM SDカード:MicroSDカード(最大32GB) |
Aquaris E4.5 Ubuntu editionはスペインの端末メーカーbqの製品であるAquaris E4.5の派生モデルです。最大の特徴はOSで、商用機として初となる”Ubuntu(ウブントゥ)”を搭載しています。Ubuntuの開発元である英Canonical(カノニカル)との提携によって開発された端末となっています。
UbuntuはAndroidと同じくLinuxをベースとして構成されたOSですが、このスマホに搭載されているUbuntuに関しては、Androidよりもよりユーザーにとって便利(手間のかからない)設計思想となっています。その特徴とも言えるのがScopes(スコープス)と呼ばれるユーザーインターフェースなのですが、これはまた別の機会に詳しく触れることにします。
端末の仕様を確認してみると、ディスプレイサイズは4.5インチと小さく、プロセッサにはMediaTek製の1.3GHz Quad-Coreを搭載しています。まらRAM1GB、ROM8GB、LTE非対応ということでミッドレンジという位置づけになるでしょう。この端末の元となっているAquaris E4.5はOSにAndroidを搭載していますが、OS以外の仕様に関してはほぼ同じとなっています。
発売当初はフラッシュセール(決まった日時に決まった数量限定で販売)方式での販売となっていましたが、当記事執筆時点ではすでに常時販売方式へと取り扱い方法がかわっています。ただし対応している配送地域は欧州連合加盟国限定となっているため、日本から購入する場合には転送代行サービスなどを利用する必要があります。私は入手にあたり、フランスの輸入代行業者「A Priori Paris」を利用しました。
開封&同梱物
こちらがAquaris E4.5 Ubuntu editionのパッケージ。フタ側はブラックベースに(オレンジに近い)レッドの差し色が映えます。
一方パッケージ本体はサンドベージュ(?)的な色味。背面にはスペックがイラスト付きで描かれています。
フタを外すと早速端末本体が登場。
その下には付属品が入っているのですが、それぞれ内容物のイラスト付きで個装されており、デザインも含めてパッケージング全体に細かいこだわりも感じられます。
同梱物を並べてみました。端末本体の他に、USBケーブル、充電アダプター、SIMトレイ取り出しピン、説明書。
SIMトレイ取り出しピンはこれまで見てきたものとはまたデザインの異なる感じでした。
外観レビュー
続いて外観のレビューへ。こちらがAquaris E4.5 Ubuntu edition。bqではOSにAndroidを搭載したAquaris E4.5も販売していますが、端末の外観に関してはこれとなんら変わりません。
ディスプレイの上部には通知ランプ、フロントカメラ、受話口が配置されています。
一方下部には物理ボタンも含めて、何もありません。
上面にはイヤフォンジャックとmicroSDのスロットが。イヤフォンジャックはともかく、microSDのスロットが上面に配置されているのは珍しいですね。
このようにキャップを外して差し込む用になっています。
右の側面には電源キーとボリュームキー。
下面はスピーカーとMicroUSB端子に見えますが、実は左からマイク、MicroUSB端子、スピーカーとなっています。
左の側面。こちらにはSIMスロットが2つ配置されています。
SIMのサイズは2スロットとも、MicroSIMです。
背面。Nexus5のようにマットなデザインですが、こちらのほうがプラスチック感は強いです。
上の方には800万画素のリアカメラ、その下にLEDフラッシュライト。その少し右にある小さな穴は通話用のノイズキャンセラーです。またbqのロゴはプリントではなく、エンボス加工によってデザインされています。
下の方には UBUNTU EDITION の文字があります。
セットアップ画面
今回はセットアップ画面も併せて触れておきます。もともとこの端末は欧州地域限定での発売ということで、日本語表示への対応にはあまり期待していなかったのですが・・・
きちんと日本語も選択肢に含まれていました。
フォントはいわゆる”中華フォント”ですが、それでもきちんと日本語表示してくれるところはうれしいですね。
とは言え完全に日本語化されているわけではなく、日本語+英語といった形になります。言語設定のあとはSIMカードの設定へ。
続いて端末ロック方法の設定。
Wi-Fiの設定。
位置情報の設定。
統計やレポート情報の送信に関する確認。
ここまで来て、初期設定が完了となります。
最後に端末の基本的な操作方法についてのチュートリアル。このAquaris E4.5 Ubuntu editionには操作時に使用する固定されたボタンが物理ボタン、オンスクリーンボタン含めてありません。端末のロックを解除する際には画面の左右いずれかの端から中央にスワイプすることでパスコード入力画面を表示させます。
通知領域や各機能のON/OFF(トグルスイッチ)は画面上端からスワイプすることで表示。このあたりはAndroidと同様です。
ロック画面以外であれば、左端からスワイプするとランチャーが表示されます。ホーム画面に戻る際も基本的にはこれを使います。また右端からスワイプすることで起動中のアプリを表示することも可能です。ようはAndroidが物理キーやオンスクリーンキーで実装している機能(”戻る”以外)を画面を囲む四辺からのスワイプで実現している、ということです。
最後に
以上、開封の儀および外観レビューでした。
日本語表示に対応しているのは嬉しかったのですが、日本語入力方法がプリインストールアプリおよびアプリストア(Ubuntuストアというものが用意されています)では用意されていないのがややツラいところ。このあたりは解決方法(というか対応アプリ探し)を今後も行なっていくことにします。
なおUbuntuスマホの肝となっているScopesに関しては、また改めて記事にしていくことにします。