台北市内

2016年6月、仙台国際空港から利用できる初めてのLCC国際線として就航したタイガーエア台湾(Tigerair Taiwan)。仙台国際空港-台湾桃園国際空港間のフライトが最安7,200円から利用できるようになりました。

これを機に最近は定期期に台湾を訪問するようになり、気がつけばこの1年間でその回数は6回に。まだ行動エリアこそ狭いものの、とりあえず仙台-台北を移動する方法にはだいぶ慣れてきました。

そこでこの記事では、タイガーエア台湾を利用して台北から仙台へ帰る際の手続き・移動手段を紹介します。

往路(仙台→台北)については、先に公開済みである以下の記事を参照ください。

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空港にはバスまたはMRTで移動

台北から台湾桃園国際空港(以下、桃園空港)への移動手段は、公共交通機関だとバスとMRT(地下鉄)の2つが利用できます。それぞれ所要時間と運賃がやや異なるので、個別に見ていきましょう。

バスで移動する

バスで桃園空港まで移動する場合は、國光客運の1819便を使います。

2017年になってから台北車站(以下、台北駅)の東側に、専用のバスターミナルが新設されました。チケットの購入やバスへの乗車はこちらから。

▼台北駅東口にある國光客運専用のバスターミナル

國光客運 台北ターミナル

▼チケットの購入はこの窓口で

國光客運 台北ターミナル

▼チケット購入後は路線(1819便)と発車時刻を確認して並ぶ

國光客運 台北ターミナル

▼バス乗車口

國光客運 台北ターミナル

運賃は片道TWD125(約500円。2017年4月20日現在)。空港までの所要時間は50分前後です。

桃園MRTで移動

2017年3月より、台湾桃園国際空港MRT(以下、桃園MRT)が開業。この桃園MRTを使っても、台北駅から桃園空港(第1ターミナル/第2ターミナル)まで移動できます。

運賃は片道TWD160(約600円)。タイガーエア台湾の発着場となっている第1ターミナルまでの所要時間は、普通車で45分、快速車で35分ほどです。バスよりもやや高い分、所要時間は短くなっていますね。

桃園MRTの利用については別の記事にまとめているので、気になれば以下リンク先もあわせてチェックしてみてください。

第1ターミナルの出発ロビーは1階

タイガーエア台湾が発着場として利用する桃園空港・第1ターミナルでは、出発ロビーは1階に設定されています。

一方バスで台北駅→桃園空港へ移動した場合は地下1階で降ろされるので、バス降車してから到着ロビーまでの道順も、簡単に説明しておきます。

▼バスを降りたら写真奥の方向へ進む

台湾桃園国際空港

▼入口から建物の中へ

台湾桃園国際空港

▼直進して突き当りを左へ曲がる

台湾桃園国際空港

▼フードコートが見えてくるので通過

台湾桃園国際空港

▼奥に上のフロアへのぼる通路(動く歩道)が出現。これに乗る

台湾桃園国際空港

▼のぼった先が出発ロビー

台湾桃園国際空港

搭乗手続きは定刻の2時間30分前から

タイガーエア台湾のチェックインカウンターは、出発ロビー内、7番のカウンターです。位置はちょうど、出発ロビーの中央あたり。天井から吊られた「7」の表示を目印に探すと、簡単に見つけられますよ。

タイガーエア台湾

さて、以降は「復路:桃園(14:20)→仙台(18:40)」のフライトを利用した場合を例に、タイガーエア台湾を利用する流れを紹介していきます。

まず行なうのが搭乗手続き(チェックの発券)。搭乗手続きは定刻(出発時刻)の約2時間30分前から始まり、定刻の45分前に終了します。

日によって受付の開始時刻が多少前後することはあるかもしれません。チェックインカウンターを見つけたら、その上のモニターに表示された時刻を確認しておくのがよいですね。

▼上から2番目に「Sendai/SDJ 1150(11時50分から)」と出ている

タイガーエア台湾

▼前後の時間を含め複数便が出ており、常に列はできている印象

タイガーエア台湾

預け荷物ナシなら並ぶ時間が短縮できるかも

タイガーエア台湾で機内に持ち込める荷物の条件は「3辺が 54cm x 38cm x 23cm 以内、かつ合計の重さが10kgを超えない範囲で2つまで」。短期滞在であれば、預け荷物ナシで済むという方もいることでしょう。

桃園空港のタイガーエア台湾・チェックインカウンターは、預け荷物アリ・ナシとわけて、2つのレーンが用意されています。

タイガーエア台湾

これまで5回利用した印象では、預け荷物ナシのレーンは圧倒的に列が短く、あまり待つことなく搭乗手続きが済ませられます。利用できる状況であれば、預け荷物ナシのレーンを積極的に活用するほうが断然おトクですよ。

搭乗手続きの際、窓口に提示するものは仙台空港出発時と同じ。事前に紙に印刷しておいた予約確認書とパスポートですね。

タイガーエア台湾

仙台便の前後にも日本行きの便(東京や大阪)があるため、まれに「どこ行きですか?」と確認される場合があります。焦らず「SENDAI(仙台)」と答えましょう。

手続きを終えると、チケットを発券してもらえます。搭乗口と搭乗案内時刻も説明してくれるはずなので、忘れず聞いておきましょうね。

タイガーエア台湾

手荷物検査・出国審査はすぐに行ける

出国にあたって次に済ませるのが手荷物検査と出国審査。手荷物検査と出国審査は、搭乗手続きを済ませた直後から、すぐに対応してもらえます。

出発ロビーから目指すは「登機(Boarding)」と書かれた方向。

台湾桃園国際空港

のぼりエスカレーター・階段が2箇所設置されているので、そこから上のフロア(3階)へ進みます。するとちょうど目の前に、手荷物検査のために並んでいる列が見えてきますよ。

▼出発ロビー内にある、3階へつながる通路

台湾桃園国際空港

▼手荷物検査のために並ぶ列

台湾桃園国際空港

▼おみやげなども販売されている

台湾桃園国際空港

手荷物検査・出国審査ではパスポートとチケットを提示。

もし飲みかけの飲料、あるいはライターなどの機内持込禁止物があれば、手荷物検査場(X線検査を行なうコンベア)のすぐ手前にある廃棄・回収ボックスを利用しましょう。

過去5回、タイガーエア台湾の台北-仙台便を使いましたが、飛行機への搭乗口はB1-B9、B1Rのいずれかになる模様です。

台湾桃園国際空港

このとおりであれば、出国審査が済んだ後は、正面向かって左方向に進むことになります。

フライトまでの時間の潰し方

余裕を持って出国審査までを済ませると、フライト時刻まで、空き時間ができるはず。時間をつぶす方法も3つほど紹介しておきましょう。

免税店エリアを散策する

海外旅行において、ある種“最大の楽しみ”ともいえるのが免税での買い物ですね。桃園空港内にも、免税扱いで買い物ができるエリアが用意されています。

台湾桃園国際空港

高級ブランド品を取り扱うお店もあれば、電化製品を取り扱うお店も。SIMフリー仕様のスマートフォンも、割安価格で販売されている場合があります。

元気が残っていれば、いろいろなお店を覗いているだけであっという間に時間は過ぎていくことでしょう。

飲食店もいくつかあるので、出発前の腹ごしらえをするのもよいですよ。

台湾桃園国際空港

搭乗口前で早めに待機しておく

もう十分満喫した(疲れた)、あるいは飛行機の乗り過ごしだけは絶対に避けたい。そんな場合は早めに搭乗口前に行ってしまい、ベンチでひたすら休むというのもアリかも。

台湾桃園国際空港

売店やコンビニなどお店はありませんが、飲料が買える自動販売機、お手洗いなどは揃っています。

台湾桃園国際空港

台湾滞在の思い出を振り返りつつ、帰国後の移動も考えて体力を温存するならば、これがよいかもしれませんね。

無料ラウンジで作業・休憩する

各航空会社などが運営する会員制ラウンジのほか、桃園空港・第1ターミナルには、無料で利用できるラウンジも設置されています。

こちらは電源席も用意されていることから、個人的にはよく利用させてもらっています。出国審査後、搭乗案内時刻の20分ほど前まで、このラウンジで過ごすことがほとんどですね。

今回は搭乗口がB1-B9、B1Rの場合として、無料ラウンジへのアクセス方法も紹介しておきます。

台湾桃園国際空港

▼出国審査後は左方向へ進み、突き当りを左折

台湾桃園国際空港

▼正面左手側にあるのぼり階段を探す

台湾桃園国際空港

▼この階段を上にのぼる

台湾桃園国際空港

▼奥へ。各航空会社のラウンジに挟まれて設置されたスペースを目指す

台湾桃園国際空港

▼先ほどの扉を入ってすぐ右手にはお手洗いもある

台湾桃園国際空港

▼やや雰囲気の違う廊下を直進

台湾桃園国際空港

▼進行方向右手に出現するこのラウンジは誰でも無料で使える

台湾桃園国際空港

▼電源付きの机席、ボックス席、ソファー席など様々

台湾桃園国際空港

台湾桃園国際空港

無料での飲食物の提供サービスなどはありませんが、パソコンで何か作業をしたい、ソファーにゆったり腰をかけて休みたい。そんな場合にはとてもありがたい設備です。

ゆったりしすぎて、搭乗案内時刻の直前に慌てて移動!なんてことにはならないよう、注意しましょう(過去に慌てた経験あり)。

なおまれに、直前になって搭乗口が変更される場合もあります。

タイガーエア台湾

そういった場合にも慌てず対処できるよう、免税店エリアを見る場合も、無料ラウンジを使う場合も、搭乗案内時刻の20分くらい前になったら搭乗口への移動を開始するのがオススメです。

あとは飛行機に乗って、仙台へ帰るだけです。

参考:移動スケジュール例

参考として、2017年3月初旬に台湾を訪問した際、桃園空港での搭乗手続き~仙台空港到着・電車(仙台空港アクセス線)に乗車するまでに要した実際のタイムスケジュールを載せておきます。

当日のフライト予定時刻は桃園(14:20)→仙台(18:40)。時刻はすべてそれぞれの現地時刻です。

▼台湾(桃園空港)▼

  • 11時50分:搭乗手続き開始
  • 12時10分:手荷物検査・出国審査開始
  • 14時20分:搭乗開始
  • 14時40分:桃園空港を離陸

▼日本(仙台空港)▼

  • 18時40分:仙台空港に着陸
  • 19時00分:電車に乗車

※飛行機への実搭乗時間:約3時間

桃園空港の出発が予定より20分遅れたものの、結果的に仙台空港への到着は予定通り。往路に比べると実際に飛行機に乗っていた時間が1時間以上短かくなっていますが、このあたりも、その日によって変わってくるものと思います。

さいごに

タイガーエア台湾の就航により、仙台との距離がぐっと、ぐっっと縮まった台湾。

定期的に開催されるセールを利用できれば、片道5,000円ほどからチケットをおさえることも可能。運がよければ、現地の宿代も含め、旅費交通費でトータル約20,000円なんてこともできるかも。

2017年4月現在において、台湾は、仙台空港からLCCを使って行ける唯一の海外となっています。人もやさしく、料理もおいしい魅力あふれる場所なので、ぜひタイガーエア台湾を利用して訪れてみてはいかがでしょうか。

また2017年夏には、LCCのピーチ航空も仙台-台北線の就航を準備しているとのこと。

こちらについても、具体的な就航スケジュールが出てき次第、利用して紹介してみたいと思います。