ExpansysでのSamsung Galaxy Note7のリコール対応状況

搭載するバッテリーの燃焼事故多発により、現在世界各地でリコールや使用禁止がアナウンスされている Samsung Electronics（以下、Samsung）のハイエンドファブレット Galaxy Note7。

Samsungがシンガポールと台湾でGalaxy Note7の販売一時停止とリコールを発表。香港向けモデルには影響なしの模様

これに伴い当サイトで新商品の発売情報・価格情報などを取り上げている海外通販サイトそれぞれでの取扱いモデルとリコール対応状況を確認していました。

この度、その中のひとつ Expansys（エクスパンシス） より、具体的な回答をもらうことができたので紹介しておきます。なお問い合わせ及びやりとりの内容について記事化することは、事前に先方担当者に許諾いただいています。

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Expansys取扱いの「型番：SM-N930FD」は台湾モデル

Expansysでは2016年8月末よりSoCにSamsung Exynos 8890（オクタコア）を搭載する「型番：SM-N930FD」について、購入の仮予約受付を行なっていました。

ExpansysがSamsung Galaxy Note 7（Exynos8890モデル）についても仮予約受付を開始。本体カラーは2色を取扱い予定

このモデルはExpansysが日本向けの販売拠点を置く香港では正規に発売されていないモデルであり、商品自体は他国などから仕入れる必要があります。そのため「どの地域向けのモデルを取り扱っていたのか」を確認したところ、該当する在庫は今回リコール対象となっている台湾向けモデルであることがわかりました。

なおその後、同商品の仮予約は受付が終了されてはいましたが、実際に販売が開始されたかどうかのアナウンスはTwitterなどでもされず、そのままリコール問題が発覚し、結局同サイトでも取扱いが終了しています。

ここで気になったのが「実際に商品が発売（出荷）されたのか？」ということですが、これについても「発売（出荷）している」との回答をいただきました。

Expnasysでのリコール対応内容

上記の内容を踏まえ改めてリコール対応（手続きのサポートなど）を確認したところ、Expansysでは返金または（IMEIなどを元に安全性を確認した）香港向けモデル（型番：SM-N9300）との無償交換にて対応するとのこと。該当する機種を購入した購入者には、すでにEメールで直接案内を送付済みだそうです。

なお現在この手続きは全件数が対応済みとはなっていない模様。これは先日、同じく香港に販売拠点を置く海外通販サイトのETORENから提供された情報のとおり、香港から国外へのGalaxy Note7の輸出（空輸）を配送業者側で一時的に禁止しているため。香港-日本間での商品発送ができない状況にあり、一時的に手続きが止まってしまっているとのこと。

とはいえ、こちらに関しては今後も必ず全件対応（返金あるいは新品交換）することは間違いないとの話でした。まだ交換品が手元に返ってきていない場合に関しては、今しばらく待つ他に手段はないといえそうです。

またリコール対応と併せて、Expansysでは現在香港向けモデル（型番：SM-N9300）に関しても、商品ページを 404 Not Found（非公開）とし、販売を一次的に見送っています。

香港ではGalaxy Note7の正規発売日が2016年9月2日となっており、香港の現地法人のアナウンスではこの日以降に発売されたモデルは今回のリコールの影響を受けない（安全性が確認されている）とされています。

ですが、注文を受けても発送ができないのであれば意味がなく、Expansysでの今後の販売再開に関しても、航空業者や運送業者側の判断によって決まる形となりそうです。

最後に

Expansysではスマートフォンに関しては販売する全商品に12ヶ月の長期保証と付帯しており、一般的に購入後もより安心して使うことができる印象。そこに加えて今回のような例外ケースにおいても責任をもって対処してくれるという姿勢が感じられました。

当面国外からGalaxy Note7を個人輸入することは難しい状況であり、少しでも早く入手しようとすれば、オークションサイトなどでの個人売買も方法としては考えられるかもしれません。

ですがそういったところで購入した場合、万が一販売者側に悪意があれば、リコール対応前の商品が届いてしまう恐れもあることでしょう。

最終的にどこで購入するかを決めるのは自分自身となります。ですが、少なくとも今回のGalaxy Note7の問題に関しては危険性も高いだけに、オークションサイトなどで得体のよく分からない製品を入手することは避けるべきかと思います。

このようなことを考えれば、今回リコール対応状況を紹介しているExpansys、あるいは以前紹介したETORENのように、きちんと取り扱う商品に対して販売後も責任を持って対応してくれるサイトを選ぶということは、今後より意識しておきたいポイントのひとつとなりそうです。