2016年5月末から6月初旬にかけて台湾・台北市で開催されていたイベント Computex TAIPEI 2016 を取材するため、人生初となる台湾へと訪問してきました。
今回は訪台3日目の出来事をまとめておきます。0~2日目については以下の記事から。
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記事の目次
南港展覧館会場をチェック
3日目のこの日も朝は南港展覧館会場からスタート。
前日で最低限押さえておきたいブースの取材はほぼ終えていたので、改めて確認しておきたかった内容を展示ブースを回りながら確認することに。
ASUSブース
Computex TAIPEI 2016出展企業の中でも特に広さと賑わいが感じられたのがASUSブース。新たなフラッグシップ「ZenFone 3」シリーズの発表と実機展示により、スマホブースはひときわ人が集まっているように見えましたね。
こちらはZenFone 3。これまでのZenFoneシリーズの印象をガラリと覆すガラス+金属の筐体。個人的にガラスの光沢感が好きなので、新たに発表されていた3機種の中でも一番気に入った1台。
ただデザインを変えたとはいえ、ZenFoneシリーズのシンボルともいえるスピン加工はしっかりと反映。違和感や無駄な派手さもなく、トータルでも仕上がりには良さを感じました。
フレームから背面までを金属製とした上位仕様モデルのZenFone 3 Deluxe。名前のデラックスのとおり、プレミアムモデルといった感じで本体カラーも明るい光沢感あるものになっていたことが印象的。
こちらはフロントパネル上下、そしてメインカメラのレンズ周囲にスピン加工。
3つのAF技術(レーザーAF、位相差AF、コンティニュアスAF)を組み合わせたTriTech AFは確かに高速。もともとZenFone 2 Laserなどに搭載されていたレーザーAFだけでもかなり扱いやすくなっていただけに、この機能は製品版でも期待したいもののひとつです。
最後は6インチクラスのファブレットモデルとなるZenFone 3 Ultra。このクラスといえばやはり印象強いのはSONY Xperia Z Ultraですが、その後継として使えるモデル(決定打)がなかなか登場しませんね。
本体の質感は”板感”が強く、そういった意味では慣れている感触に近いのかも。防水仕様ではないものの、一方でカメラは高性能。音楽再生にも強い。エンタメ端末として便利なサイズ感になってくれるかもしれませんね。
特に6インチ中盤以降のファブレットはあまり一般ウケする印象がないだけに、国内のSIMフリー市場で強さを見せるASUSによってどのような状況になっていくのか。これは今後チェックしたいポイントです。
Acerブース
ASUSブースと通路を挟んで向かい側にこちらも大きく陣取っていたのがAcerブース。ただこちらはパソコン系のアイテム展示が割合として多く、スマホは見つけた限りで1機種のみ。
こちらがその Liquid Zest Plus。5.5インチ(解像度は1280×720のHD)のディスプレイ、5,000mAhの超大容量バッテリーを搭載したモデルです。
Acerといえば個人的には国内で発売されているLiquid Z530には全体的なバランスがよく扱いやすい印象を持っています。
このLiquid Zest Plusもスペック的にはミドルレンジといったところですが、全体的なバランスの良さで長時間使用できる点が魅力なのかなと思いました。
なお日本でもリリースはされている(発売日などの詳細は未定)Windows 10 Mobile搭載モデルのLiquid Jade PrimoはAcerブースには展示されておらず。
ただその代わりというわけでもないですが、この次に触れるMicrosoftブースでは見かけることができました。
Microsoftブース
ASUSブースと同列、2~3つほど他メーカーのブースを挟んだ位置にあったのがMicrosoftブース。こちらもその大部分はPC系アイテムの展示となっていたものの、ブースの一番奥に1テーブル、Continuumコーナーが設けられていました。
下の写真でContinuum体験用のテスト機に使われていたのがAcer Liquid Jade Primo。
このコーナーに展示されていた端末はMicrosoft Lumia 950、Lumia 950 XL、Acer Liquid Jade Primo、MADOSMA Q601、VAIO Phone Biz、NuAns NEOの6機種でした。
VR体験コーナーがあちこちに
ちょうど今年はVR元年(?)ということもあってか、あちこちのブースで見かけたのがVRヘッドセット。
中には吊り下げ式の大掛かりなセットでスカイダイビングを体験できるようなものも。トライしている本人は没入してしまって気にしていないと思いますが、周りから見ているとその様子にはなんとも言えない気持ちも抱きますね。
しかし本当にVRヘッドセットを利用して何かをしているブースは多かった。
ここまで見ていて気づくかもしれませんが、体験系のブースで使われていたのはほとんどが HTC Vive でした。以前体験レポートも書いていますが、専用のコントローラーも使うと動き回りながら楽しめる点はこの製品の魅力ですね。
そのほか目に止まったものたち
大手メーカーのブースを一通り見終わった後は会場内をひととおり見て回ってみることに。
あらためて見てみると、エントリークラスのものがほとんどでしたが、スマホも見られます。こちらはMicroUSB端子が端末上部にあるということで上下逆さで展示(笑)上に端子が配置されているのは珍しい気がしますね。
それとE Ink式のメモパッドなども様々なモデルが展示されていました。
Androidで動いているものや……
13.3インチという大型のものまで。
大型といえば、こちらのモニターも気になりました。一見普通のモニターに見えますが、実はタッチ操作対応の70インチ(!)モニター。でかい。
こちらもタッチ操作対応のモニターですが、モニターが大きく湾曲しています。
ゲーム系メーカーの出展も多く、その中には以前製品レビューを行なっているゲームチェアブランド AK Racing のブースも見つけることができました。
また以前ガジェットショットさんにて紹介されていて「(色の好みだけで)緑が欲しい!」と思ったTeam GroupのColor Cardも展示されていました。
これを見つけてから「台湾に来たしお土産として買って帰れるかも」と期待もしたのですが、こちらは結局訪台中には見つけられませんでしたね、ええ。
台北国際会議センターをチェック
南港展覧館会場はひととおり見終わったということで、続いてはもうひとつの会場となっている台北国際会議センターへ向かうことに。
MRT台北101/世貿站が最寄りとなるのですが、Computex開催期間中は会場間を結ぶ無料のシャトルバスが運行されています。そちらを利用して20~30分ほどで移動できました。
こちらの会場は主に1階フロア全面にブースがぎっしりつめ込まれている感じ。
主にはスマートフォン関連の製品などがあれば……と思いながらブースを回っていましたが、端末本体はほぼ見かけることがなく、どちらかというとセットで使うアイテム、あるいはアクセサリー品などが多かったですね。
スマホ充電ドックは複数台を立てかけて並べられるものが様々なデザインで展示されていました。おそらく想定は業務用でしょうね(おそらく)。
……んっ!? CASIOブース? こんなにこじんまりとしてい、あっ……(苦笑)
台北101にも足を運んでみる
台北国際会議センターは台北のランドマーク「台北101」と呼ばれる超高層タワーとつながっています。ちなみに台北101にはショッピングモールも入っており、海外からの観光客も多く訪れるスポットのひとつ。
2階(だったはず)の部分がデッキになっており、これを通るとそのまま移動できます。下はデッキの上から撮影した写真。左側が台北国際会議センター、右側が台北101。
下から眺めた台北101(※写真は別日に撮影したもの)はこんな感じ。タワーの上には展望台もありますが、登るためにはお金が必要です。台北101の公式サイトで展望台からの景色も公開されているので、とりあえずそっちでもよいかもしれません(よいか?)。
台北101周辺にも住居を思われる建物は見かけられましたが、このあたりはやはり高級そうな雰囲気。
そういえばお昼ごはんを食べていなかったことを思い出し、まずは1階にあったフードコートで腹ごしらえ。ここで食べて改めて実感しましたが、台湾のご飯は私の口にとてもよく合います。もう何を食べても美味しくて幸せでした。
食事後に台北101に登ろうかと思ったものの、まさかの手持ち金不足ということで断念。この日はおとなしくホテルに戻ることに。
台湾といえばこれ!な食べ物&飲み物
以前テレビを見ていて「台湾のお弁当といえば国民弁当」みたいなことを聞いた記憶があったのですが、実はコンビニでも普通に売っているということを教えてもらい、夕飯として買ってみることに。
コンビニでも売っている、というか、(少なくとも私が行ったコンビニでは)弁当コーナーにはこの弁当しか並んでいませんでしたがね。
中は下にごはんが敷き詰められ、その上に肉やはるさめ、野菜といったおかずがのせられていました。風味としてはややクセがあるので万人受けはしないでしょうね。私は嫌いじゃありませんが。
そういえば台湾のコンビニは買い物をした際、買い物した量にかかわらず、基本的にビニール袋をくれません。なのでバッグにはビニール袋(あるいはコンパクトに畳めるショッピングバックなど)を持ち物に入れておくと便利です。
ただ今回お弁当を買った時は日本同様、電子レンジで温めてくれるんですよね。この場合、手で持って持ち帰るのか?(さすがに熱くないか?)と心配したのですが、お弁当用には少し変わった手提げを用意してくれました。
素材は不織布のようなしっかりしたもので、切れ込みがはいっています。この中央部分に弁当を乗せ、周囲(下の写真では上下の端2箇所)を持ち上げると……
このような形でネット上の手提げに早変わり。よく考えられていますよね。
それと、台湾といえば台湾ビール。コンビニでは一般的なものの他、フルーツなどのフレーバーを加えたパイナップルビール、はちみつビールなども販売されています。
台湾ビールは非常にクセがなくあっさりとした味。もともとこれだけでビールの中ではかなり飲みやすい部類なのですが、フレーバー付きのものはさらに飲みやすさが増しています。
パイナップルビールなどはこの日の前日に訪れた居酒屋などでも置いていたので、台湾に訪れた際はぜひ試してみるのがよいので?と思います。
最後に
この日はほぼ1日展示ブースを見てまわるという真面目な感じで疲れるのも早かったのですが、普段なかなか見かけないようなものもたくさん見ることができ、結局なんだかんだ楽しむことができました。
Computexの入場PASSでMRT(地下鉄)が乗り放題ということももちろん大きいですが、併せて特別運行されているシャトルバスなども活用すると会場間の移動も楽。このあたりはきちんと覚えてまた来年に活かしていきたいところです。
次回は最終回。4日目~5日目の出来事をまとめていきます。