audio-technica ATH-BT08NC

audio-technicsのノイズキャンセリング機能付きワイヤレスヘッドセット ATH-BT08NC を今年6月に購入して約3ヶ月ほど使用したので、そのレビューをしていきます。

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ATH-BT08NCはBluetoothを用いてスマホなどと無線で接続できるヘッドセット。左右のイヤフォンは独立しておらず、首にかけた本体の両端から伸びたケーブルとつながっています。発売は2015年4月で、2015年10月時点における実売価格は10,000円台中盤〜20,000円前後といったところで結構高め。

パッケージの同梱物はヘッドセット本体のほか、充電用のmicroUSBケーブル、有線利用のためのケーブル、付替え用イヤーピース、飛行機内用の2ジャックコネクタ、ケース、説明書。

audio-technica ATH-BT08NC

イヤーピースははじめから装着されているものも含め、4サイズが付属しています。

audio-technica ATH-BT08NC

ワイヤレスヘッドセットの場合、本体のバッテリーが切れてしまうと使用できないといった点がデメリットになりがち。しかしこのATH-BT08NCは有線利用をするためのケーブル(microUSB→3.5mmステレオミニプラグ)も付属。

また飛行機内で使用するためのコネクタも付いている点は非常にありがたいところ。ちなみに有線利用時はヘッドセット本体の充電はされないものの、ノイズキャンセリング機能は利用可能です。

audio-technica ATH-BT08NC

こちらがヘッドセット本体。

audio-technica ATH-BT08NC

左右に伸びた本体の表面はマットな質感。指紋や皮脂による汚れは付着しずらいものの、逆に(掃除をせずに継続して使用することで)汚れが付着してしまうと拭き取るのは大変そうな感じ。

首にかけて使用することを考えると、どうしても汗などは付きやすいので定期的に掃除をすることをオススメしたいところ。

audio-technica ATH-BT08NC

操作系のボタン類などはすべて(装着時に)左側にくるほうに集中して配置されています。

audio-technica ATH-BT08NC

ノイズキャンセリングのON/OFFは外側のスイッチで切り替え。接続するスマートフォンなどがノイズキャンセリングに対応していなくても、ヘッドセット側でそれができる(併せて使う端末を選ばない)点は地味ですがかなり便利。

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裏面には技適マークも。

audio-technica ATH-BT08NC

本体の充電(あるいは有線利用時)に用いるmicroUSBコネクタは保護キャップの下に配置。

audio-technica ATH-BT08NC

イヤフォン本体。左右両方の表側にノイズキャンセリング用のマイクが配置されています。またハウジング部分はかなりカクカクとした形状になっていますが、これかなり耳にピタリとフィット。かなり考えられて設計された形状です。

audio-technica ATH-BT08NC

前後から見たところ。

audio-technica ATH-BT08NC

裏面。

audio-technica ATH-BT08NC

首にかけるバンドの部分は柔軟性はあるものの、自由に形状が変えられるわけではありません。スポーツなどをやっていて首が太い人などは、後ろだけでなく左右からも首に当たる形となってやや気になるかもしれません。

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首にかけて装着してみたところ。ちょうど本体とイヤフォンをつなぐケーブルには、左右のケーブルを束ねるためのクリップがついています。

ただこれはそこまでガッチリと止まるわけではなく、走ったりすると外れてしまうことも。このあたりはもう少しがっちり固定できるキツさがあってもよかったように思います。

audio-technica ATH-BT08NC

肝心の音については、低音の強さはあまりなく、中音>高音>低音の順に鳴るイメージ。ただ全体的な音のまとまりはよく、聴くジャンルはそこまで選ばずに使用できる感じ(バランスがよい、無難)。

どちらかというとこのヘッドセットの魅力は首に本体をかけて装着することでタッチノイズがほぼないこと、そしてノイズキャンセリングの性能がかなりよいこと、でしょう。

首にかけるという設計上、前述のとおり夏場に使用する場合は汗などの汚れを定期的に掃除する、冬場は(おそらく)マフラーやネックウォーマーと干渉するといった問題はあります。

なので年中使用できるかといえばそこは人によるといえますが、頭を動かしてもケーブルにイヤフォンを引っ張られる感触はないので、そういった煩わしさからは解消されます。

またノイズキャンセリングについては無線接続時、有線接続時いずれにおいてもかなり性能がよく、特に室内、電車内などでは周囲の騒音がまったく聴こえないといっても過言ではないくらい、きれいに雑音をカットしてくれます。

音楽を流さずとも、ただの耳栓として使っても十分効果を感じることができます。なお連続使用時間はBluetoothとノイズキャンセルを併せて使用しても7〜8時間は持つので、ほぼ1日外出時に持ち歩いても大丈夫かと思います。

最後に1点だけ残念な部分として、無線接続時の電波が一般的なワイヤレス機器と比べるとやや弱そう、といったところ。

基本的には接続した機器と数メートル離れた状態でも再生している音楽は途切れない(距離は離れても大丈夫)ものの、障害物が多いとごくごく稀に音が途切れがちになるといったことがありました。

ただスマホをバッグに入れてとか、そういった使い方であればほとんど再現しなかったので日常使いであればほとんど気になることはないかと思います。

価格は結構するものの、個人的にはノイズキャンセルの性能と装着時のフィット感はこれまで使ってきた機器の中でも段違いのよさを感じており、周囲の騒音を気にせずに音楽を楽しみたいといった人にはかなりオススメできる製品です。