400-HUB030BKAZ

MacBook AirのMagSafe電源アダプター専用ケースを愛用させていただいているサンワサプライよりUSB3.0規格に対応した4ポートハブの新製品を提供いただきましたのでレビューしていきます。

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外観レビュー

こちらの商品は8月5日に発売されたばかりの新製品で、現在はAmazon.co.jp限定での取扱いとなっています。同梱物はハブ本体と説明書/保証書というシンプルな内容。

400-HUB030BKAZ

設計は「持ち歩きやすいコンパクトさ」に重点が置かれているとのことで、実際にハブは約50mmx50mmという小ささに。ケーブルは取り外し不可で、長さはUSBコネクタとハブ側それぞれの付け根間で実寸約12.5mmほど。持ち歩くにあたっては非常にかさばらない長さになっています。ケーブル自体もそれなりに柔軟性があるので、取り回しも楽です。

400-HUB030BKAZ

ボディはアルミ製。表面は指紋などの汚れ付着を防ぐためにザラザラとした質感になっており、ベタベタ触ってみても指紋がつく様子がほとんどありません。製品の性質上、USBケーブルを抜き差しする際に必ず本体は手でつかむ必要があるだけに、汚れを気にせず使えるといった点はかなり好印象。

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ポートは正面に2つ、左右に1つずつの計4つ。ポートが3面に分散していることで、接続する機器のコネクタ部分が大きい場合も隣のものに干渉せずに使用することが可能なのは非常に気が利いた設計といえます。また端子部分が青色になっていることからも分かるとおり、全てのポートがUSB3.0規格に対応した高速でのデータ転送が可能です。

400-HUB030BKAZ

400-HUB030BKAZ

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もちろんですが、パソコン等へ接続する出力側もUSB3.0規格対応。

400-HUB030BKAZ

さらに本体表面(SANWA SUPPLYのロゴの下)にはライトが配置されており・・・

400-HUB030BKAZ

通電している場合はこれが青色に点灯します。地味ではありますが、使っていてデータ転送ができない場合など、本体の故障あるいはケーブルの断線といった原因が少しでも発見しやすくなるという意味では、細かいながらもうれしい設計といえるでしょう。

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こちらは裏面。中央に円形にデザインされた様子が見えますが、ここには別に(滑り止め用途の)ラバーなどが配置されているわけではありません。まあ据置型ではないので、むしろラバーがない方が扱いやすいように思います。

400-HUB030BKAZ

前述のとおり本体サイズはかなりコンパクト。またボディに用いられている金属がアルミということで、重量もかなり軽く仕上がっています。サイズと重さ、という点に関してはバッグのポケットなどに入れて持ち歩くのも全然問題ないでしょう。

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ただ逆に少し気になってしまったのが、その軽さゆえにハブ本体がきちんと設置してくれないケースもある、ということ。パソコン側のUSBハブコネクタが配置されている高さにもよりますが、特にノートPCにキックスタンドなどを装着して使っている場合は、下の写真のようにハブ本体が軽く浮いてしまったりします。携帯性の高さの裏返しといえる点ですが、見た目が気になる方ももしかしたらいるかもしれませんね。

 400-HUB030BKAZ

転送速度のベンチマークを測定

USB3.0規格に対応した高速転送が可能、ということですので、同じくUSB3.0規格に対応したUSBメモリを用いてベンチマークスコアを測定してみました。

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今回ベンチマークスコアの測定に用いたのはWindows用の「Crystal Disk Mark」。USBメモリやHDD、SSDなどの読み書き速度を測定することができるフリーソフトです。

400-HUB030BKAZ

その他、測定条件は以下のとおりとしてみました。

項目 測定時の条件
測定目的 USBハブで中継した場合、中継していない場合におけるデータ転送速度の違いがないかを確認する。
測定方法

MacBook Air(11インチモデル)、USBハブおよびUSBメモリ(いずれもUSB3.0規格対応)を用いて、以下6パターンでのベンチマークを測定。

  • MacBook AirにUSBメモリを直接接続。
  • MacBook AirにUSBハブを接続し、そのポートのうちの1つにUSBメモリを接続(×4ポート分)
  • MacBook AirにUSBハブを接続し、そのポートのうちの1つにUSBメモリを接続、その他の1つのポートに外付けHDDを接続(外付けHDDからPCへデータ転送をしながらの状態で測定)
Crystal Disk Mark
の設定内容
  • それぞれ3回測定し、最もスコアの高かったものを記録
  • ベンチマーク測定時のデータ転送量は1GiB(ギビバイト)

測定した結果がこちら。ざっくりした見方として、数値が大きいほど転送速度が速いと理解してもらえればよいです。

項目 USBメモリ
単体 
USBメモリ
ポート①
USBメモリ
ポート② 
USBメモリ
ポート③ 
USBメモリ
ポート④ 
USBメモリ
+外付HDD 
Read
[MB/s] 
Seq Q32T1  93.300  93.500  96.150  96.310  95.720  99.910
4K Q32T1  13.390  12.670  13.060  13.200  12.970  13.950
Seq  109.000  112.800  114.100  114.300  114.100  113.200
4K  5.735  9.330  10.920  8.726  9.143  9.691
White
[MB/s] 
Seq Q32T1  11.220  10.620  21.870  21.360  20.710  15.260
4K Q32T1  0.017  0.026  0.017  0.009  0.022  0.017
Seq  7.760  10.480  6.500  10.900  8.808  3.354
4K  0.026  0.034  0.032  0.017  0.025  0.020

こうして比較してみると、どの場合においてもUSB3.0規格の(あくまで)理論上の最高速度(5GBps)には及ばないものの、USBメモリ単体での測定結果とそうでない場合の測定結果に明らかな差がないことが分かります。また外付けHDDと並列接続した場合においても全体的にそこまで大きな速度差は生まれておらず、複数機器を同時接続しても転送速度に大きな違いは発生せず、十分快適に使用できるといえそうです。

最後に

携帯性に非常に優れており、かつ接続機器も選ばない(コネクタが干渉しにくい)設計。転送速度も通常使用において問題ないものとなっており、個人的には人にも十分オススメできる、良い印象を受けました。

2015年8月17日時点におけるAmazon.co.jpでの販売価格は1,980円となっています。ちなみにこの商品、明日のAmazon日替わりタイムセール対象にもなっているようです(既にAmazonでもタイムセール予告が行われています)。

 400-HUB030BKAZ

タイムセールでの販売価格や限定数などはまた改めて紹介しますが、興味を持った方は明日0時過ぎにAmazon.co.jpの商品ページを覗いてみるとよいと思います。