スマホ関連のアクセアリーを幅広く展開するブランド Spigen(シュピゲン)では、Samsung Galxy S7用として現在11種類のケースを発売しています。
実際にこの11種類をすべて購入してみたので、今回はその中から「タフ・アーマー」をレビューしていくことにします。
SPONSORED LINK
外観デザインと素材・質感をチェック
今回レビューしていくタフ・アーマーは、ポリカーボネート製の背面カバーとTPU製のソフトケースを組み合わせたハイブリッドケース。Galaxy S7向けのケースカラーは全3色(ブラック/ガンメタル/シャンパン・ゴールド)展開となっています。
私がAmazon.co.jpで購入した当初の取扱い価格は3,590円(税込)でしたが、現在では若干の割引がされ、3,190円(税込)にて購入可能。
今回チェックしていくケースカラーはブラック。背面カバーとインナーケース、いずれもブラックのデザインとなっており、ケースの保護性能を象徴するかのような物々しい強さが感じられます。
同機種用のSpigen製ハイブリッドケースとしては先日紹介したネオ・ハイブリッドも存在していますが、あちらはTPUケースにポリカーボネートバンパーを側面にぐるりと配置した設計。一方このタフ・アーマーは左右の側面~背面にかけての広い面積をポリカーボネートカバーが保護しています。
ケースの四隅はインナーケースがむき出しとなっており、落下時等の衝撃吸収を考慮したエアークッションテクノロジーを搭載。
角の部分を内側から見ると四角く凹んでいることがわかりますが、ここに空気を入れたクッションを配置することで、落下時まっさきに接地することの多い端末の角をしっかりと保護します。
またその他、端末の側面に設けられた音量キーや電源キーもTPUケースが上から覆いかぶさり完全に保護。ケースのキー部分にも押し心地を損ねないよう、キー周辺のケースを薄くするなど工夫が見られます。
背面カバーとインナーケースは分離も可能です。
Galaxy S7に装着してみる
手持ちのGalaxy S7(本体カラー:Black Onyx)に装着してみた様子がこちら。今回も本体カラーと相性のよさそうなケースを選択していますが、その目論見通り、全体的にもまとまりのある外観になりました。
インナーケースはフロントパネルよりもかなり高さのある設計。画面を伏せておいた際も、平らな場所であれば、ディスプレイがダイレクトに接地してしまうことはまずないでしょう。
なんどかケースを付け外しする中でひとつ気がついたのが音量キー部分のたわみ。毎回というわけではなかったものの、装着時にしっかりと意識しておかないと、音量キー部分のフロントパネルに覆いかぶさったケース部分が若干浮いてしまうことがありました。
外側から確認するとまったく気になるレベルではなく、手に持った際やキー部の押し心地に大きな影響はなし。
設計として背面カバーが全体を覆っているわけでないことで、ちょうどそのしわ寄せが部分的に発生しやすいものと思われます。ケース選びにおいてこういったことをなるべく避けたいのであれば、個人的にはネオ・ハイブリッドのように、周囲を満遍なくバンパーが囲んでいるなど局所的にたわみが出にくい構造のものを選ぶことがオススメです。
側面は上下と物理キー部だけTPU製のインナーケースがむき出しに。インナーケースはかなりしっかりとした厚みがあり、側面の保護性は強く期待してよいでしょう。
写真では見づらいですが、左右の側面は(上下と物理キー部だけを除く)大部分にポリカーボネート製の背面カバーが覆い被さっています。
ボタン部も外側から見るとかなり手厚く保護されている印象。ただ先ほども紹介したとおり、インナーケースの内側にキーを押しやすくする工夫が施されており、押し心地は快適です。
また右の側面下部には「TOUGH ARMOR」の文字の刻印も。
下面は開口が合わせて4つ。オーディオジャックやMicroUSB端子部もやや余裕を持って設計されています。ただしケースの厚みがあることから、特にオーディオジャックについてはL字型のプラグが採用されているイヤホン・ヘッドホンとの相性はよいとはいえないでしょう。
TPUケースの側面は斜めに大胆にカットしたような、エッジの効いたデザイン。手に持った際、指にしっかりとかかるため、ホールド感は抜群です。
左の側面も余すところ無くケースが保護。
続いてリアパネル側。目立った柄などはデザインされておらず、かなりシンプルです。
前作Galaxy S6シリーズに比べるとマシにはなったものの、飛び出しは相変わらずのGalaxy S7のメインカメラ。こちらはケース表面~カメラレンズ部にかけて十分な高さ(深さ)が設けられており、置いた際などにレンズ部が直接スレてしまう心配もありません。
背面カバーはつや消しの効いたマットな質感。指ざわりもサラサラとしており、日常において汚れや指紋の付着は頻繁に気になることはないでしょう。またこちらも右下にspigenのロゴが刻印されています。
手に持ってみると、サイズ感は確実に1まわり大きくなっていることが感じられます。ただケースの肉厚さが指先でもしっかりと感じられ、持っている際に感じられる安心感はかなりのもの。
持った際に手や指が触れる側面~背面にはいずれもポリカーボネートの背面カバーがあるため、グリップ性(すべりにくさ)はそこまでではないようにも。とはいえ、ケース未装着時に比べればかなり掴みやすさは感じられます。
気になるポイントをピックアップ
このタフ・アーマーの最大の特徴といえるのは、ケースの分厚さでしょう。手に持った際に感じられるガッシリとした質感は圧巻です。
そのしっかりとした厚みによって、なんと自立すら可能(笑)
ギュッと握ってみても感覚だけでわかる安心感。背面カバーもインナーケースにしっかり密着しており、ペコペコとした不安な印象もありません。
ただ逆にいえば、Galaxy S7自体のスタイリッシュなデザインは大部分が覆い隠され、外観も使用感も、かなり強靭で物々しい印象へと様変わりします。
Galaxy S7の端末デザインや見た目に感じる印象を大きく変えたくない、といった方は、間違えてもこのケースは選ばないよう、注意して下さい。
最後に
肉厚のTPUケース、あるいはハイブリッドケースの多くは側面がぐるりとソフト素材で覆われている、またはハード素材で覆われているの両極端な気がします。もちろんそれもよいですが、指ざわりには硬さを、でも落下時の心配も含めクッション性は確保したい。そんなワガママな方も中にはいるはず。
そんな時、このタフ・アーマーであれば、手・指が触れる箇所はピンポイントに硬さがあり、一方で四隅のクッション性も十分に担保。ソフトケースとハードケースの特徴を上手に組み合わせた製品として魅力が感じられる1品になりえるでしょう。
2016年8月23日(火)時点におけるAmazon.co.jpでの取扱い価格は3,190円(税込)。国内向けにNTTドコモとauの2キャリアから発売中のGalaxy S7 edge用モデル、あるいはこれから発売も期待されるGalaxy Note 7用モデルも取扱中。これらは今回紹介したものとやや作りが異なっており、動画視聴時などにうれしいキックスタンドも組み込まれています。
手触りはハードケースのほうが好みだけれど、どうせなら端末本体だけでなく、ケースも壊さず長く使いたい。そんな欲張りさんにこそ、購入を検討してみて欲しい製品です。