U-mobile タッチ&トライ イベント

2015年9月30日(水)に東京・神宮前にあるU-NEXT本社で行われた U-mobile タッチ&トライ ブロガーイベント に参加してきたので、イベントレポートをまとめておきます。

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料金以外での差別化へシフトするMVNOの現状

最初にMVNO業界の現状について。モバイル通信において第4世代となるLTEが普及始めたタイミングから、日本国内においてはこの通信トラフィックが大きく増加。

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それまでの一般的な固定回線と比較してもそこまで大きく通信速度は変わらず、現状および今後もモバイル回線の利用者(固定回線→モバイル回線への移行者)がまだまだ加速していくという想定され、それに伴い新規参入事業者も増えてきているとのこと。

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一方で各MVNOによる競争については、現状においてもかなり安い料金設定となっている(データ通信量3GBで月額1,000円程度の相場)こと、および1社が値下げを行っても他社がすぐに追随する状況となっていること、の影響で”料金による差別化”が難しくなってきています。そのため今後は料金ではなく、”付加価値をプラスすることによる差別化”を図っていく方向へとシフトしてくことが予想されます。今回のイベントで取り上げられているUSEN MUSIC SIMはまたもその”付加価値をプラスすることによる差別化”を狙ったサービスとなっています。

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実は業界第3位の契約数を誇るU-mobile

U-mobileといえば2014年後半にLTE使い放題プランのサービス提供を開始。当初はデータ通信”量”の無制限サービスを提供していたのは他にまだNTTぷららの1社のみで、U-mobileは通信”速度”制限もないという点で一時期大きく話題になりました。ただし想定以上に申し込みが殺到したのか、実際の通信速度は速度制限無しとはいえないものになっていたことも。

しかしその後も毎月定期的に設備の増強を行うことで、2015年6月時点での契約回線数は38.8万回線に。MVNO業界においてはOCN、iijmioに続き第3位の契約数を誇っています。なお2015年9月待つ時点ではさらに増えて50万回線を超える見込みとのこと。

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U-mobileではNTTドコモの設備(と帯域)を借りてサービスを提供しており、接続可能エリアはNTTドコモの純回線を使用している場合と変わりません。一方でMVNOに共通することですが、設備の維持費用を回収する必要が無いことから、MNOと比較しても安い料金でサービスを提供することが可能となっています。

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U-mobileでは現在音声通話月プラン、データ専用プランを提供中。中でももっとも契約数が多いのは、やはりLTE使い放題プランなのだそう。特にLTE使い放題プランに関してはSIMフリーのモバイルルーター、あるいはスマホのテザリングを利用することで1回線の契約だけで複数機種でLTE通信が使い放題、という点がひとつ大きな魅力です。

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SIMカードとSIMフリー端末をセットにしての提供も行っており、2015年9月30日時点において取り扱っているのは5機種(ただしAscend MateG6については9月末で取り扱い終了)。説明会後のタッチ&トライ時に担当者に直接聞いたところ、最も人気があるのはZenFone 2、続いてAscend Mate7で、多くの人が実行用メモリ(特にRAMの容量)を気にしてZenFone 2を選ぶケースが多いそう。またU-mobileとして特にプッシュしている機種というものはなく、ユーザーの要望に沿った形でよい機種が見つかれば、今後も随時ラインナップに追加していくとのこと。

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前述のとおり、U-mobileではSIMカード(回線)単独での購入、およびSIMフリー端末とのセット購入という2つの手段を確保。

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他のMVNOと比較した際に特性として取り上げられていたのは大きく3点。中でもU-mobileならではといえるのが U-NEXTポイントのプレゼント。通話プラス(音声通話付きプラン)で契約しているユーザーに対して、有料動画の視聴、あるいは実映画館でのチケット購入時に使えるポイントが毎月最大600ポイント付与されます。このポイントが映画館でのチケット購入に使用できるのは主に全国のイオンシネマとオンラインチケット予約「KENEZO」に対応した映画館。自宅で観たい映画を観るもよし、映画館で最新映画を観るもよし、といったところです。

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Webからの申し込みについては他のMVNOと大きく変わりなく、申し込み後最短3日で手元にSIMカードが到着。あとはスマートフォンにSIMカードを挿し、APN設定を行えば使いはじめることが可能です。

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また実店舗においてのSIMカード取り扱いに関しては大きく「U-NEXTストア」「成田国際空港」「家電量販店」で実施。U-NEXTストアは現在東京と北海道の2店舗に展開。また成田国際空港では第1〜3ターミナルにてプリベイドSIM販売用の自動販売機を設置しているとのこと。家電量販店についてはヨドバシAKIBAなど、一部店舗の販売コーナーでは即日回線の開通も可能となっています

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相性のよい2つのサービスを組み合わせた「USEN MUSIC SIM」

続いて今回のイベントのメインであるUSEN MUSIC SIMについて。USEN MUSIC SIMはU-mobileが提供する「U-mobile通話プラス(LTE使い放題プラン)」にUSENが提供するサービス「スマホでUSEN」をセットにしたプラン。通常個別に契約すると3,470円/月(2,980円+490円)がかかるところ、セットにすることで割引がされているといった内容になります(その代わりとして契約解除料が発生する期間は6ヶ月→12ヶ月と長くなっています)

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USEN MUSIC SIMでできることの特徴は「ネットが使い放題(データ通信”量”の制限がない)」「通話料金がおトク(専用アプリU-CALLを使うと半額になる)」そして「音楽が聴き放題(スマホでUSENとネット使い放題によるもの)」の3つ。

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”選ばない自由”を楽しむ「スマホでUSEN」

続いてはスマホでUSENサービスについて。スマホでUSENは2013年12月にリリースされたサービスで、ユーザーがチャンネルを選んで流れてくる音楽を視聴する(自分で曲自体を探す、選ぶといった形式ではない)形態。

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聴いていて気になった曲があれば、専用アプリ上から直接購入やSNSへのシェアが可能。

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コンテンツは1,000チャンネル以上。音楽系チャンネル(900チャンネル以上)以外に、トーク・バラエティチャンネル(30チャンネル以上)や語学・教養系チャンネル(40チャンネル以上)が利用できるというのが他の音楽配信サービスンドとの違いといえます。

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最近ではGoogle Play Music、Apple Music、LINE MUSIC、AWAなどといった音楽を楽しむサービスが多く出てきましたが、スマホでUSENに関してはあくまでチャンネルを選んで聴く(楽曲を選ぶわけではない)と形態。再生する曲を細かく選ぶことはできない、という点において不自由はあるものの、言い換えれば”選ばない自由を楽しむ(再生する曲に悩むことから開放される)サービス”といえるのではないでしょうか。

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オススメの使用シーンとして紹介されていたのは日常でのBGMとして使う方法。まさにお店で流れているUSEN放送と同じような感覚で楽しむといったものになります。

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また最近では車自体にBluetoothが搭載されているものもあることから、旅行や帰省などの長距離ドライブ時に利用といった話も出ていました。基本的に一度再生を始めてしまえば淡々と次から次へ音楽を再生してくれるため、何かに集中したいといった時にはかなりおすすめできそうなサービスであるように感じました。

なおスマホでUSEN(ストリーミング)を利用するにあたり、最低限必要となる通信速度は下り速度で100kbps程度とのこと。この程度の速度が維持できれば、基本的に再生中の音楽が途切れることはないそうです。気になったので3Gエリアでも問題ないのか確認してみましたが、そこも ひとつの基地局によほど多くの人(通信端末)が集まらないかぎりは大丈夫だそう。そうなると、GWなどの連休中(どこも混雑する時期)に地方へ旅行に行った場合などでどの程度使えるのかはやや気になるところ。

また逆に帯域に余裕があれば10分先程度まではバッファリングがされるため、例えば高速道路を走行中、あるいは新幹線に乗っていてトンネルに入ったという場合でもストレスなく音楽を楽しむことができるのだとか。なおU-mobileの担当者いわく、最近ではLTE使い放題プランでも実測で1〜10数Mbps程度の速度が出ているので、少なくともこの「スマホでUSEN」レベルであればそういったストレスは感じない設計となっているようです。

タッチ&トライ

イベント終盤にはU-mobileが取り扱いをしているSIMフリー端末を中心としたタッチ&トライの時間も。

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U-mobileにおいて一番の人気機種というASUS ZenFone 2。

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ZenFone 2をひとまわりサイズダウンし、機能面でも廉価版という位置づけのASUS ZenFone 2 Laser。

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大画面と背面に搭載された指紋認証センサーの受けがよい、とのことで2番目に人気となっているHuaweiのAscend Mate7。

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スマホでUSEN自体は3Gの通信速度でも十分ということもあってか、LTE非対応ながら端末代が約10,000円と手頃なプラスワン・マーケティングのpriori2。

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個人的にはスマホでUSEN目的で購入するのであれば、意外とpriori2はオススメなのではと思います。前述の3Gエリアでもサービスが問題なく使えること、priori2自体がNTTドコモのFOMAプラスエリア(3Gの800MHz帯)に対応していること、価格が安いこと、などがその理由です。音を端末本体から出力する場合は音質に物足りなさを感じる部分はありそうですが、音響機器を通じて出力するのであれば十分なのでは?といった感じがします。

最後に

今回イベントに参加するまでは、正直なところ、U-mobileの印象としてはLTE使い放題プランを提供開始した際のイメージ(実際には速度がほとんど出ない)が強く残っていたもの、その後定期的に設備増強を行っているという話、そしてユーザーも増えているという話を聞いて、改めて体感しなおしてみるほうがよいのかも…と思うようになりました。あとややマニアックな質問にも答えていただけていたあたりはイベントに参加してよかったと感じました。U-NEXTの皆様、およびお声がけいただいた染谷さん、どうもありがとうございました。

なお今回、USEN MUSIC SIMを約3週間ほどお借りできることになりました。実際に使用してみながら、スマホでUSENの使い勝手、LTE使い放題プランとの相性(およびLTE使い放題プラン自体の回線速度)などを確認していくことにします。

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USEN MUSIC SIMの詳細はこちら↓