VAIO S11でU-mobile Sを使う

2016年1月に購入し、毎日使っているラップトップパソコン「VAIO S11(2015年モデル)」。

最大の特徴「SIMフリー設計」がとにかく便利でお気に入り。しかし購入時にセット契約したSIMカード(VAIOオリジナルデータ通信SIM)のデータ容量を使い切ってしまいました。

契約期間はまだ1年残っており、引き続きの使用は可能。ただし通信速度は上下とも最大200kbpsに制限され、データ容量のリチャージもできません。この条件での継続使用、私にはストレスになりそう。

そこで今回“格安SIM”を1枚あらたに契約することにしました。選んだのは株式会社U-NEXT(ユーネクスト)がSoftBank(ソフトバンク)のMVNOとしてサービスを提供する「U-mobile S」です。

この記事ではVAIO S11(2015年モデル)でU-mobile SのSIMカードを使うための設定方法や注意点、また今回U-mobile Sを選んだ理由を紹介します。

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U-mobile SをVAIO S11で使うための設定方法

U-mobile SのSIMカードをVAIO S11で使うためには「SIMカードの差し替え」「APN情報の登録」が必要です。

SIMカードを差し込む

U-mobile Sでは次の3種類のSIMカードを取り扱っています。

  • iPhone用 nano SIM
  • iPad用 nano SIM
  • iPad用 micro SIM

今回はこのうちの「iPhone用 nano SIM」を購入。過去に使用経験があり、iPhone以外のスマホ(Androidデバイス)で使えることも確認済み。一番避けたい「使えない」事態に遭遇する可能性がもっとも低そうと考えての選択です。

VAIO S11でU-mobile Sを使う

SIMカードサイズがNano SIMですが、VAIO S11(2015年モデル)のSIMカードスロットはMicro SIMサイズ。差し込む際にはSIMカードアダプタが必要です。

VAIO S11でU-mobile Sを使う

APN情報を登録する

VAIO S11にSIMカードを差し込んだら、VAIO S11を起動。

次の手順でモバイルデータ通信の設定画面を開きます。

  1. Windowsの【スタートメニュー】を開く
  2. 【設定】を開く
  3. 【ネットワークとインターネット】を開く
  4. 【携帯電話】を選ぶ

モバイルデータ通信の設定画面を見ると、SoftBankのSIMであることは認識済み。ただしAPN情報が未登録であるため、ステータスは「切断済み」に。この状態ではモバイルデータ通信は利用できません。

APN情報を登録するため、さらに次の手順でAPN情報の登録画面を表示。

  1. 【詳細オプション】を開く
  2. 【APNを追加します】を選ぶ

VAIO S11でU-mobile Sを使う

VAIO S11でU-mobile Sを使う

ここでU-mobile SのAPN情報を登録します。

U-mobile SのAPN情報(詳細)は公式情報として明らかにはされていません。しかし公式サイトで配布されているiOS向けプロファイルをパソコンにダウンロードし、テキストエディタで開くと詳細が確認できます。

VAIO S11でU-mobile Sを使う

参考までに2017年11月10日(金)時点で使用されている、U-mobile SのAPN情報は以下。

▼ U-mobile SのAPN情報 ▼
項目 入力内容
プロファイル名 任意(例:U-mobile S)
APN sb.mvno
ユーザー名 umobile@umobile.jp
パスワード umobile
サインイン情報の種類
(認証タイプ)
CHAP

APN情報としてVAIO S11に入力して【保存】を選択。

VAIO S11でU-mobile Sを使う

入力内容に誤りがなければ、早速モバイルデータ通信が利用可能になります。登録したAPNプロファイル名の下に「アクティブ化済み」と出ていればOKです。

VAIO S11でU-mobile Sを使う

通信速度を確認

APN情報を登録した直後は、SoftBankのHSPA(3G)接続となっていました。

VAIO S11でU-mobile Sを使う

HSPA接続時にSpeedtest.netを使っておこなったスピードテスト結果が以下。

VAIO S11でU-mobile Sを使う

またVAIO S11を再起動すると即、SoftBankのLTE(4G)に接続されました。以降は安定してLTE接続が可能に。

VAIO S11でU-mobile Sを使う

LTE接続時にSpeedtest.netを使っておこなったスピードテスト結果が以下。

VAIO S11でU-mobile Sを使う

LTE接続時はとくに、下り(ダウンロード)と上り(アップロード)の両方で十分な速度が出ています。

U-mobile SをVAIO S11で使う際の注意点

まずU-mobile SのSIMカードがVAIO S11でも使えると確認できました。

続いては試す際にはあらかじめ知っておきたいポイントを紹介。

データ定額の対象外となる可能性あり

U-mobile Sはあくまで「iPhone・iPad専用」として提供されるサービス。これ以外のデバイスは公式にサービス提供対象としてアナウンスされていません。APN情報が公開されていないこともこれが理由ですね。

このためVAIO S11で使う場合、定額サービスの適用対象外とされる可能性があります。もとのサービス用途から外れた使い方であり、万が一高い料金を請求されても自己責任となる。この点をまずはしっかり覚えておきましょう。

データ容量確認はブラウザ経由になる

VAIO S11には「VAIOオリジナルSIMユーティリティ」というソフトを用意。残りのデータ容量確認、通信モード切替が容易におこなえます。

しかしこのソフトが使えるのは、VAIOオリジナルデータ通信SIMを挿して使う場合のみ。U-mobile Sを含む他のSIMカードでは利用不可です。

VAIO S11でU-mobile Sを使う

当月に使ったデータ容量、残りのデータ容量の確認は、インターネットブラウザ経由でU-mobile Sの会員専用ページ「My U-mobile」にログインしておこなうことになります。

VAIO S11でU-mobile Sを使う

「せめてスマホアプリがあれば……」と思うところですが、U-mobile S向けにはスマホアプリも用意されていません。U-mobile SをVAIO S11で使う場合、データ容量の確認にはやや手間がかかります。

時間制限付きWi-Fiの利用には一工夫を

外出先でVAIO S11を使う際に気をつけたいのが、接続条件に時間制限が組み込まれたWi-Fiスポット。利用できる時間を過ぎていることに気付かず、モバイルデータ通信に切り替わった状態で大量のデータを送受信してしまう恐れがあります。

とくにU-mobile Sでは、データ容量に対して設定される月額料金がNTTドコモ系MVNOやau系MVNOよりも割高。当月に余ったデータ容量を翌月にくりこすこともできないので、よりしっかりしたデータ容量管理が求められます。

「気が付かぬうちにギガを溶かしていた……」なんて悲しい事態にならぬよう、時間制限付きWi-Fi利用時はモバイルデータ通信機能をオフにしておくなど工夫しましょう。どうしても心配であれば、通信モードの切替に対応する他MVNOなどを選ぶのも賢い方法です。

U-mobile Sを選んだ理由

VAIO S11でU-mobile Sを使う

VAIOオリジナルデータ通信SIMがNTTドコモ系MVNOであることからもわかるとおり、VAIO S11ともっとも相性がよいのはNTTドコモの回線です。

ではなぜ今回、SoftBank回線を使う「U-mobile S」を選んだのか。さいごに私がU-mobile Sを選んだ3つの理由も書いておきます。

通信品質に優れる

SIMカードを選ぶ際にもっとも意識したポイントが「通信品質」。SoftBank系MVNOが登場してから半年以上になりますが、U-mobile S(や日本通信のb-mobile S)では「通信速度が大きく低下した」という話を耳にしません。

料金プランだけでみれば、U-mobile Sはデータ容量3GBプランが月額1,580円(税別)。NTTドコモ系MVNOでは同程度の金額で6GBプランが契約できる場合も珍しくありませんが、それでも(この金額であれば)「安定した通信速度」により強い魅力を感じました。

通信品質に優れるMVNOの筆頭にはau(KDDI)回線でサービスを提供するUQ mobileもありますが、こちらはVAIO S11(2015年モデル)が対応する周波数との相性が理由で選択肢から外れました。

対応周波数の相性がよい

通信速度とともに強く意識したポイントが「サービス提供エリアの広さ」。VAIO S11(2015年モデル)が対応するLTEの周波数をあらためて考えた際に「SoftBank回線も意外とイケそう」と判断しました。

VAIO S11(2015年モデル)が発売時に対応していたLTEの周波数はBand1/3/19/21の4つ。この段階では“NTTドコモ回線一択”なわけですが、2016年4月に提供されたソフトウェアアップデートでBand8/11も追加。SoftBank回線だとLTEはBand1/3/8/11が使えるようになりました。

VAIO S11はSoftBankが提供するTD-LTEのBand41(AXGP)には非対応ですが、U-mobile SではそもそもAXGPは利用不可であり、この点は関係なし。

3キャリアの中でもっとも相性よく使えるのがNTTドコモ回線であることに変わりはありませんが、SoftBank回線でもそこそこ使えるだろう(そして試してみよう!)と楽観視しています。

SIMカードを即日入手・開通しやすい

2017年11月現在で契約できるSoftBank系MVNOの主要どころは、U-NEXT「U-mobile S」と日本通信「b-mobile S・開幕SIM」の2つ。この2社では通信品質に大きな差がありません。

最後の「どちらにするか」は、SIMカードの入手・開通が迅速にできるほうを選ぶことに。実際すぐに用意して使える状態にしておきたかったですしね。

結果のとおりですが、SIMカードの入手・開通しやすさでより優れているのはU-mobile S。最寄りのヨドバシカメラでも店頭在庫あり(=即日ピックアップ可能)でした。

b-mobile S・開幕SIMは家電量販店側で店舗在庫を持たないようで、手配~受け取り~開通に数日かかります。

もしSIMカードの入手・開通を急ぐ場合は、通信品質とあわせて押さえておきたいポイントです。

あとがき

前回U-mobile Sを契約した際には「VAIO S11でも使えるのか?」を試さず解約。そのため今回は即日購入~開通まで済ませた後も「実際に使えなかったら……(つらい)」と不安でした。結果、無事(物理的には)動いてくれたことにまずは胸をなでおろしています。

SIMカードを選ぶ際に思ったこととして、新型(VAIO S11の2017年モデル)が対応する周波数の幅広さは本当に羨ましい限り。au(KDDI)回線でもしっかり使える内容なので、UQ mobileでの使用も視野に入るのが理由です。

なおこの後は「新型に買い換えるか?買い換えるとしたらいつ?」について、引き続き考えていくことになりそう。

VAIO S11の「SIMフリー設計」「10インチ前後のコンパクトサイズ」は非常に気に入っています。この2点を要件に含めると、次に購入するラップトップPCもVAIO S11となることはほぼ間違い無し。

一方で今年に入りバッテリー交換を済ませたこともあり、2018年末までは現機を使い続けようと考えていました。ただしリリース周期を意識すると、来年買い換える場合でも最新モデルはVAIO S11(2017年モデル)。それならいっそ、買い替えを早めてはどうか……。悩ましい。