台湾は1年間で4~5回訪れる場所ですが、現地用の現金(ニュー台湾ドル)はなるべく毎回、都度必要な分だけを出国前に両替して持参するようにしています。利息的に多少損をしても「出国前にある程度の滞在準備を済ませて安心したい」のがおもな理由です。
一方で「持参したお金をピッタリ使いきれるか?」といえばそんなこともなく。帰国前の段階で両替して持参したお金の7~8割が手付かず……なんてことが珍しくありません。でも残った現金を次回(未定)の訪台時まで手元に置いて管理するのも面倒(笑)
そこで最近毎回おこなっているのが「次回の渡航に備えて現金を現地用ICカードに入金してしまえ!」という方法。
この記事では“時期は未定だがまた台湾を訪れる前提”で日本への帰国前におこなっているEASYCARD(悠遊カード)を用いた現金の整理方法を書いておきます。「具体的にどんなことをしているのか?」「どんなメリットがあるのか?」など、もし台湾訪問中に「台湾にまた来たいわん!」なんて思うことがあれば、参考にしてみてください。
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記事の目次
余った現金をEASYCARDで整理する
日本へ帰国する際、出発前に台湾現地でおこなう「EASYCARD(悠遊カード)を用いた現金の整理」手順は大きく2ステップ。
- 余った現金をEASYCARDY(悠遊カード)に入金する
- EASYCARD(悠遊カード)の残高をメモする
余った現金をEASYCARDに入金
まずは手元に余った現金(ニュー台湾ドル)をEASYCARD(悠遊カード)に入金します。
日本の交通系ICカードの場合、現金での残高チャージは「最低金額は1,000円」「入金は1,000円単位」」など、一定のまとまった金額に設定されていることがほとんど。
しかし台湾(台北)で公共交通機関に乗車する際に使えるICカード(私の場合はEASYCARD。悠遊カード)では、現金での残高チャージは1ニュー台湾ドル単位でおこなえます。つまり余った現金は硬貨(小銭)も含め、すべて残さず入金に使えるわけです。
▼紙幣でも硬貨でもチャージできる
入金場所として私がよく利用するのはMRT駅内に設置された乗車券売機。硬貨と紙幣それぞれ用の投入口とICカードの読み書き機が付いているタイプなら、セルフで全現金を入金できます。
▼駅に設置された乗車券売機
▼硬貨と紙幣の投入口が設けられたタイプ
ちなみに帰国前、空港への移動時に利用することが多い台湾桃園国際空港MRT(以下、桃園MRT)の「台北車駅」「桃園空港第一ターミナル駅(機場第一航廈駅)」といった場所の乗車券売機には、残念ながら硬貨の投入口がありません。
▼桃園MRTの駅内に設置された乗車券売機。投入口は紙幣用のみ
しかし「もう現地で現金を使うことはないだろう(使わずとも済ませることができるだろう)」と一安心できる場所って、私の場合はずばり桃園空港(第一ターミナル)についたときなんですよね。となるとできればここで入金したい。
そこで駅の改札を出たあとに立ち寄るのが、改札横に設置された有人窓口。ここで「TOP-UP Please(トップアップ プリーズ)」と伝えてEASYCARD(悠遊カード)と入金したい現金を手渡すと、ささっと入金処理をしてもらえます。
▼桃園空港で改札を出たら、改札脇の窓口にてチャージしてもらう
注意点として、ときどき窓口前に行列ができている場合があります。並んで待ってもスケジュール的に大丈夫なよう、余裕を持ち、早めに空港までたどり着けるよう行動したいものです。
残額を記録しておく
現金の入金を終えた後、もう1つ忘れずにおこなっているのがEASYCARD(悠遊カード)の残高をメモすること。
次回の渡航時期に「残高どのくらいあったかな?」となるのはよろしくありませんよね(苦笑)メモは手書きなどでもよいのですが、私は窓口の横に設置された残高照会ターミナルに情報を表示させ、その画面をスマホのカメラで撮影することにしています。
▼窓口の脇に設置されたICカードの残高照会機
▼日本語での表示にも対応
残高照会ターミナルは日本語での表示にも対応。操作方法で困るケースはほぼないかと思います。画面に紹介した残高情報を表示できたら、そのままスマホのカメラでパシャリ。
撮影した写真は誤って削除してしまうことがないよう、クラウドストレージサービスに保管しておきます。
私はスマホで撮影した写真はすべて(モバイルデータ通信を使って)自動でGoogle Photos(グーグル・フォト)にアップロードされるよう設定しているため、次回の渡航前にGoogle Photosから「前回の渡航時期の写真」を振り返るだけで残高が調べられます。
次回の渡航時に「EASYCARDの残高、どれくらいあったかな?」となっても、Google Photosで前回の渡航日まで遡り写真を確認すれば、残高がすぐにわかるというわけ。
乗車券売機を使ってセルフ入金した場合は、入金したい現金をすべて投入した後、表示されている画面を撮影しておくのでもOKです。
▼券売機でチャージする場合はお金を投入し終えた状態で画面を撮影する
EASYCARDに入金することのメリット
あらためて(ただし時期未定)の再訪問を前提としてEASYCARD(悠遊カード)で現金を整理することには、メリットを2つ感じています。
次渡航時に空港からスムーズに移動できる
メリットとしてもっとも強く感じているのは「次渡航時に空港からスムーズに移動しやすくなる」ということ。
桃園空港から宿泊先(私の場合はほとんど台北市内で宿を予約します)に移動する際、公共交通機関として利用するのは「桃園MRT」か「バス」。
前者を使う場合は残高のあるEASYCARD(悠遊カード)を持っていれば直接改札口に向かうことができます。また後者も空港内で乗車券を買う場合、あるいはバス乗降時に運賃を支払う場合にEASYCARD(悠遊カード)が使えます。
最近は桃園MRTを使って台北車駅まで移動することが多いので、乗車券売機に立ち寄らず“ノークッション”で改札を通過しています。慣れてしまうとこれは便利。
ここに「パッキングを工夫して航空会社への預け荷物を無くす」「(申請条件を満たしていれば)常客証を取得・活用する」といったことも組み合わせた結果、飛行機を降りて15分後にはMRTに乗車!なんてケースも経験しています。
管理する物の数を減らせる
冒頭でも触れた「残った現金を次回(未定)の訪台時まで手元に置いて管理する」手間がなくなるのがメリットの2つめ。
「次は2ヶ月後のこの日付で渡航する」といったように次回の渡航予定が具体的に決まっていれば現金のまま手元で管理することはあります。ただし私の場合、明らかな目的がある場合を除き、渡航予定は「LCC(Low Cost Carrier。格安航空会社)のセールでチケットが安く取れたから」と決まることが多く、見込みもなければ突発的に決まることも多々。
「次に使うタイミングがわからないもの」はなるべく手元に置いておきたくないため、精神衛生上、EASYCARD(悠遊カード)に集約できることがベターと感じています。パスポートと一緒に旅券カバーにしまっておけば、渡航時に忘れる恐れもありませんので。
桃園空港に到着した後なら、空港内での買い物、飲食代の支払いは基本的に「EASYCARD(悠遊カード)」あるいは「クレジットカード」のいずれかで済ませられます。空港でEASYCARD(悠遊カード)に入金するのがタイミングとしてもベストかな、と。
また桃園空港-仙台空港間のフライト実搭乗時間は3時間30分ほどで、この間に機内で飲むペットボトル飲料も、空港内売店のほか、自動販売機で購入することも可能です。自動販売機をよく観察してみると、中にはICカード決済に対応しているものがあるんですよね。
▼桃園空港内に設置されたEASYCARDが使える自動販売機
▼画面にタッチして購入商品の番号を入力
▼決済方法で「悠遊卡(EasyCard)」を選び、リーダーにカードをかざせば飲物が買える
このタイミングに自販機で飲物を買ってしまうと、先ほど記録した残高情報(写真)が採集記録にならなくなってしまいます(苦笑)が、まあ金額としては微々たるものなので、どうにかなるはず(どうにかなっています)。
私は残った現金を「紙幣」「硬貨」問わずすべて入金していますが、そうではなく「細かな硬貨だけ入金する(手元には紙幣だけ残す)」なんて使い方ももちろんOK。
とりあえず「EASYCARD(悠遊カード)は1ニュー台湾ドルから入金できる」ことを覚えておけば、台湾を訪問し現地で「また定期的に台湾に来たいわん!」となった際、役立つのではないでしょうか。