Samsung Galaxy S8+ SM-G9550 ソフトウェアとベンチマークスコア

Samsung Electronics(以下、Samsung)「Galaxy S8+(型番:SM-G9550/香港版)」の上位仕様品(RAM6GB/ROM128GB)を購入しています。

すでに日本国内でもNTTドコモやauから発売中のGalaxy S8+ですが、これら日本版の仕様はRAM4GB/ROM64GBという異なる内容。また海外版と国内版ではソフトウェアに細かな違いも。

そこでこの記事ではSamsung Galaxy S8+(型番:SM-G9550/香港版)の上位仕様品(RAM6GB/ROM128GB)のソフトウェア、ベンチマークスコアをレビュー。日本版と比べて気がついた違いもまとめておきます。

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はじめに:日本語ロケールは最初から選べる

海外版を購入するにあたり、まずひとつ気になるのが「システム言語(言語ロケール)に日本語が選べるのか」ということ。これは過去にもモデルごとに「はじめから選べる」「手動で追加が必要」とわかれていたポイントでもあります。

今回購入した香港版では、手動でロケールを追加する必要もなく、はじめからシステム言語として日本語が選択可能です。

▼日本語ははじめから選択肢に含まれている

Samsung Galaxy S8+ SM-G9550 ソフトウェアとベンチマークスコア

言語ロケールの手動追加は、MoreLocale 2などのアプリを使っておこなえます。とはいえ作業時に使用するPCにADB環境の構築が必要など、慣れない場合は前準備で嫌になってしまう可能性も。

Galax S8シリーズではシンガポール版など他モデルでも初期状態で日本語ロケールが選べるようになっていることは確認済み。香港版もこの例外でない点は、ひとつうれしいポイントといえるでしょう。

プリインストールアプリとソフトウェア

プリインストールされているホームアプリは「TouchWizホーム」。初期状態でのホーム画面のページ数は1面のみ、かつ内容もシンプルです。

Samsung Galaxy S8+ SM-G9550 ソフトウェアとベンチマークスコア

アプリドロワーを開くためのボタンがありませんが、ホーム画面で上下いずれかにスワイプ操作を行なうとアプリドロワーが表示(アプリドロワーを開いた状態で上下にスワイプするとオーム画面が表示)できます。

クイック設定パネルには「パフォーマンスモード」や「セキュリテイフォルダ」といった、過去に使っていたGalaxy S7では見られなかった項目も。

Samsung Galaxy S8+ SM-G9550 ソフトウェアとベンチマークスコア

なおクリック設定パネルには「VoLTE」の項目も見つけられますが、こちらは日本のSIMカードを挿した状態では有効化できません。つまり香港版のGalaxy S8+(型番:SM-G9550)は日本のキャリアのVoLTEには非対応ということになります。

アプリドロワーにて確認できるプリインストールアプリは24個と少なめ。

Samsung Galaxy S8+ SM-G9550 ソフトウェアとベンチマークスコア

出荷時点でのOSバージョンは「Android 7.0」、ビルド番号は「G9550ZHU1AQE3」。

Samsung Galaxy S8+ SM-G9550 ソフトウェアとベンチマークスコア

この後に2回のソフトウェアアップデートを受信しており、2017年7月時点での最新のビルド番号は「G9550ZCU1AQEF」となっています。

Samsung Galaxy S8+ SM-G9550 ソフトウェアとベンチマークスコア

なおアップデートによる大きな機能変更(新機能の追加など)は特になく、使用感への影響も感じていません。

RAMとROMの空き具合

Galaxy S8+(型番:SM-G9550)にはRAM4GB/ROM64GBおよびRAM6GB/ROM128GBの構成を有する2モデルが存在。

一方で日本版(キャリア版)あるいは欧州版(Exynos搭載版のSingle SIM仕様品)、アジア版(Exynos搭載のDual SIM仕様品)はすべてRAM4GB/ROM64GBの構成。そのためRAM(システムメモリ)とROM(内臓ストレージ)の空き容量はチェックすべきポイントといえます。

そこで実際に確認した、初期状態におけるそれぞれの空き容量は以下のとおり。

▼システムメモリの空きは6GBのうち3.5GB

Samsung Galaxy S8+ SM-G9550 ソフトウェアとベンチマークスコア

▼内蔵ストレージの空きは128GBのうち112GB

Samsung Galaxy S8+ SM-G9550 ソフトウェアとベンチマークスコア

システムメモリについては、専有容量に予備領域として確保された約0.8GBが含まれており、システムおよびアプリ自体が専有している容量は1.8GBほど。かなり余裕がある状態です。

またさらに余裕があるのが内蔵ストレージ容量ですね。こちらは空きが100GB以上となっており、2つのカードスロット両方にSIMカードを挿して使う場合においても、ストレージ容量に不安を抱くことはまずないでしょう。

ベンチマークスコア

続いてはベンチマークスコアを測定。

ベンチマークスコア測定の定番といえる3つのアプリ「AnTuTu Benchmark」「Geekbench 4」「3DMark」を使って測定した結果がそれぞれ以下のとおりとなりました。

AnTuTu Benchmark

Samsung Galaxy S8+ SM-G9550 ソフトウェアとベンチマークスコア

Geekbench 4

CPUテスト

Samsung Galaxy S8+ SM-G9550 ソフトウェアとベンチマークスコア

GPUテスト

Samsung Galaxy S8+ SM-G9550 ソフトウェアとベンチマークスコア

3DMark

Sling Shot Extreme

Samsung Galaxy S8+ SM-G9550 ソフトウェアとベンチマークスコア

Ice Storm Unlimited

Samsung Galaxy S8+ SM-G9550 ソフトウェアとベンチマークスコア

AnTuTu Benchmarkについては「これでも結局iPhone 7シリーズには敵わないのか……」といった感じではありますが、それでもかなり善戦した結果となりました。

またGeekbench 4(CPUテスト)でのスコアを見ると、旧世代のSamsung製SoC・Exynos 8890と比べてもCPUトータルでの処理能力は大幅に向上していることがわかります。

そのほか気がついたポイント

今回香港版のGalaxy S8+(型番:SM-G9550)を購入したわけですが、実はその後にNTTドコモ版のGalaxy S8+(型番:SC-03J)も追い購入して使っています。

ここでは最後に、香港版と日本版(ドコモ版)を使い比べる中で気がついたポイントにも触れておきます。

ナビバー表示/非表示の機能追加はなし

まず機能面でひとつ大きな違いとなるのが、香港版にはナビゲーションバーの表示/非表示切り替え機能が提供されていないということ(※2017年7月時点)。

国内ではNTTドコモ版(型番:SC-03J)およびau版(型番:SCV35)のいずれにも、ナビゲーションバーの表示/非表示を切り替えられる機能が、発売後のソフトウェアアップデートで提供されています。

Samsung Galaxy S8+ SC-03Jのナビゲーションバー

この機能がないから操作に困る、ということは特段ありませんが、せっかくの大画面をより楽しめる機能であることは間違いなしですよね。香港版以外の海外向け製品でどうなっているのかは確認していませんが、購入を考える場合は違いとして把握しておくとよいでしょう。

追記:2017年7月21日

ナビゲーションバー表示/非表示の切り替え機能について「シンガポールや台湾向けに発売中のGalaxy S8(型番:SM-G950FD)ではソフトウェアアップデートにより機能追加済み」との情報をいただきました。

@e_zuka1122さん、ありがとうございます)

こうなると香港版だけ、あるいはGalaxy S8+だけアップデートが配信されないという状況は考えづらく、今後のセキュリティパッチ更新などのタイミングにて、あわせて機能が追加される可能性が高そうですね。

日本でのCA利用はあまり期待できない

もう1つ、こちらは実際に香港版を使う中で感じたこととして、日本国内でのキャリアアグリゲーション(以下、CA)利用はあまり期待できないかもしれません。

私はこれまでNTTドコモおよびY!mobile(ワイモバイル)のSIMカードを挿して使ってきました。ちなみにNTTドコモの場合、私の生活圏内でよく掴む周波数帯はBand1/19/21の3つ。Y!mobileの場合はBand1/8/41の3つです。

香港版をはじめとする海外向け製品では、国内版とは異なり、CAを掴んでいる時のみアンテナピクト横の文字が「4G」から「4G+」の表記に変わります……が、実際にこの表示を日本国内で見かけたことがありません。

台湾にて使用していた際は、台湾之星のプリペイドSIMカード使用時にCA_B7-B8の2CCAに接続できることを確認。そのため設定漏れ等でCAの機能自体がオフになっている可能性はないでしょう。

例えばNTTドコモ(およびそのMVNO)のSIMを挿して使う場合は、Band3が運用されている東名阪エリア以外での利用時にはCAはほぼ利用できない可能性が高いのかも。

Galaxy S8+に関しては、日本でNTTドコモから発売中の「Galaxy S8+ SC-03J」およびauから発売中の「Galaxy S8+ SCV35」の2モデルがTD-LTEのBand 42(3.5GHz帯)をサポート。これらを使って従来よりさらに高速な通信が可能になっています。

あらためて書きますが、「日本で使う前提」「より早い通信速度で使いたい」「Band 42を絡めたCAを体感してみたい」ということであれば、素直に日本版(キャリア版)を優先して購入候補と考えるのが間違いないでしょう。

さいごに

日本語ロケールがはじめから選べる、プリインストールアプリの少ない、ベンチマークスコアに見る処理能力も高い、という内容のGalaxy S8+(型番:SM-G9550/香港版)の上位仕様品(RAM6GB/ROM128GB)。

以下に2017年7月21日(金)時点におけるEXPANSYS(エクスパンシス)1ShopMobile.comETOREN(イートレン)での設定価格と購入費用(概算額)をまとめておきますが、“国内版と比べて上位仕様のモノが安く買える”ことは大きな魅力といえるでしょう。

サイト名 本体価格 購入費用
(概算)
本体色
EXPANSYS ¥97,995 約¥102,500
1ShopMobile.com 約¥93,100
($829.00)
約¥99,100
ETOREN 約¥99,400
($885.00)
約¥103,100

一方で機能面や日本国内で利用できる通信の速度には、違いがあることも確認できました。これから購入を検討する際はぜひ紹介した内容も参考にしていただき、「自分がなにを優先するのか」を意識して購入するモデルを選んでみてください。

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