ONKYO DP-CMX1 GRANBEAT ソフトウェア

2017年2月24日(金)に国内音響機器メーカーONKYO(オンキヨー)から発売された“ハイレゾ・オーディオ・スマホ”こと「DP-CMX1 GRANBEAT(グランビート)」。久しぶりの超個性派登場!ということで、さっそく発売日に入手して使っています。

今回はこの ONKYO DP-CMX1 GRANBEAT のソフトウェアや処理能力(ベンチマークスコア)を紹介していきます。

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はじめに:GRANBEATの製品仕様

最初にDP-CMX1 GRANBEAT(以下、GRANBEAT)のスマホとしての製品仕様を整理。ONKYO公式サイトの製品ページより確認できる内容は次のとおりです。

GRANBEAT(DP-CMX1)の主な仕様情報
サイズと重さ
高さ 142.3 mm
横幅 72.0 mm
厚さ 11.9 mm
重さ 234 g
システム
OS Android 6.0
SoC Qualcomm
Snapdragon 650
Hexa-Core
1.8GHz x 2
1.4GHz x 4
RAM 3 GB
ROM 128 GB
SDカード 対応(最大256GBまで)
バッテリー 3,000 mAh
ディスプレイ
サイズ 5 インチ
解像度 FHD(1920 x 1080)
種類 IPS LCD
カメラ
メイン 1,600 万画素
サブ 800 万画素
SIMカード
種類 Nano SIM
スロット数 2
通信方式
FDD-LTE Band 1
Band 3
Band 7
Band 8
Band 19
Band 26
TD-LTE
WCDMA Band 1
Band 5
Band 6
Band 8
Band 19
CDMA
TD-SCDMA
GSM 850 MHz
900 MHz
1800 MHz
1900 MHz
Wi-Fi IEEE802.11 a/b/g/n/ac
(2.4GHz/5GHz)
Bluetooth Version 4.1
その他
防塵防水

スマホとしての仕様をチェックすると、数値から読み取れる印象は現行のミドルハイクラスといったところ。4G+3Gの同時待ち受け(デュアルシム・デュアルスタンバイ)もサポートするSnapdragon 650プロセッサに3GBの内蔵メモリを搭載します。

あくまでメイン機能は音楽プレーヤーということもあり、内蔵ストレージ容量が128GBと大型になっていること、そして2つのSIMカードスロットとは別にSDメモリカードスロットが設けられていることはとくにうれしいところ。

ソフトウェアをチェック

続いてGRANBEATのソフトウェアについて、紹介していきます。

ホーム画面と通知エリア

初期状態でのホーム画面は2枚。ホームアプリはONKYOのオリジナルアプリ「オンキヨーランチャー」がプリインストールされています。このアプリ自体は、とくにこれといった特徴はありません。

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壁紙が異様にシンプルですが、ここには一工夫が。純正のMusicアプリで音楽を再生すると、再生中のアルバムのジャケットが表示されます。これは他のホームアプリを使用していても有効な機能です。

▼ Musicアプリで音楽再生中は壁紙にジャケットイラストが表示される

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ホーム画面に並んだアプリアイコン同様、通知エリア/クイック設定エリアも黒と黄をベースとしたデザインに。こちらにはWi-FiやBluetoothなど一般的な項目のほか、GRANBEATならではの「Line out mode」「Output select」といった機能の切替スイッチも用意されています。

ONKYO DP-CMX1 GRANBEAT ソフトウェア

この後にも出てきますが、GRANBEATのソフトウェアデザインは黒と黄の2色をベースとしたもので統一されています。素のAndroid OSに最低限の手を加えただけ、というものではなく、このあたりも“GRANBEATらしさ”として魅力が感じられますよ。

プリインストールアプリ

アプリドロワーから確認できるプリインストールアプリの数は34。大部分を占めるのはGoogleアプリで、ONKYO独自のものは「おすすめApp」「取扱説明書」「Music」の3つのみ。かなりシンプルです。

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また驚いたことに、プリインストールアプリの9割以上は無効化できます。可能な限り無効化してみるのと残るのは「カメラ」「設定」の2つのみ。

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GRANBEATの肝である「Music」アプリすら無効化できる設計であり、使うアプリだけ詰め込みたい方にもうれしい設計です。

設定画面

設定画面に並ぶ項目は約4画面分。ざっと眺める限り、この画面上ではGRANBEATならではのものはありません。

ONKYO DP-CMX1 GRANBEAT ソフトウェア

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【音と通知】項目内には独自項目が盛りだくさん

主要機能がオーディオプレイヤーということもあり、設定画面から【音と通知】の項目を開くと、ここにはGRANBEATならではの項目が多数用意されています。

ONKYO DP-CMX1 GRANBEAT ソフトウェア

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ここに並ぶ項目のうち、オン・オフの切替で変更できる「出力切替」「固定ラインアウトモード」「Stand-alone mode」の3つはクイック設定エリアでも操作が可能。加えてホーム画面に配置できるウィジェットも用意されています。

▼ ホーム画面上に切替用のウィジェットを置くことも可能

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APN情報

SIMフリーモデルとして端末単体で販売されるほか、2017年3月2日(木)時点においてはMVNOの楽天モバイルでも取扱いがされているGRANBEAT。

ドコモ系のSIMカードを挿してみると、楽天モバイルを含め、いくつかのMVNOのAPN情報がプリインストールされていることが確認できました。

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一方でY!mobileのSIMカードを挿した場合、表示されるプリインのAPN情報はナシ。こちらは手動でAPN情報を追加する必要があります。

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4G+3Gの同時待ち受け(デュアルシム・デュアルスタンバイ。DSDS)をサポートするGRANBEAT。試しにSIMカードスロット1にNTTドコモ、SIMカードスロット2にY!mobileのSIMカードを挿し設定したところ、4G+3GのDSDSをしっかり確認できました。

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なおSIMカードスロット2が対応するのは3Gおよび2G通信のみであることは要注意。SIMカードスロット2に挿したSIMカードは(日本国内であれば)強制的に3G接続となります。このSIMカードでLTE通信をする場合はSIMカードスロット1への挿し替えが必要です。

RAM・ROMの空き状況

RAM(内蔵メモリ)

プリインストールアプリが少なめのGRANBEATですが、初期状態でのRAM(内蔵メモリ)の空き状況は1.6GBほど。搭載する3GBの容量のうち、約半分ほどが空いています。

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RAMに関係することとして少し残念なのは、ナビゲーションキーからアプリ使用履歴を呼び出した際、履歴の一斉削除ボタンが用意されていないこと。

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すべての履歴を削除する場合はひとつひとつバツマークをタップ(あるいは左右にスワイプ操作)する必要があります。これは手間となるだけに、今後のアップデートなどで機能が追加されることを願いたいですね。

ROM(内蔵ストレージ)

ROM(内蔵ストレージ)の搭載容量は128GBと、Androidデバイスの中ではかなりの大容量をほこるGRANBEAT。このうちユーザーが使える領域は108GBとなっており、20GBほどがシステム領域として占有されています。

ONKYO DP-CMX1 GRANBEAT ソフトウェア

なおSDメモリカードを用いると最大256GBの容量拡張が可能。音源ファイルの量にもよりますが、この拡張性も含めると、容量不足に陥るケースはそうそう起こらないかと思います。

ソフトウェア情報

OSバージョンはAndroid 6.0.1(開発コード名:Marshmallow)で、初期状態のビルド番号は「CXM1_DGOM_1.030.00」。すでに 1度アップデートが配信されており、最新のビルド番号は「CMX1_DGOM_1.030.40」となっています。

ONKYO DP-CMX1 GRANBEAT ソフトウェア

なおこのアップデートによる変更点は不明(公式サイトにも案内なし)ですが、ビルド番号の内容より、マイナーな調整と思われます。

余談:こだわりを感じる画面エフェクト

GRANBEATはスマートフォンとしては非常に珍しい、ダイヤル式のボリューム調整スイッチ(ボリュームノブ)を搭載。音楽や動画を再生時はゼロ(消音)を含めた61段階から音量を細かく設定できます。

そしてこの音量調整時の画面エフェクトがおしゃれ。ダイヤルを回すと画面上には音量の大小を視覚的に感じ取れるグラフィック、そして左下には数字で音量が表示されます。

ONKYO DP-CMX1 GRANBEAT ソフトウェア

ONKYO DP-CMX1 GRANBEAT ソフトウェア

ONKYO DP-CMX1 GRANBEAT ソフトウェア

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通知音や着信音はこの61段階調整には含まれない(ダイヤルを回すと一般的なスライドバーがでてきます)ですが、61段の細かいきざみを指先だけでなく、画面からもわかりやすく把握できる点は印象のよいつくりこみです。

ベンチマークスコア

処理性能を把握するための参考として「AnTuTu Benchmark」「Geekbench 4」「3D Mark」の3ベンチマークアプリでスコアも測定してみました。それぞれ3回ずつ測定しています。

AnTuTu Benchmark

回数 TOTAL 3D UX CPU RAM
1回目 77,950 18,902 27,847 24,781 6,420
2回目 78,432 19,017 28,143 24,644 6,628
3回目 77,921 19,181 27,832 24,124 6,784

Geekbench 4

CPU

回数 シングル マルチ
1回目 1,391 2,671
2回目 1,392 2,663
3回目 1,416 2,669

GPU (Compute)

回数 スコア
1回目 3,117
2回目 3,107
3回目 3,093

3D Mark

Ice Storm Unlimitd

回数 スコア
1回目 17,726
2回目 17,710
3回目 17,675

Sling Shot Extreme

回数 スコア
1回目 855
2回目 859
3回目 851

AnTuTu Benchmarkにおいては、現行の他社フラグシップ(Snapdragon 82xシリーズ搭載機)で15万点前後のスコアを記録するものもあると考えると、やはりミドルレンジ~ハイエンドにかかるかどうかといったところでしょう。

ただ3Dグラフィックの処理は実際に画面を見ていても検討している(頑張っている)様子が見られ、ゲームなども十分楽しむことができるであろう内容だと感じました。

さいごに

“ハイエンド・オーディオ・プレイヤー+スマートフォン”といえる尖ったコンセプトだけでなく、ソフトウェアデザイン、こだわりのあるエフェクトなど、中身にも“GRANBEATならではのこだわり”が注ぎ込まれていることが感じられます。

ここに前回紹介した外観デザインも含め、やはりワクワクできる個性は魅力的ですね。

今後はもうしばらく使いながら、肝となるオーディオプレイヤーとしての機能や使いやすさ、そしてカメラの性能などもチェックしていきます。