※記事末に追記あり

Samsung JapanにおけるGalaxy Note7のリコール対応

バッテリーが燃焼する事故の多発により現在世界各地でリコールや即時の使用停止を求めるアナウンスが発せられている Samsung Electronics(以下、Samsung)製のハイエンドファブレット Galaxy Note7。

これについて現在日本では未発売となっているものの、日本法人が海外現地やオンラインストア経由で海外向けモデルを購入した方向けとする異例のアナウンスを出しています。

私自身実際にリコール対象といわれる機種を持っていることから対応窓口に連絡。可能な範囲で情報を教えていただいたので、参考までに整理しておきます。

これから連絡する予定の方などは事前に概要を把握しておくことで手続きを円滑に進められる可能性がありますので、ぜひチェックしてみてください。

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日本法人によるアナウンス内容

本日Samsungの日本法人がアナウンスした内容が以下のリンク。

海外現地で購入、あるいは(非公式を含む)オンラインストア経由で購入した方を対象とし、販売地が現在提供およびその準備を進めている交換サービスを利用する方法とは別に、日本法人でも対応を行なうことが書かれています。

問い合わせ窓口となる Galaxyカスタマーサポートセンター の詳細(連絡先・営業時間)は以下のとおりです。

Galaxyカスタマーサポートセンター
連絡先:0120-363-905
対応時間:9:00 – 20:00

日本法人側での対応内容

現在手元に台湾現地で購入した製品(型番:SM-N930FD)があるので、それについての対応を確認する中で教えてもらえた情報を整理しておきます。

対応内容

日本法人で行なう対応内容は「端末の回収と返金」のみ。現在海外で展開中(あるいは展開準備中)の問題対応品との交換は行わないとのこと。

準備が必要なもの

実際に返金をお願いする際に必要となるものは主に次のふたつ。

  • Galaxy Note7本体
  • レシートあるいは領収書など購入したことが確認できる書類

後者(購入内容が確認できる書類)については、原則として書類内に以下の4項目が記載されていることが必要です。

  • 購入日付
  • 購入店舗名
  • 購入金額
  • 製品名(Galaxy Note7やそれとわかる型番)

オンラインストアなどで購入した製品については、購入時に販売元から送られてきたメールなどに上記の項目が書いてあれば、それでも代用できるそうです。

なお私の手元に残っているレシートには「購入店舗名」「製品名」が具体的に明記されておらず、代わりに使用することができそうな情報を伝えた上で、2~3営業日以内に改めて連絡しますと言われました。

そういった意味では、仮に上に書いた4つの項目が書かれている書類がないという場合も、まずはカスタマーサポートまで問い合わせてみることを強くオススメします。

返金の手順

返金してもらう際の手順としては、主に次の流れとなるようです。

  1. カスタマーサポートセンターに電話する
  2. 端末のIMEI、氏名、住所、連絡先電話番号を伝える
  3. 返送キットを送ってもらう
  4. 端末本体、レシート、返金に関する同意書など必要物を箱につめる
  5. 佐川急便の着払いで国内指定住所宛てに発送する
  6. 対象端末が相手先にに到着し確認が取れ次第、2週間程度で指定口座に振込

日本法人での対応についても、まずはIMEIで対象商品であるかどうかを確認するとのこと。

また氏名や連絡先電話番号、住所は返送キットを送ってもらう際に必要な情報として伝える必要があります。

ちなみに一部流通しているとされるリコール対象外品(正規発売日以降に販売された香港向けモデルなど)の交換可否については、現状で答えることができないとのことでした。

返金の対象となる金額

今回の日本法人において返金してもらえるのは、あくまで購入元に支払った本体代金に限られるとのこと。

例えば海外通販サイトより個人輸入した場合には本体代金、配送料、輸入消費税といった金額が費用としてかかりますが、このうち返金対象となるのはあくまで本体代金のみということです。

また国内で輸入品を取り扱う実店舗、Amazonマーケットプレイスなどで”割高価格”にて購入しているケースにおいても、前述の購入内容が確認できる書類などが用意できれば、実際に購入時に支払った本体代金を返金してもらえるそうです。

最後に

今回、国内では正規に販売されていないものに対するアナウンスということで、対応自体はかなり異例なものということができるでしょう。そういった意味では、Samsungの危機対応という責任感は強く感じられ、実際に端末を手元に持っている方においてはうれしいものとなることは間違いないはず。

なお余談ですが、日本からも利用しやすい海外通販サイトとして当ブログでも紹介しているところのうち、Expansys(エクスパンシス)ETOREN(イートレン)については、それぞれのサイトでも独自にリコール対応を行なっています。

一方で併せて確認していた1ShopMobile.comに関しては、担当者より「リコール対応は特に行う予定がない」との回答をもらっています。

ただ1ShopMobile.comで商品を購入した場合には、購入時に指定したEメールアドレス宛てに購入内容が送られてきているはずです。それ(あるいはAmazonペイメントの支払履歴など)を使うことで、Samsungの日本法人によるサポートは受けられることと思います。

正常品に交換して使用したいという方も、安全性という点で考えれば早めに返金→正常品を買い直すといった手順のほうが安心といえるのは間違いないでしょう

ぜひ今回Samsungの日本法人が発表した対応を有効に活用していきたいところです。

追記:2016年9月16日

カスタマーサポートセンターに電話を行なった日の翌日(9/15)に早速担当者より連絡があり、レシートに購入店舗名と製品名が具体的に印刷されていない状態でも返金対応をしてもらえる旨、回答がありました。

台湾現地で購入(=レシートに印刷されている通貨単位がニュー台湾ドル)であることについては、カード決済としていたため、クレジットカード会社から発行される請求内容(コピー)をセットにすることでOKということになりました。

こういったように柔軟に対応してもらえることを考えると、前述の必要物が手元にない(一部欠けている)場合でも、まずはカスタマーサポートセンターまで連絡してみることがオススメです。

なお返送キットなどの詳細についても、手元に届き次第内容を確認し、適時情報を追記していければと思います。

追記:2016年9月22日

返送キットについて、2016年9月20日(火)にSamsungより発送されたことを確認。

発送元は東京都内となっており、東京→宮城間の発送で、翌日には手元に到着しました。

届いたキットがこちら。電話で問い合わせた際に「返送用の”箱”」と聞いていたので一般的なダンボールかな?と思っていましたが、まさにその通り。

Galaxy Note7 返送キット

開けてみるとびっしり敷き詰められた梱包材と封筒がひとつ入っていました。

Galaxy Note7 返送キット

梱包材はエアパッキン(プチプチ)だけでなく、複数種類で構成。Galaxy Note7の箱をちょうど収めてくれ!と言わんばかりにほぼ箱のサイズといえるスペースが確保されていました。

Galaxy Note7 返送キット

封筒の中に入っていたのはお詫び文、返金の同意書、返送用の着払い伝票(佐川急便)の3点。

Galaxy Note7 返送キット

返送同意書には以下の項目を記入する必要があります。

  • 日付(記入日)
  • メールアドレス
  • Galaxy Note7の購入日
  • Galaxy Note7の購入金額
  • 返金分の振込先口座情報
  • 同意の署名(フルネーム+捺印)

上記以外の基本的な情報(氏名、住所、電話番号など)は電話での問い合わせ時に伝えているはずであり、同意書面上にも予め印字されていました。

同意書に必要事項を記入したら、これにGalaxy Note7本体、購入証明書類(レシートやクレジットカードの利用明細コピーなど)の計3点をまとめます。

Galaxy Note7 返送キット

同意書にも注意書きとして記載されていましたが「Galaxy Note7の本体は電源を切った状態で箱・同梱品と一緒に送付」してほしいとのこと。

そしてこれを元のダンボールへ詰めます。

Galaxy Note7 返送キット

あとは同梱されていた着払い伝票を貼り付け、佐川急便で発送すればユーザー側での手続きは終わりといった感じです。

Galaxy Note7 返送キット

なお配送業者として指定(着払い伝票が同梱)されている佐川急便は基本的にコンビニなどからの発送に対応していません。そのため発送時には「(伝票記載の電話番号に連絡し)自宅まで集荷に来てもらう」あるいは「最寄りの営業所に荷物を持ち込む」といった対応になります。参考までに、営業所は以下のページから確認できますよ。

その他、電話で返金手続きの申し込みをした際に確認した情報から1点変更されている点として気がついたのは、返金実施のタイミング。当初は「2週間程度で指定口座に振り込み」と聞いていましたが、今回送付されてきたお詫び文には「おおよそ3週間でご入金させていただける予定」と書かれていました。

かならず3週間かかるわけではないと取れますが、当初予定よりもう少し時間がかかる可能性がでてきた模様です。

もしこのタイミングを待つより前に購入元の国へ渡航する予定などがあるのであれば、そちらを利用してみるのもひとつの方法といえそうです。

なお購入国(現地)での返金手続きに関しては国ごとの現地法人に任せている模様で、内容も異なっています。

そんな中、ブログ「shimajiro@mobiler」の @shimajiro さんが近日中に台湾で手続きにチャレンジしてみるとのこと。すでに事前申込みの手順なども紹介されており、「場合によっては現地での直接手続きも検討しよう」といった方であれば、併せてチェックしてみるのもよいかもしれません。

追記:2016年10月6日

端末を返送してからちょうど2週間となる2016年10月6日(木)に、Samsung電子ジャパンから返金先指定口座への振込を確認しました。

Samsung電子ジャパンからの返金

ちなみに返送キットに同梱されていた同意書では”3週間程度で振込み”とありましたが、こちらの発送が9月22日(木)、早くても商品発送先住所への到着が翌日9月23日(金)以降になることを考えると、2週間もかからずに返金がされたことになります。

今回のSamsungの丁寧かつ迅速な対応は本当にありがたい限りですね。

なお個人としては、改めてリコール問題対処済みの新版Galaxy Note 7(型番:SM-N930FD)をETOREN(イートレン)から購入済み。

現在すでに使い始めているので、外観デザイン以外のレビューに関しても、改めて紹介していければと思います。