今年2月にスペイン・バルセロナで開催された携帯電話関連製品を取り扱うものとしては世界最大規模になる見本市 MWC 2016(Mobile World Congress 2016)。
ここで韓国・Samsungが発表した新たなフラッグシップモデル「Galaxy S7(SM-G930FD)」が今月11日より世界各地で発売開始となっています。
早速私もシンガポール向けに販売されているSIMフリーモデルを入手しましたので、今回は外観デザインを写真中心で紹介していきます。
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今回購入したのは Galaxy S7 SM-G930FD の ブラックカラー(Black Onyx)。プロセッサは Samsung Exynos 8890 Octa-Core を搭載したものです。
当初から本体カラーは第一希望がブラックであったこともあり、香港向けモデル(カラーバリエーションにブラックがない)の購入を迷っていたところ、海外通販サイトの ETOREN(イートレン)にてシンガポール向けのブラックモデルが取り扱われているのを発見。ちょうど一度利用してみたいショップであったこともあり、注文することにしました。
ETOREN を利用しての個人輸入に関して気になった方は、ぜひ以下の記事も併せて読んでみてください。
パッケージ開封&同梱品チェック
こちらが今回購入した商品のパッケージ。販売地域によっては初期在庫の数量限定で同社製のヘッドマウントVRアクセサリ(Gear VR)」が付属するケースもありますが、今回は端末単体となっていました。
箱(外装)はやや高級感の感じられる紙素材。ただし汚れた指でベタベタと触ってしまうと、指紋汚れが付着しやすそうな印象です。箱は端がマグネットで止められており、横方向に開く設計。
同梱物一式を並べてみました。Galaxy S7 本体のほか、充電器、イヤホン、USBケーブル、USBコネクタ、説明書/保証書類、SIMピンといったものが同封されています。
これまではビニールの帯で束ねられていただけのイヤホンでしたが、今作からは透明な樹脂製のケースに収納されています。
また同梱物として追加されているのがこのUSBコネクタ。
片面にはUSB Type A用のメス端子。
逆側にはMicro USB B用のオス端子が配置されています。
これを用いて過去に使っていたスマートフォンと Galaxy S7 を有線接続することで、データ移行を簡単にできる仕組みが搭載されているとのこと。付属品としてこういったアクセサリーが同梱されているのはユーザーにとっても便利であり、おもしろい試みといえるでしょう。
購入したモデルがシンガポール向けということで、充電器のプラグは海外用(シンガポールで使われる)のBFタイプの形状。コンセントに挿した際、USBケーブルの差口が下側にくるというのはこの形状(サイズ)だと使い勝手がよさそうです。
外観デザイン フォトレビュー
今回購入したカラーはBlack Onyx。画面消灯時はディスプレイと周囲(ベゼル)の色が同化して、かなりベゼルレスな印象すら受けます。
ディスプレイ上部には中央に Samsung のロゴ。そして向かって左側に通知ランプとセンサー類、右側に有効画素数500万画素(絞り値1.7)のフロントカメラが並びます。
ディスプレイ下には中央にホームボタン、向かって左にアプリ使用履歴キー、右にバックキーがそれぞれハードキーとして設置されています。ホームキーは Galaxy S6 シリーズと比較するとガラスのような質感がより強くなっており、かつ面積もひとまわり大型に。指を当ててみると押し心地はさらに良くなりました。
続いて側面。上にはSIMカードスロット/SDカードスロットを配置。
トレイの取り出しにはSIMピンが必要ですが、形状は少し変わったものになりました。精密なものなのであまりそうしようとは思いませんが、キーホルダーなどにもぶら下げられるようなデザインとなっています。
SIMスロット2はmicroSDカードのスロットと兼用。ちなみに Exynos 8890 を搭載した当モデルでは、スロットを切り替えることで2枚のSIMを4G(LTE)/3G(WCDMA)で利用することは可能ですが、デュアルスタンバイ(同時スタンバイ)は行なうことができませんでした(スタンバイ時は片方が必ず2Gとなります)。
右側には電源キーを配置。金属フレームも Galaxy S6 シリーズに比べると心なしか「金属削りだし感」が弱くなっており、逆に指あたりがよくなっています。個人的にはとても好みの質感です。
下面。こちらは毎回配置されたコネクタやスピーカーの配置がバラバラ、と話題になったりもしますが、印象として(配置は)Galaxy S6 シリーズから大きく変わっていません。とはいえ今作では防水防塵仕様(IP68相当)が復活しており、デザインを変えぬままこの機能を搭載できたことは素晴らしいといえるのではないでしょうか。
また Galaxy S6 シリーズにおいて意見の多かったホームボタンの出っ張り具合は今作もほぼ変わりません。2回押すことでカメラの高速起動、3回押すことで画面の縮小表示、といった機能に対応しますが、気がついたらカメラが起動していたというケースは今作でも起きうるかもしれませんね。
左側には音量キーを配置。旧モデルから変わりなく、音量アップと音量ダウン、それぞれが独立したボタンで並びます。
続いてリアパネル。今回私がブラックモデルにこだわった理由の一つはこの背面のデザインに魅力を感じたという部分が大きいです。
細かいスクラッチ加工を施した光学フィルムを挟むことで光を乱反射させ、独特な光り方を見せていた Galaxy S6 シリーズでは、ブラックもネイビーのようにやや青っぽくに見えることがありました。今作ではより深い黒といった色味に変わっており、非常にシックでかっこよく仕上がっています。
リアカメラは前作からあえて有効画素数をダウン(1,600万画素→1,200万画素)させることで、イメージセンサー上に割り当てられる1ピクセルあたりの受光量を増大。暗いところでもよりきれいに、明るく撮れる仕様になっているといわれています。
側面から観察してみるとやはりカメラ部分の出っ張りはありますが、旧モデルと比べると飛び出し方は約半分程度といってよいくらい、小さくなっています。ただ端末本体の厚みは約1mmほど厚くなっていることから、本体内部に収まって(沈んで)目立たなくなった、というほうが表現としては正しいかもしれません。
端末のフットプリント(高さx幅)は旧モデルと大きく変わらず、ディスプレイサイズも同じ。一方、重量は約20gほど増加しています。
手に持ってみるとある程度しっかりとした重さが感じられますが、個人的にはある程度「持っている感」が感じられる方が好みなだけに、これはこれで好印象。Noteシリーズの最新モデル「Galaxy Note 5」同様にリアパネル側の両サイドがカーブしており、操作時の持ちやすさは良いと感じます。
ファーストインプレッション
個人的にiPhoneのデザインや質感は非常に好みであったりするわけですが、今回の Galaxy S7 には(よい意味で)それと同じような印象を抱いています。
今となっては懐かしい Galaxy S5 の背面デザイン(あれはあれで好きでしたが)から考えると Galaxy S6 シリーズでは大きく印象が変わり、そしてこの Galaxy S7 では順当にバランスを維持しつつ、全体的に質感が高まっている。そんな印象を強く受けます。
サイドフレームの指あたりがかなりよく、リアパネルも気づくとついつい指で撫でたくなってしまう感じ。
ブラックということであまりベタベタと触ってしまうと皮脂汚れは目立ちやすい点が少し残念ではあるものの、変にマットにするよりは確実に満足できるデザインだと思います。
最後に
今回はとりあえずここまで。
次回以降はソフトウェアや各機能などを順番にチェックしていくのはもちろん、その前に 使いはじめる前に行なった設定 などにも触れながら、少しずつ掘り下げてレビューしていければと思います。