Sonyが今月初旬に発表したミッドレンジクラスの新しいファブレット端末 Xperia C5 Ultra Dual E5563 を入手したので、開封の儀、外観レビューおよびファーストインプレッションをお届けします。
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記事の目次
技術仕様
最初に技術仕様を整理・確認しておきます。
項目 | 詳細 |
---|---|
サイズ | 高さ 164.2 ✕ 幅 79.6 ✕ 厚さ 8.2 mm |
重量 | 187 g |
OS | Android 5.0 Lollipop |
CPU | MediaTek MT6752 64bit 1.7GHz Octa-Core |
メモリ | RAM 2GB / ROM 16GB |
バッテリー | 2,930 mAh |
ディスプレイ | 6インチ Full HD(1,920×1,080) |
カメラ | リアカメラ:1,300万画素 Exmor RS フロントカメラ:1,300万画素 Exmor RS |
通信方式 |
FDD-LTE:Band 1/3/5/7/8/28 Wi-fi:802.11 a/b/g/n(2.4GHz/5GHz) |
その他 | SIMカード:nano SIM x 2 SDカード:microSDカード(最大200GBまで) |
Xperia C5 Ultra Dual E5563はセルフィー(自撮り)機能に特化したミッドレンジモデルである Xperia C シリーズの最新作。シリーズ通しての特徴となっているのは高性能なフロントカメラで、今作ではリアカメラ同様の有効画素数1,300万画素のカメラ+LEDフラッシュライトを搭載しています。
端末の外観デザインに関してまず大きな特徴となっているのはXperiaシリーズにおいて初めてといってもよい超狭額縁デザイン。ディスプレイ左右はほぼフレームレスに近いデザインとなっています。
また端末名に冠された ”Ultra” の文字からピンとくる方もいると思われますが、同社が約2年前に発売し現在でも一部のユーザーに強い人気を誇る Xperia Z Ultra 同様のファブレット端末(6インチ)となっています。
Xperia Z Ultra と比較した場合にはディスプレイサイズが6.4インチ→6インチと若干小さくなっているものの、縦が約15mm、幅が約12mmほど小さく、また本体重量も25gほど軽くなっています(ただし厚みは1.7mm増)。なお防水防塵には非対応となっており、Xperia Z Ultraの正式な後継機ではないと考えられます。
OSにはAndroid 5.0 Lollipopを搭載。CPUはMediaTek製のMT6752 64bit 1.7GHz Octa-Coreを採用し、RAM2GB、ROM16GBと、少し前であればハイエンドの位置付けでも十分おかしくないスペックです。
開封&同梱物チェック
こちらが Xperia C5 Ultra Dual E5563 のパッケージ。今回は1ShopMobile.comにて購入しました。
パッケージ裏面にはMint、Black、Whiteの3色のイメージと搭載されている機能が記載。パケージ自体の質感は同社のハイエンドモデルと大きく変わりません。
フタを開けると Xperia C5 Ultra 本体が登場します。今回はWhiteモデルにしました。
同梱物を並べてみました。Xperia C5 Ultra 本体のほか、USBケーブル、充電アダプター、イヤフォン、説明書/保証書類。SIMカードトレイはSIMピン無しでも取り出しが可能なため、SIMピンは付属していません。
外観レビュー
Xperia C5 Ultra の正面デザイン。Whiteモデルについては、画面OFFの際にフロントパネルとディスプレイのコントラストがはっきりとしているため、この端末のデザイン上の特徴である超狭額縁がよりはっきりと確認できます。
ディスプレイ上には通知用のLEDランプ、1,300万画素のフロントカメラ、LEDフラッシュライトを配置。またスピーカーはフロントに2つ組み込まれており、その一つがSONYロゴの上に横に細長く配置されています。
ナビゲーションキーなどはすべてオンスクリーンボタンなので、ディスプレイ下には特にボタンなどは配置されていません。こちらも端にスピーカーがあるのが見て取れます。
側面を見ていきます。Xperiaのハイエンドモデルでは今や オムニバランスデザイン がシリーズを通しての特徴となっていますが、このXperia C5 Ultraもデザイン自体はそれに非常に近いものが感じられます。フレーム自体は金属製となっており、上にはイヤフォンジャックが配置されています。
右の側面には上(写真でいみ右)から電源キー、音量キー、カメラのシャッターキー。電源キーだけはハイエンドモデル(Xperia Z4など)と比較するとひとまわり小さいパーツが使われています。
下面にはMicroUSB端子とマイク。ストラップホールはありません。
左の側面にはmicroSDカード/SIMカードのスロットが配置されています。
キャップを開けたところ。Dual SIMモデルなので、SIMトレイはカードが2枚乗せられる長いものになっています。
SIMカードトレイ。こういった角に丸みをもたせた形状のものは珍しいです。
ここでひとつ残念に感じたのがキャップの材質。フレーム自体は金属製なのですが、キャップだけはプラスチック製となっています。見た目は金属フレームに近く仕上げられていますが、細長い形状であることから曲がりやすく、キャップを開閉する際に折れてしまわないかと心配になります。
コーナーパーツはおそらく樹脂製。Xperia Z4のような光沢感はなく、フレームの色に合わせた落ち着きのある色味になっています。
続いて背面。
1,300万画素のリアカメラとLEDフラッシュライトは中央に縦に並べて配置。
その下にはNFCマークとSONYのロゴ。
下にXperiaのロゴがデザインされています。
リアパネルはプラスチック製でかなり光沢が強め。写真で見てもわかるとおり、かなりツヤツヤとしています。指紋や皮脂汚れは目立ちやすい(Whiteモデルならだいぶマシ)ですが、その代わりに非常に拭き取りやすくなっています。指紋よりむしろ、静電気によるホコリや小さなゴミの付着のほうが使っていて気になる可能性は高そうです。
サイズ確認の参考として、iPhone 6 Plusと並べてみました。iPhone 6 Plusよりはディスプレイサイズが大きい(6インチと5.5インチ)ですが、上下のベゼルも比較的小さめの設計となっており、そこまでの差は感じません。
厚みも比較。Xperia C5 Ultraのほうがやや厚くなっています。
手に持ってみたところ。6インチということでかなり大きいはずなのですが、少なくとも横幅に関しては超狭額縁なデザインのおかげでかなりスリムに仕上がっています。その分、端末を手に持って眺めた時の印象として ”縦に長い” といったものが非常に強く感じられます。
片手でしっかりと掴める幅、非常によいです。
初期状態での中身の確認
続いて初期状態での中身についても見ていきます。
システム言語
システム言語はデフォルトで日本語に対応。
ちなみに検品などのためなのか、何故か初めて電源を入れた際には初期設定画面でなくいきなりホーム画面が立ち上がり、やや驚きました(香港向けの仕様?)。これまで何度も1ShopMobile.comを利用して端末を購入していますが、こういった経験は初めてです(液晶の保護シールなどはきちんと貼られており、状態は非常にきれいだったので、新品だとは思います)
なお一度初期化したら、通常のAndroid OSの初期設定画面が表示されました。
ホーム画面
ホーム画面。初期化したら何故か壁紙設定がされていなかったのですが、そのままスクリーンショットを撮影してしまったのでこのまま紹介します。ホーム画面は5ページ。ほとんどがGoogleあるいはSonyのアプリ(およびウィジェット)で非常にスッキリとしています。
通知領域&トグルスイッチ
通知領域やトグルスイッチのデザインも基本的にはAndroid 5.0 Lollipop以降のOSバージョンが適用されたXperiaと変わりません。
プリインストールアプリ
アプリドロワーにてプリインストールアプリの確認。ページ数は2ページでフォルダもひとつだけとかなり数としては少なめ。ここで確認できた(表示された)アプリは全部で44個でした。
設定画面
設定画面もデザインは基本的に Android 5.0 Lollipop 以降のOSバージョンが適用された他の端末と同じ。独自項目としては Dual SIM仕様であることによる デュアルUSIM設定、そして 片手操作 といったところぐらいです。なお 片手操作 の設定内容については後ほど改めて紹介します。
メモリ(RAM/ROM)の空き容量
デフォルトでのメモリの空き容量。なおXperia C5 Ultra Dual E5563のメモリ容量はRAM2GB、ROM16GBです。
まずはRAMの空き容量。全体の容量2GBに対して空きが0.66GB。
続いてROMの空き容量。全体の容量16GBに対して空きが約9.8GBほど。ストレージ容量に関してはmicroSDカードで最大200GBまで拡張できるので、使い方次第では十分といえるでしょう。
ソフトウェアバージョン
OSバージョンは Android 5.0 Lollipop。ソフトウェアアップデートも確認してみましたが、今のところは特に何も降ってきていません。
技適マークは表示不可。
その他
その他、設定画面を見ていて気になった点をいくつか紹介してきます。
文字入力アプリのPOboxやPObox Plusは入っていません。やはりこれらのアプリはハイエンドモデルにのみプリインストールする思想となっているのでしょうか。スーパーミッドレンジと謳うくらいなので、個人的には入っていてもいいのでは?と思うのですが…。
オーディオ設定葉 Clear Audio+ に対応。ただしNC(ノイズキャンセリング)には非対応のようです。そうなってくると当然ながら、バイノーラル録音なども使用することができません。
ホームアプリは Xperiaホーム と シンプルホーム の2つがプリインストール。
システムアイコンの表示設定はこの Xperia C5 Ultra でも弄ることが可能。必要な情報だけ表示できるのは非常によいですね。
最後はこの Xperia C5 Ultra から搭載された 片手操作 の設定について。ファブレットサイズになってより片手での操作が難しくなったことへの対応として搭載されている設定項目で、できることは画面の表示サイズの変更と各操作ボタンの配置変更(寄せ)になります。
画面サイズの変更は片手持ちでも指の届きやすい範囲内に表示領域を狭くする設定。画面下の左右いずれかの隅から対角線上にスワイプするとモードを変更することができます。動作については動画を用意してみましたので、そちらで確認してください。
表示領域は下の写真の左が最小に設定した場合、右が最大に設定した場合となります。手が小さめの方だと一番小さくしても片手での操作が厳しい可能性はありますが、成人男性であれば片手でしっかりと持った状態でも親指で端まで届くのではないかと思います。
またこの片手操作モードへの切替も片手でできる動作(画面下の左右いずれかの隅から対角線上にスワイプ)となっており、これまでのXperiaでは見られなかったソフトウェア設計による操作性の向上が図られているといえます。しいていえば、片手操作モードから通常の表示に戻すためのボタンが上側に配置されているので、これがもう少し指の届きやすいエリアにあるとなおよかったかもしれません。
ベンチマークスコア
ベンチマークスコアについても確認していきます。測定に使用したアプリは AnTuTu Benchmark、Geekbench 3、3DMarkの3つ。それぞれ5回ずつ測定して平均値を出しています。
AnTuTu Benckmark
まずはAnTuTu Benchmarkによる測定結果。Xperia C5 Ultra Dual E5563 に搭載されているCPUは64bitに対応しているので、ここでは32bitモード、64bitモードの2つでそれぞれ5回ずつ測定しています。
こちらは32bitモードでの測定結果。
項目 | 1回目 | 2回目 | 3回目 | 4回目 | 5回目 | 平均 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
UX | マルチタスク | 4,782 | 4,673 | 4,682 | 4,777 | 4,759 | 4,734 |
Dalvik | 3,316 | 3,315 | 3,344 | 3,401 | 3,381 | 3,351 | |
CPU | 整数演算 | 5,144 | 5,148 | 5,143 | 5,131 | 5,148 | 5,142 |
浮動小数点演算 | 5,673 | 5,695 | 5,696 | 5,668 | 5,710 | 5,688 | |
Single-thread integer | 1,725 | 1,725 | 1,729 | 1,725 | 1,730 | 1,726 | |
Singe-thread float-point | 1,715 | 1,714 | 1,722 | 1,718 | 1,720 | 1,717 | |
RAM | RAM演算能力 | 4,356 | 4,363 | 4,361 | 4,354 | 4,363 | 4,359 |
RAM速度 | 2,916 | 3,155 | 3,131 | 2,918 | 3,111 | 3,046 | |
GPU | 2Dグラフィックス | 1,680 | 1,680 | 1,680 | 1,680 | 1,681 | 1,680 |
3Dグラフィックス | 9,374 | 9,496 | 9,457 | 9,285 | 9,436 | 9,409 | |
IO | ストレージのI/O | 2,440 | 2,539 | 2,533 | 2,534 | 2,533 | 2,515 |
データベースのI/O | 715 | 720 | 720 | 720 | 720 | 719 | |
TOTALスコア | 43,836 | 44,196 | 44,198 | 43,911 | 44,292 | 44,086 |
続いて64bitモードでの測定結果。
項目 | 1回目 | 2回目 | 3回目 | 4回目 | 5回目 | 平均 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
UX | マルチタスク | 5,453 | 5,719 | 5,688 | 5,811 | 5,815 | 5,697 |
Dalvik | 3,188 | 3,239 | 3,253 | 3,290 | 3,297 | 3,253 | |
CPU | 整数演算 | 8,033 | 8,157 | 8,179 | 8,149 | 8,148 | 8,133 |
浮動小数点演算 | 6,547 | 6,282 | 6,647 | 6,597 | 6,540 | 6,522 | |
Single-thread integer | 1,650 | 1,679 | 1,691 | 1,686 | 1,688 | 1,678 | |
Singe-thread float-point | 1,347 | 1,359 | 1,366 | 1,370 | 1,368 | 1,362 | |
RAM | RAM演算能力 | 3,216 | 3,259 | 3,269 | 3,262 | 3,265 | 3,254 |
RAM速度 | 2,036 | 2,057 | 2,138 | 2,011 | 2,131 | 2,074 | |
GPU | 2Dグラフィックス | 1,674 | 1,680 | 1,680 | 1,680 | 1,680 | 1,678 |
3Dグラフィックス | 9,213 | 9,403 | 9,499 | 9,342 | 9,284 | 9,348 | |
IO | ストレージのI/O | 2,533 | 2,540 | 2,544 | 2,544 | 2,545 | 2,541 |
データベースのI/O | 740 | 745 | 745 | 740 | 750 | 744 | |
TOTALスコア | 45,630 | 46,119 | 46,699 | 46,482 | 46,511 | 46,288 |
いずれのモードにおいてもTOTALスコアの平均は40,000点台中盤となりました。
非常に興味深いのが、2つのモードいずれの結果もフラッグシップモデルのXperia Z4のものとほぼ変わらない(過去に私自身が測定した結果と比較するとXperia C5 Ultraのほうがスコアが高い)ということ。
Xperia Z4に関しては防水機能を活かして水中や氷水に浸した状態でベンチマークを測定するとスコアが上がるといったことも確認されていますが、今回 Xperia C5 Ultra のベンチマークスコアを測定することで、皮肉にもCPUの発熱により(測定方法によっては)ハイエンドモデルとミッドレンジモデルの処理性能が同程度となってしまうこともある、ということが分かりました。
Geekbench 3
続いてはGeekbench 3による測定結果。
項目 | 1回目 | 2回目 | 3回目 | 4回目 | 5回目 | 平均 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
Single-Core Score | Total | 799 | 802 | 801 | 802 | 799 | 800 |
Integer | 1,003 | 1,008 | 1,004 | 1,009 | 1,003 | 1,005 | |
Floating Point | 635 | 635 | 635 | 636 | 635 | 635 | |
Memory | 723 | 728 | 729 | 723 | 723 | 725 | |
Multi-Core Score | Total | 4,108 | 4,141 | 4,084 | 4,094 | 4,037 | 4,092 |
Integer | 5,970 | 6,075 | 6,008 | 5,956 | 5,817 | 5,965 | |
Floating Point | 3,840 | 3,812 | 3,737 | 3,812 | 3,809 | 3,802 | |
Memory | 921 | 935 | 931 | 936 | 936 | 931 |
平均スコアはシングルコアで800、マルチコア(8コア)で4092という結果に。シングルコアのスコアに関してはひと世代前のフラッグシップモデル(Galaxy S5など)と比較しても劣っているのですが、こちらもマルチコアだとXperia Z4(通常測定時)のスコアを超えています。ここまでの結果だと、Snapdragon 810とは果たして何だったのか…と真面目に考えてしまいますね。
3DMark
最後は3DMarkでグラフィック描写に関してのスコアを測定。
項目 | 1回目 | 2回目 | 3回目 | 4回目 | 5回目 | 平均 |
---|---|---|---|---|---|---|
Score | 10,478 | 10,524 | 10,411 | 10,432 | 10,538 | 10,476 |
Graphics Score | 9,817 | 9,860 | 9,750 | 9,809 | 9,878 | 9,822 |
Phiysics Score | 13,712 | 13,773 | 13,651 | 13,415 | 13,751 | 13,660 |
Graphics Test 1 (FPS) |
60.2 | 60.5 | 58.6 | 59.3 | 61.1 | 59.9 |
Graphics Test 2 (FPS) |
33.0 | 33.2 | 33.2 | 33.3 | 33.1 | 33.1 |
Physics Test (FPS) |
43.5 | 43.7 | 43.3 | 42.6 | 43.7 | 43.3 |
平均スコアは10,476。こちらはXperia Z4の約半分といった結果になりました。細かく見ていくとPhysics Score(物理シミュレーション)ではXperia Z4を4,000点近く上回っているものの、Graphics Score(グラフィックの描写力)ではXperia Z4の3分の1以下となっていることで、トータルとして下回っているという内容になっています。
3DMarkでのスコアに関しては Huawei の Honor 6 Plus と比較しても低くなっており、搭載されているGPUの性能はあくまでミッドレンジといえるのではないでしょうか。
ファーストインプレッション
まだ使い始めて1日だけですが、触ってみて現状で感じたことも書いておきます。
まず動作に関してですが、インターネットブラウジングやSNSといった使い方メインであれば、ベンチマークスコアでもそれなりの結果を記録していたことが納得できる程度にぬるぬると動いてくれます。アプリドロワーなどをスクロールする際、スクロール幅が小さいとまれに動作に遅れが見られることはありますが、正直そこまで気になるレベルではありません。
またサイズ感については、6インチと大きいながらも超狭額縁デザインが効いており、ディスプレイサイズの割にはかなり持ちやすさが感じられます。プラスチック製のリアパネル、金属製のフレームともに滑りやすい質感となっている分、片手でしっかりと掴める幅である点は安心材料となります。あとは片手での操作も前述の片手操作モードに慣れれば、かなり使いやすく感じるようになってくるのではないか?と思います。
画面のきれいさについても、Xperia Z Ultraと同じ解像度(Full HD)でありつつディスプレイサイズが小さくなっている(=画素密度が上がっている)ことから変に気になる点はなく、Kindleなどを使った電子書籍での読書はかなり捗りそうです(文章や漫画はひととおり表示してみたが1ページ1画面で問題ない大きさと解像度です)。
また本機の機能面での最大の特徴となっているフロントカメラは、LEDフラッシュによって明るさの調整もより行いやすく、かつ撮影角度もかなり広くなっています。スタイルポートレートやARマスクももちろん適用可能で、セルフィー用としてはかなり楽しく使うことができそうです。ここまではよい点。
つづいて気になる点としてとりあえず挙げておきたいのがリアカメラ。ハイエンドモデルのカメラに慣れていると性能の低さ(おそらくイメージセンサーの性能差?)は感じざるを得ない印象。特に撮影した写真の青みがXpeiraのハイエンドモデルと比較しても強い印象で、またSonyの純正アプリ(プリインストールアプリ)と普段から使っているサードパーティ製アプリで表示される動画の色味が若干違うようにも見えます。このあたりは今後もう少し時間をかけて検証したいところ。
発売直後となる現在の購入費用はもろもろ込みでおおよそ50,000円台半ば。同じくSonyのファブレット端末である Xperia Z Ultra が36,000円程度で入手できることを考えると割高感はあるものの、カメラの性能(特にインカメラ)は向上しており、かつ端末サイズもスリムかつ軽くなっていることを含めれば、Xperia Z Ultra をもっていない人にとっては購入候補として検討してみてもよいと思います。
一方でXperia Z Ultraからの買い替え、となると、前述のカメラとサイズ感(および端末デザイン)にどこまで魅力を感じることができるか次第ではないでしょうか。
最後に
性能的にはひと世代前のハイエンド〜一部の現行のハイエンドと同程度で、かつ思っていたよりも片手での操作がしやすく、今の時点での個人的な印象は当初の想定よりもよいといえます。あとは特にカメラまわりの性能について、もう少し色々なシチュエーションで使ってみることで確認していければと思います。そういった個々の機能については追ってまた紹介していくことにします。
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