freetel ブロガーイベントに参加してからモニター機としてお借りしていた freetel Priori 2 LTE と FREETEL SIM。モニター期間が1ヶ月ということで本日返送してきたのですが、今回は1ヶ月 freetel Priori 2 LTE と FREETEL SIM を使ってみて感じたいい点と気になる点を1ヶ月使用レビューとして振り返ってみます。
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記事の目次
片手操作しやすい本体サイズがよい
ファーストインプレッションでも触れたことですが、このPriori 2 LTEの最大の魅力といえば4.5インチという小柄なディスプレイサイズ。現在は5インチ前後の大型ディスプレイがスマホの主流となる中、片手での操作性はかなり高いといえるでしょう。
またサイズの他にも端末の重心バランスも変な偏りがない、本体の材質がプラスチックで重量が軽い、といった点も含めて、片手での操作のしやすさは大きな魅力です。
あえて欲をいいますが、このサイズを維持したまま、基礎スペックを若干でも上乗せしたモデルがバリエーションとして出てくれば、興味を抱く方は結構増えてくるのではないか?と思います。個人的には(ストレージ容量はSDカードで拡張できるので)RAMだけでも2GBくらいになるとかなりうれしい(さらに興味がでてくる)ところ。
通信が快適なFREETEL SIMがよい
先月15日よりMNOのNTTドコモとの相互接続を開始し、サービスが提供されているFREETEL SIM。この通信サービスに関しても、現状のMVNO各社の中ではかなり快適に利用できるものといえます。
実際にサービス開始直後および2週間経過時点で通信速度の測定も行なってみましたが、数値的にもかなりよい結果を残しています。まだサービス開始から約1ヶ月と間もないため、通信の品質に関しては今後よりユーザーが増えていった際に改めて確認する必要はありますが、”使った分だけ請求+使う際は安定した速度を提供”という2点を今後も継続して維持していくことができれば、魅力を感じるユーザーもさらに増えてくることと思います。
クセのあるスクロール動作が気になる
Priori 2 LTEを使っていて個人的に気になってしまったことのひとつがスクロールの動作。スクロールさせるために自分がスワイプした以上に画面が動いてしまう、といった印象は1ヶ月使ってみても変わりませんでした。実際の様子は動画で撮影しています。
かなり丁寧に操作をしてあげれば気になることも減ってはくるものの、思っていた以上に動いてしまう(微妙な調整が難しい)というのは、個人的に結構ストレスに。結局最後まで慣れることができませんでした。
タッチ感度やこういった動作の好みは人それぞれなので万人に合わせた調整ができないことはもちろん承知していますが、ここが普通に(触った分だけ)動くように調整されていたら、それだけでかなり使いやすくなるのでは、と思いました。
バックライトのないナビゲーションキーが気になる
Priori 2 LTEのナビゲーションキーはハードキー(ディスプレイの外に物理キーとして配置)なのですが、このボタンにはバックライトが搭載されていません。そうすると何が困るかといえば、暗いところでの操作性が一気に下がってしまうわけです。
普段使っている端末の多くはオンスクリーンキーorバックライト付きのハードキーが多く、これまであまり意識したことがなかっただけに、結構大きいポイントであることを認識させられることに。地味ながらも使い勝手には大きく影響するので、もしPriori 3が出るのなら、バックライトは搭載(もしくはオンスクリーンキーへの変更)を願いたいところ。
一部機能の起動方法が気になる
ソフトウェアは比較的、素のAndroidに近い印象を受けたのですが、やや使い勝手が違う(おそらく)と感じたのがアプリ履歴とGoogle検索の呼び出し方法。Priori 2 LTEではホームボタン長押しでアプリ履歴、メニューボタン長押しでGoogle検索(通常は少なくともホームボタン長押しはGoogle検索であることが多い)となっています。
Priori 2自体がおそらくはスマホ初心者用の端末、あるいは2台目以降のサブ端末を意識したモデルと(少なくとも私自身は)感じているだけに、(他から移ってくる方、他へ移っていく方いずれのことも考えるならば)動作は一般的なものとなるべく揃えると、いずれにおいてもユーザーにやさしい形になるのではないか、と思いました。
ただこちらに関しては、あと少し待てば解決されそうです。というのも、Priori 2の3Gモデルを対象に、8月7日よりAndroid 5.0 Lollipop へのOSアップデートが配信されています。このソフトウェアアップデートを適用すれば左のボタンの機能がメニュー→アプリ履歴へ変更、メニュー表示はアプリ履歴ボタンの長押しで呼び出し、Google検索はホームボタンの長押しで呼び出し、といったいわゆる一般的なAndroid端末と同じ動作になるそうです。
Priori 2 LTEへのソフトウェアアップデートも追って案内、とのことなので、それまで時間はかからないことでしょう。
通信量の確認と節約モードのON/OFF方法が”かなり”気になる
1ヶ月使用してみて、振り返ってみて、個人的に最も気になったのは 通信量の確認と節約モードのON/OFFが会員専用ページからしかできない ということ(モニター機をお借りして、というより、実際に自分でFREETEL SIMを契約して初めて気がついたことですが)。
freetelのブロガーイベントに参加した際には「通信費こそコスト意識を強く持つべき」といった話を伺っており、その第一ステップは”毎月自分が利用しているデータ通信量を把握すること”だと思います。これは前月の使用量を毎月確認するようになるだけでよいので、現状でも大丈夫です。
で、第一ステップ(毎月使っているデータ通信量の把握)が完了したユーザーは月中でもコマ目に現状のデータ通信利用量を確認するようになると思うのです。またその先にモード切替を意識する(高速通信が本当に必要なとき以外は節約モードにしよう、といった意識が芽生える)はず。そう考えると、この通信量の確認とモードの切替が簡単にできる というポイントはキモなのではないかと。
一番便利な姿としてイメージできるのはもちろん専用アプリの提供ですが、これに関してはアプリを起動するとユーザーページに飛ぶ(ショートカット的な機能)とか、まずはそういったところからでもよいと思います。前回書いた記事の内容が既にfreetelの方々にも伝わっているということはお聞きしていますが、改めて、できるだけ早急に対応していただけることを期待したいところです。
最後に
以上、端末と回線を1ヶ月お借りして実際に感じたことを振り返って整理してみました。
freetelの端末、回線を使用するのはともに初めてであったわけですが、とても親切さが感じられる部分、ちょっと惜しさを否めない部分、思うところはたくさんあってとても楽しかったです。以前よりも興味が強くなったのも間違いありません。
一旦手元からfreetel製の端末はなくなってしまいますが、今夏に発売予定の SIMPLE は購入予定ですので、とりあえずはこの製品の発売を楽しみに待ちたいと思います。