IIJmioのファミリーシェアプランで音声通話機能付きSIMx1、SMS機能付きSIMx2を契約していたのですが、先日これをすべて解約し、音声通話機能付きSIMだけ他社へMNP転出しようと手続きをしてきました。そんな中、解約の手順を誤ったがために、本来であれば支払わなくてもよかった翌月1ヶ月分の月額料金を支払う必要が発生・・・。
理由は一部の解釈を勝手に取り違えた私にあるのですが、参考までに情報共有の意味も込めて記事にしておきます。
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タイミングと手順によって解約手続きが翌月に跨る可能性がある
IIJmioの高速モバイル/Dサービスでは、ひとつの手続きを申請している間は他の手続きを新たに申請することができません。ミニマムスタートプランやライトスタートプランであれば発行できるSIMカードの枚数はともに1枚であり、影響は少ないのですが、ファミリーシェアプランに関しては最大で3枚までSIMを発行することができるため、複数のSIMに対して手続きを申請する場合はきちんと意識しておく必要があります。
ちなみに現在発行が可能な3タイプのSIMの削除に関係する申請に要する手続き時間はそれぞれ以下のとおり。
- データ通信専用SIMの削除→削除申請の翌日より別な手続きの申請が可能
- SMS機能付きSIMの削除→削除申請の翌日より別な手続きの申請が可能
- 音声通話機能付きSIMの削除→削除申請の翌月1日より別な手続きの申請が可能
- 音声通話機能付きSIMのMNP予約番号発行→発行の予約日を含めて16日目以降より別な手続きの申請が可能
ここでひとつ注意が必要なのは MNP予約番号に関してはMNP転入先の回線が開通した場合でも ”予約日を含めて16日目以降” という条件が消えないこと。つまり月末に複数回線に対して変更を行なう際は、はじめにMNP予約番号発行を申請してしまうと同月内に他のSIMに対しての申請ができなくなってしまう、すなわち 本来支払わなくてもよかった翌月分の基本料金まで支払う必要がでてくる ということです(※MNP予約番号の有効期間が予約日を含め15日間です)
ここで今回の私のケースを例として取り上げておくと、月末に音声通話機能付きSIMのMNP予約番号発行とSMS機能付きSIMの削除を行おうとした際に前述の ”予約日を含めて16日目以降” の条件を勝手に ”転入先の回線が開通=転出元の回線が停止=MNP予約番号の効力がなくなる=次の手続きが行える” と解釈。結果として先にMNP予約番号の発行に手を付けてしまったことで次の手続き申請を行えるのが翌月に入ってからとなってしまい、翌月分の基本料金を支払うことになってしまいました。
なお参考までに、MNP予約番号発行の申請をする際に画面に表示される注意事項は以下のとおり。
確かに ”予約番号の有効期限は、弊社で予約番号を発行した日を含めて15日間です。予約有効期限を過ぎると、予約番号は失効となります。” としか書いてませんね・・・。これをてっきり ”MNP予約番号の有効期限は予約日を含め15日間” の意味で解釈してしまったことが今回の事件のそもそもの原因です。ちなみに一番下の行にあるリンク先の内容はこちら。
※MNP転出手数料はSIMカード1枚につき3,000円(税抜)です。お客様のMNP転出完了を確認次第、請求いたします。
※発行までに4日程度かかります。
※MNP予約番号発行中は、解約申し込みは行えません。
※解約申し込みを入れている場合はMNP予約番号の発行は行えません。
※MNPの予約番号の有効期間は、予約日を含めて15日間となります。有効期間を過ぎると予約番号は失効します。
※予約番号発行のお申し込みのキャンセル、および発行した予約番号の解除はできません。発行した予約番号を利用した転出を行わない場合、予約番号の有効期限切れ後数日以内に「予約番号発行中」の状態は解除されます。
※「SIMカードの削除」や「SIMカードの交換」の際に、他の携帯電話会社へMNP転出を行うことはできません。
※ミニマムスタートプランとライトスタートプランは、MNP転出を確認次第、自動的に解約となります。
※ファミリーシェアプランは、MNP転出後に別の有効なSIMカードがある場合、継続してご利用いただけます。
※MNP転出を行った音声通話機能付きSIMカードで利用中の音声オプションは、自動的に解約となります。
※MNP転出を行った月の月額料金・音声通話機能付帯料・利用中の音声オプション料金は日割りせず解約日まで満額請求いたします。
※MNP転出により音声通話機能が解除される場合は、利用期間に応じた音声通話機能解除調定金((12ヵ月-利用開始月を0ヵ月とした利用月数)×1,000円(税抜))が発生します。
※サービスの解約、SIMカード削除(ファミリーシェアプラン)、MNP転出により音声通話機能を解除した場合、音声通話機能解除調定金が発生します。データ専用SIMまたはSMS機能付きSIMへ交換した場合は利用期間に関わらず調定金は発生しません。
はい、本当につらいです。別に1ヶ月分の月額料金の支払いが金銭的にキツイ、という意味でではなく、書いてないことを勝手に解釈して”本来払わずに済んだお金を払うことになってしまった自分”がつらいです。本当に気をつけないといけません。
ファミリーシェアプランを解約する際に気をつけるべき手順
ということで、同じつらさを味わう人が少しでも減るように、パターン別に意識すべきことを整理してみました。
すべての音声通話機能付きSIMを解約(削除)する場合
申請は複数回にわけず、解約する全てのSIMを1度にまとめて申請しましょう。
2回目以降の申請は翌月1日以降にならないと行なうことができないため、申請をわけてしまうと翌月1ヶ月分の月額料金を支払う必要が出てきます。
すべての音声通話機能付きSIMをMNP転出する場合
申請は複数回にわけず、MNPする全てのSIMを1度にまとめて申請しましょう。
2回目以降の申請は1回目の申請(予約日)を含めて16日目以降でないと行なうことができないため、月末までの日数が16日を切っていると、翌月1ヶ月分の月額料金を支払う必要が出てきます。
データ通信専用SIMまたはSMS機能付きSIMを解約(削除)、かつ音声通話機能付きSIMを解約(削除)する場合
申請は複数回にわけず、解約する全てのSIMを1度にまとめて申請しましょう。また何らかの事情で申請を複数回にわける必要がある場合は、データ通信専用SIMまたはSMS機能付きSIMの解約→音声通話機能付きSIMの解約 の手順で手続きを進めましょう。
先に音声通話機能付きSIMの解約だけを行なってしまうと、同月内にはデータ通信専用SIMまたはSMS機能付きSIMの解約ができず、翌月1ヶ月分の月額料金を支払う必要が出てきます。
データ通信専用SIMまたはSMS機能付きSIMを解約(削除)、かつ音声通話機能付きSIMをMNP転出する場合
データ通信専用SIMまたはSMS機能付きSIMの解約→音声通話機能付きSIMのMNP予約番号発行 の順で手続きを進めましょう。
MNP予約番号発行を先に行ってしまった場合、予約日から月末まで最低でも16日以上残っていないと、翌月1ヶ月分の月額料金を支払う必要が出てきます。
データ通信専用SIMまたはSMS機能付きSIMを解約(削除)、かつ音声通話機能付きSIMを解約(削除)、さらに音声通話機能付きSIMをMNP転出する場合
月末まで16日以上の日数がある場合は、音声通話機能付きSIMのMNP予約番号発行→データ通信専用SIMまたはSMS機能付きSIMと音声通話機能付きSIMをまとめて解約 の順に手続きを行いましょう。
なお月末まで16日以上の日数がない場合は、どういった手順を踏んでも翌月1ヶ月分の月額料金を支払うことになります。そこは諦めるしかありません。
最後に
手順を誤ったことは今日気がついたのですが、その瞬間、ちょうど数日前に読んだこの記事を思い出しました。
「書いてあることはきちんと読む」「書いてないことを勝手によい方向に解釈しない」「少しでもわからないこと(違和感を感じること)があればきちんと確認する」といった基本的なことを日頃からきっちり意識して、後悔することのないよう気をつけたいですね。なおどこの回線にMNPしたのかは、また後日追って記事にします。