先日freetelブロガーイベントに参加した際にお借りした freetel priori2 LTEについて、外観レビュー、初期状態での中身の確認、およびファーストインプレッションを書き残しておきます。
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記事の目次
技術仕様
まずはじめに端末の技術仕様を整理・確認しておきます。
項目 | 詳細 |
---|---|
サイズ | 高さ 132.8 ✕ 幅 66.3 ✕ 厚さ 8.9 mm |
重量 | 132 g |
OS | Android 4.4.4 KitKat |
CPU | Qualcomm Snapdragon 410 1.2GHz Quad-Core |
メモリ | RAM 1GB / ROM 8GB |
バッテリー | 1,700 mAh |
ディスプレイ | 4.5インチ FWVGA(854×480) |
カメラ | リアカメラ:500万画素 フロントカメラ:200万画素 |
通信方式 |
FDD-LTE:Band 1/3/19 Wi-fi:802.11 b/g/n |
その他 | SIMカード:Micro SIM x 2 SDカード:microSDカード(最大32GBまで) |
数値的に見ていくと部類としてはローエンド〜ミッドレンジに含まれる内容で、OSにはAndroid 4.4.4 KitKatを搭載。CPUにSnapdragon 410(1.2GHz Quad-Core)、RAM1GB、ROM8GBとなっています。
対応している周波数に関してはFDD-LTEのBand1/3/19、3Gの800/2100MHzとNTTドコモが運用しているものをほぼ一致することから、基本的にはNTTドコモ(およびそのMVNO)での利用を前提に設計したものといえます。他、SIMスロットは2つついているものの、ひとつは2G(GSM)専用となっており、日本国内で利用することはできません。
なお同機種にはLTE通信に対応しない priori2 というモデルも存在しており、そちらではCPUのクロック周波数が1.3GHz、SIMスロットの1つが標準SIMといった違いがあります。
外観レビュー
こちらが priori2 LTE。今回お借りした端末の色はパールホワイトで、他にマットブラックもあります。
ディスプレイ上にはセンサー類とフロントカメラ、受話口。
ディスプレイ下には(左から)メニューボタン、ホームボタン、戻るボタンを配置。ならびはGalaxyシリーズと同じです。ただし各ボタンにはバックライトは付いていないため、暗い場所などではややボタンが見えづらいといった気になる点も。ボタン下にはスピーカーも配置されています。
端末の側面をぐるりと。上側にはイヤフォンジャックとMicroUSB端子。
右側にはボリュームキーと電源キー。
下側と左側には特に何も配置されていません。
続いて背面。このpriori2ではバックカバーを取り外すことが可能ですが、freetel純正アクセサリーとして付替え用のバックカバーが25色用意されています。ケースなどでなくとも外観が自分好みに変更できるのは非常にうれしいところ。
背面上部には有効画素数500万画素のリアカメラとLEDフラッシュライト。
また下部には priori2 の文字がデザインされています。バックカバー自体は非常に光沢があり、指ざわりもツルツルとしています。
手に持ってみたところ。ディスプレイサイズが4.5インチなので、比較的片手でも容易に操作は可能です。
バックカバーを取り外したところ。
カバー自体は一般的なプラスチック系の材質。防水仕様などもないので、カバーの裏側も非常にシンプルです。
SIMカードスロットはバッテリーの上に配置。
一番右(写真でいう手前)はmicroSDカードスロットになっています。
バッテリーを取り外したところ。どのスロットが何用なのか、どの向きで差せばよいのか、日本で使えるのはどちらなのか、といったことが”イラスト付きで大きく記載”されています。キャリアショップ以外で初めてスマホを買ってみた(あるいは買ってみたい)というSIMフリー端末初心者にとっても非常に親切な配慮といえるでしょう。
中身について
続いて初期状態における中身を確認していきます。
ホーム画面と通知領域
デフォルトでのホーム画面は2面。基本的には素のAndroidに近い内容となっており、そうでないアプリがひとつ(ポータブルアクセスポイント)だけ配置されてます。
ちなみにこの ポータブルアクセスポイント はテザリングの設定を呼び出すものなのですが、通常設定画面より開いた場合と比較すると、アイコンだけ違いますが内容は同じです。
通知領域は特にカスタマイズされた様子はなく、トグルスイッチだけ、サウンド(マナーモード)の切り替えがオーディオプロファイルという名称に変わっているくらいです。
プリインストールアプリ
アプリドロワーにてプリインストールアプリを確認。ここに表示された数は35個。
コンパス、ポータブルアクセスポイント、懐中電灯、FSKAREN(文字入力のIMEアプリ)の4つがfreetel側で追加されたアプリでありそうです。
設定画面
設定画面は素のAndroid OSと大きく変わりはありません。SIMスロットが2つあるため、SIM管理の項目が追加されているくらいです。
APN情報
SIMフリー端末として、端末個別でも販売されているこのpriori2 LTE。初期状態で登録されているAPN情報を確認してみましたが、こちらはNTTドコモおよびそのMVNOで主要なところを網羅しているのでは?といった量に。
メモリ(RAM/ROM)の空き具合
続いてはメモリの空き具合を確認。
まずはRAM。容量は1GBとなっていますが、こちらは初期状態で約半分が使用中、残り半分が空きとなっていました。
ROM容量は8GBですが、システム領域以外で使用可能な容量は6GB弱。実際の空き容量は約5.5GB程度でした。
ソフトウェアバージョン
OSバージョンは Android 4.4.4 KitKat。
ベンチマークスコア
ベンチマークスコアも測定してみました。測定に使用したのは AnTuTu Benchmark、GeekBench 3、3DMarks(Ice Storm Unlimited)の3つ。いずれのアプリも5回ずつ測定した結果を整理しています。
AnTuTu Benchmark
AnTuTu Benchmarkで測定した結果がこちら。
項目 | 1回目 | 2回目 | 3回目 | 4回目 | 5回目 | 平均 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
UX | マルチタスク | 3,222 | 3,246 | 3,224 | 3,173 | 3,233 | 3,219 |
Dalvik | 1,024 | 1,136 | 1,191 | 1,253 | 1,088 | 1,138 | |
CPU | 整数演算 | 1,755 | 1,779 | 1,779 | 1,747 | 1,776 | 1,767 |
浮動小数点演算 | 1,814 | 1,795 | 1,772 | 1,800 | 1,800 | 1,796 | |
Single-thread integer | 1,209 | 1,209 | 1,212 | 1,230 | 1,096 | 1,191 | |
Singe-thread float-point | 1,179 | 1,162 | 1,180 | 1,148 | 1,152 | 1,164 | |
RAM | RAM演算能力 | 1,508 | 1,502 | 1,497 | 1,508 | 1,480 | 1,499 |
RAM速度 | 1,368 | 1,394 | 1,350 | 1,337 | 1,349 | 1,359 | |
GPU | 2Dグラフィックス | 1,151 | 1,170 | 1,230 | 1,265 | 1,254 | 1,214 |
3Dグラフィックス | 4,503 | 4,484 | 4,647 | 4,582 | 4,632 | 4,569 | |
IO | ストレージのI/O | 720 | 660 | 550 | 653 | 595 | 635 |
データベースのI/O | 555 | 615 | 620 | 625 | 630 | 609 | |
TOTALスコア | 20,008 | 20,152 | 20,252 | 20,321 | 20,085 | 20,145 |
Totalスコアで比較してみるとAnTuTu Benchmark内で検索したXperia Zのスコアで20,756ほどとなっているので、ここでの性能としては約2年前のフラッグシップ機と同じくらいと考えてよいでしょう。
Geekbench 3
Geekbench 3で測定した結果がこちら。
項目 | 1回目 | 2回目 | 3回目 | 4回目 | 5回目 | 平均 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
Single-Core Score | Total | 470 | 469 | 464 | 472 | 475 | 470 |
Integer | 537 | 527 | 535 | 540 | 537 | 535 | |
Floating Point | 374 | 384 | 375 | 381 | 385 | 379 | |
Memory | 530 | 523 | 504 | 521 | 534 | 522 | |
Multi-Core Score | Total | 1,271 | 1,211 | 1,265 | 1,338 | 1,341 | 1,285 |
Integer | 1,619 | 1,456 | 1,632 | 1,776 | 1,767 | 1,650 | |
Floating Point | 1,245 | 1,252 | 1,233 | 1,244 | 1,270 | 1,248 | |
Memory | 631 | 641 | 598 | 653 | 633 | 631 |
Totalスコアで比較してみると、手持ちのNexus5でSingle-Core Scoreが918、Multi-Core Scoreが2904となりました。こちらもアプリ内で検索したスコアで比較するとXperia ZやGalaxy S3が近い値となります。CPUに関しては2〜3年前のフラッグシップ同程度の性能といえそうです。
3DMarks(Ice Storm Unlimited)
3DMarksで測定した結果がこちら。
項目 | 1回目 | 2回目 | 3回目 | 4回目 | 5回目 | 平均 |
---|---|---|---|---|---|---|
Score | 4,438 | 4,424 | 4,463 | 4,410 | 4,483 | 4,443 |
Graphics Score | 3,935 | 3,918 | 3,956 | 3,910 | 3,970 | 3,937 |
Phiysics Score | 8,034 | 8,078 | 8,099 | 7,976 | 8,181 | 8,073 |
Graphics Test 1 (FPS) |
22.9 | 22.7 | 22.8 | 22.7 | 22.8 | 22.7 |
Graphics Test 2 (FPS) |
13.7 | 13.6 | 13.8 | 13.6 | 13.9 | 13.7 |
Physics Test (FPS) |
25.5 | 25.6 | 25.7 | 25.3 | 26.0 | 25.6 |
こちらもアプリ内で他端末のスコアを検索してみたところ、Xperia Zで9244でした。グラフィック描写に関してはかなり性能的には低めといえますね。
アプリインストール後のメモリの空き容量
参考までに、日常で使用しているアプリをすべてインストールし設定した状態でメモリの空き容量がどれくらい変わってくるかも確認してみました。
不要なアプリのアンインストール(あるいは無効化)と追加インストールした結果、ドロワーに表示されるアプリは84個(初期状態比+49個)に。またホームアプリもNova Launcherへ変更し、ホーム画面の壁紙にはライブ壁紙を適用しています。
この状態でのRAMの空き状況がこちら。容量の4分の3が使用中となっており、空き容量は約0.2GBに。
ROM容量は約2GBがさらに使用中となり、空き容量は約3.4GBほどに。
結構たくさんインストールしたのですが、思ったよりもまだ空き容量はあるかな、という印象です。ちなみにこの状態で使っていて、これまでまだ一度もメモリ不足によるアプリの強制終了は起きていません。ゲームなどをやり始めると、厳しくはなってきそうです。
4日感使用してみての感想
まずはじめに感じているのが 意外と普通に使える ということ。普段使っているのはどこぞのメーカーのフラッグシップまたはハイエンドモデルであることがほとんどなのですが、そういった端末に慣れている身としても日常使い(メール、ネット、SNS)であればそこまで大きなストレスもなく、サクサク動きます。
ただしスクロールにやや癖がある印象。やや大きくスクロールしようとすると行き過ぎてしまう(微調整が難しい)といった感触はあります。あと先にも書きましたが、動きの激しいゲームをするのには向きません。実際にベンチマークアプリで3Dグラフィックの描写具合を確認してみると、カクつきは見られます。
個人的にひとつ慣れが必要に感じたのはGoogle検索とアプリ履歴の表示方法。このpriori2 LTEのディスプレイ下に配置されているボタンは 「メニューボタン」「ホームボタン」「戻るボタン」の3つで、まずアプリの履歴ボタンがありません。これに関してはホームボタンを長押しすることで立ち上げることが可能です。
で、そうなるといつも使っているスマホでホームボタンを長押し→スワイプで呼び出すGoogle検索はどこにいった?となるわけですが、これはメニューボタンを長押しすることで立ち上げることが可能です。
昔の端末が手元にないので以前Android自体からこういった感じだったのか、それともfreetel独自の組み込み方なのかは確認できませんが、少なくとも比較的最近からスマホを使い始めたユーザーの中には戸惑いを感じる方も多いのではないかと思います。
最後に
ということでますは外観レビュー、初期状態での中身、およびファーストインプレッションといったところをまとめてみました。引き続き使う中で気がついたことは紹介していければと思います。