メインのスマートフォンとして毎日使用しているSamsung Electronics(サムスン電子。以下、Samsung)「Galaxy Note8」。保護やキックスタンド追加を目的にメーカー純正品「Rugged Protective Cover(型番:EF-RN950)」をケースとして装着しています。
このRugged Protective Coverは米国防総省の軍用品調達基準(Military Standard)、いわゆる“ミルスペック”のMIL-STD-810Gに準拠する耐衝撃機能を備えるタフネスモデル。これまで屋内では何度も落としていましたが、ケースも端末本体も無傷。かなり頼れる存在です。
そんなRugged Protective Coverを装着したGalaxy Note8を先日はじめて、屋外でも落下させてしまいました。そこでこの記事では一事例として、落下時の状況、落下後のケースおよび端末の状態などを紹介します。
ミルスペックといえど、過信は禁物。これからケースを探す場合の参考にどうぞ。
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落とした際の状況
はじめに落下時の状況を思い出せる範囲で整理。
- 徒歩で移動中に手元から滑り落ちた
- 落とした際の高さは、地面から1.2mほど
- 落下先はアスファルトで舗装された地面
- 石など障害物に当たった様子はナシ
- 二次災害(踏まれる・蹴飛ばすなど)が起きる前に回収
▼落下先はよくあるアスファルト舗装済みの地面
なお今回は事故の起きた時間帯が夜であり、すでに周囲も暗く、落下時の様子をそこまで詳しく目にすることができませんでした。落下音、拾い上げた際に確認した周囲の状況からまとめた内容となっている点だけ、あらかじめご了承ください。
ケースと端末本体の状態を確認
アスファルトに落とした結果どうなったのか?結論から書いてしまうと今回はケース(Rugged Protective Cover)にも、端末本体(Galaxy Note8)にもキズがついてしまいました。詳しくは以下写真で紹介していきます。
▼Rugged Protective Coverに見つけたキズはこの1箇所のみ
▼よく見るとSペンの右上にも小さく白い衝突痕が
▼拾い上げた際の状態を再現。Sペンが飛び出ていた
▼ケースを外すとGalaxy Note8の外装にもキズが
▼角度を変えてみてもやはりキズはキズ
▼ケースの内側を確認したところ、衝撃が加わった痕が
▼柔軟性のある素材、Sペンスロット配置で保護が手薄な箇所であったことが原因か
ケースと端末本体をひととおり見回して事故の痕跡を探しましたが、Rugged Protective Cover側に見つかったキズは写真で紹介した角のもの1箇所のみ。最初の接地点、すなわち“もっとも大きな衝撃が加わった箇所”はこの角と考えるのが自然でしょうね。
そして今回運が悪かったのは、最初の接地点がこの右下の角になってしまったこと。Sペンスロットがあるため、端末本体の露出も他の開口より大きい“防御が手薄”箇所でもあります。
拾い上げた際にSペンが飛び出ていることには気がついたので、後にSペンについたキズを見つけた際にも「しかたがないか」とあっさり納得した……のですが、さすがにケースで覆い保護された箇所にもキズがついてしまったことは意外でした。
ケースを内側から確認した際に見つけた衝撃痕ですが、貫通して穴が開いてしまったわけではなく。また小石など異物が挟まっていた様子もありません。素材は破れなかったものの、衝撃(威力)だけ突き抜けてきた模様です。
なおこれ以外には小さなスレも含め、目で確認できるレベルのキズは無し。「ケース自体」が耐久性高く、丈夫な設計であることはあらためて確認できました。
分解してケースの内部構造を覗く
ケースに付いたキズは1箇所のみだったのですが、今回は新調することに。せっかくなのでRugged Protective Coverの外装を外し、タフなボディの内部を覗いてみることにしました。
▼背面側のパネルを外した様子
▼ケースとパネルの間には衝撃を逃がすため(?)の広い空間と多数のジョイント
▼楕円状の突起はすべてジョイント(接合部)
▼ケース本体には硬さと剛さが。無理に力を加えても、折れずにしなる
▼キックスタンドの可動部には、外側から見えない場所にも金属シャフトが通っている
▼キックスタンドの可動域は通常ここまでだが……
▼パネルだけにするとこの金属シャフト部分も動く
パネルを開けてみると、内部の様子はかなりシンプル。しかし空間を確保することで衝撃を伝えない、剛い素材を選ぶ、ジョイントを多数設けて分解を防ぐといった工夫が見て取れました。
あとがき
ケースを装着していたのに端末本体が傷ついてしまった経験は過去にもあり、ケース選びには「デザイン」だけでなく「機能」でも自分なりのこだわりが。その「機能」のひとつとして期待を寄せていたのがミルスペックでした。
ただ今回わかったのは「ミルスペックだからといって端末を完璧に保護できるわけではない。例外もある」ということ。また外装が傷ついたものの、スマートフォンとしての機能には影響が出ていないことを考えれば、今回の状況でも「保護できている」との分類になるのかもしれませんね。
Galaxy Note8には「Sペンスロット」という“使いやすさを考えればケース設計時は開口を大きく設けたい存在”があり、分厚いケースを選べばSペンが取り出しにくくなるのは実に悩ましいところ。
一方で今回のような例もあるので、これから「しっかり守ってくれるケース」を探すなら「装着感(サイズ感)」「角の強さ」をポイントに製品を見ていくのがよいのではないかと感じています。
ちなみに私は予備で購入済みであったRugged Protective Coverに新調し、継続使用していきます。
予備のケースを既に購入済みということももちろんですが、自分の中では今回の件が「落ちた角が悪かった」と納得できていること、キックスタンドを含めたケースの設計がかなり気に入っていることが主な理由ですね。
とはいえ今後も引き続き、強く魅力を感じるケースがあれば、積極的に購入し試していくことにします。