Samsung Electronics(サムスン電子。以下、Samsung)が2013年9月以降から海外で導入した、独自のSIMロック「リージョンロック(Region Lock)」。
出荷時点(初期状態)では、その製品の販売地域以外でサービス提供されているSIMカードを挿しても、音声通話やモバイルデータ通信が使えないという仕組みです。
ただし、リージョンロックはすべての海外製品に漏れなく施されているわけではありません。2021年9月時点で“ぼく個人的に把握している範囲”だと、リージョンロックが施されているのはおもに欧州仕向けの製品に限られます。
先日、シンガポール仕向けのGalaxy Z Flip3 5Gを購入したところ。手元に新品(未開封品)が届きました。
そこで、この記事ではシンガポール仕向けのGalaxyスマートフォンにはリージョンロックがかかっているのか?について、実際に確認した結果を紹介します。
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検証内容
結論:SGモデルはリージョンロックなし
まず結論ですが、2021年9月時点(※検証機の購入時点)でシンガポール仕向けでSIMフリー仕様のGalaxyスマートフォンにはリージョンロックはかかっていません。
検証に使ったのはGalaxy Z Flip3 5G(型番:SM-F711B)。モノはシンガポール仕向けのSIMロックフリー製品です。Galaxy Z Flip3 5G自体は当記事作成時点(2021年9月時点)で“Galaxyスマートフォンの最新モデル”に分類できます。
なお今後方針の変更などにより、シンガポール仕向けの製品にもリージョンロックが施される可能性はゼロではありません。あくまで2021年9月時点での参考情報としてご理解ください。
検証に使った製品
検証に用いたのはシンガポール仕向けのGalaxy Z Flip3 5G(型番:SM-F711B)。海外通販サイトのETOREN(イートレン)を利用し購入(個人輸入)しました。
▼ラベルシールにある型番は「SM-F711B」(グローバルモデル。国際版)
▼パッケージの背面(底面)
▼製品登録の案内シールに「samsung.com/sg」とあり、SG(=シンガポール)仕向けだとわかる
▼封印シール付き。貼り直し、重ね貼りの形跡はない(=未開封新品)
▼パッケージを開封。未開封新品のため(当然ながら)ゴミの混入、汚れの付着もない
通信に関する動作確認
通信機能の検証には、NTTドコモにて5Gプラン(音声通話対応)で契約しているSIMカードを使用。
SIMカードを挿して電源を入れたところ、自動でAPN情報(spmode.ne.jp)が設定され、初回セットアップ画面で既にモバイルネットワークへつながりました。
▼ドコモのSIMカードを挿入
▼電源ONにして最初に表示されるセットアップ画面
▼この時点でモバイルネットワーク(4Gネットワーク)に接続。VoLTE(ボルテ)マークも表示
▼初期設定後にインターネットブラウザを起動。問題なく使える
▼音声通話の発信を試すと、問題なく動作した
まとめ
2021年9月時点で確認したかぎりでは、シンガポール仕向けでSIMフリー仕様のGalaxyスマートフォンにはリージョンロックはかけられていませんでした。
なお過去には米国仕向けの製品、中近東仕向けの製品でもリージョンロックの有無を検証しています。これらを含む、リージョンロック関連の過去記事は以下より。