PHILIPS S9000 Prestige SP9861/13

個人的に参加しているフィリップスアンバサダープログラムにて、PHILIPSの電気シェーバーにおけるフラグシップモデル「S9000 Prestige(型番:SP9861/13)」試用の機会をいただいています。

試用をはじめてから1週間が経過したので、この記事では以前に整理した「重点的に確認していきたいポイント」をからめつつ、フィリップス「S9000 プレステージ」をレビューします。

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「S9000 プレステージ」の試用内容

僕は普段からヒゲを伸ばしています。ヒゲを剃った後の容姿、いわゆる“シェービング後の完成形”は下の写真のような感じ。この姿を目指し、毎日「S9000 プレステージ」を使ってみています。

まきはらとよかず

ちなみに僕のヒゲは「朝に剃っても夕方にはジョリジョリしてくる」くらいには毛量が多く、濃さもかなりしっかりとしています。

すべてを剃り落とすわけではないので剃る面積は人より少なめ。それでも「形を整えながら剃る」「量的にはかなりしっかりと剃る」ので、毎日のシェービングにはしっかり時間と手間が必要です。

「S9000 プレステージ」を使ってみる

というわけで、さっそく「S9000 プレステージ」でシェービング。

シェーバー本体の正面にある電源ボタンを押すと、やや高めの「キュイーン」という駆動音を鳴らしながら内刃が回転を始めます。ちなみに電源ボタンの下にある「+(プラス)」「-(マイナス)」ボタンを押すことで、内刃の回転速度は3段階から選べます。

フィリップスの電気シェーバーはこれまでも「アクアタッチ(型番:AT883/16)」を含め6年ほど使ってきましたが、本体とヘッドの間に関節のある“首付きヘッド”の製品は今回がはじめて。

“首付きヘッド”を肌に当ててみて最初に感じたのは「予想以上にあたり心地がやさしい」ということ。正直「おもちゃっぽい……」と一瞬不安を覚えるほどでした(この不安はその後すぐなくなりました)が、そのくらいに可動する“首”の効果で「やさしく」「自然に」肌へ沿わせられます。

PHILIPS S9000 Prestige SP9861/13

これまでもフィリップス製品を使ってきた僕にとって、シェービングの動作は“いつもどおり”でOK。剃るときに「電気シェーバーを持っていないほうの手で肌をひっぱり伸ばす」「顔をマッサージするイメージで円を描きながら肌をなでる」という2つのコツを意識すれば上手く扱えます。

“首付きヘッド”は肌に自然と沿う一方、使用前の想像どおり、強めに押し当てることには不向きでした。でも軽く当ててなでるだけで、ヒゲを剃る音が聞こえきます。指で触れてみても、しっかり剃れていることは明らか。

これまで“しっかりと押し当てて剃る”ことを強く意識していた僕にはかなり新鮮な感覚でした。

ちなみに毎日シェービングに要する時間を測っていますが、僕の場合、所要時間は4~5分程度。1回のシェービングでバッテリーは8%前後を消費します。一度満充電すれば10回以上は使える計算ですね。

PHILIPS S9000 Prestige SP9861/13

重点的に確認したかったポイントは?

先に公開した記事で「S9000 プレステージを試す中で重点的に確認したい3つのポイント」を整理していました。

重点的に確認したい3つのポイント

  1. 高価格帯の電気シェーバーの剃り味
  2. ワイヤレス充電専用設計の扱いやすさ
  3. 旅行や出張時の持ち歩きやすさ

ここからは「S9000 プレステージ」を試して確認できたこと、気付いたことを各ポイント別に紹介します。

剃り味:しっかり剃れて肌のカサカサ感も減少

まずは「高価格帯モデルを買う価値があるのか?」という疑問に直結する、電気シェーバーとしての剃り味。結論から書くと「剃り味+肌への負担の少なさ」で見れば、高いお金を払う価値はあると感じています。

シェービングに要する時間はこれまで僕が使っていた製品と比べて(実測で)1~2分短くなりました。加えて強く実感しているのは「肌を強くグリグリする回数が減った」こと。このおかげか、従来と比べてシェービング後の肌のカサつきも減った印象があります。

参考までに、以下は1日放置したヒゲをシェービングした前後の様子。

▼シェービング前

まきはらとよかず

まきはらとよかず

▼シェービング後

まきはらとよかず

まきはらとよかず

写真で比較すると、とりあえず頬のヒゲがしっかり剃れていることはわかりますよね。手で触れて確認してもジョリジョリとした感じはありません。

また冒頭でも触れたとおり「朝に剃っても夕方にはジョリジョリしてくる」という僕のヒゲですが、この伸びた状態の指ざわりもこれまでとの違いはなし。「所要時間が減った」「カサつきも減った印象がある」ことを踏まえると、効率よく剃れていると受け止めてよさそう。

ちなみに「S9000 プレステージ」でのシェービング後、私物の電気シェーバーを“しっかり押し当てて”使ってみましたが、ヒゲはそれ以上は剃れませんでした。深剃り具合も及第点です。

充電方法:課題は充電器を設置する場所の確保

充電方法がQi(チー)規格によるワイヤレス充電専用に設計されている「S9000 プレステージ」。1週間使ってみて“有線では充電できない”ことに不便さは感じていません。

バッテリーは1回(4~5分)使っての消費量が8%前後。1度フル充電すれば1週間以上は使える計算なので、出張や旅行で持ち出す際も(日程がよほど長くないかぎり)充電器ごと持ち歩く必要はないでしょう。

また「あるとやっぱり便利」と感じるのが、バッテリー残量の数値表示。充電中はもちろん、本体を持ち上げた際にもバッテリー残量の表示が点灯する仕組みになっています。数値で具体的に残量がわかることの安心感、実際に使ってみるととても魅力的だな、と。

PHILIPS S9000 Prestige SP9861/13

付属するワイヤレス充電器には「位置合わせのくぼみ」「位置ずれを防ぐ内蔵マグネット」という工夫もされており、まさに“専用設計”。充電開始時に鳴る通知音、充電中に点灯表示されるバッテリー残量も含め“きちんと充電できているか”がひと目でわかります。

▼写真に示した赤線のような形状になっている

PHILIPS S9000 Prestige SP9861/13

ちなみにワイヤレス充電器がない場所でも、スイッチがある“正面”を左右どちらかにやや傾ければ安定して置くことは可能です。

PHILIPS S9000 Prestige SP9861/13

一方で「S9000 プレステージ」のワイヤレス充電で課題と感じているのは充電器の設置場所をいかに確保するか?ということ。

充電器のフットプリント(縦×横サイズ)はざっくり「185mm×95mm」。スマホなどと共用する場合はまだしも、そうでない場合はこの設置スペースを確保する必要があります。電気シェーバーの保管・使用場所として想定できる「洗面所」でこのスペースの確保は結構大変な気も……。

自宅での保管を考えると、ワイヤレス充電器対応の場合は縦置きできる設計だと、なおよかったように思います。あるいはワイヤレス充電器とは別に(充電機能がなくてよいので)縦置きできるスタンドも付いてくると扱いはだいぶラクになりそう。

パッケージには専用のケースも同梱されているものの、毎日使う度に出し入れするのは正直面倒です。“毎朝の忙しい時間に使う道具”であるだけに、今後はそうした工夫も期待したいですね。

携帯性:見た目と扱いやすさはともに◯(まる)

とりあえず自宅内で持ち歩いてみた感想として、キャップが付いていないことはあまり気にする必要がなさそうです。

シェービング後に家の中を持ち歩くだけで剃りカスがパラパラ落ちてしまうのでは……と心配していましたが、本体を振ってみても、目立つ形でカスが出てくる様子はなし。ヘッド内部にうまくおさめているのか、中に残さない設計になっているのか、いずれにしても上手に設計されている模様です。

また見た目は“金属ライク”なデザイン・質感で高級さがあるものの、本体重量も扱いにくさを感じない仕上がり。一般的な他の電気シェーバーと比べても、特段重さの違いは気になりません。

▼S9000 プレステージ(SP9861/13)は実測で192g

PHILIPS S9000 Prestige SP9861/13

▼手持ちの電気シェーバーは実測で183g。差はわずか

PHILIPS S9000 Prestige SP9861/13

持ち歩きに関しては、今後機会を見つけて“旅の道具”としての携帯も試してみる予定。またあらためて結果を紹介できればと思います。

さいごに

フィリップス「S9000 プレステージ」をまず1週間使ってみた感想をまとめると「機能・性能は期待以上」「充電器にもうひと工夫ほしい」というところ。別売りでもよいので縦置き用スタンドがあると、僕個人としては本当に不満のない製品になりそうです。

今後も1ヶ月後、数ヶ月後……と試用する中で気がついたことは中長期的にレビューしていきますのでお楽しみに。

またメーカー公式サイトの製品ページを確認していて「付け替え式の洗顔用ブラシ」の存在にも気がついたので、こちらは早速注文(個人で購入)してみました。この洗顔用ブラシの使い勝手も近日中に紹介できればと思います。