2016年8月に台湾・台北を訪れた際、宿泊先として利用したYork Design Hotel(約克設計旅店/ヨークデザインホテル)。
前回泊まった部屋は価格最安(1泊3,000円以下!)でバスルーム共用のシングルルーム。寝泊まりに特化したシンプルな部屋であったものの、おしゃれな内装は印象もよく、台北駅そばという好立地も含め、よい意味で記憶に残っていました。
そこでふと「グレードをあげるとどう変わるのか?」が気になり、2018年4月に再訪。価格は2倍(1泊あたり1,400ニュー台湾ドル前後。約5,000円)に上がるもののバスルームが付くダブルルームに泊まってみたので紹介します。
なおホテルへのアクセス方法などは前回利用した際の記事にて。またこの記事では以降、シングルルーム(バスルーム共用)を「シングルルーム」、ダブルルーム(バスルーム付き)を「ダブルルーム」と記載します。
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フロア毎に違う内観。鍵も変わる
宿泊したダブルルームがあるのは受付と同じ地上4階のフロア。地下1階にあったシングルルームとは異なり、チェックイン後、再びエレベーターに乗る必要もナシ。クタクタになりたどり着いた場合などにも、少しでも「早く」「楽に」部屋までたどり着ける点は魅力的。
▼地下フロアとは異なる明るい雰囲気の廊下
部屋のカギもダブルルームではICカードタイプに変わっていました(シングルルームは鍵穴に差し込む一般的な物理カギでした)。
▼グレードアップのおかげ?か、鍵はカードキーに
解錠操作もカードキーをドアノブ脇のリーダーにかざすだけでOK。もちろん施錠はオートロックです。
キレイな室内。ただし気になる点も
ヨークデザインホテルのダブルルームには「窓つき」「窓なし」と2種類が存在しており、今回泊まったのは「窓つき」の部屋です。内装は白基調で壁の一面のみ青塗り。印象は違うものの“おしゃれな雰囲気”はシングルルームと共通します。
▼入口方向から見た室内
▼違う角度から見た室内
▼ベッドに寝た際、足先側にくる壁だけ青塗り
室内には冷蔵庫、ポット、カップ、ゴミ箱、貴重品用の金庫が備え付けてあります。イスも2脚用意されていました。
▼冷蔵・冷凍庫。ミネラルウォーターの備え付けはナシ
▼壁内に埋め込まれたカップとポット
▼お茶やコーヒーはある
シングルルーム同様、館内には無料で使える無線LAN(Wi-Fi)あり。接続用のパスワード(暗号化キー)はカードキーを入れて渡されたカバーに記載されています。
▼部屋番号の下にWi-Fiパスワードの記載有り
内装だけでなく、掃除が行き届いておりキレイ(清潔)だった点は好印象。
ただし気になったことも3つほど。
まずは室内に机やテーブルがなかったこと。個人的には部屋でのパソコン作業がしづらく感じたほか、例えばホテル周辺の露店やコンビニで買った飲食物を「どこに置いて食べるか?」も悩ましく感じました。
幸い宿泊したのが「窓つき」の部屋だったので、出窓の部分に置いてみたり、テレビ下に設置されたブロック積みの台(※高さが低く机やテーブルとしては使いづらい)を活用してみたり。「寝る」以外で部屋への滞在時間が長い人だとつらいかもしれません。
ふたつめは壁に設置されたコンセントの穴が緩かったこと。モバイルバッテリーも兼ねるために本体重量がやや重いモバイル充電器「Anker PowerCore Fusion 5000」を挿してみたところ、下に支えを挟まないと勝手に外れてしまうという状態でした。
▼充電器の下にイヤホンケースを挟み、落下(抜け)を防ぐ
みっつめは衣類をかけるハンガーの設置数が少なかったこと。ダブルルームにかかっていたハンガーは2本。羽織モノの増える冬場はもちろん、台湾は夏場も「屋外はじめじめ蒸し暑い」「屋内は冷房がキンキンに効いている」と屋内外で温度差が激しいため、上着は必須。となればもう少しハンガーの設置数が多いと助かるのだけど……と思いました。
3つのポイントのうち、コンセントとハンガーは工夫次第で解消できる問題ですが、テーブルや机が必要な場合には、別の宿を検討してみるほうがよいかもしれません。
“専用”が嬉しい浴室・トイレ付き部屋
部屋の広さ、ベッドのサイズとともに、シングルルームと大きく異なるポイントといえば部屋に専用バスルームが付いていること。「ゆっくりするためにもバス・トイレは自室に欲しい!」なんて方には魅力を感じるポイントですよね。
バスルームの内装はシンプルで、洗面台、トイレ、シャワールームを並べて配置。ダブルルーム(二人でも泊まれる部屋)なので、バスタオル・フェイスタオルは2枚ずつ用意されていました。
▼バスルーム内の様子
▼別の角度から
上の写真ではわかりづらいですが、トイレとシャワールームの間は床に段が設けてあり、シャワーの水がトイレや洗面台側には流れ込まないようになっています。
洗面台は鏡の中の棚付き。予備のトイレットペーパーやドライヤー、コップ、アメニティ類が入っていました。
▼鏡の裏に設けられた棚
洗面所周辺に設置されていた備品・アメニティ類は以下のとおり。
- ハンドソープ(固形石鹸)
- トイレットペーパー
- コップ(2つ)
- 綿棒
- シャワーキャップ
- ヘアコーム(くし)
- T字カミソリ
- 歯ブラシ
- ドライヤー
シャワーを浴びる際に最低限必要な「シャンプー」「シャワージェル(ボディソープ代わり)」はシャワールーム内のディスペンサーに備え付けられいます。これ以外のものが必要な場合には自分で用意する必要アリです。
こちらも設備で気になったポイントといえばコンセントの挿し口は緩さ。ドライヤーで髪を乾かしていたところ、勝手にプラグが抜けてしまう場面が何度かあったことだけはストレスを感じてしまいました。
「清潔に寝泊まりする」「2名で安く泊まる」部屋としてお勧め
「台北駅から徒歩数分の立地」「ダブルサイズのベッド」「バス・トイレ付き」という内容や、キレイで掃除も行き届いた室内は寝泊まりするのに気持ち良い環境。
コンセントの緩さやテーブル・机が無かったことが個人的には気になったものの、宿に求める条件が「清潔に“寝泊まり”できる部屋」であれば、利用を検討してみる価値のある部屋といえます。
また忘れてはならないのは、今回は1人で泊まったため実感が弱かったものの、ダブルルームはそもそも2名で泊まる(泊まれる)前提の部屋であること。
設定されている「1泊あたり1,400ニュー台湾ドル前後(約5,000円)」という部屋代は「1部屋・1泊あたり」の金額であり、2名で泊まれば1人あたりの負担は半分に。
2名で泊まる部屋(宿)として捉えれば、コストパフォーマンス的にも満足できる可能性は大。個人的にも十分に利用をオススメできる内容です。