Galaxy Note8 Sペン 互換品

2017年9月末に購入したSamsung Galaxy Note8。ずっと使い続けていますが、使用感にストレスはなし。「こんな使い方もできるな!」という発見も定期的にあり、購入時よりもさらに気に入って使えています。

ただ本体サイズが大きいので片手操作には不向きで、ちょっとした拍子で落下させたことも何度か。幸いこれまで「画面が割れた」「操作できなくなった」など深刻な状況にはなっていませんが、落とすたびに気になることがひとつ。必ずといってよいほどにSペンが飛び出すんですよね。

「落とした衝撃で外れたSペンが壊れる」「暗い場所で落として外れたSペンに気付かない」「外れたSペンを見つけられない」という場面にはそのうち遭遇してしまうのでは……。そんな不安は結構あります。

そこで今後のSペンの紛失や破損時に備え知識を得るべく、Amazonで購入できるSペンの互換品(サードパーティー製品)を買って「デザイン」「質感」「使い勝手」などを試してみました。

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互換品の良い点・悪い点

試した結論を先に書いておくと、紛失時や破損時にSペンを買い直す場合は純正品購入が断然オススメです。互換品の良い点と悪い点を整理しておきます。

互換品のココが「◯」

  • 価格が安い(純正品の半額以下)
  • サイズが正確(スロットにしっかり収納できる)
互換品のココが「✕」

  • 細部のつくりが粗い
  • 操作に正しく反応しないことがある
  • かき心地が軽すぎる

純正品と比べた場合における最大のメリットは価格の安さ。今回試したのは次の製品ですが、購入価格は純正品の半額以下(おおよそ1,000円)。純正品を買う金額で2本買えちゃいますね(?)。

ただ安さの代わりに「操作性」「機能性」など使いやすさは損なわれます。快適に使いたいなら、2倍以上のお金(といっても2,000円台)を払っても買うべきは純正品一択です。

ここからは今回試した互換品について、もう少し詳しく見ていきます。

出荷元は台湾。注文から10日で到着

商品の出荷元は台湾。発送方法はエアーメールで追跡番号(問い合わせ番号)の発行はナシ。Amazon.co.jpで注文してから10日ほどで自宅ポストに投函されました。参考までに以下は注文~受け取りまでのスケジュール。

注文~受け取りまでのスケジュール

  • 注文:2月1日(木)
  • 出荷:2月2日(金)※Amazonより通知メールあり
  • 受取:2月11日(日)

梱包は気泡緩衝材(エアパッキン)を内張りした袋のみ。パッケージもかなりシンプルでした。

▼届いた商品の荷姿

Galaxy Note8 Sペン 互換品

Galaxy Note8 Sペン 互換品

▼中には気泡緩衝材が張ってある

Galaxy Note8 Sペン 互換品

▼パッケージもかなりシンプル

Galaxy Note8 Sペン 互換品

見た目はそっくり。本体への収納も可

Sペンの互換品となれば「携帯(収納)できるサイズ設計」が欠かせませんが、その点は問題ナシ。デザインは純正品そっくりで、Galaxy Note8本体のスロットにもきちんと収納できます。

▼購入したSペンの互換品

Galaxy Note8 Sペン 互換品

▼互換品(写真左)と純正品(同右)

Galaxy Note8 Sペン 互換品

▼ペン先の太さも見た目にほぼ違いはない

Galaxy Note8 Sペン 互換品

▼柄の部分。純正品にあるメーカーロゴは当然ながら無い

Galaxy Note8 Sペン 互換品

▼端末のペンスロットにもきちんと収まり、ボタンを押せば「カチッ」と飛び出す

Galaxy Note8 Sペン 互換品

▼画面消灯時に取り出せば「画面オフメモ」も起動する

Galaxy Note8 Sペン 互換品

重さについてもキッチンスケールによる実測で純正品が3g、互換品が2g。誤差範囲といってよいでしょう。

かき心地や操作性は別物

見た目や質感、サイズ設計に大きな問題がないことを確認できたので、続いては「かき心地」「操作性」といった使いやすさに関わる部分をテスト。

実際に純正品と互換品で「かき心地」「筆圧感知」などを使い比べてみました。

▼純正品でかいた文字とイラスト

Galaxy Note8 Sペン 互換品

▼互換品でかいた文字とイラスト

Galaxy Note8 Sペン 互換品

試してみるとかき心地には大きな違いが。互換品には「ペン先が沈む」「ペン先が滑りやすい」「まれに画面に触れる前から反応する」といったことを感じました。

ペンを画面に当てると、ペン先が少し奥へと沈みます。この“クッション”とペン先の滑りやすさにより、筆圧感知を利用した線の濃淡はかなりつけづらいです。

下の画像はペン先の設定を同じにし、純正品と互換品で上から交互にかきくらべたもの。左から右にいくにつれ筆圧を強くしていますが、互換品では始めと終わりでの濃淡が弱いことがわかります。

▼筆圧弱めを意識したかき始めは純正品と互換品で差が大きい

Galaxy Note8 Sペン 互換品

また互換品ではペン先をゆっくり画面に近づけると、接触する前から認識され、軌跡が描かれてしまうことも。これはさすがによろしくないですね……。

取り出しに使う柄のボタン、消しゴム操作やエアコマンド展開に使うファンクションボタンなど、物理ボタンの押し心地も異なります。純正品と比べると互換品の押し心地は軽く、押した際に「カチッ」と音こそ鳴るものの、“押した感”が弱め。

ファンクションボタンはよく観察するとボタンの高さも異なるなど、細部に粗さも見て取れます。

▼互換品(写真左)と純正品(同右)。互換品のほうがボタンが低く押しづらい

Galaxy Note8 Sペン 互換品

それと互換品では「画面オン」「Sペン取り出し中」の状態で画面端に表示されるフローティングアイコンの展開・収納がファンクションボタンではおこなえませんでした。ペン先でタッチすれば展開や操作は可能なものの、すべての機能がしっかりつかえる“完全互換ではない”ということです。

Galaxy Note8ではSペンも防水設計となっていますが、この点も互換品がどうなっているか不明(商品説明には記載なし)。水場でよく使う場合にも、買い直すなら純正品選択が間違いないでしょうね。

まとめ:使いやすさ重視なら純正品一択

Sペンの紛失・破損といった万が一の際に「安く買える」ことが便利な互換品。サイズ設計やペンとしての操作認識など最低限の使い方には対応する(互換がある)ものの、かき心地や動作の面など細部には違いを感じました。Sペンをしっかり使いたいなら買い直しは純正品がオススメです。

万が一Sペンを紛失・破損してしまった場合、使っている機種がNTTドコモ「Galaxy Note8 SC-01K」やau「Galaxy Note8 SCV37」などキャリアモデルであれば、各キャリアショップでSペン(付属品)単体での購入ができるはず。

またキャリア版のGalaxy Note8用Sペンについては、家電量販店のヨドバシカメラでも2,500円前後にて取り寄せ購入が可能です。

海外版のGalaxy Note8用Sペンについても、通販サイトAmazon.co.jpで「Galaxy Note8 Sペン」「EJ-PN950」などとキーワード検索すれば並行輸入品を見つけられます。ただ価格が3,500円前後するため、細かいことが気にならないならキャリア版用のSペンを購入するのがよいかも。

「書く(かく)」「描く(えがく)」といった入力操作以外にも、Galaxy Note8が対応する多くの機能を便利に使うために欠かせないSペン。もしものときは予算をケチらず、純正品を買い直しましょう。