注文した商品を最短当日から配達してもらえるAmazonの便利なサービス「お急ぎ便」。このサービスを米国向けサイトのAmazon.comで利用してみました。
この記事では米Amazon.comのお急ぎ便を利用した際にかかる受け取りまでの所要日数、梱包状態などを紹介します。
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記事の目次
米Amazonで選べる配送方法は3種類
Amazonの米国向けサイトであるAmazon.comにて、注文時に指定できる配送方法は3種類。
▼Amazon.comで注文する際の配送方法選択画面
配送方法の名称、配達にかかるおおよその日数(※日本国内住所宛て)は次のとおり。
- AmazonGlobal Standard Shipping(9~14営業日で配達)
- AmazonGlobal Expedited Shipping(4営業日以内で配達)
- AmazonGlobal Priority Shipping(2~4営業日で配達)
上に書いた並びでは、上から下にいくほど配送にかかるおおよその日数は短くなる一方、配送料金は数ドルずつ上がっていきます。
ここからはそれぞれの配送方法について、ひとつずつ見ていきましょう。
なお以降で紹介する配達スケジュールは配送先住所を筆者居住の「宮城県仙台市」で指定した場合の内容です。これまでの経験から、配送先住所を「宮城県仙台市宛て」として個人輸入をおこなうと、荷物が日本に到着し通関が済めば翌日には配達されることが一般的です。
「自分の住んでいる土地では通関から配達までにどのくらい日数がかかるか」も踏まえ置き換えて読んでもらえば、より参考にしてもらいやすい情報となることでしょう。
AmazonGlobal Standard Shipping
「AmazonGlobal Standard Shipping」は名前のとおり“通常配送”に該当する配送方法。3種類ある配送方法の中で、配送料はもっとも安く設定されています。
過去の経験上、配送方法にAmazonGlobal Standard Shippingを選ぶと米国内での運送業者はi-Parcel、米国を出国して以降は佐川急便(厳密には国外はSGHグローバル・ジャパン、国内は佐川急便)に引き継がれて運送・配達がおこなわれます。
日本国内住所宛てとして注文した商品の配達に要する日数は「2週間前後」と案内されており、実際過去に利用した際も、ほぼこのスケジュールからズレなく届いています。
AmazonGlobal Standard Shippingを利用した際の配送スケジュール実例(および国内外での荷物追跡方法)は以前にまとめています。詳細は以下リンク先の記事を参考にどうぞ。
AmazonGlobal Expedited Shipping
「AmazonGlobal Expedited Shipping」は米Amazon.comが提供する「お急ぎ便」のひとつ。通常配送からワンランクアップした配送方法で“準お急ぎ便”といったところです。
米国内での運送業者はUPS(United Parcel Service)。荷物が日本到着し通関を済ませた後から、荷物は業務委託先のヤマト運輸に引き継がれます。
日本国内住所宛てとして注文した商品の配達に要する日数は「4営業日中」と案内されています。配達スケジュールの実例と荷姿・梱包具合など詳細は以下の通り。
配達スケジュール
AmazonGlobal Expedited Shippingを選んで注文した商品は、注文の3日後(3営業日後)に手元へ到着しました。「4営業日中」という案内通り、オンスケジュールでの配達です。
日付 (すべて日本時間) |
配送ステータス |
---|---|
10月31日(火) | 注文 |
11月1日(水) | 出荷 |
11月2日(木) | 国内到着・通関 |
11月3日(金) | 商品到着 |
11月6日(月) | 当初の到着予定日 |
出荷時点で案内された配達予定日は5日後(3営業日後)となっていました。
▼出荷時点(2017年11月1日)での配達予定日
UPSとヤマト運輸それぞれの荷物追跡情報を確認してみても、目立った遅延はなし。
▼UPSの荷物追跡情報
▼ヤマト運輸の荷物追跡情報
「UPSからヤマト運輸に荷物が引き渡された」こと自体はUPSの荷物追跡情報にて確認できます。しかしヤマト運輸の荷物追跡番号を確認する術はなし。
UPSの問い合わせ窓口宛てに「日本国内での荷物追跡番号を教えてください」とコンタクトを取ったものの、返信より先に荷物が届きました。
とりあえずは代理店(ヤマト運輸)への引き継ぎを確認できたら「そろそろ届きそう」と構えておきましょう。
荷姿と梱包具合
AmazonGlobal Expedited Shippingで配達された荷物の荷姿や梱包具合が下の写真。通常配送(AmazonGlobal Standard Shipping)と比べても、とくに内容は変わりませんでした。
▼AmazonGlobal Expedited Shippingで届いた荷物の荷姿
▼送り状にはUPSと宅急便、両方の追跡番号が記載されている
▼梱包具合。人によりバラツキがあるがこれは雑なほう
AmazonGlobal Priority Shipping
「AmazonGlobal Priority Shipping」は米Amazon.comが提供するもうひとつの「お急ぎ便」。配送料金がもっとも高いですが、その代わりにより早く配達してもらえる可能性がある配送方法です。
運送業者はさきほど紹介したAmazonGlobal Expedited Shippingと同じ。米国内での運送業者がUPS(United Parcel Service)で、日本到着・通関以降の運送・配達は業務委託先のヤマト運輸が担当します。
日本国内住所宛てとして注文した商品の配達に要する日数は「2~4営業日中」と案内されています。配達スケジュールの実例と荷姿・梱包具合など詳細は以下の通り。
配達スケジュール
AmazonGlobal Priority Shippingで注文した商品は、注文の3日後(3営業日後)に手元へ到着しました。こちらも「2~4営業日中」という案内通り。
日付 (すべて日本時間) |
配送ステータス |
---|---|
11月20日(月) | 注文 |
11月21日(火) | 出荷 |
11月22日(水) | 国内到着・通関 |
11月23日(木) | 商品到着 |
11月27日(月) | 当初の到着予定日 |
▼出荷時点(2017年11月21日)での配達予定日
運送中に成田空港で「深刻な悪天候により配達が遅延した」ことがUPSの荷物追跡情報に表示されたものの、結局配達日がずれ込むレベルでの遅延は起きず。国内到着と同日に通関・ヤマト運輸への荷物引き渡しがおこなわれています。
▼UPSの荷物追跡情報
▼ヤマト運輸の荷物追跡情報
荷姿と梱包具合
AmazonGlobal Priority Shippingで配達された荷物の荷姿や梱包具合が下の写真。こちらも通常配送(AmazonGlobal Standard Shipping)と大きな違いはなし。
▼AmazonGlobal Expedited Shippingで届いた荷物の荷姿
▼送り状(書式)もAmazonGlobal Expedited Shippingと同じ
▼梱包具合。先程よりも丁寧だが、特別な資材などが使われているわけではない
結論:急ぐ場合も「AmazonGlobal Expedited Shipping」がオススメ
2つのお急ぎ便を試してみると、注文から受取までにかかった日数は「AmazonGlobal Expedited Shipping」と「AmazonGlobal Priority Shipping」で変わらないという結果になりました。
ちなみにUPSの荷物追跡画面を確認して気がついたこととして、2つのお急ぎ便はいずれも、UPSとしての荷物取扱い(配送プラン)は「UPS Worldwide Express Saver(1-3営業日)」で共通でした。
注文した商品の内容や同梱商品数により荷姿(箱のサイズ)も変わるため一概には言えませんが、例えば小さなガジェット1~2個程度の注文であれば、受け取りを急ぎたい場合も「AmazonGlobal Expedited Shipping」を選んで問題ないのではないでしょうか。
2つのお急ぎ便を比べた場合の配送料差額は5~6ドルとさほど大きな金額ではありません。とはいえ、安いに越したことはなし!今後Amazon.com経由での個人輸入する際の参考となれば幸いです。