Nikon D5500

2015年12年に購入して、すでに購入から1年半以上使い続けているNikonのデジタル一眼レフカメラ「Nikon D5500」。

屋内外を問わず使い続けると、気がつけば、ファインダーから覗いた景色にゴミや汚れを見つけることも。これまでは「ニコンプラザ仙台」と呼ばれるサービス拠点が身近にあったため、3~4ヶ月に1度の頻度で、定期的に持ち込んでのメンテナンスをお願いしていました。

ところがそのニコンプラザ仙台も、2017年3月末をもって営業を終了。その後また使い続ける中で内部の汚れらしき映り込みが気になるようになったので、郵送を使った修理・メンテナンスサービス「Nikonピックアップサービス」を利用してみることに。

この記事ではNikonのカメラ修理・メンテナンス時に利用できるNikonピックアップサービスをWebから申し込む手順、所要期間、使ってみての感想を紹介します。依頼する期間に余裕さえ持てれば、今後はこれで大丈夫!そう思えるサービスです。

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はじめに:ピックアップサービス利用のポイント

Nikonピックアップサービスは宅配便を使って修理センターに製品を送り、修理やメンテナンスをお願いできるサービス。ニコンプラザと呼ばれるNikon公式のサービス拠点は2017年8月現在で全国に4箇所しかないため、これらに直接足を運ぶことが難しい方は利用を検討したいものとなっています。

Nikonピックアップサービスを利用する際のポイントは大きく次の4つ。

★Nikonピックアップサービスのポイント

  • ニコンイメージングプレミアム会員&Web申込みで代金が10%割引
  • 梱包資材は自分で用意する必要ナシ
  • おまかせメンテナンスの所要日数は発送から7日前後
  • 代金は修理品受取の際、宅配ドライバーの方に現金で支払う

これらを踏まえつつ、インターネットから申込む際における利用の流れを説明していきます。

ピックアップサービス利用の流れ

インターネットから申込む

Nikonでは誰でも無料で登録できる会員サービス「ニコンイメージング会員」のほか、Nikon製品を購入してカスタマー登録している場合に適用される「ニコンイメージングプレミアム会員」という会員サービスも提供しています。

カメラ本体(ボディ)やレンズなど、Nikon製品を購入して使っている方であれば、会員情報および使っている製品の製造番号などを登録すれば、簡単にニコンイメージングプレミアム会員として登録が可能です。登録がまだであれば、まずはこちらからチェックしてみてください。

以降はニコンイメージングプレミアム会員(およびニコンイメージング会員)に登録済みという前提で、インターネットからの申込みによる利用手順を紹介していきます。

まずはニコンイメージング会員のご案内ページ(http://www.nikon-image.com/enjoy/membership/about/)から「すでに会員の方」欄にあるログインボタンを押し、ログイン画面へ。入会時に登録したメールアドレスとパスワードを入力します。

Nikon ピックアップサービス

次に修理のページ(http://www.nikon-image.com/support/repair/)にアクセスし【インターネットで申し込む】を選びます。

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機種の選択画面になるので、キーワードやカテゴリから該当機種を検索(①)。検索結果(②)から該当機種を選んだら【次へ】を選択(③)。

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続いて故障内容を選ぶ画面へ。

Nikon ピックアップサービス

今回はメンテナンスを頼むので【おまかせ定期メンテナンス】を選択(①)。保証期間がすでに終わっているので保証状況は【保証期間外】を選び(②)、【次へ】で次の画面へ(③)。

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ここで申告内容に基づいて計算された、作業料金の見積額が表示されます。今回はデジタル一眼レフカメラ(D5500)1台のおまかせメンテナンスで4,770円(消費税抜き)という見積もりに。

Nikon ピックアップサービス

ニコンイメージングプレミアム会員がインターネットからピックアップサービスを申し込んだ場合の特典である「10%割引」も適用されていることがわかりますね。この画面で表示されている金額が消費税抜きである点には注意が必要です。

金額を確認して問題がなければ、画面を下へスクロールして利用同意書を確認。目を通したら【同意して申込む】を選びます。

Nikon ピックアップサービス

ここからは郵送する機材の情報を入力していきます。最低でも「製品番号」「購入日」「付属品(郵送時の同梱品)」は入力しましょう。メンテナンス依頼時も気になる汚れなどあれば【故障メモ】の欄に書いておくとベターです。

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続いては申込者の情報を入力(①)。その下に梱包資材の種類、お届け日と時間指定といった入力欄(②)も。Nikonピックアップサービスでは郵送時の梱包資材は宅配業者が用意してくれるので、送る荷物にあわせた資材の種類、また資材を配達してもらう日時を指定します。修理状況通知メール(③)も必要としておくことがオススメです。

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梱包資材は「Mサイズ」「Lサイズ」「LLサイズ」の3種類あり、それぞれに収納できる荷物量は以下のとおり。今回私はデジタル一眼レフカメラの本体のみを送ったので、資材は「Mサイズ」を指定しました。

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ここまで入力を済ませたら、次の画面で入力した情報に誤りがないかを確認。問題なければ【入力内容登録】を選択。

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これでインターネットからのNikonピックアップサービス申込みは完了しました。

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郵送する荷物と一緒にこの画面をプリントアウトした用紙も同梱するので、この画面が出たら印刷しておく、あるいはPDFファイルとして保存し後から印刷できるようにしておきましょう。

荷物を詰めて送る

申込みが完了すると、指定したEメールアドレスに修理申込み完了の通知が届きます。ここに(自分で指定した)梱包資材の配達日時が記載されているので、まずはこの日を待ちます。

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「資材配達=その場で荷詰めして宅配ドライバーに渡すのかな?」とも思ってしまいますが、資材配達の際は文字どおり“資材を受け取る”だけ。荷詰めと発送は後日で大丈夫なので安心しましょう。

下は届いた梱包資材(Mサイズ)。

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開封してみるとまずは梱包資材の使い方と往路用の送り状(着払い)が入っています。

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梱包資材はかなり多めに入っていましたよ。

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梱包資材の使い方を説明した紙と一緒に「修理申込書」(下の写真左)と書かれた用紙も同梱されています。がしかし、この「修理申込書」はインターネットからピックアップサービスを申込んだ場合は記入も同梱もしない不要な用紙。廃棄してしまってOKです。

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こちらから送るのは修理・メンテナンスを依頼する製品、そしてインターネットで申込み完了時に表示された画面をプリントアウトしたもの。最低この2点となります。

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製品は同梱されているビニール袋に包み……

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資材を使ってがっちり梱包。今回は上に少し隙間ができたので、紙を丸めて梱包資材として追加しています。

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プリントアウトした紙も忘れずに入れます。

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封を締め、記入した送り状を貼り付ければ荷造り完了。あとはこれを集荷依頼するなり、営業所やコンビニなどのヤマト運輸・宅急便の取扱い店に持ち込むなり、して発送します。

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修理・メンテナンスを依頼する製品を発送した後、Nikonの修理センターに荷物が届くと、到着通知のEメールが届きます。

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このメールを受け取ったのが2017年8月17日(木)で、修理完了予定日は2017年8月29日(火)。この時点での予定期間は約2週間後となっていました。

メンテナンス完了品を受け取る

修理・メンテナンスが完了し、発送日が確定すると、あらためて通知メールが届きます。発送日が2017年8月23日(水)となっており、予定より1週間弱早い返送となりました。最終的な請求額(修理代金)が記載されているので、ここに消費税を加えた金額を現金で手元に用意。

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修理代金は修理・メンテナンス品の受取時、宅配ドライバーの方に現金で支払います。支払方法は現金のみで、クレジットカードは使えない点には要注意ですね。

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こちらが帰ってきた製品。往路とは違うデザインのダンボールに入って戻ってきました。

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開封。まずは納品書が登場。下にはかなり手厚く梱包されている様も見て取れます。

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ダンボールに同梱されていたもの一式がこちら。メンテナンスを依頼したカメラ本体のほか、納品書、メンテナンスのチェックシート、(今回間違って挿したままにしてしまった)SDメモリカード。

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カメラ本体とSDメモリカードはこのようにエアパッキンでていねいに包まれた状態で箱に収められていました。

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エアパッキンから取り出すと、さらにビニール袋に入っています。

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送る前に取り出したつもりが、取り出し忘れていたSDメモリカード。ニコンプラザに持ち込んでメンテナンスをお願いしていたときも、SDメモリカードはカメラ預かり前に返却されていました。なるべくこういった余分なものは送らないように気をつけたいところ(苦笑)

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メンテナンスのチェックシートはニコンプラザで使っていたものと同じ。ポイントごとに確認結果が記載されています。

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裏面には個別に調整してもらった部分が特記事項として記載されていました。

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所要日数は依頼内容(修理/メンテナンス、製品の種類、送る数量など)によって異なると思いますが、デジタル一眼レフカメラ1台のおまかせメンテナンスだと、発送~修理・メンテナンス~受領まででおおよそ1週間前後となりました。

さいごに

これまで使ってきたNikonプラザへの持込みだと、当日午前中に預けて、夕方に回収といった1日での対応も可能でした。それと比べてしまうと、日数は思いのほか長くかかるなと感じてしまいますね。ただ一方で、インターネット経由で申し込めば代金に割引が適用されるのはうれしいところ。割引率も10%とバカにできません。

予備のカメラを持っておらず、またカメラはほぼ毎日など高頻度で使用する。こういった方がピックアップサービスの利用を考える場合においては、依頼するタイミングはじっくり検討したほうがよいでしょう。

申込み後、梱包資材を配達してもらうまでにも多少時間が空く(申し込んだ翌日の資材配達などは指定不可)ため、修理・メンテナンスしてもらう時期を決めた上で、申込みから早めに済ませる段取りを考えておくことをオススメします。

一方である程度の期間、手元に製品がなくても大きく影響はない。こんな方はニコンイメージングプレミアム会員に登録の上、インターネット経由でピックアップサービスを利用すれば、10%の割引適用価格で修理・メンテナンスがお願いできる点に大きな魅力を感じられますね。

2017年8月時点において、持ち込みでの修理・メンテナンスに対応してくれるNikon公式の窓口(ニコンプラザ)は全国でも東京(新宿・銀座)、名古屋、大阪の4箇所のみ。直接足を運べる距離にない場合も、ピックアップサービスを有効に活用したいところ。

いずれかのニコンプラザが直接足を運べる範囲にあるのであれば、メンテナンス費用の安さとメンテナンス期間の短さ、どちらを優先するかを天秤にかけ、状況に応じて使い分けてみましょう。