HTC Re Camera

2014年10月にHTCから発表された小型の防水カメラ「HTC Re Camera」を購入しました。

この記事ではHTC Re Cameraの外観デザインと作例、および約1ヶ月ほど使用してみてのファーストインプレッションを紹介します。

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Re Cameraの購入理由

発表からまもなく3年を迎えるRe Camera。防水設計の小型カメラとして、カジュアルなアクションカメラとしても使える製品ですが、今回このRe Cameraを購入した目的は「静止画の広角撮影」です。

静止画の広角撮影は、LG Electronics(以下、LG)のフラグシップスマートフォン「LG G6」およびその旧モデル「LG G5」にて、あらためて便利さに気がつかされた機能。

便利さと強い魅力を感じただけに手放すのが惜しく、使用するスマートフォンを変えづらいことが逆にネックと感じるように。そこで同じような撮影を別な方法で持ち歩く方法は何かないものか……と考える中で目に止まったのがRe Cameraでした。

Re Cameraはf/2.8・画角146度の広角レンズを搭載し、有効画素数も1,600万画素と十分。OSバージョンの条件を満たせば、HTC製端末に限らず接続・使用できます。

求める機能を満たせる可能性を有する存在であり、また発売からかなり時間が経っていることで実勢価格も8,000円前後まで値下がり。手ごろな価格が最後の決め手となり、購入し試してみることに。

今回購入にあたっては、米国の通販サイト・Amazon.com(マーケットプレイス)を利用して個人輸入しています。

外観デザインを写真でチェック

購入したRe Cameraの本体カラーはBlue。色味は深みのある青といったところで、紺色寄りです。

▼Re Camera(本体色:Blue)

HTC Re Camera

▼形状はエルボ(L字配管)に近い

HTC Re Camera

▼ギョロりと目を引くレンズの画角はf/2.8。画角は146°の超広角

HTC Re Camera

▼背面にあるシルバーの大きなボタンがシャッター

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▼持ち手箇所にはインジケーターランプ。グリップセンサーも内蔵する

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▼底面にはmicroSDメモリカードスロット(キャップ付き)、カメラネジ用穴、microUSB端子

HTC Re Camera

▼片手で握り、自然に親指が伸びる場所にシャッターボタンがくる

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▼撮影はこのような感じで。プレビュー画面は専用アプリを入れたスマホで見れる

HTC Re Camera

IPx7相当の防水設計である本体は、サイズも片手でしっかり持てる手ごろさ。本体重量も66.5gと軽く、スマホとセットで(一緒に)携帯しても、荷物として負担になることはありません。

外装が光沢仕上げとなっており、水中などで使用した後の手入れ(掃除)がラクであることもよいですね。

146°広角レンズによる作例を紹介

今回のRe Camera購入目的となる広角撮影の性能を早速試してみることに。比較写真として、スマートフォン(Samsung Galaxy S8+)にて撮影したものとセットで紹介していきます。

まずは晴れた日中に屋外にて、Galaxy S8+とRe Camera(標準設定)それぞれで撮影した写真。

▼Galaxy S8+で撮影した景色

HTC Re Camera

▼Re Camera(標準設定)で撮影した景色

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2枚の写真は同じ場所から撮影していますが、すでに画角が大きく異なることが見てわかります。

Galaxy S8+のカメラでは「仙台駅」の文字をフレームにおさめようとすれば、左側のPARCOのビルがかなり見切れます。一方Re Cameraであれば、左のビルもよりしっかりと枠内におさめつつ、駅名も(先ほどは存在に気がつけなかった)「SENDAI STATION」までスッポリ。

ちなみにRe Cameraでは、設定画面に用意された「ウルトラワイドアングル」を有効にすれば、さらに広角で写真を撮影することも可能。

▼設定画面内に見つかる「ウルトラワイドアングル」をオンに

HTC Re Camera

▼Re Camera(ウルトラワイドアングル)で撮影した景色

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標準設定ではすべてがおさまりきらなかった左側のビル(PARCO)までもがスッポリとフレームにイン。晴れた日中など、十分な光量があるシーンにおいては、画質に粗さが出ることもありません。

一方ここで気になったのが、画角を広げたことで目立つようになった超広角撮影特有の強いクセ(歪み)。

上の写真では、中央で水平方向に走るデッキが大きく歪んでいることが確認できます。標準設定では山折りの向きに見えていましたが、ウルトラワイドアングルでは谷折りの向きに変形して写っていますね。

このクセがどうしても気になるようであれば、Re Cameraの専用アプリ側に用意された補正機能を使いましょう。

▼補正をかける写真を選んだ後、左下のボタンで補正のオン/オフを選べる

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▼ウルトラワイドアングルモードで撮影した景色(補正後)

HTC Re Camera

補正をかけると画角はやや狭まりますが、仕上がりはより自然になりました。

補正は写真撮影後に専用アプリから施すことができるため、撮影後にプレビューする中で、クセが気になるものだけ、後出しでの対応ができます。一方で撮影時(撮影前)にリアルタイムで補正を反映させることはできません。シーンにより便利さと不便さを感じる点ですね。

広角レンズとウルトラワイドアングル、そして補正機能による差を別の被写体でも確認。定員11名とさほど広さはないエレベーター室内にて、写真を撮り比べてみました。

▼Galaxy S8+で撮影

HTC Re Camera

▼Re Camera(標準設定)で撮影

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▼Re Camera(ウルトラワイドアングル)で撮影

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▼Re Camera(ウルトラワイドアングル)で撮影し補正

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▼Galaxy S8+とRe Camera(標準設定・ウルトラワイドアングル)で撮影したものの比較

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ウルトラワイドアングルで撮影し補正すると、画角は狭まると書きました。しかしそれでも、このエレベーター室内の写真で比べると、ウルトラワイドアングルがもっとも広いエリアをフレームにおさめられていることがわかります。

また比較してみると、写真の明るさの違いも気になりますね。レンズの明るさはGalaxy S8+がf/1.7に対して、Re Cameraがf/2.8。この差もあってか、最新のハイエンドスマホが備えるカメラと比べれば、Re Cameraの写りはやや暗くも感じられます。

晴れた日中の屋外で撮影した作例をもう1つ載せておきます。

▼Galaxy S8+で撮影

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▼Re Camera(標準設定)で撮影

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▼Re Camera(ウルトラワイドアングル)で撮影

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▼Re Camera(ウルトラワイドアングル)で撮影し補正

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屋外の日中など、光量が十分確保できるシーンであれば、Re Cameraでも画質に大きく不満は感じません。

次は晴れた夜間に屋外で撮影した作例。

▼Galaxy S8+で撮影

HTC Re Camera

▼Re Camera(標準設定)で撮影

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▼Re Camera(ウルトラワイドアングル)で撮影

HTC Re Camera

▼Re Camera(ウルトラワイドアングル)で撮影し補正

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光量の確保が難しくなる暗所での撮影時は、どうしても最新のハイエンドスマートフォンなどと比べると、カメラ性能の差が画質に強く現れます。上の写真ではざらざらとしたノイズこそ目立ちませんが、左側のビルの窓枠にディテール潰れを確認。走行中の車も、よりブレて記録されることが多くなりました。

とはいえ遠目には「明らかに画質が悪い」とまでは感じないレベル。発表時期とコンパクトなサイズ、手ごろな価格を考えれば、カメラとしては十分優秀な性能を備えている製品です。

静止画撮影に使う際の注意点

冒頭でも触れたとおり、今回私がRe Cameraを購入した目的は「広角で静止画撮影」。“静止画撮影用のカメラ”を主用途として使ってみると、いくつか使用に際しての注意点にも気が付きました。

タッチフォーカス&ガイドライン表示に非対応

まずは専用アプリのプレビュー画面がタッチフォーカスとガイドライン表示に非対応であるということ。

Re Cameraは単体での撮影はもちろん、スマホと接続し映像をスマホ画面でリアルタイムでプレビューしながら撮影することも可能。私の場合も撮影した写真はブログ用の素材として使うため、キレイな仕上がりを意識してプレビュー撮影することがほとんどです。

ですが、専用アプリではプレビューこそリアルタイムでできるものの、タッチフォーカスやガイドライン表示といった機能は用意されていません。

▼専用アプリのプレビュー機能は非常にシンプル

HTC Re Camera

そもそもRe Camera自体が、ユーザー指定によるフォーカス位置の変更に非対応であるため、タッチフォーカス非対応は仕方がないこととも。ピント合わせは完全にRe Camera任せで、シャッターボタンの半押し(フォーカスロック)にも当然ながら非対応です。

幸いにもRe Cameraはf/2.8と、最近のスマホに比べれば被写界深度が深め。広範囲でフォーカスが合いやすいことから、景色などを撮影する分にはピントのズレは気になりません。ここで伝えたいのは使えるシーンは意外と限定される(一般的なデジカメと同感覚では使えない)ということです。

またプレビュー画面に、写真の構図決めに役立つガイドラインの表示機能がないことも使用感に大きく影響を及ぼす可能性が。

ただでさえプレビュー画面(スマホ)と分離して構えることになるため、思い通りの構図で撮るためにはしっかりとした慣れが必要です。

接写(マクロ撮影)には不向き

さきに触れた「フォーカス位置を任意で指定できない」ことと関係しますが、Re Cameraは接写(マクロ撮影)に向くカメラではありません。

まずスマホのカメラと比べてみると、被写体にそこまで接近できません。そしてギリギリ接近できる位置を探る際にも、それがプレビュー画面では確認しづらくなっています。

任意にフォーカス指定ができるカメラでは、フォーカスが合っている・合っていないを画面のフォーカス表示で確認できますが、それがない。接写で使えないことはありませんが、使いこなすにはこちらも慣れが必要です。

▼花にギリギリまで寄ったつもりだったが、ピントが合っていたのは後方の葉だった

HTC Re Camera

▼料理を写しても色味は悪くないだけに、距離間隔への慣れが課題となりそう

HTC Re Camera

静止画を撮影するカメラとして考える際には「接写(マクロ撮影)には向かない」「合焦する最短距離を探るのが難しい」という点もポイントとして理解しておきたいところ。

水平垂直を出すには慣れが必要

次は垂直水平が出しづらいということ。自然な仕上がりの写真を撮影する際に欠かせない垂直水平への意識ですが、プレビュー画面とカメラが分離する仕組み、そして前述のガイドライン表示機能なしといった要因により、とくに手持ち撮影時は垂直水平を出すのに手間がかかります。

▼スマホ(Galaxy S8+)で撮影。やや傾いているが、垂直水平が出て自然な仕上がりに

HTC Re Camera

▼Re Camera(標準設定)で撮影。自然に撮れたほうだが、角度の微調整にかなり手間取った

HTC Re Camera

また垂直水平が出しづらさをより強く感じるのがウルトラワイドアングル使用による撮影時。プレビュー画面ではリアルタイムでの歪み補正ができないため、撮影時は広角レンズによるクセが出た映像にて角度調整を求められます。これが非常に難しい。

▼Re Camera(ウルトラワイドアングル)で撮影。垂直水平を意識したもののクセが強い

HTC Re Camera

▼補正をかけると個々の線はまっすぐになったが、写真全体が大きく歪んだ

HTC Re Camera

垂直水平は慣れる(あるいは手間をかけて調整する)ことで出せるようになりますが、そこまでに時間がかかることは理解しておくべきですね。

バッテリー保ちは良いとはいえない

最後はバッテリー保ちについて。(もちろん撮影枚数と頻度には寄りますが)私のように広角撮影が必要な場合のみ使う、すなわち“撮影頻度がそこまで高くない”場合においては、一度の充電で数日の連続使用も可能です。

一方でデジタルカメラのようにこれで多頻度に写真を撮ると、静止画撮影でもバッテリーは心細いかも。Re Camera搭載のバッテリー容量は820mAhと決して大きくありませんし、スマホと接続してのプレビュー撮影を多用する場合は要注意。

バッテリーの着脱・交換はできない設計ですが、モバイルバッテリーで充電できることはせめてもの救いですね。長時間あるいは多頻度に使う予定がある場合は、モバイルバッテリーもセットで用意しておくことをオススメします。

セットで使う周辺機器も紹介

これまではスナップショットをスマートフォンで、ズームや画質を意識して記録したい場合はLUMIX DMC-LX9で、と用途ごとに機器を使い分けしていました。ここに今では広角撮影要因としてRe Cameraを追加・携帯しています。

ちなみにRe Cameraは内蔵するグリップセンサーにより、未使用時から握るだけで即起動できる俊敏性も魅力のひとつであり、このポイントを殺さない持ち歩き方法もぜひとも考えたいところ。

パッケージ同梱品にはカメラネジ用穴のキャップとハンドストラップも付属し、これで手首から下げることもできますが、ハンドストラップはキャップに挟み込むだけのシンプル設計。キャップはRe Camera充電時に毎回取り外す必要があり、そのたびに位置を合わせて挟み込むのが意外と面倒です。

そこでAmazon.co.jpにて購入したカメラネジ用の穴に合うキーホルダーアウトドアブランド・mont-bell(モンベル)のカラビナを用い、バッグにぶら下げることにしています。

▼カラビナ(左部分)とキーホルダー(右部分)

HTC Re Camera

▼カラビナでバッグに吊る。やや長い点は気になるが、落とす心配はない

HTC Re Camera

充電する際に取り外さないといけない点は変わりませんが、ストラップを挟み込む手間がない分、面倒さを大幅に解消できます。

また使用時はカラビナによりバッグから外し、握って起動→撮影とかなり俊敏に対応が可能。プレビュー撮影時はスマホでのアプリ起動などもう少し手間がかかりますが、すぐに手に取れる持ち歩き方法としてオススメできますよ。

なお持ち歩き方法については、HTCが公式に展開しているレンズキャップ付きの革製ポーチ「Re Leather Combo Pack」が今気になっています。

▼レンズキャップ付きの革製純正ポーチ「RE Leather Combo Pack」

RE Leather Combo Pack

ただし残念なことに、海外通販サイトを探しても妥当な価格で購入できるところが見つかっていません。そのためこちらは、次回の台湾渡航の際に現地で探して購入することになりそうです。

まとめ

広角での静止画撮影を目的として購入してみたHTC Re Camera。実際に使ってみると、146°の広角レンズによる静止画撮影は画質にも大きな不満はなし。ピントに関する問題も景色の記録であればほぼ気にならず。使い込む中で水平垂直を出すことに慣れれば、購入目的を十分に果たすツールとして活躍してくれることでしょう。

この内容で1万円未満という安さも、大きな魅力ですね。

標準設定(ウルトラワイドアングルOFF)でもかなり広角に撮れることは確認できているので、個人的には、基本は標準設定で使用。シーンによりオプションとしてウルトラワイドアングルも活用、という使い方になりそうです。

今回私はAmazon.com(マーケットプレイス)から個人輸入しましたが、マーケットプレイス出品物だと、運が悪ければ新品と偽る中古品が届く可能性もゼロではありません。実際にそういった話も耳にしますし、購入元が海外だとやっかいですよね。

そんなわけで、もしこれから購入するのであれば、個人的によりオススメしやすいのはEXPANSYS(エクスパンシス)を利用しての個人輸入。

本体カラーも3色(WhiteBlueOrange)から選ぶことができ、2017年8月3日(木)時点では本体価格も6,390円と割安。(個人輸入扱いとなれば)輸入消費税は免税扱いになる金額なので、日本国内住所宛てへの配送料などを加味しても、購入費用の概算見積額は約7,800円ほどと安く入手できる計算です。

広角レンズはLGの海外向けハイエンドスマートフォン「LG G5」や「LG G6」だけでなく、国内向けモデルとしてNTTドコモから発売中の「V20 PRO L-01J」などでも楽しめる機能。こういった機種を使う中で広角撮影が気に入った場合にも、先の機種変更を考え、Re Cameraを入手しておくのはアリだと思いますよ。

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