台湾之星 Taiwan Star Telecom プリペイドSIM

都合が合えばぜひとも……と、ここ最近の台湾渡航時にいつも購入・契約の機会を伺っていたのが、台湾の携帯キャリア「台灣之星(Taiwan Star Telecom)」のプリペイドSIMカード。

これまでは台湾桃園国際空港(第一ターミナル)の入国審査前エリアに設置されている窓口で購入を狙っていたものの、フライト時刻との都合で購入できず。そこで台灣之星の直営店での購入にトライしてみたところ、無事お目当てのプリペイドSIMカードの購入・契約に成功しました。

この記事では台灣之星(Taiwan Star Telecom)のプリペイドSIMカードを台湾現地の店舗で購入する方法を紹介します。

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はじめに:台灣之星にこだわった理由

はじめになぜ台灣之星(以下、台湾之星)のプリペイドSIMカードにこだわるのかという理由を簡単に。ポイントは2つ。

  • 過去に1度も購入・契約の経験がない
  • 次回以降の再利用時は日本出国前にリチャージできる

とくに重要だったのが後者、すなわち「再利用時は日本出国前にリチャージできる」ということ。

これまで直近の台湾渡航時において愛用してきたのは、同じく日本出国前のリチャージに対応する台灣大哥大(Taiwan Mobile)のプリペイドSIM。こちらは今後も使用を予定。

ただ実際持ち歩くスマホは常に2台以上。また私の場合はここに加えてPCもSIMフリーモデル(VAIO S11)です。

台湾渡航中のインターネット利用をより快適しようとすれば、台灣大哥大のプリペイドSIMカード以外にもう1枚、同様の扱いが可能なプリペイドSIMカードが欲しいと考えていました。そしてそれができるのが台湾之星のプリペイドSIMカードというわけですね。

なお日本出国前にリチャージできる最大のメリットは、台湾現地到着とほぼ同時にモバイルデータ通信が使えることでしょう。現地到着後にSIMカード調達に要する時間・手間を省けるため、宿泊先まで、よりスムーズに移動できるようになります。

購入は台北市内の直営店で

当初プリペイドSIMカード購入を考えていたのは台北101内にある(あった)台湾之星の直営店。館内に免税手続きカウンターを設置するなど海外旅行者向け設備が充実しており、この店舗なら英語でもコミュニケーションが取れるだろうと考えてのことでした。

ただ実際に訪問してみると、残念なことに以前見かけた店舗は既に無くなっていました。そこで今回のプリペイドSIMカード購入は、台北市内を移動中に通りかかった別の台湾之星・直営店にてトライすることに。

手続き内容と所要時間

入店して店舗スタッフの方に「Can I buy a new prepaid SIM here?(プリペイドSIMカードが欲しいのですが、売っていますか?)」と伝えると、すぐにプリペイドSIMカードのパッケージを出してもらえました。

今回店舗で販売されていたのは、計日型(“◯日間”という日数制限付きで期間中はデータ通信が使い放題のプラン)のもの。「3日間のデータ通信使い放題+300台湾ドル相当の通話残高付き」という内容で、価格はTWD300(約1,100円)。安い。

▼実際に購入したプリペイドSIMカードのパッケージ

台湾之星 Taiwan Star Telecom プリペイドSIM

台湾之星 Taiwan Star Telecom プリペイドSIM

購入には代金の他にパスポート、そしてパスポート以外にもうひとつ身分証明書が必要です。今回パスポート以外の身分証明書には、日本国内の運転免許証が使えました。

パッケージに含まれるSIMカードは自由に切り取り3種類のサイズ(標準/Micro/Nano)から選べるタイプであり、サイズは心配する必要がありません。

なお台湾之星で利用できるLTEの周波数はFDD-LTEのBand7およびBand8(2017年6月現在)。使用予定のデバイスで対応している周波数かは事前にチェックしておく必要アリです。店舗スタッフの方もここは気にして確認してくれました。

周波数は問題ないことを伝えると、SIMカードの開通手続きを続行。最後にタブレットの画面に指でサイン(英語表記で手書き)し、代金を払えば手続きは無事完了です。未開封(中身は開通済み)プリペイドSIMカードのパッケージを受け取れました。

なお今回は入店後すぐに対応してもらうことができ、入店からプリペイドSIMカード受領までに要した時間は10~15分ほど。

パッケージ記載の説明内容

パッケージに記載された説明文の表示は中国語(繁体字)と英語の2種類。

台湾之星 Taiwan Star Telecom プリペイドSIM

実際に書いてある主な内容はざっくりこのような感じ。

  • アクティベートからの有効期限は180日間である
  • データ通信は3日間(72時間)無制限で使用できる
  • 通話に使えるTWD300分のチャージがついている
  • 台湾之星の店舗やWebサイトからリチャージすると有効期限が180日延びる
  • 国際ローミングには対応しない
  • 4G LTE対応端末専用のSIMカードである

また通話分のチャージ残額確認方法など、使い方に関する詳しい説明はパッケージ内側に記載されています。

台湾之星 Taiwan Star Telecom プリペイドSIM

なお台湾之星ではプリペイドSIMカードに関するWebページ(日本語表記)も用意。台湾之星でプリペイドSIMカードの購入・契約を考えているのであれば、あわせてチェックしてみるとよいでしょうね。

APN情報の設定方法

こちらがSIMカード台紙。標準、Micro、Nanoの3サイズから選んで切り取れるタイプです。

台湾之星 Taiwan Star Telecom プリペイドSIM

台湾之星 Taiwan Star Telecom プリペイドSIM

今回はSamsung Galaxy S8+(型番:SM-G9550/香港版)に挿してみることに。

台湾之星 Taiwan Star Telecom プリペイドSIM

Galaxy S8+にSIMカードを挿し込むと、すぐに台湾之星のSIMカードであることを認識し、APNも自動で設定・選択されました。アンテナピクトもすぐに立ち、特に何か細かい設定をせずとも、そのまま使い始めることができましたよ。

台湾之星 Taiwan Star Telecom プリペイドSIM

ステータスバーに出る通信事業者名は「T Star」となっています。

台湾之星 Taiwan Star Telecom プリペイドSIM

通信速度・通信エリアについて

購入から実際に数日間使ってみましたが、今回の行動エリア(台北駅、忠孝新生駅、南港展覧館駅の周辺エリアおよび桃園空港内)においては、通信の接続および速度でストレスを感じることはありませんでした。

とはいえ通信速度について特筆するような内容も無いかな……といったところ。時間帯を変えて何度かスピードテストをしてみた結果として、下り速度はおおよそ30Mbps前後。まあ普通に使うには十分すぎる内容ですね。

台湾之星 Taiwan Star Telecom プリペイドSIM

またFDD-LTEにおけるキャリアアグリゲーション(CA_B7-B8)にも、定期的に接続できていました。

台湾之星 Taiwan Star Telecom プリペイドSIM

正直なところ、何か特別な理由がない限り、1つ目の回線としてあえて台湾之星にこだわる必要はないと思います。

例えば回線速度でいうと、いつも使っている台灣大哥大はCA接続時に100Mbpsを超えることも多く、より高いレベルを望むのであれば個人的にも購入・契約をオススメしたいのは台灣大哥大のプリペイドSIMカードです。

一方でもし私同様にリチャージが便利な“2つ目”の回線が欲しい、あるいは少しマニアックに楽しみたい、なんて場合は台湾之星を指名買いするのはアリでしょうね。

桃園空港T1(入国後)でも購入は可能

冒頭でも触れたとおり、これまで購入場所として考えていたのは、桃園空港(第一ターミナル)の入国審査前エリアにあるカウンター。

仙台-台北(桃園)を結ぶタイガーエア台湾が発着するのは第一ターミナル。この第一ターミナル内で台湾之星のプリペイドSIMカードが購入・契約できる場所はこれまでここだけという認識でした。

そう、過去形なのですが、実は第一ターミナル内を散策していたところ、入国後でも台湾之星のプリペイドSIMカードを購入・契約できる場所があることに気が付きました。

場所は到着ロビー。預け荷物の受取場から到着ロビーに出たら、正面向かって右手側、最奥に設置されているWi-Fiルーターのレンタル受付窓口です。

台湾之星 Taiwan Star Telecom プリペイドSIM

台湾之星 Taiwan Star Telecom プリペイドSIM

普段はこちらの方向を確認せずに逆方向(左手側。桃園MRTや國光客運の乗車場所)へ向かってしまうので気が付きませんでしたが、果たしていつからあったのか。

とりあえず窓口にいたスタッフの方に直接確認すると、プリペイドSIMカードは販売しているとのこと。

▼窓口に備え付けられていた価格表と営業時間

台湾之星 Taiwan Star Telecom プリペイドSIM

あらためて料金表を書き出したのが以下(※1台湾ドル=3.7円で換算)。

プラン内容 料金
データ通信使い放題(3日間)+通話残高(50台湾ドル分) TWD350
(¥1,295)
データ通信使い放題(5日間)+通話残高(50台湾ドル分) TWD400
(¥1,480)
データ通信使い放題(7日間)+通話残高(50台湾ドル分) TWD450
(¥1,665)
データ通信使い放題(10日間) TWD500
(¥1,850)
データ通信使い放題(15日間) TWD700
(¥2,590)
データ通信使い放題(30日間) TWD1,000
(¥3,700)

台湾之星の公式サイト上で確認できるプリペイドSIMカード用プランとは取り扱い内容がやや異なり設定価格は気持ち高め。例えば公式サイトでは計日型(3日間・100台湾ドル分の通話残高付き)が250台湾ドルと記載されています。

ただしそれでも、短期滞在に向く計日型(◯日間データ通信使い放題)で契約でき、営業時間も7:00~24:00とかなり長い。加えてこの窓口ではパスポートのみ(それ以外の身分証明書も不要)で購入可能となっています(こちらもスタッフの方に確認済み)。

従来と比べてもかなり購入・契約はしやすい条件となっており、台湾之星のプリペイドSIMカードを入手したい方にとってはよい選択肢のひとつとなることでしょう。

さいごに

念願だった台湾之星のプリペイドSIMカードをようやく入手できたことはもちろん、実は桃園空港(第一ターミナル)の到着ロビーでも購入できる場所があるという新発見もあり、今回の台湾渡航はとても満足度できるものとなりました。

次回の台湾渡航時にはWebサイト経由でのオンラインリチャージも試し、その内容もあらためて紹介することにします。

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