Huawei Technologies(以下、Huawei)の国内法人であるファーウェイ・ジャパンが、同社製品の魅力を発信する一機会として先日12月16日まで全国4都市で開催していたイベント「モバイルプリンスのファーウェイ王国ファンミーティング」。
先日このイベントの大阪開催分に参加してきました。
当日は参加者一人につき1セットずつ、今回のイベントのメインテーマとなっていた同社製スマホ「P9」および2in1 PC「MateBook」が用意され、話を聞きながら自由にタッチ&トライができるといううれしい環境。
この記事ではそんなタッチ&トライした機種のひとつ、プレミアムシリーズ(Pシリーズ)のフラグシップスマホ「P9」について、改めて触ってみて感じた印象をまとめておきます。
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手に取り見たくなる洗練されたデザインがいい
Huawei製のスマートフォンをはじめて使った機会は、約2年前。当時日本に投入されたMateシリーズの最新モデル Ascend Mate 7 でした。
当時は前年に発売されていた Google Nexus 5 などを筆頭に、少しずつSIMフリースマホという存在の認知が進んでいた時。当然、量販店などで購入できるラインナップも今ほど多くなかったものの、その中でメタルボディという高級感あふれるデザインが魅力的だったことを記憶しています。
ただそれも今あらためて振り返ってみるとどこか野暮ったさを感じる。そう頭によぎるほど、最近のHuawei製スマホに感じる進化点のひとつが洗練が進むデザインです。特にここ1年くらいで大きく変わった印象です。
同じく金属製のボディを採用するP9では5.2インチという平均~やや小型に分類できるディスプレイを搭載。ただこの数字以上にスリムな設計で、またダイヤモンドカットやサンドブラスト加工を施した表面の質感がより高級感を感じさせます。
▼ 当日タッチ&トライできたミスティックシルバーの本体色。左右のベゼルが狭い
▼ フロントパネルのツヤ感、カーブした縁。そこに組み合わさるダイヤモンドカットが美しい
▼ 一見シンプルな物理キー類も電源キー(写真左)だけ表面にザラザラとした加工あり
▼ シンプルに整えられた端子口と音孔には機械(メカ)的な無骨さも
▼ アンテナラインも左右の側面に2本ずつと、うるさくない
▼ サンドプラスト加工が施された背面はサラサラとした指ざわりが印象的
▼ 上部に2つのカメラとLEDライト、ライカロゴ。これらを覆う帯はデザインのアクセントにも
背面上部、カメラ位置に設けられた帯といえば、他に思い浮かぶ機種は同じくHuaweiのNexus 6P。あちらはシュモクザメ(ハンマーヘッドシャーク)のような頭でっかちにも見て取れるイメージも(※個人の感想です)。
一方でP9は?といえば、基調デザインは似ていつつも、さらに洗練された印象。違和感なく、おしゃれにまとめたな、と改めて感じました。
毎日目にして、毎日触れ、毎日使うモノ。だからこそ、性能以上にこだわりたいポイントがデザインである!ととくに思う昨今ですが、そういった考えのもとでも気持ちをしっかりと満たしてくれるデザインのよさはP9、そして最近のHuaweiスマホに共通している魅力です。
またイベント内でAndroid総合情報サイト「GAPSIS(ガプシス)」編集長の長田氏が熱弁していた商品パッケージ同梱の純正ケースも“単なるオマケじゃない”ことが見て取れます。
▼ パッケージ同梱のケースについて魅力を語る長田氏
▼ ケース内側に細かいドットをデザインし、必要以上の密着を防止
付属のケースはハードタイプ(プラスチック系の樹脂ケース)なので、ソフトタイプに比べれば、P9に装着した際にケースがベタッと密着し、いわゆる気泡柄が浮き出る心配は低め。とはいえ、まったく生じないとも言い切れないところ。
こういった点について「オマケだから最低限のモノで」というのではなく、ケースをつけた際にもデザインを損ねない点がきちんと配慮されている。ここで改めて、デザインに対する意識の高さを実感しました。
搭載される独自機能・設計もおもしろい
今回のイベント通じてはじめて知り、かつ印象的だったことのひとつがWi-Fi利用時に確認できるアクセスポイント一覧の表示順。
P9ではアクセスポイント一覧を単なるシグナルの強さ順で並べているのではなく、独自の基準で測った通信の体験品質(Quality of Experience)順に並べているのだとか。
ルーターなど通信機器が近くにあれば、より強いシグナルを受け取ることができますが、その回線が高速か、安定しているのかはまた別の問題。こういったユーザー体験も意識したつくりこみがされていることは素直にすごい!と痛感。
またこのような便利な作り込みといえば、Huawei製の機種に共通するのがステータスバー上に表示できる情報(種類)の豊富さ。
▼ ステータスバーに表示する内容の設定項目
イベント内でピックアップされていたのは通信速度表示(通信速度がリアルタイムで表示・確認できる)ですが、その他に電池残量表示の位置を細かく選べるなど、使い込む中でいじれるとなお嬉しいことが詰め込まれています。
また一般的なAndroidスマホでは、スクリーンショット撮影時は現在画面に表示されているエリアしか記録ができず、またその画像でアクションを起こす場合は画像を開いて操作をする必要があります。
しかしHuawei製機種の場合はスクリーンショット撮影直後に、撮影内容を自動でプレビュー。またここから共有(シェア)、編集(加工)といったボタンも用意されています。
▼ スクリーンショット撮影後の自動プレビュー。下にアクションボタンが用意されている
中でも便利な機能が「スクロールショット」。スクリーンショット撮影後に【スクロールショット】を選択すると、1画面分だけでなく、スクロールして表示できるエリアをつなげた画像が取得できます。
▼ (例)スクロールショットで撮影した設定画面
最近(おそらくAndroid 6.0以降?)のSamsung Galaxyシリーズなどでも同様の機能が用意されていますが、あるとなおよい機能の代表として、個人的にもとても便利に使っています。
また他にもゲーム動画などを撮影する方に相性のよい「ビデオクリップ録画」という機能なども。電源キーと音量アップキーの長押し(あるいは2本の指の関節で画面をノック)することで起動できるこの機能は、画面の表示内容を動画として録画することが可能です。
▼ 画面上のすべての操作・音声(話し声含む)が記録できる
▼ 電源キー+音量ダウンキーでスクショ。電源キー+音量アップキーはビデオクリップ録画
こういった「使えるとより便利」「かゆいところにも手が届く」機能・設計が盛り込まれている点も、P9(およびHuawei製端末)の大きな魅力ですよ。
手軽・きれい・楽しい!三拍子揃ったライカカメラ
P9の最も目立った最大の魅力といえば、Leicaの品質基準を満たす高性能なデュアルレンズカメラ。P9を語る上で、このポイントは欠かせません。
当日参加者に用意されていたお弁当はカメラテストでも使えるように色味を意識して厳選されたものだったのですが、P9にまかせてオートモードで撮影してみても実においしそうに撮れます。
また2つのカメラを使った「ワイドアパーチャ撮影」も面白い機能のひとつ。同じくデュアルレンズカメラを搭載するhonor 6 Plusなどでも使用できる機能ですが、擬似的に最大f/0.95相当の絞りを再現したり、撮影後にフォーカスポイントを変更するといったことが可能です。
▼ 「Nikon」ロゴにピントを調整。背後には満面の笑みで自撮りするモバイルプリンス氏
▼ 同じ状況をf/0.95で撮影すると圧倒的な効果がわかる
またメインカメラだけでなく、サブカメラ(セルフィーカメラ)にも興味深い機能「ビューティーモード」を搭載。0~10まで、10段階で肌のキメやなどを自動調整。
▼ ビューテイ-モード(レベル0):肌のリアルな質感がわかる
▼ ビューティーモード(レベル5):自然さを残しつつ、写りよく補正されている
▼ ビューティーモード(レベル10):つやつや肌に大きな目。表情は自然と笑顔になっていた
そしてこのビューティーモードを生かした「パーフェクトセルフィー」なる機能も搭載。予めお気に入りの補正具合を登録しておけば、複数人で自撮りした際にも、自分だけ補正がかかります。そのままSNSにシェアしてしまえば、友達に恨まれること間違いなし!ではないでしょうか(笑)
こういった女性ウケしそうな機能があることも考えると(デザインに話が戻りますが)海外限定となっているピンクカラー(Rose Gold)も日本で出ていれば人気が出たかもしれませんね。
なお今回の大阪会場は場所が地下。当然窓もないということで夜景や屋外撮影を試すことはできませんでしたが、東京会場での話題としてフラットなメインカメラ周りのデザインはガラスにも押し付けやすいといった魅力を紹介されていました。
▼ カメラ部は凹凸ナシのフラット設計。ビルの高層階から夜景を撮る際も窓に押し当てやすい
さいごに
今回限られた時間の中で話を聞きながらタッチ&トライを行なったP9。そのような状況下においても、基本的な操作をしてみる、設定画面を触ってみるといったことの中で改めて魅力を感じることができました。
他所でも触れていることですが、個人的には、2016年に日本国内で発売されたSIMフリースマホの中でももっとも幅広いユーザー層にオススメできる屈指の機種だと思います。
ちょうど12月18日(日)からAmazon.co.jpでは新色(限定カラー)のレッドとブルーも販売価格が大きく値下げされているだけに、既発色も含めた全4色の中で気に入る色を選び、ぜひ手にとって見て欲しい1台です。