先月2月25日（木）に日本国内で発売となった Panasonic のコミュニケーション第2弾「LUMIX DMC CM10」。この発売に合わせて、Panasonicが提供するMVNOサービスのWonderlinkより、設定データ通信量に到達した後も上り通信速度は制限なしとするユニークなプラン「Wonderlink LTE LUMIX CM専用 Lシリーズ」のサービス提供が開始されています。
今回 LUMIX DMC-CM10 も購入と併せてこの専用プランにも加入したので、APN設定や通信速度などについてのファーストインプレッションを紹介しておきます。
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LTE Lシリーズの詳細
LUMIX DMC-CM10／CM1 専用として提供されている LTE Lシリーズ はデータ通信専用の回線。プランは以下の2種類が用意されています。
- L-3G プラン
- 月額料金：1,480円（税抜）
- 初期費用：3,000円（税抜）
- 毎月3GB（上り+下り）まで高速データ通信が利用可能
- データ通信量が3GBに到達した後は下りのみ最大256kbpsに速度制限
- L-5G プラン
- 月額料金：1,980円（税抜）
- 初期費用：3,000円（税抜）
- 毎月5GB（上り+下り）まで高速データ通信が利用可能
- データ通信量が5GBに到達した後は下りのみ最大256kbpsに速度制限
このプランの特徴となっているのは「上り通信に関しては速度制限がない」ということ。月額設定量（3GBまたは5GB）を超過した後は下り通信速度のみ制限がかかり、上り通信は引き続き速度制限無しの状態で使用することが可能です。
ちなみにいずれのプランにも直近3日間でのデータ通信量が1GBを超えた場合は速度制限が設けられていますが、こちらも速度が制限されるのは下り通信のみ。まさに大型センサーで撮影した写真をシェアすることを意識して作られたコミュニケーションカメラ（DMC-CM10／CM1）専用プランとなります。
なおいずれのプランも契約期間の縛り（最低利用期間）は設けられておらず、なおかつ初月は無料となります。申し込みはPanasonicのオンラインショップからすることができます。
APN設定手順
オンラインショップから申し込みをすると、数日後に設定済みのSIMカードおよび設定に関する案内が届きます。他に同梱物はなく、非常にシンプルです。
SIMカードは他のMVNO同様に、NTTドコモのSIMカードを利用。
同封されている案内にはSIMカードの差込み方法～APN設定方法まで手順が示されていますが、この LTE Lシリーズ の大きな特徴となるのがAPN情報を手動入力しなくてよいということ。
以前 CP+2016 で Panasonic の方に取材した時に詳しく教えてもらいましたが、この LTE Lシリーズを使うためのAPN情報は予め DMC-CM10／CM1にプリインストールされており、使いはじめる場合は SIMカードを挿す→APNを選択する の2ステップだけで使用を開始できます。
なお 上り通信速度無制限 という特徴から「他の機種でも使ってみたい（本当に専用プランなのか？」と思う方もいるでしょう。ただこの LTE Lシリーズに関してはAPN情報が非公開（厳密にはAPN情報のパスワードが非公開）となっています。実際にプリインストールされているAPN情報を覗いてみてもパスワードは空欄。このパスワードも予めソフトウェア内に仕込まれているのだとか。
ということでSIMカードを台紙から取り外し、DMC-CM1に挿します。
あとはAPNの選択画面にて、一番下にある「pmvno.jp」というAPN情報を選択するだけ。これでモバイルデータ通信が利用可能となります。
なお下の写真は参考までに、パスワード以外（APN情報jの画面から確認でいる必要情報）だけをCM10／CM1以外のSIMフリー端末に入力してSIMカードを挿してみたところ。当たり前ですがソフトウェア内にパスワードが組み込まれていないため、アンテナピクトこそ立つものの、データ通信はできませんでした。
通信速度
気になる通信速度を測定してみましたが、上り下りともにストレスなく使える範囲です。当然時間帯や場所によって結果にバラつきはありますが、2016年3月6日時点においては上り下りとも10Mbps前後は安定して出る状態です。
APN情報のパスワードをソフトウェア内に予め組み込むことで、SIMカード自体は完全にDMC-CM10／CM1 専用プランとして機能。加えてこの2機種を使っているユーザー自体はそう多くはないであろうことから、今後も通信品質の低下はあまり心配する必要がない、というなかなかうまいつくりになっているといえます。
最後に
上り通信速度無制限という分、他社の同データ通信容量プランより若干高い月額料金設定となりますが、コミュニケーションカメラの最大の魅力といえるのはきれいに撮影した写真をスマホのように簡単にシェア・アップロードできること。この点を考えると、上り通信速度無制限というこの LTE Lシリーズは DMC-CM10／CM1 ユーザーにとって非常に魅力的なものといえるのではないでしょうか。
なお私の使っている DMC-CM1 は海外モデルですが、こちらでも問題なく使用することができています。DMC-CM10／CM1 を毎日持ち歩いて使っている、なんて方は専用に1回線、契約しておいてもよいのではないか、と思います。
↓Wonderlink LTE Lシリーズの詳細はこちらから↓
