PCやスマホなどの周辺機器・アクセサリー類を幅広く展開する サンワサプライ株式会社 より、スマートフォンやタブレットにインストールしたアプリの起動を物理的に制御するアクセサリー「アプリロック（AP Lock）400-APSL001」を提供いただいたのでレビューしていきます。
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今回提供いただいたアプリロックはスマートフォンやタブレットのイヤホンジャックに指すことで”物理的に”鍵の役目を果たすアクセサリー。任意で指定したアプリ単位で、アプリロックをイヤホンジャックに挿した状態でないと起動させない、といった制御が可能となります。なお注意点として、現在サポートされているのはAndroid OSのみとなり、iPhoneやiPadなどのiOS機器では使用できません。
外観を写真でチェック
パッケージに同梱されているのはアプリロック本体のほかに説明書のみと非常にシンプル。
アプリロック自体は非常に小型で、フットプリント（高さx幅）は一円玉程度といってもよいくらい。本体にはオーディオプラグと取っ手（プラスチック製）が設けられています。
本体の形状はそら豆のようなコロコロとした印象。
手のひらに置いてみると、改めてサイズがかなりコンパクトであることがわかります。
導入と初期設定のながれ
アプリロックを使うためには、まず手持ちのスマートフォン（またはタブレット）に専用アプリをインストールします。パッケージに同梱されていた説明書では「Google Playで【AP Lock】で検索」と書かれていましたが、これだけで検索すると似たような名前の他のアプリが上位に出てきてしまい、探すのに手間がかかります。
そのため、個人的には【AP Lock sanwa】のようにキーワードをひとつ追加してあげるとよいかと思います。試しにこのように検索したところ、インストールしたいアプリが一番上に表示されました。
こちらのアプリを発見できたらインストールします。
インストールが完了したらアプリを起動。本来であればアプリロックをアプリに登録していくのですが、はじめはそのための権限自体が付与されていません。ということで画面をスワイプして右方向へと進んでいきます。なおここではアプリロック（専用アプリ側）の使い方がイラスト付きで簡単に確認できるので、一通り目を通しておくと後がスムーズになるでしょう。
先ほどのチュートリアルを最後まで進むと、アプリのAndroid使用履歴に対してのアクセス権限付与画面が表示されます。専用アプリ（Ap Lock）はオフになっているはずなので、これをオンへと変更します。
使用履歴へのアクセス権限を付与したら、専用アプリを再び起動します。するほどとは表示される画面がやや異なり、初期設定を行なうことができるようになります。「電話管理者設定」というメッセージが表示されるので、まずは【OK】をタップ。
続いてデバイス管理機能の権限付与を設定する画面が表示されますので【有効にする】をタップします。
これでようやくアプリロック（物理キー）を登録することが可能となります。
ということで、ここで端末のイヤフォンジャックにアプリロックを挿し込みます。
差し込んだ状態で【カギの設定】というところをタップするとアプリロック本体が認識され、ひとつめの設定が完了。
続いて、その下にある【パスワード設定】をタップします。アプリロックを使用すると、設定した任意のアプリ、そしてこの専用アプリを起動する際に物理キーが必要となります。ここで設定するパスワードとは、万が一この物理キーを紛失してしまった場合などにおいて、専用アプリを開くために使用する予備のカギの役目を果たすものとなります。
カギ（アプリロック本体）の登録、そしてパスワードの設定を終われば初期設定は完了です。
アプリロックの使い方
続いてアプリロックの使い方。アプリを開くと画面上に【一般設定】と【ロック設定】という2つのタブが表示されるので【ロック設定】をタップします。するとアプリロックを使ってロックをかけたいアプリの選択画面が表示されます。
あとは簡単。ロックをかけたいアプリの横にあるチェックボックスにレ点を入れていくだけでOKです。リストからアプリを探すのが面倒な場合は、リストの上にある検索バーにアプリ名を直接入力して検索することも可能。
チェックを入れると下の画像のように確認メッセージが表示されます。設定の保存ボタンなどは特になく、設定（チェック）したらあとはアプリを閉じてしまって大丈夫です。
肝心な動作の様子は動画に撮影してみましたので、こちらで確認ください。今回はパスワード管理アプリの1Passowordにロックをかけ、それを起動してみることに。
ロック設定を施したアプリを起動すると、一瞬そのアプリが表示されるものの、すぐにアプリロックが介入してきます。物理キーを挿さないかぎりはどう画面を操作してもこの先に進むことはできません。そして物理キーを挿すとアプリが操作できるようになります。もちろん操作中に物理キーを抜いてしまうとまたロックされる、といった具合です。
今回提供いただいた製品が1つだったので「専用アプリでは物理キーを個体認識しているのか（他者が同じ商品を用意して挿した場合の動作はどうなるか）」をサンワサプライへ確認したところ「個体認識をしているのでロックが解除されない」といった返信をいただきました。
アプリ起動時のロック解除画面に物理キーのイラストが表示されるため、これを見て同じものを用意されたら意味が無いのでは……とやや気になったものの、その心配をする必要はなさそうです。
ちなみにアプリロックの専用アプリ自体も起動時には物理キーが必要となりますが、こちらは画面が若干異なっており、前述の 物理キーを紛失してしまった場合などに使う予備キー（パスワード） を入力するためのボタンが配置されています。
それと「アプリ自体の存在がバレて、無効化やアンインストールされたらどうなるの？」という点に関してですが、これについては無効化やアンインストールされてしまうとロック機能も停止あるいは削除されてしまいます。ただしアプリ管理画面を開くとわかりますが、アンインストールや強制停止のボタンはグレーアウトして押せなくなっているので、そう簡単にアプリの無効化やアンインストールはできません（詳細なアンインストール方法は説明書に記載されています）。
なお2016年2月9日現在において確認した限りでは、Android 6.0 Marshmallowを搭載した端末ではアプリが正常に動作しないケースがある模様です（Motorola Moto X Force XT1580 での動作確認結果）。
最後に
物理キーを使ってアプリをロックする、という方法がなかなか斬新なアプリロック。アプリの起動時にパスワードやパスコードを入力させる設定にできるアプリは最近多く見かけるようになりましたが、このアプリロックと組み合わせることで独自の2段階認証（物理キー→パスワード・パスコード入力）といった使い方もできる面白いアクセサリーといえるでしょう。
2016年2月9日時点における販売価格は2,480円（税込）ほど。なおサンワサプライより明日Amazonタイムセールに登場予定（500円割引の1,980円で販売）するという話も聞いていますので、そちらも日付が変わり次第、改めて紹介したいと思います。
