Expansysや1ShopMobile.comといったアジアに拠点を持つガジェットショップからの個人輸入、あるいはAmazon.co.jpからの買い物などでガジェット好きが日々お世話になっているクロネコヤマト。そのクロネコヤマトがテーマとして掲げられるクロネコヤマト アンバサダーミーティングが開催されるということで、10月9日(金)に羽田クロノゲートへ行ってきました。今回はそのイベントレポートです。
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輸入ガジェッターの聖地「羽田クロノゲート」
冒頭にも書きましたが、特に当ブログを普段から読んでいただいている方には”羽田クロノゲート”という名前は非常に馴染み深いことと思います。(アジアに拠点を持つ)ガジェットショップからガジェットを購入する際など、よく目にしますよね。
羽田クロノゲートの”クロノゲート”とは ギリシャ神話の時間の神”クロノス” と 国内と海外をつなぐ”ゲートウェイ(門、出入り口)” の2つの言葉を組み合わせた名前。輸入ガジェッターにとってだけでなく、クロネコヤマトにとっても聖なる地といってよいでしょう。
夜も明かりが消えることはありません。というよりむしろ、夜の時間は荷物の取扱量が最も多くなる忙しい時間帯となります。
日頃の感謝の気持ちを抱きながら、あちこちに見つけられる ”CHRONO GATE” の文字をひたすらニヤニヤと見てきました。
クロネコヤマトといえば運送業者のイメージが強いですが、この羽田クロノゲートにはそういった機能の他にも洗浄や印刷、修理、メンテナンスといった一般的なイメージとは異なる”付加価値機能”も兼ね備えています。敷地面積は89,222.52㎡で東京ドームの約1.9個分。この中に事務棟、物流棟、そして地域貢献エリアという3つのエリアが入っています。
ちなみに我らが(?)通関作業は物流棟の3階で行われているとのこと。イメージ映像をビデオで見せてもらいましたが、立派な机にどっしり構えた通関士がハンコをドスンドスンと押していく感じではなく、作業自体がかなり標準化された(一般的な国内向けの荷物と作業風景は大きく変わらない)印象でした。なお通関以外に荷物に日本国内向けの伝票を貼り付けるなどといったローカライズ作業も主にこの3階で実施。
現在クロネコヤマト(ヤマト運輸)が宅急便サービスを提供している海外の地域は台湾、シンガポール、上海、香港、マレーシアといったアジアの地域がメイン。これらの地域でもTA-Q-BIN(たっきゅうびん)の名称でサービスを提供しているそうです。
なお今回のイベントは物流棟の見学から始まったのですが、残念ながら見学コース内は写真撮影禁止(ベルトコンベア上を流れている荷物には個人の住所とか書いてありますので)。ただ羽田クロノゲートでは事前申し込みが必要ではあるものの、一般の人でも20名以上の団体なら見学が可能となっています。嬉しいことに休館日は毎週月曜日・年末年始・お盆(これらに該当しない土日祝日は開館している!)とのことなので、ガジェット好きで集まっての見学、なんて企画も盛り上がるかもしれませんね。
その他、館内にはどこかで見覚えのあるクロネコなども。
今回のアンバサダーミーティングは建屋内の一室で行われました。
各席にプリセットされていたもの一式。
ニーズの変化から生まれた「宅急便コンパクト」
今回のイベントのメインテーマとなっていたサービスが2015年3月より開始された「宅急便 コンパクト」。ヤマト運輸が提供している宅急便では、送る荷物の3辺(縦x横x高さ)の長さが60〜160cmまでの荷物が対象となっており、それよりも小さいサイズの荷物であっても60サイズ(60cm)の料金がかかっていました。
しかし最近ではネットショッピング、オークションサイトなどの普及によって以前よりもより小さい荷物を発送する機会が増加。またヤマト運輸では少し前に「宅配便では信書は取り扱えないというルールを利用者が知らず、気が付かないうちに送ってしまう危険性がある」という問題もあり、それまで提供されていたクロネコメール便も廃止していました。こういったニーズも組む形で新たに提供され始めたのがこの宅急便コンパクトです。
サービス名称のとおり、この宅急便 コンパクトは小さな荷物を送るためのサービス。2種類の専用BOXと伝票を用いることで、従来の宅急便よりも安い価格から荷物の発送が可能(配達方法や配達に要する時間、荷物の取り扱いは通常の宅急便同様)です。
こちらは専用薄型BOX。
こちらが専用BOX。
専用BOXを用いてのサービスということで、専用BOXを新たに作成するにあたりデザインや素材、形状、構造はかなりの試行錯誤が重ねられたとのこと。
結果的に現在既に運用がされているシンプルなデザインに。
ただし一方でユーザーに喜んでもらうためのちょっとした遊び心ある試みも。その一つが特定の地域限定で購入することができる限定デザインの専用BOX。下の写真は広島・宮島近辺で購入できる限定モデルで、宮島から連想される厳島神社の鳥居、もみじ饅頭、鹿といったものがデザインされています。
またこちらは沖縄で購入できる限定モデルの専用BOX。シーサー、ハイビスカス、首里城といったものがデザインされています。
もともと宅急便よりもさらに小さい荷物を送るためのサービスとして設計されていることもあり、小さなものでも送りやすいような資材も用意。下の写真は宅急便 コンパクト専用に開発されたクイックフィットエコノと呼ばれる資材。
片面にペン先などの鋭利なもので突き刺しても穴が開きづらく、さらにそこから裂けづらいフィルムが貼ってあります。
ここに荷物を挟み、資材の端を折り曲げることで梱包資材を箱いっぱいに詰め込まずとも、荷物を固定して発送することが可能。
またイベント内では現在既に宅急便コンパクトに使われている資材や試作時に試した資材などを元に、ユーザー目線でどういったBOXがあればうれしいか?といったディスカッションも。かなりの盛り上がりをみせており、最後にある(であろう)と期待していた質疑応答の時間がありませんでした…。今回のメインテーマと異なるとはいえ、輸入関係のこと、もっと聞きたかったんですが…。
最後にアンバサダーミーティング参加者を対象とした特典として、自分好みにカスタマイズしたオリジナル専用BOXの注文をさせてもらいました。こちらは2週間程度で自宅に送ってもらえるとのこと。
最後に
日頃から当たり前のように利用していたクロネコヤマトの宅急便。実際に荷物の仕分けの様子、そこで働いている人の姿などを見ると、今日注文した商品が翌日に当たり前のように届くというサービスの素晴らしさを改めて実感することができました。宅急便コンパクトについても今回のイベントを通じてどういったサービスなのかを大方理解することができたので、上手に利用していければと思います。
なお工場見学の際、配送先毎に荷物を仕分けする際の方法のひとつとしてFRAPS(Free Rack Auto Pick System)と呼ばれるピッキングシステムの説明もあったのですが、それを疑似体験する形でおみやげもたくさんいただきました。ありがたい。
これからもクロネコヤマトアンバサダーとして、そしてひとりのユーザーとして、今や当たり前と思えるサービスの質の高さに感謝しながら、クロネコヤマトを利用することで応援していければと思います。
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