Android 5.1.1 LollipopにアップデートしたHonor 6 Plusのカメラ機能

格安スマホアンバサダーの楽天モバイルモニター企画で提供いただいたHonor 6 Plusに9月30日よりAndroid 5.1.1 Lollipopへのソフトウェアアップデートが予定されていますが、先行テスターとしてその機能を一足先に体験しています。その中で個人的にもっとも気になっていたカメラ機能の一部を取り急ぎ試してみたので紹介します。

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カメラに追加される新機能の概要

ソフトアップデートは現行のAndroid 4.4 KitKatからAndroid 5.0番台を飛び越え、一気にAndroid 5.1.1 Lollipopへとバージョンアップされます。メジャーアップデートとなり変更点も多い(詳細は以下画像のとおり)のですが、個人的に気になっていたのがカメラに追加される新機能。

Android 5.1.1 LollipopにアップデートしたHonor 6 Plusのカメラ機能

撮影機能としては「コマ抜き(タイムラプス)モード」とだけ記載されていますが、実際にはタイムラプスモードの他にライトペインティングモードも追加され、これによって「テールライトトレイル」「ライトグラフィック」「シルキーウォータ」「スタートラック」の4種類の撮影機能が利用可能となります。

Android 5.1.1 LollipopにアップデートしたHonor 6 Plusのカメラ機能

今回は新たに追加された2モード全5種類の撮影機能からタイムラプスとテールライトトレイル(夜に走っている車から発生する光の軌跡を撮影)の2種類、また併せてソフトウェアアップデート前(Android 4.4 KitKat)から搭載されているスーパーナイト撮影機能を試してきました。

準備物

タイムラプスモード、ライトペインティングモード、スーパーナイト撮影機能のいずれも一定時間位置をズラさず撮影をする必要があります。ということでHonor 6 Plusの他に、ゴリラポッドグリップタイトを用意しました。Honor 6 Plusはディスプレイサイズが5.5インチと大きいものの、グリップタイトを精一杯引き出せばきちんと固定は可能でした。

Android 5.1.1 LollipopにアップデートしたHonor 6 Plusのカメラ機能

実際に撮影した動画・写真

タイムラプスモード

まずはタイプラプスモード。コマ撮り撮影と呼ばれ、撮影した動画のコマを抽出し圧縮することで、時間の流れをより早く感じさせることができる動画が作成できます。最近ではiPhoneなど、他のスマートフォンにも実装されているのを見かけるようになりました。

こちらが実際にHonor 6 Plusで撮影したタイムラプス。

動画の再生時間は16秒となっていますが、実際に撮影に要した時間は約4分。おおよそ15秒おきにコマを抽出している計算となります。撮影した時間が夜(21時頃)だったので、細かい部分まではきれいに映っていない感じはあります。ただこの明るさの中でも、他の照明類を用意しなくともこの程度撮影できる、というのは非常によさを感じます。

ライトペインティングモード(テールライトトレイル撮影)

次はライトペインティングモード。これはカメラのシャッターを開放したまま少しの時間放置することで、移動するものが発した光を点ではなく線(軌跡)として撮影する機能。

まずは同じ角度から普通に撮影した写真。

Android 5.1.1 LollipopにアップデートしたHonor 6 Plusのカメラ機能

この景色にテールライトトレイル撮影機能を使用するとこのようになりました。

Android 5.1.1 LollipopにアップデートしたHonor 6 Plusのカメラ機能

テールライトトレイルモードは撮影開始と撮影終了のタイミングそれぞれで手動でシャッターボタンを押します。上の写真は15秒ほど固定して撮影した結果ですが、実際には動いているものの速度や量(数)と撮影時間によって取れ方がぜんぜん変わるため、一発勝負ではなく、試し撮り→本番といった感じで1度の撮影でも複数回撮影して感覚をつかむことをオススメします。

別な場所で撮影した写真がもう1枚あったので、こちらも参考までに載せておきます。

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スーパーナイト撮影

最後はスーパーナイト撮影機能。これは1つの映像を明るさを変えて複数回撮影し、それを合成することで、暗い場所と明るい場所の両方をきれいに撮影することができる機能です。こちらは3例撮影してみました。

まずは先程と同じ景色。通常撮影した写真です。

Android 5.1.1 LollipopにアップデートしたHonor 6 Plusのカメラ機能

これをスーパーナイト撮影機能で撮影するとこのように仕上がります。

Android 5.1.1 LollipopにアップデートしたHonor 6 Plusのカメラ機能

比較のために通常撮影とスーパーナイト撮影の写真を半分ずつ合成したものも用意してみました。

Android 5.1.1 LollipopにアップデートしたHonor 6 Plusのカメラ機能

スーパーナイト撮影では、1度の撮影に要する時間は20秒。20秒かけて少しずつ明るさを変更しながら複数枚の写真を撮影し、合成すると上のような写真ができあがります。前に紹介した2つの機能も同様ですが、なによりきれいに撮影するためのコツはHonor 6 Plus本体をしっかりと固定し続けること。手持ちでも撮影できないことはないと思いますが、個人的には三脚系のアクセサリーを用意することをオススメします。

撮影例、2つ目。こちらもまずは通常撮影。

Android 5.1.1 LollipopにアップデートしたHonor 6 Plusのカメラ機能

続いてスーパーナイト撮影。

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比較用に合成した写真だと逆にわかりづらい印象もありますが、スマートフォンのカメラでここまで撮れる(こんな写真が撮れる)というのはかなり楽しいです。

Android 5.1.1 LollipopにアップデートしたHonor 6 Plusのカメラ機能

撮影例ラスト。通常撮影した写真。

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ちなみにここで通常撮影+明るさを最大に変更して撮影したものも載せておきます。ただ明るさを上げるだけだと、逆に元から明るい部分の色が潰れてしまうことが分かります。

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それではスーパーナイト撮影の写真を。

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これは1枚めと3枚めの写真を合成してみると、映り方が全然違うことははっきりとわかります。

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最後に

Honor 6 Plusに関しては、ワイドアパーチャモードによるボケ味の調整など他にも写真撮影を楽しめる機能が搭載されていましたが、今回のOSバージョンアップデートにより、その楽しみが一層増しているように感じます。

最近の端末は時流もあり、セルフィー機能を強化したものが比較的多く見かけられますが、Honor 6 Plusはビューティーモード搭載で自撮りも出来つつ、加えて通常のカメラもこれまでのスマホにはあまり見られなかった方法で楽しめる端末となっており、スマホにカメラ機能を求めるユーザーには、個人的にかなりオススメの1台といえます。

ライトペインティングモードの残りの3種類の撮影機能についても、機会を見つけて試してみたいと思います。